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「日本アリ類同好会」への誘い

「日本アリ類同好会」は、LINEを使ったアリの飼育・観察・研究の交流グループです。2019年12月14日から運用しています。
「日本蟻類研究会」は既に存在していて、私も会員になっていますが、「日本アリ類同好会」という名称の団体はネット上で検索する限りはないようです。「日本蟻類研究会」は、大学関係者の方も多く、研究内容はとても深いのですが、「日本アリ類同好会」では、アリが好きな者同士が「友だち」になって、主に飼育方法や生態観察や採集情報などで、気軽に交流ができればと思います。ご賛同いただけるようでしたら、グループにご参加下さればと思います。
まだ、LINEをお使いになっていない方も、スマホやダブレットだけでなくPC版もございますので、導入をご検討下さい。LINEの導入の仕方については、ネット上でお調べ下さい(例えば https://line.macdrivelove.com/entry3.html 等)。
ご連絡いただければ、QRコードをお伝え致します。連絡先は info@kajitsuken.net です。
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

W拡張開放蓋と25mL大気圧給水器を作成

コンクリート製のカップ型人工巣で、現在クロオオアリを8コロニー飼育しています。

コンクリート製のカップ型人工巣

蓋の部分は、W拡張蓋に取り替えることができます。

W拡張蓋に取り替えたところ

この度は、このW拡張蓋の観音開きになっている上部の蓋の部分を取り外し、開放蓋のW拡張蓋にします。

桃色部分がW拡張開放蓋
裏面にベビーパウダーを塗る
開放蓋をW拡張蓋に被せたところ
こんな風に使う

続けて、このカップ型のコンクリート人工巣用に、25mL容量の大気圧給水器を作りました。200mL大気圧給水器を小型化しています。

25mL大気圧給水器
こんな風にW拡張開放蓋に設置する

小型水槽に開放蓋と大気圧式パイプ給餌給水器を設置

小型の水槽の中に人工巣を入れて飼育しているオオアリのコロニー(「生き続ける2011年採集の女王アリ」等参照)は、現在13あります。これらの小型の水槽の蓋は、3分割した密閉蓋になっています。

小型水槽の蓋

この度、新たに開放蓋を作り、13コロニー全てに開放蓋を設置することにしました。

小型水槽用の開放蓋

開放蓋の内側にはベビーパウダーに無水エタノールを加えて塗ります。

開放蓋の内側にベビーパウダーを塗る
小型水槽に開放蓋を設置したところ このコロニーはトゲアリT180919 1月28日10時57分撮影

更に、小型水槽用に給餌・給水器を作ることにしました。

小型水槽開放蓋用大気圧式パイプ給餌給水器
給餌給水器のベースの部分 写真は逆さにしたところ 裏の区分内にベビーパウダーを塗る

アリ返し(高さ2cm)は2箇所になっています。本来ならアリ返しを方形に囲むように更に2箇所付ければ良いのですが、利用済の3分割密閉蓋を再利用してカットして使ったため、長辺方向に湾曲があり、接着が困難でしたので2箇所になりました。

給餌給水器を設置したところ このコロニーはクロオオアリB200603-075 1月29日13時55分撮影
給餌・給水部を拡大 水はパイプいっぱいに入れてある

200mL大気圧給水器用に留水器を作成

25日のブログで、200mLの大気圧給水器をアンテグラウンド内に設置したことについて書きましたが、27日、その給水器から水が漏れ出ていました。給水器内にあった100㎤の空気が膨張したのが原因のようでした。大気圧給水器に水を100mL入れた時点では室温がとても低く、その後エアコンを点けるなどして気温差が大きくなったからでしょう。
寒い季節以外は起こらないと考えましたが、通年のことを考え、溢れ出た水がアンテグラウンド内に直に流れ出ないように、留水器(注:造語)を作ることにしました。
容器の底面を10cm×10cmの正方形とし、高さを2cmとすれば、容積は200mLとなります。大気圧給水器の最大容量は200mLですから、この容器の高さですれすれよいわけです。ですが、オオアリの水死を防ぐために、留水器の底に部材を敷くことにしましたので、留水器の高さを2cmよりも高くすることになります。
部材としては、かなり特殊な玄関マットを使うことにしました。厚みは1cmですが、スポンジよりも更に隙間の多い構造です。

