ついに本格結婚飛行

昨日10日は、庭のクロオオアリの結婚飛行が、おそらく雨が降り出したためと思われますが、中断してしまいました。今日は夕刻ににわか雨はなさそうなので、本格的な結婚飛行が行われるのではないかという期待がありました。
13時過ぎにA巣を見ると、巣口の中に羽アリが見えました。

僅かに羽アリの翅が見える 13時10分撮影

それから30分ほどすると、僅かですが有翅女王アリが地上に出ていました。

13時44分撮影
13時46分撮影

そして、13時46分には、有翅女王アリが1匹飛び立ちました。
所用のため、観察の空白が出来てしまいましたが、15時半前に観察に行くと、既に多くの有翅女王アリが巣口から出ていました。

A巣の最も西側にある巣口の様子 この写真には有翅女王アリが8匹写っている 15時24分撮影
上の写真と同じ箇所の小枝の先の様子 ここにも有翅女王アリが5匹写っている 15時25分撮影

それからは、盛んに有翅女王アリが飛び立っていきました。15時25分から58分までの33分の間に、数えられただけでも30匹ほどの有翅女王アリが空高く飛び立ちました。(この間は、A巣の巣口の中で最も西側にある巣口のみを観察していましたから、東へ1.8mの場所にあるA巣の巣口から出て飛び立った女王アリの数は入っていません。)

15時37分撮影
15時38分50秒撮影
15時38分53秒撮影 上の写真と同じ個体
15時39分撮影
15時49分撮影

ところが16時になるととても急な感じで、結婚飛行が終結していきました。働きアリが、女王アリに巣に戻るよう促したようです。

働きアリが女王アリに巣に戻るよう促しているようだ 16時00分撮影

そして、10分も経たない16時9分には、有翅女王アリの姿が消えてしまいました。

まるで何事もなかったように閑散となった 16時9分撮影

A巣の東側の巣口の周りからも羽アリの姿が消えました。ただ1匹の有翅女王アリが、巣穴へと戻っていきました。

巣穴へ戻っていく女王アリ 巣口の周りには既に羽アリの姿はない 16時10分撮影

ところで、有翅女王アリが姿を消した直後の働きアリの動きを見ていると、その動きには意味があるように思えました。

16時4分から45秒間の動画

小枝に1匹、切り株に5匹ほど働きアリが見えますが、いずれも素早く動き回って、何かを捜しているように見えます。推察するしかありませんが、まだ巣に戻っていない有翅女王アリがいるかどうかを調べているように私には見えたのですが、どうでしょうか。

さて、これでやっと本格的な結婚飛行が行われたようです。昨年は、同じA巣で、5月16日に本格的な結婚飛行を観察しましたから、今年は1ヶ月近くも遅い結婚飛行となります。ただ、以上の観察からも分かるように、今日の結婚飛行は、飛び立った羽アリの個体数からもピークであるとは思いますが、まだ巣の中には有翅女王アリが残っています。昨年は同じA巣で2度目の大きめの結婚飛行を観察していて、その2度目は、最初の結婚飛行の22日後でした。今年もA巣の2度目の大きめの結婚飛行があるのかも知れません。

途中止めになった結婚飛行

岡山市のアメダスによると、6月10日の最高気温は27.7℃(13時30分)でした。14時ごろA巣を見ると、羽アリが出ていないようでした。そこで、昨日に引き続き、今日も結婚飛行はないと思っていました。ところが、念のためにと思い、15時20分ごろA巣を見に行くと、複数の有翅女王アリが、地上を歩いていました。

15時22分撮影

隈無くその数を数えられたわけではありませんが、少なくとも10匹ぐらいはいたと思います。15時24分には、その中の1匹が飛び立ちました。
ところで天気の方は、14時ごろには良く晴れていたのですが、この時は既にどんよりと曇っていました。

