おすすめ投稿

「日本アリ類同好会」への誘い

「日本アリ類同好会」は、LINEを使ったアリの飼育・観察・研究の交流グループです。2019年12月14日から運用しています。
「日本蟻類研究会」は既に存在していて、私も会員になっていますが、「日本アリ類同好会」という名称の団体はネット上で検索する限りはないようです。「日本蟻類研究会」は、大学関係者の方も多く、研究内容はとても深いのですが、「日本アリ類同好会」では、アリが好きな者同士が「友だち」になって、主に飼育方法や生態観察や採集情報などで、気軽に交流ができればと思います。ご賛同いただけるようでしたら、グループにご参加下さればと思います。
まだ、LINEをお使いになっていない方も、スマホやダブレットだけでなくPC版もございますので、導入をご検討下さい。LINEの導入の仕方については、ネット上でお調べ下さい(例えば https://line.macdrivelove.com/entry3.html 等)。
ご連絡いただければ、ID(「友だち追加」ができない場合はQRコード)をお伝え致します。連絡先は info@kajitsuken.net です。
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

14034+133の引越先

5月4日に庭に移植したクロオオアリのコロニーの14034+133は、5月9日になっても、複数個所で巣作りが行われていて、巣の位置が統一されていないようでした。5月10日以後は、自宅に不在の期間があり、その後の観察はできていませんでした。
それから1ヶ月以上が経った6月13日、引越先の手がかりを得たいと思い、コンクリートの階段で観察をしていると、側溝でクロオオアリを見つけました。早速蜜を与えました。

コンクリートの階段横の側溝に垂らした蜜を飲むクロオオアリ 6月13日14時43分撮影

そのクロオオアリはやがて帰路についたようです。後を追って行くと、側溝の中の散水ホースを伝って上へと歩き始めました。そして、側溝の最上部に達すると、その散水ホースを伝って進路を右にとり、石板の溝蓋の下を潜り抜け、やがて側溝の割れ目の中に入って行きました。

散水ホースを伝って上へと登って行く 14時43分撮影
側溝の最上部に達するとホースに沿って右に進んだ 14時44分撮影
石板の溝蓋の下を潜り抜けた 14時45分撮影
側溝の割れ目の中に入って行った 14時45分撮影

この側溝の割れ目の場所については、5月9日までの観察では、観察の対象にはなっていませんでした。しかし、移植用に使った西洋ミツバチの巣箱からその方面へ歩いて行く働きアリが極く少数ながらいることに気づいてはいました。
再び階段の下の方へ行くと、腹部が膨らんだ働きアリが歩いていました。その働きアリを発見した場所から考えて、先程側溝に垂らした蜜を飲んだのではないようでした。その後を追って行くと、先程の働きアリと同じコースを歩いて、この働きアリも側溝の割れ目に入って行きました。

この働きアリも同じ側溝の割れ目に入って行った 14時50分撮影

その側溝の割れ目から出てくる働きアリもいました。

側溝の割れ目から出て来た働きアリ 14時50分撮影

確かに、ここがクロオオアリの巣になっていることが分かりました。
ところで、帰巣した2匹目の働きアリは、側溝で与えた蜜を飲んだわけではないのに腹部が膨らんでいたのですから、どこかに蜜源があるはずですので、その蜜源を探すことにしました。そこで、側溝の割れ目の巣とは反対方向に歩いて行く働きアリが階段の下の方にいましたので、その後を追ってみました。
すると、かなり離れたところに設置していた蜜器に辿り着きました。この蜜器には午前中に蜜を入れていました。

