おすすめ投稿

「日本アリ類同好会」への誘い

この度、LINEを使ったアリの飼育・観察・研究の交流グループを作ってはと思い、「日本アリ類同好会」を作りました。
「日本蟻類研究会」は既に存在していて、私も会員になっていますが、「日本アリ類同好会」という名称の団体はネット上で検索する限りはないようです。「日本蟻類研究会」は、大学関係者の方も多く、研究内容はとても深いのですが、「日本アリ類同好会」では、アリが好きな者同士が「友だち」になって、主に飼育方法や生態観察や採集情報などで、気軽に交流ができればと思います。ご賛同いただけるようでしたら、グループにご参加下さればと思います。
まだ、LINEをお使いになっていない方も、スマホやダブレットだけでなくPC版もございますので、導入をご検討下さい。LINEの導入の仕方については、ネット上でお調べ下さい(例えば https://line.macdrivelove.com/entry3.html 等)。
しばらくの間、IDによる友だち追加ができるようにしておきますので、ご連絡いただければ、ID(「友だち追加」ができない場合はQRコード)をお伝え致します。連絡先は info@kajitsuken.net です。
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

地上のクロヤマアリ

自宅の庭で、何日か前からクロヤマアリを見かけていましたが、今日は死んだ昆虫に群がっているところを見かけました。

2020年2月12日11時50分撮影

昆虫は、自宅で飼っている西洋ミツバチでした。巣箱に帰り着けずに途中で死んだミツバチなのでしょう。

参照:「クロヤマアリはもう活動中」2019年3月2日のブログ

アブラムシはまだ

今日、庭のフェンスの下で、ナナホシテントウを見かけました。

2020年2月12日11時8分撮影

ちなみに、昨年は3月2日には、自宅の南側の山地に生えていたカラスノエンドウにアブラムシが付いていました。

2019年3月2日11時34分撮影

ナナホシテントウが姿を見せたので、もうアブラムシがいるのでしょうか。
昨年と同じ場所でカラスノエンドウを見ると、まだアブラムシは付いていませんでした。カラスノエンドウの他にホトケノザやコリアンダーが混在していて、その辺りをとても小さな昆虫が、僅かな数飛び回ってはいましたが、その昆虫の正体は調べていません。
カラスノエンドウの葉に付いていたのは、次の2種でした。

2020年2月12日11時19分撮影
2020年2月12日11時23分撮影

移植器を作る

昨年も、クロオオアリの庭への「移植」を数多く試みてきました。その移植の方法としては、飼育ケースから半強制的に引越させる方法や、飼育ケースから引越を促す方法をとりました。
表題の「移植器」では、そのいずれの方法でもなく、飼育ケースを地中に埋め、飼育ケースを巣作りのベースとする方法をとります。2016年の4月に行った移植の方法と同じ考えですが、飼育ケースを「移植器」の中に入れて、地中に埋めるところが違います。

移植器の全容。クロオオアリを飼育しているケースを移植器に入れて地中に埋める。シリコンチューブの先が地上に出る。

本体の底には仕切があり、左のスペースに、クロオオアリを飼育している飼育ケースを蓋を取って入れます(ここで使う飼育ケースは、Seriaで売られている小物入れです)。
本体には、3箇所の穴があり、その内、側面の穴の一つには、アクリルバイプを固定し、30cmの長さのシリコンチューブを繋げます。そして、シリコンチューブの先だけを地上に出します。
他の2つの穴は、底面と側面にあり、いずれも地中へと巣穴を拡張する際の出発点になります。上の写真では、チューブの先と2箇所の穴にシリコン栓をしていますが、地中に設置する時には外します。万一、地上に出ているチューブの先から、大量に雨水が入ってきても、その水は底の穴から地中にしみ込み、飼育ケースがある左のスペースには水は入りません。

移植の際に、小規模のクロオオアリのコロニーが、地上から巣穴を掘って巣を作ると、小型のアリに襲われるリスクが高かったのですが、この移植器では、巣の中に外敵が入りにくい構造になっています。これが、この移植器の一番の利点です。
ただ、クロオオアリのコロニーが生き続けるには、活動期間中、蜜源を絶やさないようにしなくてはなりません。庭には、蜜源が少ないため、人工的に蜜を与えることになるのですが、その蜜を働きアリが見つけ易いように工夫しなくてはならないでしょう。

昨年は、3月の下旬にクロオオアリが地上に出てきましたので、4月になってから、この移植器を使ってクロオオアリの移植を試みようと思います。

飼育中の小型アリ

私は、今は主に、クロオオアリやムネアカオオアリやトゲアリを観察・研究対象としていますが、たまに、偶然その他の種の女王アリを見つけることがあります。多くは自宅の庭でです。昨年と今年採集した小型のアリの女王アリの内、現在飼育しているのは、4種4コロニーです。