玄関マット 10cm×10cmにカット

10cm×10cmにカットした玄関マットの体積を量るため、玄関マットを平形の100mLマスに入れて、100mLマスがいっぱいになるまで水を入れ、その水の重さを量りました。

平形の100mLマスと玄関マット
水を入れない状態で0gにする
マスいっぱいに水を入れると78gだった

水の重さは78gでしたので、玄関マットの体積は22㎤であることが分かります。そこで、玄関マットを底に敷いた方形の容器に、200mLの水を溢れないように入れるには、2.22cmの高さが必要になることがわかりました。
このことを考慮して、留水器の高さを2.5cmとして製作しました。

10×10×2.5cmの留水器を4個作った
大気圧給水器と留水器 クロオオアリのコロニーB15006のアンテグラウンドⅠ型の中 1月28日13時52分撮影

200mL大気圧給水器

アンテグラウンドシリーズ(Ⅰ型Ⅱ型Ⅲ型)には、中にキューブ型の小型水槽を常設し、オオアリが常に水分補給ができるようにしていました。小型水槽にはポンプ式の水循環濾過器を入れていて、更に水質浄化液を注入していましたので、水質は良い状態で保たれていました。

クロオオアリのコロニーBK170530-081用のアンテグラウンドⅢ このコロニーの働きアリは、冬場でも少数ながら水辺に集まっている 1月24日16時51分撮影

長くて4年半程、キューブ型の小型水槽を使い続けてきましたが、デメリットを2点ほど感じていました。
1つは、オオアリが昆虫を解体した後の残滓や仲間の死体を水に捨てる習性があり、水質が保たれていても、濾過器や水槽を取り出して掃除をする必要がありました。
もう1つは、オオアリは水辺を好む習性があり、夏場は特に、常に多数のオオアリが水槽に群がり、(そのことで濾過器や水槽をアンテグラウンドから取り出す際に支障となるだけでなく、)水面に飛び出して泳ぎ始め、濾過器で水を循環していることもあり、陸に上がれなくなって水死することがありました。

群れになって水に浮かんでいる 生きていたので救出した 1月24日16時55分撮影

そこで、これまでとは給水の仕方を変えて、大気圧式の給水器を製作・設置することにしました。

200mL大気圧給水器

最大給水容量を200mLとしました。これだけ容量があれば、自然蒸発がし難い構造ですから、かなりの期間水を補給しなくてもよいでしょう。4側面の内2側面の下方に1.6×2.0mmの切り込みを入れていて、水が流れ出るようにしています。吸飲箇所の幅は4mmです。ただ水がどの程度腐敗するかは今は分かっていません。底面には脚を4箇所付けていて、給水器をアンテグラウンドの中に置く際、オオアリを挟まないようそれぞれ脚幅を短めの15mmにしています。
大気圧給水器に水を入れる際に便利な器具も作りました。

左が200mL大気圧給水器 右が大気圧給水器に水を入れる際の器具

大気圧給水器に水を入れる際は、給水器を逆さにして、底面の径10mmの穴にロートを差し込みます。

大気圧給水器に水を入れる

2側面の下方の切り込みをとても狭くしたので、水が出難かったようです。翌日になって、適量の水が出ていました。

水がほぼ出てきていない 1月24日17時18分撮影
翌日になると水面が見えた 1月25日19時48分撮影

1月25日、残り3個のアンテグラウンドの中の水槽を取り出し、この日製作した200mL大気圧給水器を残り3箇所にも設置しました。

アンテシェルフ用に開放蓋式アンテフィーダーを作る

クロオオアリのコロニーB200603-067は、2020年の6月3日に新女王アリを採集したコロニーです。比較的順調にコニーが大きくなり、昨年の5月3日に大型のコンクリート人工巣に引越させていました。
それ以後も、働きアリが増えていきましたので、この度、コンクリート人工巣から、更に居住空間が広いアンテシェルフに引越させることにしました。併せて、アンテシェルフに外付けで餌器を取り付けます。

引越後の大型のコンクリート人工巣 このコンクリート人工巣は2005年に製作
引越専用にしている衣裳ケースの中 引越先のアンテシェルフを入れている 1月14日13時51分撮影
越冬幼虫がかなりいる 13時52分撮影

