トゲアリ」カテゴリーアーカイブ

移植トゲアリの活動範囲が広がっていた

今年の2月5日に庭のクリの木に移植したトゲアリですが、これまでは、移植したクリの木で見かけていましたが、今日(5月30日)は、木から下りて歩いているところや、隣りに植えているイチジク(品種名ドーフィン)の木にやって来ているところを見ました。活動範囲が広がっていたようです。

クリの木の近くのホースづたいに歩いていた 5月30日16時31分撮影

いちじくの木にやって来ていた複数のトゲアリには、蜜を与えてみました。

イチジクの木で蜜を吸うトゲアリ 16時39分撮影

イチジクは、トゲアリの巣があるクリの木の隣りの木とは言え、どうやってここまでたどり着いたのでしょうか。そんな疑問がありましたので、注意深く観察すると、クリの木の葉が、僅かに杭に触れていました。そこをトゲアリが渡って行きます。

杭からクリの木の葉に移り渡ろうとしているところ 16時52分撮影

この杭は、イチジクの枝を誘引するためのもので、ロープを張っていて、イチジクの木に繋がっています。そのロープをトゲアリ達は渡っていたのです。

ロープで杭とイチジクとは繋がっている
ロープで綱渡りをするトゲアリ 右方向に巣があり、蜜を吸って戻って行く写真左側のトゲアリの腹部は膨れている 16時56分撮影

移植トゲアリのクリの木の中の様子

今年の2月5日に庭のクリの木に移植したトゲアリのその後の様子です。
今日は、巣の中に通じる径が12mmの穴に、スコープカメラのヘッド部分を差し込み撮影しました。

クリの木の中の巣の様子 4月12日撮影

解像度がとても悪いのですが、何とかクリの木の中の様子が分かります。白く写っているのは幼虫のようです。順調に子育てが進んでいるようです。

関連ブログ
初めてのトゲアリの「移植」 2月6日
移植したトゲアリが巣口に出て来た 2月23日
庭のトゲアリが樹上に出て来た 3月25日

庭のトゲアリが樹上に出て来た

2月23日に「移植したトゲアリが巣口に出て来た」ことを書きましたが、それからほぼ1ヶ月後の3月25日、庭のトゲアリが樹上に出て来ました。

蜜を与えました 3月25日13時15分撮影
蜜器でも蜜を与えました 13時19分撮影

このトゲアリ達は、内部に通じる直径12mmの穴から出て来たのではなく、山側の幹の樹皮と木部との隙間から出て来たようです。

右下の茶色の木片の箇所が内部に通じる穴 そのほぼ向こう側に巣口がある
樹皮と木部との間から出入りしているようだ 13時25分撮影

しばらくすると、更に多くのトゲアリが蜜を飲みに出て来ていました。

13時52分撮影

更にクモを与えました。

クモを与える 14時40分撮影

クロオオアリとトゲアリの越冬幼虫の様子

飼育下でのクロオオアリとトゲアリの、それぞれ3コロニーの越冬幼虫の様子を記録しておきます。(いずれも3月1日時点)

B120614-03 2012年採集のクロオオアリのコロニー 雄アリの姿も見られる 参照
B15006 2015年採集のクロオオアリのコロニー
BM19001 2019年採集のクロオオアリのコロニー
T130921-09 2013年採集・寄生のトゲアリのコロニー
T140906-40 2014年採集・寄生のトゲアリのコロニー
T180919 2018年採集・寄生のトゲアリのコロニー

過去3月の関連ブログ
2020年3月20日「トゲアリの幼虫の様子
2020年3月3日「クロオオアリの越冬幼虫の様子
2014年3月8日「クロオオアリの子育て 着々と
2013年3月27日「続 もう子育てが始まっています
2013年3月21日「もう子育てが始まっています

移植したトゲアリが巣口に出て来た

2月5日に移植したトゲアリの働きアリが巣口に出て来ました。

9時52分撮影

まだ巣口から出ての活動はしていない様子で、しばらくして巣穴の中に入って行きました。
昨日、部屋の中で飼育しているトゲアリの様子について書き記しましたが、近々、巣から出て活動するトゲアリを〝庭で〟も見たいものです。
ちなみに、今日の最高気温は15.6℃でした。前日の22日は21.1℃、前々日の21日は21.5℃で、今年になって初めて20℃を越えていました。

人工巣から出てくる・出てこない トゲアリ・クロオオアリ

アンテグラウンドを活動室にしているクロオオアリの2つのコロニーと1つのトゲアリのコロニーの、春を迎えるある違い、に気づきました。
以前から、それぞれのアンテグラウンドに蜜を蜜器に入れて与えていましたが、2月21日、トゲアリに与えていた蜜がなくなっていることに気づきました。他方、クロオオアリの方は、蜜がそのまま残っていました。
そこで、いずれも蜜器も取り去り、別の蜜器に新しい蜜を入れて、アンテグラウンドに入れました。
トゲアリの方は、働きアリが人工巣からアンテグラウンドに出ていましたので、間もなく蜜を吸い始めました。