15時27分撮影

15時32分になると小雨が降り始めました。そんな中ですが、巣から出てきた有翅女王アリの中には、飛び立たないまま、地上に残っているものもいました。

巣口のすぐ近くの清水白桃の幼木に登った有翅女王アリ 15時36分撮影

他方、巣に戻る女王アリもいました。

女王アリが飛び立った」で紹介しているもう一つのA巣の巣口 巣に戻ってきた女王アリ(中央下) 15時43分撮影

15時44分からは、小雨が雨に変わりました。
自分から巣に戻っていく有翅女王アリを上の写真の女王アリの他にも、もう1匹見ましたが、まだ巣の外にいる有翅女王アリたちは、この雨の中では飛び立てないと考え、地上と清水白桃の木から下りてきた合せて5匹の女王アリをフィルムケースに入れて巣口まで運びました。いずれも、何の躊躇もなくすぐに巣穴の中に入っていきました。その時、巣口の働きアリたちは、身体をぴくぴくと動かしていました。
巣口の外にいた有翅女王アリを人為的に巣に戻したこともあり、16時前後にはもう巣の外には女王アリはいなくなっていましたが、それでも、巣口から少しばかり外に出て、戻るものもいました。

少し外に出て、巣口に戻る有翅女王アリ 16時34分撮影

しかしたった1匹だけでしたが、思い切って外に出ていった有翅女王アリがいました。ただ、急に引っ返してきました。引っ返す瞬間に何があったかは分かりませんでしたが、雨粒が当たったのかも知れません。

急に引っ返してきた女王アリ 塊の下の方の腹部が写っているのがその女王アリ 16時37分撮影

この後、17時まで観察しましたが、上の2つの写真の巣口から出てくる有翅女王アリはいませんでした。
結局この日の結婚飛行は、途中で中断してしまったことになります。
ちなみに、17時から18時にかけては、1時間に3mmの大雨が降りました。

結婚飛行と働きアリ

結婚飛行における働きアリの役割とは、どんなものなのでしょうか。
クロオオアリで観察してみましょう。
結婚飛行中またはその前後の働きアリの動きを次のムービー(6月1日撮影 再録)で見てみます。

16時11分から4分間のビデオ

働きアリと羽アリは巣口の周りに出ていて、働きアリが大きく身体全体をぴくぴくと動かしています。ただ、働きアリが羽アリに接して、そのぴくぴくする動きを伝えているとは限りません。働きアリ同士で動きを伝えあっている場面も多く見られます。

有翅女王アリへの働きアリの働きかけについては、5月26日のブログ「女王アリが出てきた」で取り上げています。
引用:「この写真(下の写真)には、働きアリが有翅女王アリにしているある行為が写っています。よく見ると、働きアリが女王アリの翅を咬んでいるように見えます。写真では分かりませんが、数匹の働きアリが、この女王アリの周りで何らかの働きかけをしていました。想像に過ぎませんが、巣に戻るように働き掛けていたのではないかと思います。」

働きアリの有翅女王アリへの働きかけ 5月26日撮影

次に紹介するムービーでは、結婚飛行を終える時刻になったのでしょう、その時の働きアリが雄アリへ働きかける様子が映っています。画面中央上方を見て下さい。

16時41分から2分20秒間のムービー 6月8日撮影

働きアリが雄アリに巣へ戻るように促したのでしょう。この時巣口から外に出ていた何匹かの雄アリは、巣に戻っていきます。複数の働きアリ同士が申し合わせたかのように、あちこちで雄アリを誘導したかにみえます。

以上の3例の観察から、結婚飛行における働きアリの役割はとても大きいと言えそうです。

ミツバチの巣箱で「移植」その2(B16013)

既に5月11日にミツバチの巣箱を使った「移植」を行っています。6月8日に、今回も同じ方法(「自発的」な「移植」)で移植を試みました。

移植するコロニー:B16013 (2016年6月11日に蒜山高原で採集した新女王アリのコロニー 当初から研究用アンテネストで飼育)