階段の下の方を歩いていた働きアリが蜜器に辿り着いた 14時55分撮影
蜜器は階段からかなり離れた場所にある

この新たに発見した巣のコロニーは活発に活動していることが分かります。このコロニーは、巣の位置から考えて、14034+133に間違いないでしょう。

移植場所と巣の位置関係 巣は写真手前の側溝の下部の割れ目にある 移植用の巣箱は写真奥のコンクリートブロックの上に載せるように置いていた

ちなみに、移植直後、巣作りが盛んに行われていた場所にはクロオオアリはいませんでした。

巣作りが盛んに行われていたここにも、もうクロオオアリの姿はない 6月13日15時9分撮影

今年初めて見た庭のクロオオアリの結婚飛行

今年は、自宅不在の期間があったため、庭のクロオオアリの結婚飛行を観察する機会が少なくなっていました。そのため、今後の観察でもメインの結婚飛行の日を特定できないかも知れません。
それでも観察できた限りでは、これまでは結婚飛行に飛び立つ羽アリを見ませんでしたが、今日6月12日、ついに結婚飛行に飛び立つ羽アリを観察しました。但し、巣口周辺から羽アリが飛び立つのを目撃できたのはA巣のみでしたし、それはメインの結婚飛行ではなかったように思います。

以下は13時過ぎ様子です。羽アリは飛び立っていないようでした。

A巣 3箇所の巣口の西側 6月12日13時8分撮影
A巣 3箇所の巣口の中央 13時8分撮影
A巣 3箇所の巣口の東側 13時9分撮影
近くの蜜器に登ってきた有翅女王アリ 飛び立ちはしなかったようだ 13時21分撮影
C巣の様子 拡張された巣口から働きアリや羽アリが外を窺っていた 13時14分撮影

15時24分ごろ、A巣の巣口の廻りで働きアリや羽アリの動きがにわかに活発になり、雄アリが飛び立つようになりました。有翅女王アリも多数巣から出て行きました。有翅女王アリが飛び立つところは目撃できませんでしたので、飛び立ったか断言はできないのですが、巣穴に戻ってくる有翅女王アリは僅かでしたので、飛び立ったのではないかと考えています。

A巣の2箇所の巣口周辺の様子 15時24分から2分間の動画 前半はタイムラプス撮影 後半は通常撮影
C巣の様子 15時19分撮影
C巣のもう1つの巣口の様子 15時31分撮影

ところで、結婚飛行の際には、働きアリや羽アリが多数巣口に出てくるので、巣口を簡単に見つけることができます。それらの巣は、羽アリがいるコロニーですので、大きなコロニーであることも分かります。

① 昨年、A巣の東上で見つけた巣口がありましたが、その時にはこの巣のコロニーの規模は分からないでいました。この度、羽アリかいることが分かりましたので、この巣がA巣でなければ、別の大きなコロニーであることが分かります。

巣口に羽アリが出て来ていた 17時46分撮影
巣口の位置 A巣の東上1.7m程のところ 17時50分撮影

② 柿の切り株の周辺に有翅女王アリや雄アリがいました。気づくのが遅かったためか、羽アリの数は多くはなかったのですが、この場所にもクロオオアリの巣があることが分かりました。

柿の切り株の周辺 分かりにくいが、写真左上には有翅女王アリが写っている 17時48分撮影
柿の切り株の周辺の全景 手前には踏み石がある
A巣の東上の巣口と柿の切り株との位置関係 A巣の東上の巣口は左のコンクリートブロックの手前にある

この柿の切り株周辺にあると思われるクロオオアリのコロニーは、2018年5月21日に発見した自然コロニー(移植コロニーではなく)なのかも知れません。

③ C巣では3箇所から羽アリが出て来ていました。いずれも20cm四方のトラバーチンという岩石の踏み石の通路の上方にあります。かつては、この通路の下方に巣口があったのですが、そして昨年の春にも通路の下方に巣口があることを確認していましたが、今回改めて通路の下方にも巣口があることが分かりました。

踏み石の通路の下方にも巣口があることが分かった 18時2分撮影
写真中央辺りに巣口があった 上方に通路がある

今日、結婚飛行があったとは言え、巣の中には、まだ相当数の羽アリが残っているようです。

移植トゲアリの避難先と自然入居

6月5日に移植トゲアリが大量死しているのに気づきましたが、3日後の6月8日に、生き残ったトゲアリがいるのかどうかを、元の巣があったクリの切り株辺りから周辺へと調べてみました。
すると、切り株の直ぐ上のドーフィン(イチジク)とロープで繋がっているヌアールK(イチジク)の主枝、を歩くトゲアリを見つけました。そこで、蜜を与えました。

