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「日本アリ類同好会」への誘い

この度、LINEを使ったアリの飼育・観察・研究の交流グループを作ってはと思い、「日本アリ類同好会」を作りました。
「日本蟻類研究会」は既に存在していて、私も会員になっていますが、「日本アリ類同好会」という名称の団体はネット上で検索する限りはないようです。「日本蟻類研究会」は、大学関係者の方も多く、研究内容はとても深いのですが、「日本アリ類同好会」では、アリが好きな者同士が「友だち」になって、主に飼育方法や生態観察や採集情報などで、気軽に交流ができればと思います。ご賛同いただけるようでしたら、グループにご参加下さればと思います。
まだ、LINEをお使いになっていない方も、スマホやダブレットだけでなくPC版もございますので、導入をご検討下さい。LINEの導入の仕方については、ネット上でお調べ下さい(例えば https://line.macdrivelove.com/entry3.html 等)。
しばらくの間、IDによる友だち追加ができるようにしておきますので、ご連絡いただければ、ID(「友だち追加」ができない場合はQRコード)をお伝え致します。連絡先は info@kajitsuken.net です。
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

広い床面積の人工巣「17段アンテシェルフ」

17段ある人工巣のアンテシェルフは、既に2018年7月24日から使っています。それから2年強経ち、クロオオアリのコロニーは順調に大きくなってきました。

2020年8月30日撮影

この人工巣は、アンテグラウンドⅠ型に繋いで使っています。
さて、この度、活動室専用のアンテグラウンドⅢの開発に伴い、この17段のアンテシェルフ(生活室専用)をご希望の方に提供を開始いたしました。

最下層段と16段棚を合せた総面積は、2229.3平方センチメートルで、約47.2cm平方の広さがあります。詳しくは、こちらをご覧下さい。

大型の活動室を製作 アンテグラウンドⅢ

これまで、アンテグラウンドと名付けてⅠ型Ⅱ型を製作していますが、この度、それらのおよそ0.56倍の底面積を持つアンテグラウンドⅢを作りました。Ⅰ型とⅡ型で働きアリの活動を観察してきましたが、活動のために巣から出てくる働きアリの密度は低く、そこまで広くなくても良いことが分かってきていました。
このアンテグラウンドⅢに、USB仕様の送風ファンと水槽と濾過器を組み込んで使用します。

このアンテグラウンドは活動室専用なので、シリコンチューブで人工巣を繋ぎます。

こんな感じです 写真の人工巣は「17段アンテシェルフ」

更に詳しくは、こちらをご覧下さい。

新たな最後の移植

今年採集のオオアリの移植としては、今回で最後にしました。
敷地の西のコンクリート塀に沿う場所に移植したクロオオアリの12のコロニーでは、移植の翌日の5日には、全て地中に移動していました。

地中へ穴を掘っている B20200603-018 5日6時27分撮影
全景 5日6時33分撮影

8月7日、この場所に新たにクロオオアリの18コロニー移植しました。

左方向に見える黒色の柱は測量杭で蜜器を載せている その手前の4ブロックと奥の2ブロックを追加した 7日16時49分撮影

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-002 -035 -048 -051 -078 -081 -089 -114 -117 -122
-123 -129 -131 -140 -141 -154 -156 -161
移植時点での働きアリの数:順に
10匹 13匹 7匹 7匹 12匹 11匹 11匹 9匹 11匹 10匹
9匹 8匹 9匹 10匹 10匹 10匹 10匹 10匹

8月4日に切り株に移植したムネアカオオアリの場合は、多くの場合は順調ではないようです。その原因としては、小型のアリに襲われやすいということもありますが、この間の猛暑に耐え切れなかったことが大きな原因のようです。

「桜2」に移植 小型のアリに襲われている R20200603-011 5日6時43分撮影
「栗2」に移植 シリアゲアリに襲われている R20200603-045 5日6時44分撮影
「栗3」に移植 こちらはまだクリアカップに止まっていた R20200603-068 5日6時45分撮影