B16013 研究用に特別に作製したアンテネストで飼育してきた

ミツバチの巣箱へは14時頃に入れました。

ミツバチの巣箱の中にアンテネストを入れた 蜜と水を傍に置いている 左下の黒いものはワイヤレスの温湿度計
巣箱の全景
巣箱を置いた環境

巣箱を置いた場所は、ほぼ終日直射日光が当たる場所ですが、巣箱の中には温湿度計を入れていて、巣箱の中が高温になり過ぎないよう監視できるようにしています。

巣箱の中にアンテネストを入れて一部の蓋を取ると、取った蓋が大きいこともあってか、すぐにたくさんの働きアリがアンテネストから出てきました。巣箱の蓋をしてからも、巣門(ミツバチが巣箱を出入りする穴)からたくさんの働きアリが出てきて、中には2m程離れた芝生の上まで歩いてきました。その遠くまで歩いてきた働きアリも、その他の巣門から出てきた働きアリも、道しるべを付けながら歩いているようには見えませんでしたので、無事に巣に帰ることができるか心配でした。

女王アリが飛び立った

自宅の庭のA巣で、6月1日に初めて雄アリが飛翔するのを観察しましたが、今日(6月8日)になって初めて有翅女王アリが飛翔しました。

ヤマモモの木に登る有翅女王アリ 15時28分撮影

巣口から出てくるところは見ませんでしたが、気づくと巣口から少し離れたところを急ぎ肢で歩いていました。何回か飛翔を試みていましたが、芝生の上からは飛び立てない様子でした。そこで、近くにあった散水ホースの一部をヤマモモの木の根元に寄せ、その散水ホースへと女王アリを導くと、案の定、そのホースの上を歩き始め、ヤマモモの木の根元に着くと、何のためらいもなく、木に登り始めました。やがて、木の上方で一休みしてから、飛び立ちました。宙に舞うところは見られませんでしたが、おそらく無事に空高く飛び立てたことでしょう。
それからほぼ1時間後の16時半頃、1匹の有翅女王アリが芝生の上を歩いていました。

芝生の上を歩く有翅女王アリ 16時31分撮影

やがて、ビデオ撮影をしていた三脚に上り、一番上から飛び立ちました。

三脚に取り付けたiPadの更に上で飛び立とうとする有翅女王アリ 16時36分撮影

ところでこの日を振り返って見ると、14時過ぎには巣口に羽アリが現れていました。

雄アリの姿が見える 14時13分撮影
女王アリの姿も見える 14時52分撮影

そして、16時台が一番の最盛期のようでした。

16時31分撮影

その時間帯に19匹の雄アリが飛び立つのを見ています。羽アリが現れた巣口は、今日の場合はこれまでの4箇所から2箇所になっていて、その2箇所を交互に見たり、また写真も撮ったりしていましたので、雄アリが飛び立つのを全て見られたわけではありません。ですから、実際にはもっと多くの雄アリが飛び立ったと考えられます。
ところでこの日、羽アリが出てくる新たな巣口を見つけました。

16時44分撮影

この場所は、これまで観察していたA巣の巣口から西へ1.8m離れた場所にあります。

木の切り株の右下に巣口がある

この巣はA巣だと考えられます。(根拠については「「誘拐」されたクロオオアリは巣に戻れるか(1)」を参照)
2匹目の有翅女王アリが現れた時、それまで観察していた巣口からは歩いてくる方向が違っていて、また、巣口を見ていたにも関わらず突然現れた感がありましたが、この新たな巣口を見つけて、疑問が解けたように感じました。この2匹目の有翅女王アリは、この木の切り株の麓の巣口から出てきたのでしょう。
17時頃には、巣口から出ている羽アリはもういなくなっていました。