ヌアールKの主枝に蜜を垂らした 6月8日14時15分撮影

やがて、腹部を膨らませて早足に歩き始めました。途中で仲間に出会うと、蜜を分け与えていました。そして、茎や葉で繋がっていたビックリグミの木の小枝をその木の中心方向へと歩いて行きました。

蜜を分け与える 下が帰路のトゲアリ 帰路の逆方向からもトゲアリがやって来ている 14時18分撮影
ビックリグミの小枝を奥へと進んで行った 14時20分撮影

どうやらこのビックリグミの周辺に引越先の新居がありそうです。
蜜を垂らした箇所を見ると、数匹のトゲアリが集まっていました。その内の1匹が腹部を膨らませて歩き始めましたが、意外にもヌアールKの主枝を反対方向へと進んで行きました。そして、ロープを伝って杭に取り付き、更にその上方から隣りの杭へ渡り、隣りの杭を下って行きました。反対側へ回り込んで見ると、そこにトゲアリの女王アリがいました。

ヌアールKの主枝からロープを伝って杭へ取り付いたトゲアリ 14時28分撮影
その隣りの杭にトゲアリの女王アリがいた 14時30分撮影

しばらくその場を離れ、再び見に行くと、女王アリが隣りの杭へと移動していました。

14時51分撮影

昨年の8月に、このトゲアリが引越をした際に1×4材で作った縦89mm×横127×奥行120mmの巣箱を持ってきて、杭の下方に置きました。

杭の下方に巣箱を置いた 後に巣箱の前面と後面を逆方向にして置いた 14時52分撮影
このコロニーの女王アリ 右の中脚と後脚を失っている 14時59分撮影

夕刻になって見に行くと、巣箱を出入りしていました。

17時58分撮影
17時58分撮影
17時59分撮影

巣箱がトゲアリに気に入られたのか、トゲアリが自然入居したことになります。杭の上部を両方向から見てもトゲアリはいませんでしたので、女王アリもこの巣箱に入ったのでしょう。

トゲアリはいない 18時3分撮影
反対側から見てもトゲアリはいない 18時30分撮影

トゲアリが人工的な巣箱に自然入居したのですから、これは新たな発見であり新たな知見です。
15時頃、ヌアールKの主枝に蜜を追加しておいたのですが、夕刻見ると、その蜜がほとんど減っていないように見えました。このことから、巣箱に入った働きアリの個体数は少ないように思います。
ところで、最初に見つけたトゲアリが、蜜を吸った後ビックリグミへと戻って行ったのですから、そちらにもトゲアリの集団があるように思います。しかし、そのことは確認できないままになりました。

移植トゲアリの大量死

昨日、蛹や幼虫入りのミツバチの巣を、庭の2つの移植トゲアリの生活圏に置いておきました。
今日(6月5日)見に行くと、2つのコロニーの内、去年移植したT140906-03が、クリの切り株の上や横で大量に死んでいました。

クリの切り株の上や横でたくさんのトゲアリが死んでいた 6月5日10時50分撮影

トゲアリがたくさん死んでいるちょうどその辺りにミツバチの巣を置いていたのですが、そのミツバチの巣は、切り株の下に落ちていました。巣は砕かれ、幼虫や蛹は無くなって蜜蝋だけになっていました。

巣房の中の幼虫や蛹は何者かに食べられたようだ 10時50分撮影

トゲアリの死体は、バラバラではなく、傷ついてもいないようなので、何者かがどのようにしてトゲアリを殺したのか不思議です。
近くに生きているトゲアリがいないか探してみると、幼虫を咥えて歩いているトゲアリの働きアリがいました。また、日常よく見たロープを伝って歩くトゲアリもいました。しかし、クリの切り株の巣口辺りには、生きているトゲアリの姿はありませんでした。

