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クロオオアリの猛暑日の過ごし方 追記

8月2日のブログ「クロオオアリの猛暑日の過ごし方」では、「おそらくとしか言えないのですが、自宅の庭のクロオオアリは、とても暑い日の太陽が高い時間帯は、巣から地上に出るのを控えているようです。」と書きましたが、「とても暑い日」にならなかった日の様子を書き足しておきます。
8月6日は、岡山市では午前10時20分に最高気温の31.0℃になり、11時頃から雨が降りだして気温が下がりました。日照時間は0.0時間でした。
14時前に蜜枠を見ると、猛暑日のこの時刻にはいなかったクロオオアリが24匹来ていました。

裏面も合せてクロオオアリが24匹いた 8月6日13時52分撮影

この時の気温は26.5℃、コンクリートの温度は28.6℃でした。

コンクリートの温度を測定 気温も表示されている 13時53分測定

バナナの木にやって来たクロオオアリ

少し以前から、バナナの木にクロオオアリが来ているのに気づいていました。ただ、葉の上にいるので、何をしているのだろうと思っていました。
8月4日になって、観察してみることにしました。確かに、この日もバナナの葉の上に複数のクロオオアリがいました。

8月4日18時12分撮影

僅かにですが、よく見ると葉の上に滴のようなものがあり、クロオオアリが吸っていました。また、その近くの葉の上には、滴が垂れた痕のような白っぽいところがありました。

葉の上の滴を吸うクロオオアリ その右には白っぽい模様が見える 8月4日18時16分撮影

次の日の夕方にも、クロオオアリが来ていました。葉の上には小型のアリの姿もありました。

8月5日17時30分撮影

クロオオアリが集まっている葉の上方には苞(ほう)が垂れ下がっています。

苞(ほう)

6月の下旬に苞葉の中から花が出てきた時、花から滴が垂れ下がっていたのを見ていました。

花から滴が垂れ下がっていた 6月21日撮影

おそらくこれと同じようにして、滴が葉の上に落ちてきたのでしょう。糖度を測るだけの滴の量がないので、それはできませんでしたが、糖分が含まれているのでしょう。
地面には結実しなかった花が落ちていて、その花には、また別の種の小型のアリがたくさん集まっていました。

結実しなかった花に集まる小型のアリ 8月5日17時32分撮影

このバナナの木に来ているクロオオアリの巣を調べるために、蜜を与えてみました。

与えられた蜜を吸うクロオオアリ 8月5日17時47分撮影

やがて腹部を膨らませてバナナの木から下りていきました。戻っていく方向は、C巣がある方向で、C巣の手前で芝生の中に入っていきました。そこは段差があるところです。その段差の部分の芝を刈り取りました。

クロオオアリが姿を消した段差のあるところの芝を刈り取った 8月5日18時11分撮影

しばらくはこの場所のどこかに巣口があるものと思っていましたが、左右に行き来するクロオオアリが何匹かいました。どうやら、通路になっているようです。芝生の上は歩きにくいのですが、土の上ならより速く歩くことができます。その上、一方の側面が芝で覆われているので、日かげになります。これは、使い勝っての良い通路なのでしょう。
結局、巣口は確認できませんでしたが、やはりバナナの木にやってきているのは、C巣のクロオオアリだろうと思います。

クロオオアリの猛暑日の過ごし方

35℃を越える程のとても暑い日、クロオオアリはどのように過ごしているのでしょうか。身体が黒いだけでも日射熱を吸収しやすい上に、地面を歩くのですから、強い日差しの下では、他の昆虫以上に過ごしにくいはずです。自宅の庭での観察になりますが、夏のとても暑い日の日中には、クロオオアリの姿はほとんど見ることがなく、夕方になるとクロオオアリが現れるようです。
今年7月5日のブログ「ミツバチの蜜枠にやって来たクロオオアリ」で紹介していますが、屋外にミツバチの蜜枠を出しています。この場所は玄関ポーチで、雨に濡れる心配がなく、また直射日光も当たりません。先のブログでは、この蜜枠にクロオオアリがやって来るようになったものの、同時に見かけるのは2匹までであったと書きましたが、梅雨が明けてからだと思いますが、クロオオアリがたくさんやって来るようになっていました。ちなみにミツバチの方は、全くやって来ないようになりました。
ところで、この蜜枠にやって来るクロオオアリの数が、多い時と少ない時があることに気づきました。この数の増減には、何か決まりがあるのでしょうか。