翌日の朝、引越は既に完了していました。ちなみに、引越先を暗くしておくのがよいように思われがちですが、今回はその必要はなかったようです。

引越が完了したようだ 1月15日8時20分撮影
8時24分撮影

新たに作る餌器は、クロオオアリのコロニーB110608-07の引越の際に作った「開放蓋式アンテフィーダー」より一回り大きなものです。木製の台の上にアンテシェルフと一緒に載せます。

上面図 向かって右がアンテシェルフ 左が開放蓋式アンテフィーダー
開放蓋式アンテフィーダー側面図
開放蓋

開放蓋の裏面に、ベビーパウダーを無水エタノールで練って塗りました。

1月15日9時3分撮影
9時4分撮影
9時5分撮影

生き続ける2011年採集の女王アリ

現在飼育しているクロオオアリのコロニーの中で、一番採集年が古い女王アリは、2011年に結婚飛行を了えた女王アリです。B110608-06とB110608-07とB110608-11です。何れも6月8日に長野県の駒ヶ根市内で採集しています。
結婚飛行後既に11年が経過し、新女王アリの誕生時期(羽化)が6月の末から7月にかけてだとすれば、12年以上生きていることになります。
ネット情報になりますが、昆虫の成虫の寿命でとても長いとされているのは、ある種のシロアリの女王アリ(100年)ですが、どのように検証したのかは触れられていませんでした。また、ある種の甲虫(51年)がとても長く生きていたと言う話もありましたが、例外的な記録のようです。

B110608-06 1月11日撮影
越冬幼虫は極く僅か
女王アリB110608-06
B110608-07 1月11日撮影
越冬幼虫が多数見られる
B110608-07の女王アリ
B110608-11 1月11日撮影
越冬幼虫は見当たらない
B110608-11の女王アリ

トゲアリの寄生の試み その後(1月9日)

以下は1月9日の様子です。何れも、寄生が順調なようです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

T20220910-53 1月9日17時1分撮影

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

T20220910-54 1月9日17時3分撮影

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

T20220910-65 1月9日17時4分撮影

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

T20220910-44 1月9日17時5分撮影

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

T20220910-44 1月9日17時7分撮影

直短寄生2例のその後(1月9日)

今年のトゲアリの直短的社会寄生の試みについては、前回のブログで書いたように、11月13日の時点で、3例目のT20220910-16と4例目のT20220910-18の2例のみが生き残っていました。
12月10日には、働きアリがT20220910-16では4匹、T20220910-18では2匹死んでいて、今日(1月9日)観察すると、それぞれ働きアリが1匹死んでいました。
今日までに生き残っている働きアリの数は、T20220910-16が8匹、T20220910-18が24匹でした。両者の働きアリの数には3倍の差ができていました。

T20220910-16 水が入ったペットボトルの蓋に多数が集まっていた 1月9日16時26分撮影
T20220910-18は2箇所に分散して集まっていた 女王アリがいる集団 16時26分撮影
T20220910-18は水場にも集まっていた 女王アリがいない集団 16時29分撮影
蜜を与えると2例とも摂取した 写真はT20220910-18 16時49分撮影