幼虫を咥えて歩くトゲアリ 行き先が定まっていないようだ 11時6分撮影
ロープを伝って歩くトゲアリ

トゲアリの巣があるクリの切り株には、小型のアリが相当数いました。その小型のアリは、かつて切り株に空けた径6mmの穴を出入りしていました。

小型のアリ 11時16分撮影
径6mmの穴の中にも小型のアリがいた 11時16分撮影

トゲアリのコロニーは無事なのでしょうか。とても心配です。

BM19007が引越していた

4月28日に庭に移植したBM19007ですが、移植に使った西洋ミツバチの巣箱の中に長い間留まっていました。

5月5日6時50分撮影

西洋ミツバチの巣箱の中にコロニーが留まっているのを最後に確認したのは5月12日ですが、5月24日に見ると、既に引越していました。引越に立ち合うことができませんでしたので、引越先は分からないままになりました。

同一条件下の2つのコロニーの大きさの違い

2018年に新女王アリを採集し、4年間弱飼育してきたクロオオアリのコロニーが2つあります。BH18024とBH18030です。この2つのコロニーを改めて比べて見ると、その大きさにかなりの差があることがわかります。

BH18024 5月9日撮影
BH18030 5月9日撮影

2つのコロニーとも、餌や飼育器など、同じ条件で飼育してきました。コロニーの規模の違いは、女王アリの個体差に因るものなのでしょうか。

なお、BH18030の方は、この比較の後、庭に移植しました。

西洋ミツバチの巣箱の中に入れた 5月9日16時42分撮影
池のほとりに設置 5月9日16時42分撮影

T210912-02が産卵していた

昨年の9月16日に寄生を始めたT210912-02がいる人工巣リトルアンテシェルフをアンテグラウンドⅢに繋げたことについては、先のブログに書きましたが、その後について記録しておきます。

腹部が異常なまでに膨らんでいる 5月9日撮影
飼育器の様子 下から4段目にトゲアリの女王アリがいた 5月9日撮影
女王アリがいた同じ階に卵がある 5月9日撮影
5月9日撮影

B14034+133の移植

B14034+133は、元々2014年採集のクロオオアリの2つのコロニーの合同コロニーです。
2015年11月30日に、いずれも女王アリがいるB14034(働きアリ4匹 幼生虫無し)とB14133(働きアリ13匹 幼虫10)を合併してできたコロニーです。その後ほぼ半年後には、女王アリは1匹になっています。
B14034+133は、とてもよく繁栄していて、今年の3月には雄アリがいるのを確認しています。
このB14034+133を今回は庭に移植することにしました。4月25日にBN19004を移植した同じ場所(八朔の近く)に、5月4日、西洋ミツバチ用の市販の巣箱の中に入れて移植しました。

B14034+133 とても良く繁栄している 5月4日9時18分撮影
飼育水槽を市販の西洋ミツバチ用の巣箱の中に入れた 5月4日9時24分撮影
八朔の近く 5月4日9時24分撮影

1時間半程経つと、クロオオアリはもう巣箱から出て来ていました。巣箱直下のコンクリートの隙間に出入りする働きアリや、散水ホースを伝ってコンクリートの階段の側溝を下っていく働きアリがいました。

巣箱から出て行く一団 5月4日11時01分撮影
その一団は巣箱直下のコンクリートの隙間に入っていった 5月4日11時01分撮影
散水ホースを伝ってコンクリートの階段の側溝を下りていく働きアリもいた 5月4日11時34分撮影

午後には、先程のコンクリートの隙間の他にも3箇所で巣作りを始めていました。
(以下の写真の箇所は巣箱に近いところから)

ミツバチの巣箱直下にあるコンクリートの階段の側溝の上方の割れ目
コンクリートの階段の側溝の割れ目
コンクリートの階段端の割れ目

側溝の散水ホースを伝って、かなりの数の働きアリが移動していました。その一部がコンクリートの階段端の割れ目にもやって来ていました。

コンクリートの階段と側溝の全容 上方に飼育水槽を入れたミツバチの巣箱がある 5月4日16時34分撮影

5月5日、早朝、階段端の割れ目で巣作りがかなり進んだようです。また、その位置の反対側に当たる側溝側も掘られていました。

土がかなり運び出されている 5月5日6時32分撮影
上記写真の反対側の側溝の様子 階段端と繋がっていると思われる 5月5日6時33分撮影

ミツバチの巣箱を開けて見ると、飼育水槽の中にはほとんどクロオオアリはいないように見えました。

飼育水槽の中にクロオオアリがいないように見える 5月5日6時44分撮影

夕刻、幼虫をミツバチの巣箱から運び出す働きアリがいました。巣箱直下のコンクリートの隙間に運び込みました。まだ、飼育水槽の中にクロオオアリの家族が残っていたようです。