トゲアリ S/N:T140906-40 21日17時33分撮影

クロオオアリの2つのコロニーの方は、働きアリがアンテグラウンドには出て来ていませんでしたので、しばらく経っても蜜はそのままでした。

クロオオアリ S/N:B15006 21日17時33分撮影
クロオオアリ S/N:B120614-86 21日17時34分撮影

ただ、次の日まで観察を続けることにしました。
次の日、ほぼ1日後の様子を見ると、トゲアリの方は蜜がなくなっていましたが、クロオオアリの方は蜜がそのまま残っていました。

トゲアリ S/N:T140906-40 22日16時20分撮影
クロオオアリ S/N:B15006 22日16時20分撮影
クロオオアリ S/N:B120614-86 22日16時20分撮影

今日も、トゲアリはアンテグラウンドに出て来ていましたが、クロオオアリの方はアンテグラウンドに出て来ていませんでした。
21日の最高気温は 21.5℃、22日は 21.1℃ でした。

参照:
トゲアリが活動を始める」(2020年3月20日)
アンテグラウンドに出てきた」(2019年3月1日)

初めてのトゲアリの「移植」

現在、トゲアリを4コロニー飼育しています。昨日2月5日、その中のS/N:T140906-030を庭に「移植」しました。
T140906-030は、2014年の9月10日にムネアカオオアリのコロニー(S/N:NESTCON01027 2012年6月14日に新女王アリを採集)に寄生させたトゲアリのコロニーです。

T140906-030はこのようなケースの中を巣にしている 2月5日撮影

移植場所にしたのは、庭のクリの木の切り株で、その一部はまだ生きています。その切り株の側面を先月の26日に掘り、30日には紙粘土で縁取りをしました。

1月30日撮影

また、金網を仮付けしました。トゲアリのコロニーを巣のケースに入れたまま、くり貫いた空洞の中に収めるのですが、空洞を塞いても、この空洞から外部に通じるように、径が12mmの穴を空けています。

写真中央下方に直径が12mmの穴を空けている 1月30日撮影
穴から空洞を覗いたところ まだ、空洞を塞いでいないので、金網が見える 1月30日撮影

以上のように先月の下旬から準備を進めてきましたが、これからは少しずつ温かくなりそうでしたので、昨日、いよいよ移植を行うことにしました。

金網で覆い、釘で金網を固定 2月5日撮影

上の写真のように、ケースのまま巣を空洞に入れ、金網で覆い、釘で金網を固定しました。それから、更に金網を紙粘土で覆いました。

金網を紙粘土で覆った 2月5日撮影

そして、今日2月6日、水性の塗料を塗りました。

水性の塗料を塗った 2月6日撮影

外部から空洞に通じる穴に、ゆるく木くずを差し込んでおきました。

穴に木くずを差し込んだ トゲアリが通れるほどの隙間は空けてある 2月6日撮影

ちなみに、この穴はトゲアリが外界に通じる通路なのですが、径が12 mmと大きめなのは、スコープカメラのヘッド部分が差し込めるようにするためです。空洞は完全に金網と紙粘土で覆いましたが、この穴を通して空洞の中のトゲアリの様子が見られるようにしています。

トゲアリの女王アリ 姿を見せる

10月31日に庭で採集し、11月6日に庭のクロオオアリに寄生を試みたトゲアリの女王アリが、11月19日、コンクリートブロックの穴の中から出て来ていました。

トゲアリの女王アリ 11月19日9時26分撮影

見つけた時には身繕いをしていたようですが、すぐに、まるで人間に見つかって慌てるかのように、11月6日の時と同じコンクリートブロックの穴の中に入って行きました。

以前と同じ穴の中に入る直前 9時26分撮影

この時期としては温かい陽気の日でした。日かげの気温を測ってみると、まだ9時台というのに、20℃を越えていました。

9時31分撮影

トゲアリの女王アリが入って行ったコンクリートブロックのすぐ下にはN巣B16015の巣口があるのですが、階段として使っているそのコンクリートブロックの踏み面にクロオオアリがいました。そこで、蜜を与えました。

 

蜜を飲むクロオオアリ 9時51分撮影

やがて、N巣の巣口近くまで戻って来たのですが、巣口が見つからないようです。しばらく巣口を探し回っているようでしたが、トゲアリの女王アリが入って行ったコンクリートブロックの穴の中に入って行きました。