女王アリの寿命 B120614-86の場合

これまでクロオオアリの女王アリの寿命については、「おめでとう! 結婚10年記念日」と「11歳女王アリのコロニーを再生」で触れてきています。「11歳女王アリのコロニーを再生」は、2012年に新女王アリを採集したコロニーですが、もう一つ2012年に採集したコロニーがあります。B120614-86です。
このコロニーの女王アリは、6月14日に長野県の駒ヶ根市内で採集しています。その7年後の2019年(10月19日)には、その時飼育していたクロオオアリのコロニーでは一番働きアリの数が多いコロニーでした。2000年の9月4日に、活動室としてアンテグラウンドⅢに繋いだのですが、同年10月から11月にかけて、働きアリが大量に死んでしまいました。
後に、アンテグラウンドⅢから外し、アンテネストリトルアンテシェルフで飼育していました。
アンテネストは自然巣を観察するように作られていますが、巣房の中の様子が見難くなっていたことと、アンテシェルフの中も清掃する必要がありました。そこで、コロニーを飼育器から取り出し、アンテシェルフを洗った後、その中に戻すことにしました。
その過程で、コロニーの状態が把握できました。働きアリは多数、雄アリは4匹、越冬幼虫は極く僅か、だったのですが、女王アリはいませんでした。
生きていれば11歳だったのですが、昨年の11歳になる6月14日に女王アリが生きていたかどうかは調べられていません。それは、前述のようにアンテネストの巣房の中の様子は全ては見られなかったからです。
けれども、越冬幼虫が僅かながらもいたのですから、女王アリが産んだものだとすれば、夏ごろまでは生きていたことになります。したがって、新女王アリの誕生時期(羽化)が6月の末から7月にかけてだとすれば、11年間生きていたことになります。
来年の春以降、越冬幼虫が成長して成虫になった時、その成虫の中に働きアリがいるなら、この推察が正しかったことになるでしょう。その一方、その成虫が雄アリばかりだった場合、女王アリが産卵したのか、働きアリが産卵したのか分かりませんから、女王アリがいつまで生きていたのかも特定できなくなり、この推察が正しかったとは断言できなくなるでしょう。

引越の様子 2023年1月8日撮影
雄アリ4匹の内の1匹

吊り下げ巣箱からの引越

11月3日の観察で、庭のトゲアリ(T130921-09)が分巣を造っていることに触れています。今日は、このところかなり寒くなりましたので、その一方の分巣になっていた吊り下げ巣箱を屋内に回収することにしました。吊り下げ巣箱のロープを外してから、スコープカメラで巣箱の中を見たのですが、トゲアリの姿はありませんでした。

吊り下げ巣箱 12月8日撮影
吊り下げ巣箱の上面のゴム栓を外して中を見たところ トゲアリはいない
側面のゴム栓を外してみたところ ここにもトゲアリはいない
側面のもう1つのゴム栓を外してみたところ やはりトゲアリはいない

トゲアリのコロニーT130921-09は、いつもまにか完全に引越をしていました。おそらく、11月3日の観察から考えて、クリの木の地面際の朽ちた箇所に引っ越したのでしょう。来年の春になれば、そのことが確認できることでしょう。

クリオオアブラムシが産卵

今年の11月24日にクリオオアブラムシを観察していますが、それから2週間程経った12月7日、クリの木を見に行くと、クリオオアブラムシが、幹の下方に集まっていました。2本のクリの木の内、東方のクリの木で2箇所、西方のクリの木で1箇所に群生していました。何れも卵がありました。
この間、12月3日の朝の気温は、この冬初めて氷点下になり、霜が降りました。

東方の木の1箇所目 上方にクロヤマアリが写っている 12月7日11時24分撮影
東方の木の2箇所目 上方と左にクロヤマアリが写っている 11時25分撮影 
上の箇所を拡大撮影 11時26分撮影 
西方の木のクリオオアブラムシの群生
東方のクリの木 クリオオアブラムシの群生が2箇所ある 何れも主枝の裏側
西方の木のクリオオアブラムシの群生 枝分かれした主枝の裏側

参照(これまでのクリオオアブラムシの冬の観察):
  「クリオオアブラムシと謎の生き物」(2018年12月9日)
  「クリオオアブラムシの経過」(2021年1月19日)

ビワの花とクロヤマアリ

庭でビワの花が咲いています。このビワの花にも花蜜があるようです。ミツバチは、晩秋から冬にかけての花の少ない時期に、このビワの花から花蜜を集めています。

ビワの花から花蜜を集めるセイヨウミツバチ 2021年12月11日撮影

先日、珍しいビワの蜂蜜を購入しました。

色が薄く透明感のある蜂蜜だ

庭のビワの花にはクロヤマアリが来ていました。花蜜を集めているのでしょう。

2022年11月24日11時40分撮影
11月24日11時41分撮影

11月のクリオオアブラムシ

今年はクリの木に例年になく多くのクリオオアブラムシがいます。
2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)には、クロオオアリが来ていました。

「ぽろたん」樹上のクリオオアブラムシとクロオオアリ 11月24日11時36分撮影
「ぽろたん」の木 矮性台の木でまだ樹高は低い

大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木には、クリオオアブラムシの塊が8箇所ありました。これらにはクロヤマアリが来ていて、クロオオアリはいませんでした。