下のムービーは、16時13分から3分間の巣口の周りの様子を撮影したものです。

16時13分から3分間のムービー 2分55秒の時点で雄アリが飛び立ったと思われるその瞬間が映っている

三度の蒜山高原

6月に入り、天気予報を見ながら、次の採集日を窺っていましたが、4日から5日・6日と気温が上がる予報になりました。そこで、前回からちょうど1週間後の5日と6日に三度蒜山高原へ採集旅行に出かけました。
ところで、庭のクロオオアリは、6月1日以降も結婚飛行はなく、巣口に羽アリが出てくることもありませんでした。4日は最高気温が岡山市で29.2℃まで上がりましたが、巣口に羽アリが出てこなかったこともあり、蒜山高原でも結婚飛行はなかったと考えています。
今年のこれまでの蒜山高原を訪れた過去2回は、巣口の中を照らして見ることはしていませんでしたが、今回はハンディライトを使って巣口の様子を観察しました。

雄アリが巣口の中から外を窺っていた 15時32分撮影

今年最初の採集旅行(5月24日)で、クロオオアリの新女王アリを2匹採集した百合原休憩園地では、側溝のコンクリートの隙間から、雄アリが外を窺っていました。この巣穴のすぐ横で新女王アリを見つけましたから、その2匹の女王アリはこの巣から出てきたと考えています。ですが、巣口の様子から、まだ本格的な結婚飛行は行われていないように思いました。
道の駅蒜山高原の近くへ行くと、いくつかのクロオオアリの巣の中で、雄アリが巣口から少し出てきたり、有翅女王アリが巣口から外へ身を乗り出している巣がありました。

有翅女王アリが巣口から身を乗り出している 15時51分撮影
上の写真と同じ巣 雄アリが巣口から少し出ている 15時54分撮影
上の写真と同じ巣 雄アリ3匹と有翅女王アリ1匹が同時に見られた 16時17分撮影

しかし、この日、クロオオアリもムネアカオオアリも翅を落とした新女王アリの姿はありませんでした。この日の蒜山上長田の気候は、最高・最低気温は27.4℃/15.3℃、日照時間は8.2時間でした。
翌日の6日、第1休憩所に行ってみると、有翅女王アリが地面を歩いていました。すぐに草に上って飛び立とうとしていました。

草の茎や葉の上を歩きながら飛び立とうとしていた 13時43分撮影

それでも、十数分間経っても自力では飛び立てなかったので、そっと手のひらに取って、宙に放り上げて飛ばしました。他にも巣から出てきた羽アリがいないか、周りを注意深く探しましたが、この有翅女王アリ1匹だけでした。
昨日も訪れた道の駅蒜山高原の近くに行くと、昨日羽アリを見つけた巣の他に、雄アリが巣口から出てきている巣を見つけました。

10匹ほどの雄アリが巣口にいた 14時37分撮影

しかし、この日も、クロオオアリもムネアカオオアリも翅を落とした新女王アリの姿を見ることはありませんでした。結局、2日間を通して、オオアリの新女王アリは1匹も採集できませんでした。
ちなみに、この日の蒜山上長田の気候は、最高・最低気温は28.7℃/12.8℃、日照時間は7.5時間でした。

アリは水場が好き?!

もうずっと以前から、特にムネアカオオアリは、人工的な飼育下では、水があるところに集まってくることは分かっていました。

ムネアカオオアリ 5月6日撮影

上の写真では、ペットボトルの蓋の水の中には入っていませんが、水が浅い場合は肢下が水に浸かるようにペットボトルの蓋の中に入っていることがよくあります。
アンテグラウンドⅠ型Ⅱ型では、ケースの中に水槽を入れていますが、この水槽の水辺にもクロオオアリとトゲアリが集まってきます。

トゲアリ アンテグラウンドⅡ型の中の水槽 5月6日撮影
クロオオアリ アンテグラウンドⅠ型の中の水槽 6月4日撮影

ちなみに、アンテグラウンドで飼育しているクロオオアリとトゲアリは、他に水を与えていないので、この水槽の水を飲んでいることになります。

「たった1例のトゲアリの寄生」に卵と幼虫

昨年の9月22日のブログ「たった1例のトゲアリの寄生を試みる」で紹介しているトゲアリの女王アリ(S/N:T180919)が寄生したクロオオアリのコロニー(S/N:B15002)の5月5日以後の様子ですが、卵と孵化してまもない幼虫がいました。既に昨年の寄生時にクロオオアリの女王アリは殺されていますので、これらの卵と幼虫はトゲアリの幼生虫です。