トビイロケアリと思われる女王アリと働きアリ SN: 3x180703AR 12月22日撮影

このアリ(SN:3x180703AR)は、2018年7月3日に、アリを飼育している自宅の部屋で見つけた新女王アリのコロニーです。働きアリは3匹で、幼虫はいません。おそらくトビイロケアリだと思われます。

クロナガアリと思われる女王アリと働きアリ SN:KN190501 12月22日撮影

このアリ(SN:KN190501)は、今年の5月1日に、自宅の庭で見つけた新女王アリのコロニーです。働きアリは7匹で、幼虫が1匹います。おそらくクロナガアリだと思われます。糖分と昆虫を与えてきました。穀物は与えていません。

女王アリと働きアリ SN:4×190524 12月22日撮影

このアリ(SN:4×190524)は、今年の5月24日に、蒜山高原で見つけた新女王アリのコロニーです。働きアリは7匹で、幼虫が3匹います。種名は分かりません。

オオズアリと思われる女王アリと働きアリ SN:5×190802 12月22日撮影

このアリ(SN:5×190802)は、今年の8月2日に、自宅の庭で見つけた新女王アリのコロニーです。働きアリは20匹以上で、幼虫が7匹います。おそらオオズアリ属のアリだと思われます。

季節外れのトゲアリの新女王アリ その後

12月4日のブログで紹介したトゲアリの女王アリですが、12月10日、昼過ぎに見るとクロオオアリから攻撃を受けていました。気温は、12月1日にクロオオアリのコロニーの中にトゲアリの新女王アリを入れた時よりも少し低めでした。

クロオオアリの攻撃を受けるトゲアリの女王アリ 12月10日14時34分撮影
この日の14時半頃の気温は16〜17℃

トゲアリの女王アリは一方的に攻撃を受けているようで、寄生準備時に行う化粧行動は見られませんでした。この日の17時頃も、クロオオアリから一方的に攻撃を受けていました。

12月10日16時59分撮影

そして、その翌日12月11日、トゲアリの女王アリは死んでいました。

トゲアリの女王アリの死体は、簡易な飼育ケースのカット綿の上にありました 12月11日11時12分撮影

11月の30日に、偶然自宅の玄関前で採集した新女王アリと思われるトゲアリの女王アリは、観察した限りでは、一度も寄生準備の化粧行為をすることなく、クロオオアリの働きアリに殺されたことになります。

季節外れのトゲアリの新女王アリ

11月30日の14時過ぎ、玄関前のコンクリートの上を、少し大きめのアリが歩いていました。すぐにトゲアリの女王アリであることが分かりましたが、2つのことで驚きました。トゲアリの女王アリが自宅の庭にいたこと、そして季節外れであったことです。
自宅の庭でトゲアリの女王アリを見つけることなど、とても思いもつかなかったことです。トゲアリの巣が、自宅の極近くか、そう遠くないところにあることになります。意外な発見です。
また、これまでの観察では、トゲアリが結婚飛行を行うのは9月頃でしたので、どうして今になって、トゲアリの女王アリ、きっと新女王アリ、が地上を歩いているのか、考えもしていなかったことです。

採集直後の様子 11月30日14時15分撮影

簡易な飼育ケースにカット綿を入れ、カット綿を湿らせて、女王アリを入れました。

16時34分撮影

翌日の12月1日、このトゲアリの女王アリをクロオオアリに寄生させることにしました。宿主は、シリアルナンバーB110608-11で、2011年6月8日に新女王アリを採集したコロニーです。コロニーの創設から8年が経過していますが、コロニーの規模は小さい方です。小型の水槽で飼育しています。
15時50分ごろ、女王アリを入れていた簡易な飼育ケースの蓋を取って、そのままクロオオアリの水槽の中に入れました。

クロオオアリを飼育している水槽の中に、トゲアリの女王アリを飼育ケースごと入れたところ 15時51分撮影
この時の気温等の環境 気温が18℃であることが分かる

やがて、飼育ケースから出たのですが、

飼育ケースから出る女王アリ 15時58分撮影

そして、幾度かクロオオアリの働きアリと出会ったのですが、

16時1分撮影
16時2分撮影
16時7分撮影

トゲアリの女王アリは、クロオオアリから素早く逃げて行きました。
19時過ぎに見ると、水槽の上方の隅でじっとしていました。

19時2分撮影

その後本日4日に至も、寄生行動はなかったようです。女王アリは、簡易な飼育ケースの中に戻っていました。

12月4日15時45分撮影

このまま、観察を続けることにしています。

ベトナムのアリ

私は2003年から幾度かベトナムに行く機会があり、そのいずれもアリを観察する目的の旅ではありませんでしたが、それでも時たまアリを見つけることができました。
初めてアリの姿を見たのは、2004年にハノイ市南方のタインホア市を訪れた時、その都市の東方にあるサンソンビーチ(Bãi biển Sầm Sơn)でのことでした。