ミツバチの巣箱から幼虫を運び出す働きアリ 5月5日18時34分撮影
巣箱直下のコンクリートの隙間に幼虫を運び込んだ 5月5日18時35分撮影

しばらくして、仲間を咥えて運ぶ働きアリもいました。

仲間を咥えて運ぶ働きアリ 5月5日18時49分撮影

5月7日になると、それぞれの箇所で巣作りがかなり進んでいました。まだ引越先が統一されていないようです。

左へ下写真へと繋がる 5月7日8時36分撮影
右が上写真から繋がる 5月7日8時36分撮影
新たに側溝の下方でも巣作りが始まっていた 5月7日8時38分撮影

更に新たにコンクリートの階段下でも巣作りが始まったようです。

階段下でも巣作りをしているようだ 5月7日8時42分撮影

飼育器の水槽の中にはもうクロオオアリはいなくなっていました。引越が完了したのでしょう。

引越が完了したようだ 5月7日8時50分撮影

それから2日後の5月9日になっても、巣作りの場所は統一できていないようです。
(以下の写真の箇所は巣箱に近いところから いずれも14時台)

元ミツバチの巣箱直下 この時クロオオアリの姿は見られなかった
枯れ芝生が埋もれてしまう程、土が積もっていた
階段端 この時クロオオアリの姿は見られなかった
階段端の反対側の側溝 ここにはクロオオアリがいた
側溝の下方
階段下 かなり巣穴が掘られたようだ

BM19001を移植した際には、次の日には巣の位置が統一されたようでしたが、この度のB14034+133では、複数個所で巣作りが行われていることから、6日経っても巣の位置が統一されていないようです。
コロニーの本体が、どこか1つの巣穴に引越しているのか、それとも分散して複数の巣穴に入ったのかは、確かめることができていません。

単独女王アリと女王アリがいないコロニーの合併

これまでに、ムネアカオオアリの同種間共存については、5例観察してきています。その内の1例では、女王アリがいない働きアリ8匹のコロニーの中に単独女王アリを入れる実験をしています。その結果は、まとめて次のように記しています。

「既に女王アリを失っているムネアカオオアリのコロニーの働きアリと、異年代(2年若い)のムネアカオオアリの単独女王アリは、単独女王アリから見て創巣の翌年の3月時点では共存できることがある。」

今回は、その類似の追試になります。違いは、単独女王アリの方が2年古い世代になることを含みます。

◎単独女王アリ RH18004
  2018年5月15日に、岡山県蒜山高原で新女王アリを採集 卵が多数
◎女王アリがいないコロニー R200603-020
  2020年6月3日か4日に、長野県駒ヶ根市で新女王アリを採集 働きアリのみ30数匹
  女王アリの遺体がある

上の飼育器(RH18004)を逆さにして下の飼育器(R200603-020)に重ねた 上下の飼育器は3箇所の穴で通じている 5月4日8時58分撮影
働きアリが上の飼育器へ上がってきた その働きアリは女王アリを攻撃しようとしている 8時59分撮影
女王アリが下の飼育へ入った 9時00分撮影

この後、女王アリは一旦上の飼育器に戻り、再び下の飼育へ入っていきました。下の飼育器の中で、女王アリは働きアリから攻撃されますが、女王アリの方から攻撃する場面は見ませんでした。

女王アリは、働きアリからの攻撃をかわしながら逃げていた 9時2分撮影
働きアリの方は攻撃的だ 9時2分撮影

午後6時頃になって様子を見ると、上下の飼育器の女王アリと働きアリがほとんど入れ替わっていました。

上の飼育器に大多数の働きアリがいた 女王アリの遺体(頭部なし)まで運び上げている 17時59分撮影
下の飼育器には僅かな働きアリと女王アリがいた 栄養交換をしている 18時00分撮影
働きアリの死体が2匹あった この度死んだようだ 18時03分撮影