8月7日に、再び同じ箇所と新たな箇所に、ムネアカオオアリの17コロニーを、8日にムネアカオオアリの2つのコロニーを移植しました。

移植場所として新たに加えた切り株 7箇所に移植している 17時2分撮影

コンクリートブロックを使った移植 +B20R10 のその後

7月31日に移植したコンクリートブロックを使った「移植」のその後と結果について、8月6日の時点でまとめてみます。
移植翌日の8月1日、クロオオアリのコロニーでは、20コロニーの内1コロニーを除いて、クリーンカップから出て、真砂土に穴を掘って移動していました。1コロニーは、女王アリがクリーンカップの中で死んでいました。

B20200603-095 クリーンカップから真砂土の中に移動していた 巣への出入り口は小さい 14時12分撮影
女王アリが死んでいた B20200603-079

ムネアカオオアリのコロニーでは、10コロニー全てが、真砂土に穴を掘っていませんでした。

R20200603-048 クリーンカップから出てはいたが、真砂土の地面に止まっていた 14時52分撮影
蛾を与えてみた B20200603-054

8月2日、異変が起こっていました。コンクリートブロックのクロオオアリの箇所では、前日、アクリル板の蓋を外していたのですが、その多くで、庭のA巣と思われるクロオオアリがクロオオアリのコロニーを襲っていました。巣の出入り口を拡張して、巣の中に押し入っているようです。

20200603-179の様子 複数のA巣から来たと思われるクロオオアリが巣口を拡張していた 8時6分撮影

新巣から逃げ出した女王アリもいました。

9時7分撮影

侵入者に食い付いた働きアリもいました。また、幼虫を咥えて逃げ出した働きアリもいました。

9時7分撮影 体の大きさの差は歴然
9時11分撮影 体の大きさから襲われた方の働きアリだと分かる

この2日の冒頭の写真のB20200603-179では、ついに侵入者が女王アリがいる箇所まで到達したのでしょう、女王アリが大型の働きアリに捕らえられていました。

9時17分撮影

その後、女王アリが死んでいるのを見ましたが、12時過ぎに見ると、その死体はなくなっていました。襲った複数のクロオオアリもいませんでした。

B20200603-179 12時6分撮影

移植したクロオオアリの20コロニーのほとんどが、この日、A巣から来たと思われるクロオオアリに襲われ、滅んだようでした。ムネアカオオアリの10コロニーは、アクリル板で蓋をしていたため、襲われずにすみました。
移植後の捕食者として、小型のアリが来ないように警戒していたのですが、同種のクロオオアリも捕食者となることが分かりました。A巣のクロオオアリにしてみれば、コンクリートブロックの移植場所は、A巣に近い所(最短で3m強)にあり、「なわばり」の中のような場所だったのでしょう。(クロオオアリに「なわばり」のようなものがあるのかについては知見がありませんが、複数のクロオオアリ同士が戦っているところは時々目にします。これが「なわばり」のようなものなのかも知れません。)

8月6日、ムネアカオオアリの10コロニーを見たところ、全てのコロニーが死滅していました。岡山での梅雨明けは7月30日で、30日と31日には雷雨がありましたが、その後はとても暑い日が続いていました。ムネアカオオアリは10コロニーとも、この間も地中へは穴を掘らずにいましたので、アクリル板の蓋は被せたままにしていました。そのため、コンクリートブロックには、直接日光が長時間直接当たる環境でしたので、熱死したのだと考えられます。すでに、蓋とコンクリートとのとてもわずかな隙間を通って、小型のアリがコンクリートブロックの穴のスペースに入り込んでいました。

コロニーは全滅している 小型のアリが見られる R20200603-088 9時24分撮影
R20200603-048 9時25分撮影

ほんのしばらく経つと、ムネアカオオアリの幼虫や遺体が運び出されていました。

幼虫が運ばれて行く 9時34分撮影
働きアリの死体が運ばれて行く 9時35分撮影
女王アリの頭部が運ばれて行く 9時37分撮影

ムネアカオオアリの移植に失敗したのはとても残念なのですが、このことで、分かったことがあります。7月25日に行った移植でも、ムネアカオオアリの場合は、例えば、31日にはR20200603-037は、W拡張蓋の底面の下へ移動していましたが、土を掘って地中へ移動したわけではありませんでした。

R20200603-037 W拡張蓋の底面の下へ移動していたが、土を掘って地中へ移動したわけではない 7月31日撮影

今回は10コロニーの全てが、地中へ穴を掘りませんでした。このことから、これら2つの移植の際の条件下では、ムネアカオオアリは地中に巣を作らないようです。ただ、実際の自然観察では、コンクリート等の隙間も含めて、地中に巣があるのを見かけています。

ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10

コンクリートブロックを使った移植で、ムネアカオオアリは、地中へは巣を作りませんでしたので、8月4日、切り株に移植することにしました。
庭には、大きな切り株が5つあります。2本はサクラの木で、3本はクリの木です。その内、クリの木の2本は生きています。

サクラの木の切り株 手前を「桜1」奥を「桜2」とする
クリの木の切り株 手前から「栗1」「栗2」「栗3」とする 「栗1」と「栗2」は生きている

飼育しているクリアカップの蓋を取り、育苗用のジフィーポットを被せ、輪ゴムまたはセロハンテープで固定します。

これを切り株の上に置きます。置く直前に小さめの穴を空けます。

「桜1」に置いたところ 日除けもした 16時46分撮影

その後、敷地外になりますが、隣地にある5本の切り株にも移植しました。

隣地の切り株にも移植 17時31分撮影
隣地の5本切り株 左から「外1」「外2」「外3」「外4」「外5」 いずれも枯れている

庭の切り株に移植して僅かに1時間強が経った時、「栗1」に移植したR20200603-028を見ると、多数のシリアゲアリに襲われていました。

戦いの後のようだ 17時49分撮影
女王アリだけが生き残っていた

この切り株に移植する方法も、かなり危険を伴うようです。

コンクリートブロックを使った新たな試み +B12・B6×3

7月31日に移植したコンクリートブロックを使った「移植」では、クロオオアリのコロニーが先住のクロオオアリに襲われ、ほぼ全滅したようです。そこで、このA巣から離れたところで、コンクリートブロックを使って同じ方法で、8月4日、再度移植をすることにしました。
その第一候補地として、敷地の西のコンクリート塀に沿う所を選びました。この場所は、今年の4月の末に、それまで植えてあったビャクシンとサツキを全て伐採し、フェイジョアを植えています。アリを見かけることはほとんどなく、また西日が当たらないところです。

ここに移植したのは次のクロオオアリの12コロニーです。

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-013 -014 -018 -026 -037 -045 -046 -063 -121 -127 -182 -184
7月29日時点での働きアリの数:順に
7匹 7匹 7匹 7匹 7匹 7匹 7匹 7匹 7匹 7匹 8匹 8匹

この他に、3箇所にクロオオアリのコロニーを各6コロニーずつ、同じ方法で移植しました。

南斜面下のピオーネの近く

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-134 -136 -144 -145 -151 -153
7月29日時点での働きアリの数:全て7匹

東斜面下のブドウ園の中

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-158 -168 -171 -173 -176 -178
7月29日時点での働きアリの数:全て7匹

南側フェンス外 アケビ植栽前

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-011 -012 -025 -071 -072 -082
7月29日時点での働きアリの数:全て6匹

+R5コロニーのその後

+R5コロニー(ムネアカオオアリ)の8月2日の様子です。
移植した7月29日には、クリーンカップに止まっていたR20200603-046も素焼植木鉢皿の中に入ったようです。R20200603-053は、クリーンカップからは出ているようですが、植木鉢皿の中には入っていないようです。

R20200603-046 作り直された巣口が見える
R20200603-047 作り直された巣口が見える
R20200603-051 作り直された巣口が見える
R20200603-053 クリーンカップからは出ているが、植木鉢皿の中には入っていないようだ
R20200603-055 巣口から働きアリが出て来た

植木鉢皿の中がどうなっているかは見ませんでした。地中に穴を掘っているのでしょうか。

コンクリートブロックを使った移植 +B20R10

7月31日、コンクリードブロックを使って「移植」をしました。コンクリートブロックは幅が12cmの基本型を使い、地面に立てた状態で、3つの穴に真砂土を上から8cm下まで入れ、丸棒を使って押し固めました。