左の大きな幼虫は昨年孵化したクロオオアリの幼虫と思われる 中央右の卵と孵化したばかりの幼虫はトゲアリの幼生虫 6月3日11時31分撮影
中央の卵塊がトゲアリの卵 6月3日11時33分撮影

雄アリが飛び立った

5月29日と30日は、再び蒜山高原へクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリを採集しに出かけていましたが、1匹も採集できませんでした。
まだコロニーの規模が小さい場合は、羽アリは生まれていません。ですから、羽アリが巣口から現れない巣もあるのですが、どの巣口からも、2日とも午後になっても、羽アリは出て来ませんでした。

5月25日のブログ「2019 蒜山高原」で取り上げたクロオオアリの巣口 5月29日15時40分撮影
羽アリの姿はない 5月30日14時50分撮影

まだ、結婚飛行の時期ではないのでしょうか。そうだとすると、昨年の5月15日、一昨年の5月20日前後とはかなり遅くなっています。

さて、自宅の庭のA巣ですが、5月26日になって初めて有翅女王アリが巣口から出てきたことは既にブログで書きましたが、27日以後を振り返っておきます。

27日の岡山市の天気(但し観測地点は同じ岡山市でも自宅とは9.98km北東にあります)は、
 最高気温(℃)  27.3 (10:40)   最低気温(℃) 17.7 (05:30)
 積算降水量(mm) 0.0       最大風速(m/s) 5.1 (09:20)  積算日照時間(時) 2.2
気温は高めで雨は降りませんでしたが、日照時間から分かるように曇の日でした。この日は終日、巣口に羽アリは出てきませんでした。

28日の岡山市の天気は、
 最高気温(℃)  20.9 (12:50)   最低気温(℃) 15.7 (24:00)
 積算降水量(mm) 6.5       最大風速(m/s) 6.4 (16:50)  積算日照時間(時) 0.0
気温は低めで、降水量や日照時間から分かるように雨の日でした。この日も終日、巣口に羽アリは出てきませんでした。

29日の岡山市の天気は、
 最高気温(℃)  26.3 (17:20)   最低気温(℃) 13.2 (05:30)
 積算降水量(mm) 0.0       最大風速(m/s) 7.0 (17:50)  積算日照時間(時) 7.2
日照時間が長い割には最高気温が26.3℃止まりでした。この日、蒜山高原へ出かけたのですが、13時前に出発しました。出発直前にA巣の様子を見ましたが、巣口に羽アリの姿はありませんでした。おそらくこの日も結婚飛行は行われなかったと思われます。

30日の岡山市の天気は、
 最高気温(℃)  27.6 (14:20)   最低気温(℃) 12.3 (04:20)
 積算降水量(mm) 0.0       最大風速(m/s) 4.9 (15:40)  積算日照時間(時) 12.3
気温は高めで日照時間から分かるように終日晴でした。蒜山高原にいましたが、15時頃、A巣の様子をビデオ通話で見たところ、巣口に羽アリが出ていないようでした。

31日の岡山市の天気は、
 最高気温(℃)  22.6 (11:00)   最低気温(℃) 17.8 (23:00)
 積算降水量(mm) 0.0       最大風速(m/s) 6.2 (12:00)  積算日照時間(時) 0.1
気温は低めで、日照時間から分かるように曇の日で、降水量は0ですが小雨が時々降りました。この日も終日、巣口に羽アリは出てきませんでした。

そして今日6月1日の天気は、
 最高気温(℃)  28.3 (14:40)   最低気温(℃) 15.1 (05:10)
 積算降水量(mm) 0.0       最大風速(m/s) 6.6 (17:00)  積算日照時間(時) 11.7
気温が28℃を越え、日照時間も長くなりました。

