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「日本アリ類同好会」への誘い

「日本アリ類同好会」は、LINEを使ったアリの飼育・観察・研究の交流グループです。2019年12月14日から運用しています。
「日本蟻類研究会」は既に存在していて、私も会員になっていますが、「日本アリ類同好会」という名称の団体はネット上で検索する限りはないようです。「日本蟻類研究会」は、大学関係者の方も多く、研究内容はとても深いのですが、「日本アリ類同好会」では、アリが好きな者同士が「友だち」になって、主に飼育方法や生態観察や採集情報などで、気軽に交流ができればと思います。ご賛同いただけるようでしたら、グループにご参加下さればと思います。
まだ、LINEをお使いになっていない方も、スマホやダブレットだけでなくPC版もございますので、導入をご検討下さい。LINEの導入の仕方については、ネット上でお調べ下さい(例えば https://line.macdrivelove.com/entry3.html 等)。
ご連絡いただければ、QRコードをお伝え致します。連絡先は info@kajitsuken.net です。
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

卵から蛹化までの日数 28日間

今年の5月18日に採集したクロオオアリの新女王アリのその後の子育てですが、採集日から31日目の6月18日、蛹化が既に始まっていました。
観察対象としている49匹の女王アリのコロニーでの繭の平均数は1.63個でした。昨日17日は観察していませんでしたので、確言はできないのですが、17日には繭が散見できたと思われます。

BH240518-08 6月18日15時30分撮影
BH240518-16 6月18日15時30分撮影
BH240518-35 6月18日15時27分撮影
BH240518-40 6月18日15時28分撮影
BH240518-46 6月18日15時28分撮影

観察対象の50コロニーで、産卵数の平均値が1を超えたのは採集日から4日目の5月22日の1.32個です(21日0.06個、23日2.52個)。昨日の17日は観察していないものの、繭の数の平均値が18日は1.63個ですから、18日に1を越えたと想定すれば、卵が産み落とされてから27日後に蛹化したことになります。

結婚飛行から産卵を始めるまでの日数:(5日間 当日を含む)または(4日後)
卵が産み落とされてから繭になるまでの日数:(28日間 当日を含む)または(27日後)

と整理することができます。ただこの数値は、飼育環境の内、特に気温により大きく変動すると思われますので、一般化することはできないでしょう。

創巣10年目で女王アリ誕生 トゲアリT140906-40

トゲアリのコロニーT140906-40(2014年9月6日に新女王アリを採集)は、クロオオアリのコロニー(2012年6月14日に新女王アリを採集 S/N:B-NESTCON01024)に、2014年9月11日に一時的社会寄生したコロニーです。今年で創巣から10年目を迎えます。
以前からとても大きなコロニーになっていましたが、今日始めて、羽化したばかりの女王アリがいるのに気づきました。

前胸背板前方に刺が1対あるので女王アリであることがわかる 6月18日撮影

ちなみに、2年前の2022年7月には、雄アリが多数誕生していました。

雄アリ 前胸背板前方に刺がない 2022年7月29日撮影

本巣の中には、これから羽アリになると思われる大きな繭も散見されました。また、これから育つ幼虫も多数見られます。

この繭は女王アリの繭なのだろうか 6月18日撮影
これから育つ幼虫も多数いるようだ 6月18日撮影

ちなみに、T140906-40の直近の様子については、5月30日に、リトルアンテシェルフで人工巣を拡張したことについて触れていますが、今ではこのリトルフアンテシェルフにも幼生虫が運び込まれています。居住スペースとして利用されるようになったことが分かります。

左が元々の本巣 右が新たに増設したリトルアンテシェルフ 6月18日撮影

結婚飛行から12年、寿命は13年弱

女王アリの寿命を調べる目的で飼育しているB120614-03の様子については、直近では6月2日に触れています。そのB120614-03は、6月14日で結婚飛行から12年目を迎えました。羽化してからの寿命は13年弱となります。