それから3日後の5月7日に、小型の水槽の中に上下の飼育器を蓋を開けて入れ、1×4材とアクリル板で作った巣も入れました。翌日見ると、その巣の中にRH18004の女王アリとR200603-020の働きアリが入っていました。R200603-020の女王アリの遺体は、飼育ケースの中に残されていました。

1×4材とアクリル板で作った巣には側面に出入り口の穴がある 5月8日10時51分撮影
巣の中の様子 10時53分撮影

この実験結果を見る限りでは、次のように言えそうです。

「既に女王アリを失っている創巣から2年目のムネアカオオアリのコロニーの働きアリと、創巣から4年目のムネアカオオアリの単独女王アリは、共存できることがある。」

昨年採集の4コロニーを移植 その後

5月4日に、昨年新女王アリを採集したクロオオアリの4コロニーを庭に移植しましたが、2日後の6日になって、3つのコロニーに変化がありました。

◎BH210523-24(キイチゴの花壇に設置)
ニホンミツバチの巣箱を開けてみると、ちょうどその時、1匹の働きアリが幼虫を咥えて、飼育ケースから出ようとしていました。飼育ケースの中には何も残っていませんでした。

1匹のクロオオアリの働きアリが幼虫を咥えて飼育ケースから出ようとしていた 5月6日8時28分撮影

直ぐ横には、女王アリがいました。女王アリは単独で歩いていて、やがて巣箱から出て行きました。

巣箱の中の女王アリ 8時28分撮影
巣箱から出た女王アリ 8時29分撮影

巣箱の外には仲間を咥えて運んでいく働きアリがいました。その後を追ってみると、キイチゴの根元の穴に入って行きました。

仲間を運ぶ働きアリ 8時35分撮影
キイチゴの根元の穴に入っていった 8時35分撮影

その間も女王アリは、依然として単独行動をしていて、巣箱の廻りを歩いていました。働きアリと接する機会はないと考え、女王アリをフィルムケースで捕らえて、穴のあるキイチゴの根元に移動させました。

8時56分撮影

しかし、女王アリはキイチゴの根元から離れていきました。その後観察を打ち切りました。

◎BH210523-26(西花壇に設置)
西花壇の壁にクロオオアリの女王アリがいました。直ぐに芝生の中に入って行き、見失いました。

5月6日8時18分撮影

ニホンミツバチ用の簡易待ち箱の中を見ると、クロオオアリの働きアリがいましたが、BH210523-26の働きアリではないと思われる大きめの働きアリもいました。

BH210523-26の働きアリではないと思われる大きめの働きアリがいた 8時20分撮影

◎BH210523-27(西斜面下に設置)
ニホンミツバチ用の簡易待ち箱の中を見ると、飼育ケースの中には働きアリがいて卵がありましたが、女王アリはいませんでした。

飼育ケースの中に女王アリがいない 5月6日8時25分撮影

◎BH210523-25(南斜面下に設置)には、次の日の5月7日になっても変化はありませんでした。

BH210523-25 飼育ケースの中に女王アリも働きアリも幼生虫もいた 5月7日8時15分撮影

創巣からほぼ1年後のクロオオアリのコロニーを飼育ケースのまま、箱に入れて移植すると言う方法は、これまで行ったことはありませんでした。移植後2日目で4例の内3例で移植に失敗したことになりますから、クロオオアリの場合、この方法は、創巣から1年のコロニーのような小規模なコロニーには、引越そのものが、大きなリスクとなるようです。

昨年採集の4コロニーを移植

2021年の5月23日に蒜山高原で新女王アリを採集したクロオオアリの4つのコロニーを、5月4日、庭に移植しました。

BH210523-24 5月4日9時30分撮影
BH210523-24をニホンミツバチの巣箱に入れて、キイチゴ花壇に設置した 5月4日9時35分撮影
BH210523-25 5月4日9時39分撮影
BH210523-25をニホンミツバチの巣箱に入れて、南斜面下に設置した 5月4日9時41分撮影
 同上 5月4日9時42分撮影
BH210523-26 5月4日9時46分撮影
BH210523-26を自作のニホンミツバチ用の簡易待ち箱に入れて、西花壇に設置した 5月4日9時50分撮影
同上 5月4日9時50分撮影
BH210523-27 5月4日9時52分撮影
BH210523-27を自作のニホンミツバチ用の簡易待ち箱に入れて、西斜面下に設置した 5月4日9時57分撮影
同上 5月4日9時58分撮影

