移植」カテゴリーアーカイブ

R巣の近くに巣口

今年の5月19日に花壇横でR巣を見つけ、更に4日後の23日に少し離れた場所で別の巣口を見つけていました。それからほぼ半年後の今日、その2つの巣口のちょうど中間辺りにまた別の巣口があることが分かりました。
C巣の近くに散水ホースを置いていますが、その散水ホースを「高速道路」として使っている1匹のクロオオアリがいました。よく見ると何かを咥えています。そこで、何を咥えているのだろうと気になって追って行くと、C巣がある辺りを通り過ぎて、散水ホースの上端まで行き、更に芝地を通り過ぎ、花壇に近づきました。半年前に見つけた巣口をもう一度確認できると期待して更に追って行くと、上記の2つの巣口のちょうど中間辺りで芝の中に姿を消しました。

竹串の先端辺りに巣口がありそうだ 11月1日16時1分撮影

巣口を特定するために、芝を刈っておきました。

巣口があると思われる周辺の芝を刈った 16時11分撮影

新たな巣口を発見 BH170521-025+BH170520-001か?

今日(10月18日)はイチゴ園で何匹かのクロオオアリを見つけていましたが、その中である箇所に垂らした蜜に2匹のクロオオアリが来ていました。見ていると、その2匹が接触する場面があり、その瞬間互いを避けるような動きがありました。その2匹共に、「引越元不明のコロニー」から来ていると思っていたのですが、その行動から、別のコロニーなのかもしれないと思いました。1匹は立ち去りましたが、残った方の1匹を改めてよく見ると、体格が中程度でした。

1匹が立ち去った後も蜜を飲むクロオオアリ 17時4分撮影

これまでの観察から、引越元が不明のコロニーの働きアリは、小型ばかりでしたので、残っている方のクロオオアリは別のコロニーから来ている可能性があります。そこで、そのクロオオアリの後を追ってみました。すると、これまでとは違う場所へと進み、岩とコンクリートの隙間辺りで姿が見えなくなりました。

赤い枠のどこかに巣口がありそうだ

この場所は、引越先不明のコロニーと「今年最後の移植1例目のその後」の引越先との中間点より、引越先不明のコロニー寄りの場所です。

写真左赤丸が引越先不明のコロニーがある場所、写真右赤丸が移植1例目(BH170521-025+BH170520-001)の引越先、中央より右寄りの赤丸が今回発見した巣口

この後、同じ場所の蜜を飲みに来たクロオオアリの後を追ってみても、同じ場所へと戻って行きました。確かに、この場所に巣があるようです。そこで、巣口があると思われる箇所がよく見えるようにライトで照らして、3度目に戻ってくるクロオオアリを待ちました。

隙間に入って行く直前 17時22分撮影

巣口は、岩とコンクリートの隙間の右寄りにあるようです。
移植1例目のコロニー(BH170521-025+BH170520-001)は、先程の場所に9月30日には引越を完了していましたが、いつからとははっきりしないのですが、このところ巣口を出入りする働きアリは見ていませんでした。もしかすると、今回発見した巣は、この移植1例目のコロニーなのかも知れません。

今年最後の移植3例目が滅亡

今年最後に移植した3例目のBH170521-027が滅亡したようです。
10月15日に気付いたのですが、クロオオアリの死骸が砕かれて散在していました。

所々に黒っぽく見えるのがクロオオアリの死骸の断片 10時13分撮影
死体の断片を取り出したところ

何に襲われたのかは、想像するしかないのですが、小型のアリだろうと思います。

今年最後の移植3・4例目のその後

移植から9日経った10月6日、3例目と4例目の移植は、ほぼ完成していました。いずれも移植場所のコンクリートブロックの穴の中に営巣しています。
3例目のBH170521-027はW拡張蓋とコンクリートの隙間を埋めようとしてか、小石や芝の枯葉を隙間近くに置いていました。

出入り口として開けておいた隙間近くに小石や芝の枯葉を置いていた 10月6日8時51分撮影

人工巣全体を取り外すと、その反対側にも小石が見られました。

コンクリートブロックの穴の中の様子を見ると、大きめに開いた巣穴がありました。働きアリの姿もありました。

写真右下に巣穴がある 左上は掘り出した砂粒が積み重なっていた

4例目のBH170521-031は、W拡張蓋とコンクリードブロックの間の隙間近くに小石などはありませんでした。

W拡張蓋とコンクリードブロックの間の隙間近くに小石などはなかった

コンクリートブロックの穴の中の様子を見ると、巣穴は小さめでした。働きアリの姿はありませんでした。

砂粒が左上から扇状地状に広がっているので、左上に巣穴があるのだろう

どうやら、3例目では、コンクリートブロックの穴の中も巣の中の扱いになっていたのでしょう。だから、W拡張蓋とコンクリートブロックの隙間が、外への出入り口になっていて、小石などで塞ごうとしていたのでしょう。
3例・4例ともに、取り外した人工巣を元に戻さずに、別の蓋を被せました。働きアリが外部へ出られるよう僅かな隙間を作りました。

蓋の左側に働きアリが出入りできるよう隙間を作っている
以前からこんな風に日除けをしている

引越元不明のコロニー

10月2日、「今年最後の移植」の1例目の近くのイチゴ園の中で、体色が茶色味を帯びたクロオオアリの働きアリを見かけました。

体色が少し茶色っぽい 10月2日14時34分撮影

後を追ってみると、イチゴ園の岩の下の窪み辺りに入って行きました。

クロオオアリが入って行った岩の下 14時35分撮影
周りの環境

この場所は、1例目の引越先から東側に1.5m弱離れた所です。これは、新たな巣を見つけたことになります。
実は、9月16日に、このイチゴ園にクロオオアリの5つのコロニーを移植していました。