コンクリートブロックの3つの穴に真砂土を入れた状態

そして、この穴に中に、オオアリのコロニーが入ったクリーンカップを蓋を取って落とし入れます。それから、穴にアクリル製の蓋を被せます。

クロオオアリのコロニーを穴に入れた
ムネアカオオアリのコロニーを穴に入れた

移植したオオアリは、クロオオアリが20コロニー、ムネアカオオアリが10コロニーです。

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-008 -052 -054 -059 -079 -095 -124 -126 -132 -135
-148 -149 -152 -157 -159 -163 -170 -174 -179 -180
7月29日時点での働きアリの数:順に
8匹 8匹 8匹 8匹 9匹 9匹 8匹 8匹 8匹 9匹
8匹 9匹 8匹 9匹 8匹 8匹 9匹 8匹 8匹 8匹

ムネアカオオアリ:共通シリアルナンバーは(R200603) 以下は (3桁
-032 -035 -038 -040 -043 -044 -048 -056 -063 -088
7月29日時点での働きアリの数:順に
7匹 7匹 8匹 9匹 7匹 8匹 8匹 7匹 7匹 7匹

設置した場所は、7月25日に移植した箇所のすぐ横です。

移植後の全景 写真右が7月25日に移植した箇所

+R5コロニーを移植(植木鉢皿)

7月25日に引き続き、29日、ムネアカオオアリ(R)の5つのコロニーを庭に移植しました。
前回の素焼植木鉢皿を使った移植の方法ですが、植木鉢皿の周りに土を盛り、より外部から捕食者が侵入しにくくしました。

ムネアカオオアリ:共通シリアルナンバーは(R200603) 以下は (3桁
-046 -047 -051 -053 -055
移植時の働きアリの数:順に 8匹 7匹 7匹 9匹 9匹

植木鉢皿の周りを土で覆った
設置したところ プラスチック製のクリアケースの周囲に土を寄せ、容易に外部から捕食者等が侵入できないようにしている
遮光の目的で、ベニヤ板を被せた 9時3分撮影
移植後の全景

夕刻内見すると、B200603-046以外は、クリーンカップから移動していました。植木鉢皿の中に入ったかどうかは確認していません。

移動済 17時10分撮影
B200603-046のみは、まだクリーンカップに止まっていた 17時8分撮影

移植35コロニーのその後

7月25日に移植した今年採集のオオアリのその後の様子です。

① W拡張蓋を使った移植
クロオオアリ10コロニーの内、9コロニーが地中へと引越をしていました。ムネアカオオアリでは、5コロニーの内2コロニーが底面から下へ引越していました。

引越した後
引越した後 穴を掘った土が運び出されている
働きアリが1匹W拡張蓋の中にいた 地中への引越は済ませている
まだ地中へ移動していないコロニー
B200603-137に小さなアリがいた 蓋を開けた僅かな時間に入って来たのかもしれない
B200603-147には、蜜を入れていた餌器にたくさんの小さなアリが入っていた
餌器に蜜を入れて取り替え、昆虫を与えて内検を終えた B200603-147
こちらはムネアカオオアリのコロニー 地中への穴が掘られたようだが、まだW拡張蓋の中にいた

② 素焼植木鉢皿を使った移植
クロオオアリ10コロニーの内、7コロニーが飼育していたクリーンカップからいなくなっていました。多くの場合、伏せた素焼植木鉢皿の下に移動したと思われます。

クリーンカップからいなくなっていた
こちらはまだクリーンカップに止まっている
引越しているが、働きアリが1匹だけ、クリアケースの中を歩いていた B200603-175
素焼植木鉢皿の出入り口 土を盛って作り変えている B200603-172
餌器に蜜と昆虫を入れて設置 この後元通りにクリアケースを被せて内検を終えた B200603-160

③ 小型移植器を使った移植
クロオオアリ10コロニーの内、7コロニーが地中へと引越をしていました。

地中への引越が完了している 掘り出した土が少し見えている
こちらは地中からたくさんの土が運び出されている B200603-040
地中を掘った土が見えるが、まだ移植器の中に止まっている
小さなアリが移植器の中に入り込んでいる B200603-077
地中への穴を出入りする働きアリ B200603-077
こちらにも別の種のアリが入り込んでいた B200603-058
移植器の下にも入り込んでいる B200603-058
クロオオアリは既に地中へ移動していた その後からこの小型のアリが侵入してきたのだろう 巣穴にもこのアリは入り込んでいる クロオオアリにとってとても危険な状態 B200603-058
小型移植器を取り出し、バーナーの炎を小型アリに当てた B200603-058
土で覆った このクロオオアリのコロニーは死滅したかも知れない