飼育環境 6月18日撮影
女王アリと多数の雄アリ 6月18日撮影
6月2日同様、卵は女王アリとは別の巣室に置かれていて孵化していない 6月18日撮影

脱翅新女王アリが2匹に

今年の5月19日に、クロオオアリB15006の活動室(アンテグラウンドⅠ型)に、脱翅新女王アリが1匹いたことに触れていますが、6月4日には脱翅女王アリが2匹になっていました。

6月4日17時36分撮影
別の脱翅新女王アリ 17時37分撮影
6月12日にも脱翅女王アリが2匹確認できた 10時55分撮影

トゲアリ 羽化が始まる

トゲアリのコロニーT1809192018年9月22日 B15002(2015/05/15採集)に進入〉の直近の様子については、6月5日に触れたばかりですが、今日6月9日に見ると、繭の抜け殻が多数散見されました。働きアリの羽化が始まっているようです。

働きアリの繭の殻 6月9日16時36分撮影
抜け殻が散見される 16時36分撮影
人工巣の中の様子 16時37分撮影

13回目の結婚記念日 最年長の女王アリ

B110608-06が13回目の結婚記念日を迎えました。このクロオオアリの女王アリは、2011年の6月8日に長野県の駒ヶ根市内で採集しました。

B110608-06の今の飼育環境
2024年6月8日撮影

昨年の6月8日時の様子と比べてみると、卵の数が少ないようです。

2023年6月8日撮影
2024年6月8日撮影

このコロニーでは、昨年も雄アリはいませんでしたので、昨年産卵された卵は、羽化しなかったか有精卵であったことになります(観察記録がなかったため断言できない)。今年産卵された卵は有精卵なのでしょうか。観察が待たれます。
それにしても、クロオオアリの女王アリが14年弱生き続けていることは驚きです(女王アリの羽化時期参照)。

今年も「ぽろたん」で共生

2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)で、クロオオアリとクリオオアブラムシが共生している様子について、直近では2022年の11月24日のブログで触れています。
6月5日、今年も両者が共生していました。

6月5日16時7分撮影

トゲアリの2コロニーの様子

T180919T210912-02の様子については、4月10日のブログで触れています。それからほぼ2ヶ月弱の6月5日の様子を記録しておきます。

1)T1809192018年9月22日 B15002(2015/05/15採集)に進入〉

人工巣リトルアンテシェルフを小型水槽の中に入れて飼育している
シェルフ2段に幼生虫がいる

2)T210912-022021年9月16日 BK170530-040(2017年5月30日採集)に進入〉

人工巣リトルアンテシェルフを活動室アンテグラウンドⅢに繋げて飼育している
シェルフ4段に幼生虫がいる

T180919とT210912-02を比べてみると、一時的社会寄生が始まった時期に3年の隔たりがあるのですが、むしろ遅くから寄生を始めたT210912-02の方が大きなコロニーになっています。
その差の要因が、単に女王アリの個体差なのか、飼育環境によるものなのかは不明です。

引越後のBH210523-32の様子

今年2回目に移植したBH210523-32のその後の様子です。現時点では、順調に引越先に定着しているようです。
昨日(6月4日)は、蛾を巣に運び込んでいました。

蛾を運ぶクロオオアリ 6月4日12時0分撮影
コンクリートブロック下のコンクリートの右方の割れ目に運び込んだ 12時0分撮影

巣の近くに蜜器を置いています。今朝(6月5日)、蜜器に砂糖水を入れました。

蜜器は境界杭に被せている 6月5日8時51分撮影

早速クロオオアリが来ていました。クロヤマアリも来ていましたが、クロオオアリに追い払われていました。

8時58分撮影
クロヤマアリが来ている 8時58分撮影

砂糖水を吸って帰って行くクロオオアリを追うと、コンクリートブロック下のコンクリートの左方の割れ目に入って行きました。

コンクリートブロック下のコンクリートの左方の割れ目に入って行った 8時59分撮影

今年も桑の実にクロオオアリ

2018年の6月、今日とは1日違いの3日、桑の木にクロオオアリが来ていたことに触れています。また、昨年も5月27日のブログで、同じく桑の木にクロオオアリがやっ来ていたことに触れていました。そして今年もしばらく前から桑の木にクロオオアリが来ていました。お目当ては、桑の実です。