BN19004の引越先

BN19004を庭に移植したのは、4月25日でした。それから5日後の4月30日、いつの間にか引越が完了していました。

引越が完了していた 4月30日11時51分撮影

引越に気づかなかったので、何処に引っ越したのか分かりませんでした。
ところが、次の日の5月1日、庭の東方のブドウ園の南フェンス下に土が盛られているのに気づきました。クロオオアリの働きアリが土を運び出していました。

5月1日18時33分撮影
土を運び出すクロオオアリ 18時36分撮影
周辺の環境

確言はできないものの、ほぼ間違いなくBN19004の引越先のようです。移植場所から直線距離にしておよそ8.7m離れていますが、全行程をコンクリートを利用すれば、容易く辿り着くことができる場所です。

B200603-024を移植

4月25日、クロオオアリのB200603-024を庭に移植することにしました。B200603-024は、2020年の6月3日に長野県で新女王アリを採集したコロニーです。比較的良く繁栄しています。

4月25日14時14分撮影
比較的よく繁栄している 14時15分撮影

庭の西方の南斜面下にニホンミツバチの待ち箱を用意し、その中に飼育器を斜めに起こして置きました。飼育器から蜜器を外して、巣箱の本体を被せました。

蜜器を外す前の様子 14時21分撮影
14時22分撮影

それから3日後の4月28日、巣箱の中を見ると引越が完了していました。

4月28日9時1分撮影

飼育器の出入り用の穴の下に、大きめの小石が何個も運び込まれていました。かなり行動的なコロニーだったようです。

BN19004とBM19007を移植

2019年に採集したクロオオアリのコロニーの内、飼育してきたのは3つのコロニーです。その3つのコロニーとは、先日庭に移植したBM19001とBN19004とBM19007です。今回は、BN19004とBM19007を庭に移植することにしました。
1)BN19004は、2019年の5月25日に長野県で新女王アリを採集したコロニーです。

4月25日14時40分撮影
側面

4月25日、BN19004を市販の西洋ミツバチの巣箱の中に入れて移植しました。一昨年(2020年)の9月27日に移植した2例目と同じ場所(八朔の近く)での移植です。

4月25日14時44分撮影
八朔の近くにBN19004を入れた巣箱を設置 14時45分撮影

2)BM19007は、2019年の6月3日に香川県で新女王アリを採集したコロニーです。

4月28日8時37分撮影
左側面
右側面

4月28日、BM19007を市販の西洋ミツバチの巣箱の中に入れて移植しました。

4月28日8時42分撮影
クリ「ぽろたん」の近くにBM19007を入れた巣箱を設置 8時43分撮影

移植ムネアカオオアリが巣箱から外へ

4月22日に移植用の巣箱で移植したR200603-007が、巣箱から外へ出られるように、4月25日、シリコン栓を外しました。

巣箱から出て来たムネアカオオアリ 4月25日8時25分撮影
支柱杭を下りてきた 11時29分撮影
芝地にも下りてきていた 11時33分撮影

BM19001を移植

BM19001は、2019年6月3日に香川県で新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。このコロニーは、コンクリート製の丸形の人工巣で飼育していて、かなり順調に繁栄しています。

BM19001

このコロニーを4月23日、庭に移植することにしました。
西洋ミツバチ用の巣箱を庭の西方の花壇に置き、その巣箱の中に人工巣を入れて、人工巣のシリコン栓を1つ外しました。それから、巣箱に蓋をしました。

4月23日10時44分撮影
10時45分撮影

すると、間もなく西洋ミツバチ用の巣箱から出てくる働きアリがいました。半時間もすると、コンクリートブロックを通路にして、比較的多くの働きアリが歩くようになりました。