クロオオアリは、トゲアリの女王アリが入って行った同じコンクリートブロックの穴の中に入って行た 9時53分撮影

そのクロオオアリは、2分後の9時55分にコンクリートブロックの穴から出て来て、その3分後の9時58分になって、また同じコンクリートブロックの穴に入って行きました。そして同じことを3回・4回と繰り返しました。3回目はその1分後の9時59分に出て、2分後の10時1分に入り、4回目はその2分後の10時3分に出て、その1分後の10時4分に入って行きました。ところが、それからは長らくコンクリートブロックの穴から出てこなくなりました。10時30分までは観察を続けましたが、やはり出て来ませんでした。いったいどうなったのでしょうか。
いくつかの可能性を考えてみました。
1.コンクリートブロックの穴の中にも巣口があったので、巣に戻った。
2.何者かに、例えばクモなどに襲われた。
3.トゲアリの女王アリに捕まった。
4.それでも穴の中で休み続けていた。
もし、「1」ならば、蜜を仲間に渡して、再び蜜を求めて出て来ると思われますが、26分経っても出て来ませんでした。この26分という時間がどの程度意味があるのかを確かめるため、次の日に同様の条件(同じN巣)で蜜を吸って戻ったクロオオアリが、巣口から出てくるまでの時間を計りました。その結果は6分でした。この時間は、これまでの幾多の観察による知見の範囲内です。つまり、「1」の可能性は極めて低いことになります。
ですから、「2」か「3」だとは思いますが、「4」の可能性がないとは言い切れません。

今年も季節外れのトゲアリの新女王アリを採集

10月31日、庭で芝刈りをしている時、偶然にもトゲアリの女王アリを見つけました。

13時34分撮影

昨年も11月30日に、同じく自宅でトゲアリの女王アリを採集しています。
簡易なケースに湿らせたカット綿を入れ、女王アリを入れました。

13時58分撮影

もしや、近くの公園のトゲアリも結婚飛行を行ったかもしれないと思い、確かめに出かけました。

樹の麓で出入りするトゲアリ 14時36分撮影

以前から巣のある場所で働きアリの姿はありましたが、その近辺にも、公園内の他の場所にもトゲアリの女王アリはいませんでした。
昨年庭で採集した女王アリは、飼育しているクロオオアリのコロニーに寄生を試みましたが、今回は、庭のクロオオアリの巣に寄生させることにしました。庭にはいくつかクロオオアリの巣がありますが、比較的小規模で、大木の朽ち木に近いところにあるN巣B16015にしました。
11月1日、このコロニーの巣口は、芝生で覆われていましたので、巣口を分かり易くするために、芝を刈って真砂土を薄く敷きました。

巣口の周りの芝を刈り、真砂土を敷いた 巣口は写真中央辺りにあると思われる 11月1日撮影

2日は終日雨となり、3日に様子を見に行くと、巣口から少し離れた場所でクロオオアリを見つけました。合せて3匹ほどで、それぞれの近辺に蜜を垂らしました。やがて蜜を吸って帰路につき、巣口があると思われる箇所にたどり着いたのですが、巣口が分からないようです。

腹部に蜜を貯めて巣口の近くには帰ってきたが、巣口が分からないようだ 16時10分撮影

30分ほどは観察を続けましたが、ついに巣の中に入って行くところを見ることはできませんでした。この数匹の働きアリは、少し前に巣口から出て来たはずなのですが、何故かその巣口の場所が判別できなかったようです。巣口の環境が変わったことが原因なのでしょう。

4日・5日はいずれも晴天でしたが、別用に時間を割いてしまい、観察ができませんでした。6日になって巣の近くを見るとクロオオアリを見つけましたので、蜜を与えて帰路を追いました。案の定、B16015の巣のある場所にたどり着き、地中へと入って行きました。
ついに巣口が特定できました。

巣口から巣の中に入って行くところ 9時18分撮影

そこで、トゲアリの女王アリを寄生させる試みを始めることにしました。次の動画は、9時26分から14分33秒間撮影した動画を3分13秒に編集したものです。

3分13秒の動画

人為的にですが、トゲアリの女王アリをクロオオアリの巣口に放ちましたが、寄生を始める際の行動、例えばクロオオアリの働きアリを捕らえて化粧をする行動や巣に入り込む行動、はありませんでした。ちなみに昨年の11月30日に採集したトゲアリの女王アリも、寄生行動をしませんでした。
この動画の後、女王アリは巣口の上方にあるコンクリートブロックの中央の穴の中に入ったまま出てこなくなりました。

女王アリは写真中央左寄りにある穴の中に入り、出てこなくなった 9時49分撮影

そのままにして、観察を終了しました。