桑の木 6月4日撮影
6月4日11時38分撮影
11時42分撮影

落ちた桑の実にも来ていました。

11時44分撮影
11時48分撮影

「追試 B120614-03の産卵」その後(6月2日)

B120614-03は、女王アリの寿命を調べる目的でコロニーを再生したクロオオアリの女王アリです。
4月25日のブログで、その様子に触れています。

卵がある 4月25日撮影

今日6月2日の様子は次のようです。

卵のみがある 6月2日撮影
こちらがメインの巣室になっている 6月2日撮影

4月25日からだけでも5週間以上経っていますが、まだ孵化していません。ただ、卵の数は増えているようにも見えます。
卵はこれから先、孵化するでしょうか。また、これらの卵はやはり無精卵なのでしょうか。

働きアリ産卵を追視

働きアリ産卵と思われる事例は、既に2023年6月14日のブログ〈B120614-86(2012年6月14日に長野県の駒ヶ根市内で採集)〉で取り上げています。
このコロニーの女王アリは、2023年1月8日に死亡を確認しています。このコロニーは、今年の4月9日には越冬幼虫は見当たりませんでした。

B120614-86 越冬幼虫は見当たらない 2024年4月9日撮影

ところが、6月2日には既に卵が多数ありました。

下から2段目の巣室 6月2日撮影
最下段の巣室にも卵があった 6月2日撮影
B120614-86の全体の様子 まだまだたくさんの働きアリ(2023年羽化成虫を含む)がいる 6月2日撮影

働きアリ産卵の2例目としては、B110608-07が挙げられます。このコロニーの女王アリは、2023年4月6日に死亡を確認しています。
今年の4月9日の記録では、幼生虫としては越冬幼虫が2匹いました。ところが、6月2日には既に卵が多数ありました。

卵が多数ある 6月2日撮影
B110608-07の全体の様子 6月2日撮影

以上の2つの事例から、「女王アリを失ったクロオオアリのコロニーでは、働きアリが産卵する」と言えます。ただし、条件を付記するとすれば、「営巣から10年を越えている終端期のコロニーの場合」だということになります。

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(2024年6月2日)

2022年の9月に寄生を始めた一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子は、前回は4月10日に取り上げています。
今回は、4月の様子と比べながら6月2日の様子を記録しておきます。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

越冬幼虫が育ちつつある 4月10日撮影
卵が多数 幼虫は2匹 6月2日撮影

4月10日には越冬幼虫がかなりいたのですが、今回は2匹しかいませんでした。この時期、越冬幼虫は蛹だと思われますので、他の越冬幼虫は死んだのではないかと思います。
卵が多数ありました。

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

越冬幼虫が多数育ちつつある 4月10日撮影
繭が多数見られる 6月2日撮影
女王アリの腹部がよく膨らんでいる 6月2日撮影

越冬幼虫が順調に育ったように見えます。コロニーの本体が、コンクリート巣の上面に移動していました。

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

クロオオアリはまだ多数いるが、トゲアリの成虫も越冬幼虫もいない 4月10日撮影
トゲアリの成虫はいない 卵が多数ある 6月2日撮影
幼虫は2匹 6月2日撮影

4月10日の記録では、越冬幼虫がいないとされていますが、実際は最低2匹はいたのでしょう。

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

育ち始めている越冬幼虫が見られる 4月10日撮影
越冬幼虫が順調に育ったように見える 卵もある 6月2日撮影 

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

クロオオアリの数は少なめだ トゲアリの成虫も越冬幼虫もいない 4月10日撮影
卵が多数ある 6月2日
女王アリの腹部は4月10日よりも更に大きく膨らんでいるように見える 6月2日撮影