11時17分撮影
11時17分撮影

移植を始めて1時間ほど経過した時、出歩いている働きアリにクモを与えてみました。果たして、巣箱の中の人工巣に帰ることができるでしょうか。

クモを咥えて運ぶ働きアリ 11時43分撮影

クモを運び始めた直後は、巣箱とは反対の方向へ歩いていましたが、やがて巣箱の方向へと歩き始めました。それからはもう道に迷っているようではありませんでした。しばらくして、クモを咥えて巣箱の中へ入っていきました。

クモを咥えて巣箱の中へ入って行った 11時52分撮影

この働きアリは、新しい環境に置かれて僅かに1時間程しか経っていなかったのですが、巣の位置を認知できていたことになります。
その観察の途中、花壇の南壁の麓にトカゲが現れ、クロオオアリの数匹の集まりに瞬く間に近づいて去っていきました。その一瞬を撮影しました。

11時45分撮影

トカゲは口にクロオオアリを咥えています。トカゲが立ち去った後を見ると、クロオオアリの頭部がありました。

中央左寄りにクロオオアリの頭部が見える 11時46分撮影

庭に程々の数のトカゲ(カナヘビ)がいますが、これまではアリを襲う場面は見かけませんでした。けれども、トカゲもアリの害敵だったのです。

それからしばらくして、あちこちで巣作りが始まっていることに気づきました。

画面左右2箇所で巣作りをしている 11時56分撮影
巣箱から最も離れた場所での巣作り 花壇の積み石の隙間を利用している 13時30分撮影
ここも花壇の積み石の隙間を利用している 13時31分撮影
巣箱から最も近い場所での巣作り こちらも花壇の積み石の隙間を利用している 13時34分撮影
1枚目の写真の巣作りの場所から、更に少し東方でも巣作りを始めていた 13時40分撮影
巣作りの場所で小型のアリを排除している 13時56分撮影
小型のアリの死体が多数あった クロオオアリの方が圧勝していた 15時41分撮影

翌日の24日は、午前中から午後にかけて雨が降りました。雨上がりに巣作りの様子を見に行くと、巣箱から最も近い場所の1箇所だけ、巣作りが続けられていました。

巣箱から最も近い場所の1箇所だけ、巣作りが続けられていた 4月24日16時03分撮影

引越先が統一されたようです。

クロナガアリの女王アリを採集 2022年

自宅の庭とその周辺で、これまでもクロナガアリの女王アリを採集しています。2019年は5月1日、2018年は4月26日、2017年は4月16日でした。
4月23日、庭の芝地にちょっとした穴が目に留まりました。中に何かいるようです。

4月23日12時12分撮影

その穴にトビイロシワアリが1匹入っていきましたが、そのためなのか、その何かが穴から出て来ました。クロナガアリの女王アリでした。

12時13分撮影

近くでクロナガアリの結婚飛行があったようです。そこで、庭の他の場所にクロナガアリの女王アリがいないか探しながら、南フェンスの外の小道に行きました。その小道の3箇所で女王アリを見つけました。

トビイロシワアリに襲われ死にかけている 16時1分撮影
単独で巣作りをしていた 16時10分撮影
複数匹で巣作りをしていた 16時17分撮影
上記の穴には5匹いた

移植用の巣箱でムネアカオオアリを移植

4月22日、ムネアカオオアリを庭に移植することにしました。今年になって初めての試みです。
ムネアカオオアリの移植の直近の過去の試みは、昨年の4月14日4月16日5月6日の3例がありますが、いずれも今では死滅したと考えています。3例とも、枯れた切り株の中に移植しました。
今回は、今年トゲアリの移植に使った移植用の巣箱を使うことにしました。
移植するのは、昨年移植した3例と同期の2020年採集のR200603-007です。

移植用の巣箱の中に、飼育ケースを立てるように入れ、下側になったシリコン栓を外しました。

シリコン栓を外す前

移植場所はビックリグミの枝の下にしました。近くには桜の木の切り株があります。

支柱に取り付けている 16時33分撮影

しばらくは、移植用の巣箱の側面の穴は塞いだままにしておくことにしました。