13時半頃にA巣を見に行くと、巣口の中に有翅女王アリが見えました。

巣口から外を窺う有翅女王アリ 13時28分撮影

今日は、巣口から羽アリが出てきそうです。それから1時間ほどして再びA巣の様子を見に行くと、これまでになくたくさんの雄アリと働きアリが巣口から出ていました。

14時35分撮影

更に16時頃になると、明らかにこれまでになくたくさんの羽アリが出ていました。

15時57分撮影
同じA巣の別の巣口 15時58分撮影

そこで、16時11分からビデオで巣口の様子を記録することにしました。

16時11分から4分間のビデオ

ビデオの説明
0分12秒 女王アリAの頭部が見え始める
0分36秒 雄アリAが1匹飛び立つ
1分03秒 雄アリBが1匹飛び立つ
1分29秒 女王アリAの全身が見える
1分47秒 女王アリBの頭部が見え始める
1分56秒 女王アリBの全身が見える
1分58秒 女王アリCの頭部が見える
2分01秒 女王アリDの頭部が見える
2分07秒 この前後、4匹の女王アリが同時に映る
2分13秒 女王アリAが巣の中に入る
2分13秒 女王アリCがいったん消える
2分22秒 女王アリCの頭部が見える
2分31秒 女王アリDが巣の中に入る
2分32秒 女王アリBが巣の中に入る
2分40秒 女王アリCの全身が見える
2分56秒 女王アリEの頭部が見え始める EはABCDのいずれかまたは別か特定できない
3分01秒 女王アリCが巣の中に入る
3分15秒 女王アリEが巣の中に入る
以後4分経過まで女王アリは出てこない

このビデオを撮影した僅かの期間が、ちょうど運良く、この日最も盛んな結婚飛行の予兆の時間だったように思います。この日の観察の限りでは、雄アリが僅かですが2匹飛行し、有翅女王アリは4匹確認できました。

それから1時間も経たない17時前から、もうすっかり結婚飛行の予兆はなくなっていました。

16時59分撮影
17時00分撮影

女王アリが出てきた

5月の24日と25日は、オオアリの新女王アリを採集しに出かけていたため、庭のクロオオアリの観察はできませんでした。最高気温は岡山市で、24日は31.6℃、25日は32.3℃でしたので、クロオオアリが結婚飛行を行うには十分な気温でした。ですから、もしかしたらこの2日の間に結婚飛行を済ませているかもしれないという心配がありました。
15時半頃、A巣の様子を見に行くと、たくさんの雄アリが巣口から出ていました。

15時35分撮影

どうやら結婚飛行はまだ行われていなかったようです。
23日までは巣口が確か2箇所のようでしたが、新たにもう一箇所から雄アリが出ていました。

赤丸の辺りからも雄アリが出てきていた

今日は18時頃まで、ずっと観察し続けることにしました。特に雄アリが飛び立つかどうかを見ることにしていました。
ところが、思いがけず、16時過ぎになって有翅女王アリが巣口から外へ出てきたので、女王アリも観察することにしました。

16時03分撮影

有翅女王アリはとても短時間で巣穴の中に戻っていきました。再び現れたのは16時14分で、3度目は16時42分でした。いずれも1匹でした。16時57分には、別の巣口(2つ上の写真の左側上方の巣口)からも1匹現れました。

16時57分撮影

この日最後に女王アリの姿を見たのは17時21分でした。

17時21分撮影

この写真には、働きアリが有翅女王アリにしているある行為が写っています。よく見ると、働きアリが女王アリの翅を咬んでいるように見えます。写真では分かりませんが、数匹の働きアリが、この女王アリの周りで何らかの働きかけをしていました。想像に過ぎませんが、巣に戻るように働き掛けていたのではないかと思います。
それから、10分ほどもすると、巣口の3箇所共に羽アリも働きアリもいなくなってしまいました。念のために18時にも巣口を見ましたが、やはり羽アリの姿はありませんでした。

この日は、結局のところ、有翅女王アリも含め羽アリは1匹も飛び立ちませんでした。
また、この日初めて有翅女王アリが巣口から外へ出てくるのを見ることができ、22日にははっきりしなかった有翅女王アリの存在が確認できました。