以上の5例を比較すると、2例目のT20220910-54が一番よく繁栄していることが分かります。次に繁栄しているのは4例目のT20220910-44です。

BH210523-37用に開放蓋仕様の活動室を作成

BH210523-37は、2021年に蒜山高原で新女王アリを採集したコロニーです。コンクリート製の人工巣で飼育していますが、かなり大きなコロニーになってきました。

6月1日撮影
右側面から 左側面には巣室はない 6月1日撮影

そこで、広めの活動室を3mm厚のアクリル板(ガラス色)で作ることにしました。

上面図

活動室の広さは214mm×286mmで、高さは100mmです。人工巣の上に設置します。

蓋は開放蓋仕様にした
開放蓋には無水エタノールで溶いたベビーパウダーを塗った
開放蓋を被せるとこんな感じ
こんな風に人工巣の上に活動室を設置する
真上から見たところ 活動室の底には径9mmの穴が2箇所ある

活動室を人工巣の上に設置することで、これまでは活動スペースになっていたコンクリート上面が閉ざされた空間になりました。このコンクリートの上面のスペースも居住スペースとして利用されるようになれば、巣室が大幅に拡張されたのと同じことになります。

シェルフにはこんな風に収まる

飼育ケース間で引越 BH210523-30

クロオオアリBH210523-30は、2021年5月23日に蒜山高原で新女王アリを採集したコロニーです。このコロニーは少し成長が遅かったので、カップ型のコンクリート製人工巣で飼育していましたが、今年は幼生虫が多くなり、成虫もかなりの数いましたので、リトルアンテシェルフに引越させることにしました。(関連記事
コロニーの成員を人工巣から引越用の衣裳ケースの中に入れると、働きアリはかなり早い時点から幼生虫をリトルアンテシェルフの中に運び入れ始めました。

引越中の衣裳ケースの中 リトルアンテシェルフにはアルミホイルを被せている 5月30日15時1分撮影

夕刻には、リトルアンテシェルフの外に出ている働きアリが少なくなっていましたので、リトルアンテシェルフを小型の水槽の中に入れ、開放蓋を被せ、引越が完了しました。

人工巣の中にゆとりのスペースが生まれた 19時43分撮影

T140906-40の人工巣を拡張

新女王アリの採集から今年で10年目を迎えるトゲアリのコロニーT140906-402014年9月11日 B-NESTCON01024(2012/06/14採集)に進入〉の様子は、直近では4月10日のブログで記録しています。その時は、働きアリが多くて越冬幼虫の様子は僅かしか観察できませんでしたが、今年も子育ては順調で、今では繭等の幼生虫が多く見られるようになっていました。その上、成虫もかなりの数になっています。

5月30日13時8分撮影
側面から上部を見たところ 13時8分撮影
活動室アンテグラウンドⅡの様子 13時10分撮影

そこで、居住スペースを拡張することにしました。リトルアンテシェルフを追加しました。
使用したリトルアンテシェルフは旧型で、外部に拡張できる内径6mmのパイプが片方しか付いていないので、前面最下段に拡張パイプを取り付け、人工巣本体とシリコンホースで繋げました。もう一方の拡張パイプは、既存のシリコンホースでアンテグラウンドⅡと繋げました。

14時24分撮影
全体の構成 人工巣本体の左下からもシリコンホースでアンテグラウンドⅡと繋がっている
21時頃の様子 少しだがリトルアンテシェルフ内に働きアリが増えていた 20時59分撮影

今年2回目の移植 BH210523-32

4月28日に今年初めての移植を行っています。今回は、BH210523-32を庭に移植します。このコロニーは、新女王アリを2021年5月23日に蒜山高原で採集したコロニーです。とても大きなコロニーになっていて、人工巣の中がいっぱいの状態です。