7月31日、この日も猛暑日となり、岡山市の最高気温は36.2℃でした。この日の朝、蜜枠にはクロオオアリが20数匹来ていました。

こちらを表面と呼ぶことにする 午前6時25分撮影
裏面にもたくさんのクロオオアリがいる 午前6時24分撮影

昼前に見ると、クロオオアリは1匹だけになっていました。

1匹だけになっていた 11時26分撮影

ところが夕方蜜枠を見てみると、

表面 17時56分撮影
裏面 17時57分撮影

また増えていました。30匹前後になっていました。
夜も調べてみました。

22時41分撮影

15匹程度クロオオアリが来ていました。

その翌日の8月1日の様子は次のようでした。

30数匹のようだ 6時53分撮影
クロオオアリの姿はなかった 11時2分撮影
30数匹のようだ 17時39分撮影
30匹程度のようだ 22時11分撮影

この日も猛暑日になり、岡山市の最高気温は36.2℃でした。

8月2日も猛暑日でした。岡山市では36.3℃まで気温が上がりました。

30匹程度のようだ 午前6時21分撮影

放射温度計で地表の温度を測ってみましょう。蜜枠にやって来るクロオオアリの経路になっているコンクリートの上と、踏み石の上と、芝生の表面の温度を測ります。正確に温度を測定するには、それぞれの対象の放射率を放射温度計に設定しなくてはなりませんが、そのようにしても正確に測定できるとは限りませんので、ここでは、コンクリートと石は一般的なコンクリートの放射率で、芝生は一般的な木の放射率で測定しています。
午前6時台前半では次のようでした。

芝生 27.5℃ 午前6時16分計測
踏み石 30.3℃ 午前6時16分計測
コンクリート 29.1℃ 午前6時15分計測

9時半頃見るとクロオオアリは5匹程度になっていました。
11時頃(10時54分)見ると、前日と同じく、クロオオアリは蜜枠からいなくなっていました。地表の温度の方は11時半頃、かなり上がっていました。

芝生 42.5℃ 6時台より15度上昇 11時21分計測
踏み石 52.8℃ 6時台より22.5℃上昇 11時22分測定
コンクリート 50.4℃ 6時台より21.3℃上昇 11時22分測定

1時過ぎにも地表温度を測定しています。

芝生
踏み石

4時過ぎに見ると、3匹ほど蜜枠にやって来ていました。落ち着きのない様子で、蜜を吸ってないようなのです。どうやら、クロヤマアリを追い払っているようです。以前は、クロヤマアリが数多く蜜枠にやって来ていましたが、クロオオアリがたくさん来るようになってからは、クロヤマアリはほとんどやって来ないようになっていました。おそらくそんな風にして、クロオオアリがクロヤマアリを追っ払ったのでしょう。

写真上方の木枠にクロヤマアリがいる クロオオアリがクロオオアリを追い払っていた

夕刻になるとまたクロオオアリがたくさんやって来ていました。30数匹のようです。

30数匹になっていた クロヤマアリの姿はない 17度44分撮影

地表の温度を測ってみました。

芝生
踏み石
コンクリート

かなり地表の温度が下がっていました。

3日間の観察で、猛暑日の自宅の庭のクロオオアリの生活がほんの一部ですが、分かったように思います。おそらくとしか言えないのですが、自宅の庭のクロオオアリは、とても暑い日の太陽が高い時間帯は、巣から地上に出るのを控えているようです。餌(蜜)があることが分かっていても、命の危険を犯してまでは餌を取りにいかないようです。