11月24日11時43分撮影
11月24日11時45分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時48分撮影
11月24日11時49分撮影
11月24日11時49分撮影
大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木 切り株から枝が出ている

閉じられた巣口

ムネアカオオアリのRH18004とR200603-020の合併コロニーの巣口がバッタの死骸等で塞がれていました。冬支度なのでしょう。

巣に入る唯一の巣口がバッタの死骸等で塞がれていた 11月22日14時55分撮影
合併コロニーの巣の中の様子

ところが巣の外に2匹の働きアリがいました。締め出されているようです。蜜を与えると飲み始めました。

蜜を飲む2匹のムネアカオオアリ 14時55分撮影

蜜を飲み了えると、2匹のムネアカオオアリの内1匹のムネアカオオアリは、巣口へと向かいましたが、巣口が塞がれているので巣の中に戻れません。頭部を巣口に突っ込んで詰め物を取り出し始めました。

頭部を巣口に突っ込んでいる 14時59分撮影
詰め物を取り出している 15時0分撮影 

暫くすると、ぎりぎり通れるようになったようです。巣の中に入って行きました。

後脚を伸ばしてくぐり抜けようとしている 15時5分撮影 

直短寄生が2例のみ残る

直短寄生の4例のその後ですが、11月10日には、1例目の T20220910-68では働きアリが1匹、5例目のT20220910-19では働きアリが6匹死んでいました。
11月13日になると、その1例目と5例目の女王アリが死亡していました。何れも給水用のペットボトルの蓋の中で見つかりました。死んでから、水の中に捨てられたのだろうと思います。

1例目の T20220910-68の死 11月13日撮影
5例目のT20220910-19の死 11月13日撮影

同日、3例目のT20220910-16と4例目のT20220910-18は、それぞれ働きアリが1匹死んでいました。11月22日になると、3例目では6匹の働きアリが、4例目では2匹の働きアリが死んでいました。
直短的社会寄生の試みは、残るは2例のみです。

トゲアリT140906-40の11月の食性

飼育下のトゲアリは、飼育下のクロオオアリと比べると春のより早い時期から、動物性の餌を食べるようです。それでは秋の終わり頃の食性はどうなのでしょう。今日(11月13日)の数日前に、T140906-40にバッタを与えておきました。

T140906-40の巣の中の様子 11月13日撮影
数日前に与えておいたバッタ かなり食べ進んでいた 11月13日15時51分撮影

動物性の餌を食べるようです。今日は蜜を与えましたが、食べ残すことなく全部食べてしまいました。

蜜を完食する直前 11月13日16時33分撮影

アンテグラウンドに開放蓋を作る

開放仕様の蓋については、既に今年の9月2日にクロオオアリのコロニーのB110608-07用の餌器の蓋として作っています。それから2ヶ月経過しましたが、クロオオアリが餌器から脱走することは1度もありませんでした。そこでこの度は、既に使っている3仕様4台のアンテグラウンド用に、開放仕様の蓋を作ることにしました。
開放仕様の蓋と言うのは、物理的にプラスチックやガラスなどでケースを閉ざすのではなく、ケースの内外の空間が繋がっている枠だけの蓋のことを言います。ただ、そのままでは、アリはケースの側面を上ってきて脱走しますので、ベビーパウダーに無水エタノールを混ぜて開放蓋の内側前面に塗っておきます。

アンテグラウンドⅠ型に設置した開放蓋 クロオオアリB15006を飼育 11月2日撮影
アンテグラウンドⅡ型に設置した開放蓋 トゲアリT140906-40を飼育 11月5日撮影
アンテグラウンドⅢ型に設置した開放蓋 クロオオアリBK170530-081を飼育 11月5日撮影
アンテグラウンドⅢ型に設置した開放蓋 トゲアリT210912-01を飼育 11月5日撮影