コンクリート製の人工巣 開放蓋で飼育している 5月26日撮影
巣室は正面と左右側面にある
右側面
左側面

4月28日に使用した同じミツバチの巣箱を、かつてクロオオアリのコロニー〈BK170530-133+BH170521-023〉(T巣)を移植する際に待ち箱を置いた同じ場所に設置しました。

5月26日12時52分撮影
開放蓋を外すととてもたくさんの働きアリが人工巣から出てきた 12時53分撮影
ミツバチの巣箱を置いた環境 八朔の下
巣箱の側面に這い上がってきたアリを圧殺しないため蓋は仮閉めに 12時56分撮影

2時間ほど経って見に行くと、コンクリートの3箇所の隙間から出入りしていました。

コンクリートブロック(正面)下のコンクリートの割れ目(左右2箇所)から出入りしている 14時40分撮影
上の写真のコンクリートの割れ目の右方の様子 左方とは中で繋がっていると思われる 15時4分撮影
写真左下のコンクリートの隙間からは、土を運び出していた 14時43分撮影
上の箇所を拡大すると 15時2分撮影
よく見ると砂粒に混じって多数の小型のアリの死体があった クロオオアリに殺されたようだ

16時半頃、巣箱を置いている場所から西方へと伸びるコンクリートブロックの上で、クロオオアリ同士が戦っているのを見ました。先住のクロオオアリ(恐らくC巣)と新たな移住者(BH210523-32)が出くわしたようです。

戦いが見られたコンクリードブロックの土留め
既に死体がある 16時30分撮影

もう薄暗くなってきた19時過ぎ、見に行くと引越が始まっていました。引越先はコンクリートブロック下のコンクリートの割れ目2箇所でした。

繭を運び込むクロオオアリ(右方) 19時12分撮影
幼虫を運び込むクロオオアリ(左方) 19時12分撮影
幼生虫がかなり少なくなっていた 19時28分撮影

ただ、女王アリはまだ人工巣に残っていました。

20時07分撮影

20時半過ぎになると、女王アリが人工巣の巣口から外へ出るようになったのですが、飼育ケースのプラスチックの壁を登ることができませんでした。

21時4分撮影

板や木の葉などを飼育ケースに入れたりもしたのですが、それらを足場にしてプラスチックの壁を乗り越えようとはしませんでした。
そこで、女王アリがペットボトルの蓋に乗った時、蓋ごとミツバチの巣箱の床に移動させました。

ミツバチの巣箱の床に移動させた直後 21時32分撮影

女王アリは常に素早く動き回り、巣箱から外へ出たり戻ったりを幾度も繰り返していましたが、それから8分ほどして引越を完了しました。引越先の巣口は、コンクリートブロック下のコンクリートの割れ目の右方でした。

コンクリートの割れ目(右方)に入って行く直前 21時40分撮影
翌日の巣箱の中 まだ働きアリが数匹いたが幼生虫は残っていなかった 5月27日11時56分撮影

女王アリの引越の様子は動画で撮影しています。

8分30秒の動画

新女王アリ採集後の産卵数の変化 2021年との比較

クロオオアリの新女王アリの採集直後からの産卵数の変化については、2021年に調べています。その結果は、

5月23日 採集日 0日目 0.00個(サンプル数43の平均)
5月24日 1日目 0.07個(サンプル数43の平均)
5月25日 2日目 0.44個(サンプル数43の平均)
5月26日 3日目 1.23個(サンプル数43の平均)
5月27日 4日目 1.83個(サンプル数41の平均)
5月28日 5日目 3.15個(サンプル数41の平均)
5月29日 6日目 4.39個(サンプル数38の平均)
5月30日 7日目 5.79個(サンプル数38の平均)

でした。
今年は、サンプル数を50にし、採集日の5月18日を0日目にして、2021年同様に7日目までの産卵数を調べました。2021年の場合は、調べた時間帯は任意でしたが、今回は午後4時以降8時頃までの間としました。その結果は、