写真1 海岸近くの岩の上で 2004年12月28日14時14分(現地時刻)撮影

海岸近くにある大きめの岩の上で見つけました。
次に、2011年にホーチミン市南方のミトーにあるトイソン島(Cù lao Thới Sơn )を訪れた時、5箇所でアリを見つけました。

写真2 2011年12月24日11時40分(現地時刻)撮影
写真3 2011年12月24日11時40分(現地時刻)撮影
写真4 2011年12月24日11時43分(現地時刻)撮影
写真5 スターフルーツに来ていたアリ 写真2のアリと良く似ている 同種なのかもしれない 2011年12月24日12時33分(現地時刻)撮影
写真6 2011年12月24日12時35分(現地時刻)撮影
写真6を撮っているところ

そして、この度、11月の上旬の10日間、今度も観光を目的とした旅行でしたが、少し滞在に余裕がありましたので、出来るだけアリを探してみました。

2019年11月3日11時39分(現地時刻)撮影
2019年11月3日11時40分(現地時刻)撮影

上の2つの写真は、ホーチミン市にあるCông Viên Tp Hồ Chí Minh市立公園の様子です。この公園は都心部にありますが、それでもアリがいそうな環境です。しかし、この時は、アリの姿を全く見かけませんでした。
観光でホーチミン市北西のクチトンネルに行った時に、2種のアリを見つけました。

写真7 2019年11月4日15時14分(現地時刻)撮影
写真8 2019年11月4日15時16分(現地時刻)撮影

11月8日になって、ホーチミン市内のサイゴン動植物園で2種のアリを見つけました。

動画1 39秒間の動画 11月8日16時9分(現地時刻)より撮影
動画2 44秒間の動画 11月8日16時18分(現地時刻)より撮影

ホーチミン市内のホテルでは、樹上でほぼ完熟していたスターフルーツに小型のアリが来ていました。

動画3 20秒間の動画 11月9日9時21分(現地時刻)より撮影

この度のベトナム訪問では、ホーチミン市とその近郊へ行ったのですが、常夏の土地だけあって、最高気温は30℃を越えていました。暑いとは言え、アリが活動できる気温だとは思うのですが、クチトンネルやミトーのトイソン島のような自然が豊かな場所でも、アリの個体数が極めて少なかったのが印象的でした。
ここに挙げたアリは、中には良く似たアリがいるので、同種のものもいるのではないかと思いますが、見つけたアリは採集しないで写真や動画で記録しただけでしたので、手元で比較することはしませんでした。
また、ベトナムを訪れる機会があれば、このブログでまとめたことも生かして、いくつかの種を特定してみたいものです。

2019年 庭の生存コロニー一覧(クロオオアリ)

今年、庭で生存が確認できていたクロオオアリのコロニーを写真でまとめておきます。

巣の位置図
A巣の東側の巣口がある所 A巣は現在生存が確認されています
A巣の西側の巣口がある所
B巣のあるところ 現在は生存確認が取れていません
C巣のあるところ 現在生存が確認されています
F巣のあるところ 現在は生存確認が取れていません
F巣が元あったところ 上記写真の場所に引っ越した
K巣 現在は生存確認が取れていません
L巣のあるところ 現在生存が確認されています
M巣 現在は生存確認が取れていません
N巣 現在は生存確認が取れていません
O巣のあるところ 現在生存が確認されています

B15099の引越のその後

8月26日のブログで、クロオオアリB15099の移植後の引越がほぼ完了したことについて触れていますが、それから2ヶ月ほど経った今現在の様子を書き留めておきます。
引越先がA・B・Cの3地点に分かれ、最終的にはC地点に幼生虫や成虫が多数運び込まれていましたが、現在、そのC地点も含め、A・B地点共にアリの姿はありません。

A地点の様子 空けられていた巣口は雨などで埋まってしまっている
B地点の様子 現在アリの姿はない
C地点の様子 現在こちらもアリの姿はない

時間を遡りますが、9月13日になって、新たに巣を見つけました。

写真中央コンクリートブロック直下に巣があった 9月13日17時47分撮影
巣口の様子

この巣は、今までに巣がなかった場所にあり、しかもB15099を移植した場所に近いので、B15099の巣であると考えられました。巣口から、かなり働きアリの出入りがありました。
次の日14日には、もう一つ新たに巣口を見つけました。

9月14日撮影

この位置は、前日に新たに見つけた巣口よりも、移植した場所により近いところにありました。ただ、巣口からのアリの出入りはとても少なく感じました。
結局現時点では、この後から見つけた巣口は使われていません。B15099の巣口は、現時点では、最初に新たに見つけたコンクリートブロック直下の場所だけになっています。

こうしてB15099のミツバチの巣箱から始まった引越は、一箇所に確定したようですが、他の箇所で巣作りをしていた働きアリや、C地点に運び込まれた幼生虫などはどうなったのでしょうか。後にコンクリートブロック直下の場所へ引越したのでしょうか。また、そもそも女王アリは、当初からの引越の過程で、どのように動いたのでしょうか。それらのことは、分からないままで終わりました。