開放蓋は3mm厚のアクリル板で作っています。開放蓋の四方を囲む枠の幅は33mmで、この枠に30mm幅のアクリル板を垂直に取り付けています。

33mm幅の枠に垂直に取り付けている30mm幅のアクリル板 ベビーパウダーを両面に塗っている アリが脱出するには最大の難所となる
同上(内側から見ると) 33mmの枠の内側にもベビーパウダーを塗っている
アンテグラウンドⅠ型の開放蓋 1/2個分
アンテグラウンドⅡ型の開放蓋 1/2個分
アンテグラウンドⅢ型の開放蓋 1/2個分

ケースの中の空気を吸い出すために設置していたUSB仕様の送風ファンは不要になりますが、水槽の濾過器はそのまま使うことにしました。そこで、電源コードを伝って脱出するのを防ぐために電源コードに「アリ返し」を取り付けました。電源コードとアリ返しにもベビーパウダーを塗っています。

アリ返し ベビーパウダーを塗っている
アリ返しは2枚を重ねて切り込みで電源コードを挟み込む

庭のトゲアリ 分巣を形成

今日は、庭のトゲアリ(T130921-09)をクリの木で見かけました。吊り下げ巣箱から出てくるトゲアリもいました。

吊り下げ巣箱のあるクリの木 トゲアリの働きアリがいた 11月3日14時35分撮影
巣穴から出ようとしているトゲアリの働きアリ 14時36分撮影

そこで、蜜をクリの木の幹に垂らしました。

14時46分撮影
14時50分撮影

蜜を吸ったトゲアリは、意外にもクリの木の幹を下って行きました。

蜜を腹部に貯めてクリの木の幹を下って行く 14時52分撮影

吊り下げ巣箱の方に目をやると、1匹の働きアリが、何かを咥えて巣穴から出てきました。後を追って行くと、このトゲアリもクリの木の幹を下って行きました。そして、地面際の朽ちた箇所へ入って行きました。

何かを咥えて巣穴から出てきた 虫の肢の一部のようにも見える 15時0分
クリの木の幹を下って行く 15時2分撮影
クリの木の幹 右の地面際に朽ちた個所がある

他方、蜜を吸って吊り下げ巣箱に戻って行く働きアリも見ました。

蜜を吸って吊り下げ巣箱へと向かう働きアリ 15時11分撮影

巣が2つに分かれているのでしょうか。今度は、昆虫を与えてみましょう。どちらの巣に運ぶでしょうか。

1匹で運べる大きさのクモを与えた 15時25分撮影
地面際の朽ちた箇所へ運んで行った 15時28分撮影

次に、大きめのクモを与えてみました。複数匹のトゲアリの働きアリがクモを分解し始めましたが、分解にかなり時間がかかっていましたので、クモの足を1本カッターで分離し、それを運び始めたトゲアリの後を追いました。このトゲアリもクモの肢を地面際の朽ちた箇所へ運んで行きました。

大きめのクモを与えた 15時32分撮影
15時38分撮影
地面際の朽ちた箇所へ運んで行った 16時11分撮影

T130921-09は2箇所に分かれて生活しているようです。吊り下げ巣箱と地面際の朽ちた箇所のどちらが本巣になっているのかは推測するしかないのですが、一連の観察からは、地面際に本巣がありそうです。女王アリもそちらにいるのでしょうか。

トゲアリの寄生の試み その後(10月30日)

以下は10月30日の様子です。何れも、寄生が順調なようです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

「単独女王アリと女王アリがいないコロニーの合併」その後

このムネアカオオアリの同種間共存の追試は、今年の5月4日に、次の2つのコロニーを合併(S/N:RH18004+R200603-020)したものでした。

◎単独女王アリ RH18004
  2018年5月15日に、岡山県蒜山高原で新女王アリを採集 卵が多数
◎女王アリがいないコロニー R200603-020
  2020年6月3日か4日に、長野県駒ヶ根市で新女王アリを採集 働きアリのみ30数匹
  女王アリの遺体がある

それから半年近く経った10月25日の様子です。明らかに働きアリの数が増えています。幼虫は、幼虫のまま冬を越す越冬幼虫となります。

全体の様子 働きアリが合併時の30匹からとてもたくさん増えている 10月25日
幼虫の様子 合併時の卵からの幼虫ではなく、新たに生まれた卵からの幼虫 奥・中・手前に塊がある
「奥」の幼虫の塊
「中」の幼虫の塊
「手前」の幼虫の塊