5月18日 採集日 0日目 0.00個(以下サンプル数50の平均)
5月19日 1日目 0個
5月20日 2日目 0個
5月21日 3日目 0.06個
5月22日 4日目 1.32個
5月23日 5日目 2.52個
5月24日 6日目 4.64個
5月25日 7日目 6.67個(1匹死亡のためサンプル数49の平均)

でした。

2021年の場合、産卵が始まったのは「結婚飛行後3日弱経った頃」でしたが、今回は、「結婚飛行後4日弱経った頃」になりました。(3日目は産卵済は2匹、4日目は産卵済は30匹)ほぼ1日遅れでした。
2021年の場合、産卵が始まってからは「ほぼ1日1個ずつ産卵した」のでしたが、2024年の場合は、産卵が始まってからは「ほぼ1日2個ずつ産卵し」ていました。

2021年の3日目以降の平均値を更に四捨五入すると、
 3日目 1個
 4日目 2個(3日目との平均値の差は 0.6個)
 5日目 3個(4日目との平均値の差は 1.32個)
 6日目 4個(5日目との平均値の差は 1.24個)
 7日目 6個(6日目との平均値の差は 1.4個)

2024年の4日目以降の平均値を更に四捨五入すると、
 4日目 1個
 5日目 3個(4日目との平均値の差は 1.2個)
 6日目 5個(5日目との平均値の差は 2.12個)
 7日目 7個(6日目との平均値の差は 2.03個)

2024年 蒜山高原 5月24日

天気予報によると、5月24日は蒜山高原がある真庭市で、最高気温が29℃或いは30℃になるとのことでした。そこで、定点観察と言う意味合いもあり、18日に引き続き蒜山高原へ出かけました。
ただ、結果的にはムネアカオオアリの新女王アリが1匹だけ採集できたに過ぎませんでした。

ムネアカオオアリの新女王アリを採集した「八束自然牧場公園」
公園の様子
採集したムネアカオオアリの新女王アリ 13時59分撮影

ムネアカオオアリの脱翅女王アリを採集したのが14時であることから、この女王アリは昨日以前に結婚飛行をしたと考えられます。
この日は、確かに最高気温が28.0℃(蒜山高原近くの上長田 気象庁観測)まで上がり、18日の26.7℃よりも高めでした。

5月18日と24日の比較

けれども、15時前には既に曇り空になっていました。

14時57分撮影

上長田の気象庁の観測によると、14時以降は日照時間が0.0時間となり、気温も16.5℃以下になっています。

この日、結婚飛行が行われなかったのは、このような気象だったためなのでしょう。

L巣の生存を確認

昨年の10月15日以来、生存が確認できていなかったL巣B16013(2019 年 6 月 8 日移植 18 日定住発見)の生存が確認できました。

5月20日17時半過ぎに、この日に蜜を入れておいたL巣近くの蜜器にクロオオアリが来ていました。

このクロオオアリの帰路は見失ってしまった 17時38分撮影
同じ個体と思われるクロオオアリがまたやって来た 17時42分撮影

蜜を吸っていたクロオオアリが、僅かに4分弱で巣と蜜器を往復して蜜器に戻ってきたことから、巣が極く近くにあることが分かりました。このクロオオアリは、きっとL巣の働きアリなのでしょう。幸い今度は帰路を追うことができました。

17時44分27秒撮影
17時44分41秒撮影
17時44分51秒撮影
17時45分0秒撮影
巣口のようだ 17時45分1秒撮影

ここはやはりL巣でした。

今年も左右の大きな石の間にL巣の巣口があった

翌日、ミツバチの頭部と思われるものを運んでいるクロオオアリをL巣の近くで見ました。後を追ってみると、案の定、L巣に戻って行きました。

5月21日15時19分34秒撮影
15時19分41秒撮影
15時19分56秒撮影
15時19分57秒撮影

L巣の生存が確認できたことで、昨年生存が確認できていた全てのコロニーの生存が確認できました。