9月16日15時15分撮影

写真右からBH18020、BM19019、BM19024、BM19045、BK170530-052です。それぞれの新女王アリの採集年は、2018年、2019年、2019年、2017年ですが、いずれも子育てが順調とは言えないコロニーでした。
今回見つけた新たな巣は、上記の5つのコロニーのいずれかなのでしょう。特定ができないのが残念です。

今年最後の移植1例目のその後

移植の翌日の9月28日、待ち箱の巣門の前で、クロオオアリ同士が戦っていました。体がさほど大きくなく、また腹部が適度に膨らんでいるところから、両者共に移植組だと思われます。推測に過ぎませんが、9月26日に同じ待ち箱から引越を終えたBH170520-007がやって来ていたのかも知れません。

巣門の前で戦いが見られた 9月28日9時19分撮影

同日夕刻頃、仲間を運ぶ働きアリを見ました。

仲間を運ぶ働きアリ 9月28日16時11分撮影

その後、再び仲間を運ぶ働きアリを見ました。

待ち箱の台の脚を下る働きアリ 仲間を咥えている 16時18分撮影

仲間を運び込んだ場所は、待ち箱から西方向へ1.9m程離れたコンクリートの目地と土の間でした。

引越先は写真右下のコンクリートの目地のところ

観察を続けていると、仲間を誘導しているところを2回、更に仲間を咥えて運んでいるところを1回見ました。いずれも、上述の場所の穴に入って行きました。

2匹の仲間を誘導している 先頭のアリはしばしば腹部を地面に着けながら進んでいた 16時42分撮影
仲間を咥えて待ち箱の中から出て来た 16時42分撮影
こちらは仲間を1匹引き連れている やはり先頭のアリは腹部をしばしば道に着けながら進んで行く 16時55分撮影

1匹の仲間を引越先に連れて行くのなら、咥えて運んだ方が速く確実なように思えます。ですから、巣から出て来た時には、複数匹を誘導していて、途中で逸れたのかも知れません。
とにかく、引越が始まったようです。人工巣を出入りしやすいようにW拡張蓋を外しました。

W拡張蓋を外して横に置いた 17時23分撮影

その翌日の29日、引越先を見ると、複数の働きアリが穴掘りをしていました。

巣を拡張しているのだろう 複数の働きアリが土を運び出していた 9月29日17時14分撮影

それからその翌日の9月30日、引越が完了していました。

引越が完了していた 9月30日13時34分撮影

今年最後の移植 4例

9月27日、今年最後の移植を試みることにしました。以下のクロオオアリの4コロニー、4例です。
1例:BH170521-025+BH170520-001
2例:BK170530-133+BH170521-023
3例:BH170521-027 158跡
4例:BH170521-031 178跡

1例目
このコロニーは、BH170521-025とBH170520-001の合併コロニーです。合併の経緯については以下を参照して下さい(Q+WとWのみのクロオオアリのコロニーを合併 4例のクロオオアリの同種間共存のその後 3例のクロオオアリの同種間共存のその後)。

9月27日7時48分撮影
上の部屋の様子
下の部屋の様子

移植した場所は、7月29日にムネアカオオアリの5コロニーを移植した場所のすぐ東側(イチゴ園の中)で、BH170520-007を移植した場所と同じ場所です。日本ミツバチの待ち箱の中に、シリコン栓を外してそのまま入れました。

待ち箱の中 3箇所のシリコン栓を外してある 7時53分撮影
イチゴ園の中に待ち箱を置いた

2例目
このコロニーは、BK170530-133とBH170521-023の合併コロニーです。合併の経緯については以下を参照して下さい(クロオオアリの同種間共存(2) 4例のクロオオアリの同種間共存のその後 3例のクロオオアリの同種間共存のその後)。

9月27日7時49分撮影
コンクリートの上にもたくさんの働きアリと幼生虫がいる
部屋の中の様子

移植した場所は、八朔の樹の横です。日本ミツバチの待ち箱の中に、シリコン栓を外してそのまま入れました。

待ち箱の中 3箇所のシリコン栓を外してある 7時57分撮影
八朔の近くに待ち箱を置いた

3例目
このコロニーは、2017年5月21日に岡山県の蒜山高原で新女王アリを採集したコロニーです。

9月27日8時1分撮影
巣の中の様子

移植した場所は、8月4日にB200603-158を移植した箇所(東斜面下のブドウ園に置いたコンクリートブロック)です。

コンクリート人工巣本体とW拡張蓋をセロハンテープで固定し、蓋の2箇所のシリコン栓を外して逆さにした 8時28分撮影

4例目
このコロニーは、3例目と同じく、2017年5月21日に岡山県の蒜山高原で新女王アリを採集したコロニーです。

9月27日8時2分撮影
巣の中の様子

移植した場所は、8月4日にB200603-178を移植した箇所(東斜面下のブドウ園に置いたコンクリートブロック)です。

3例と同様に逆さにした 8時28分撮影
3例目と4例目の様子

BH170520-010を移植

9月24日にクロオオアリのコロニーのBH17020-010(2017年5月20日 蒜山高原採集)を移植しました。

移植した場所は、南斜面下のピオーネの近くのコンクリートブロック(B200603-145の移植跡)です。蓋(W拡張蓋)の2つのシリコン栓を外し、蓋を付けたまま本体を逆さにしてコンクリートブロックの穴の上に被せるのですが、本体のコンクリート巣がプラスチックカップから外れ、その弾みで蓋が外れてしまいました。そのため、数匹の働きアリと女王アリが飼育ケースから外へ出てしまいました。そこで、女王アリは蓋の下のコンクリートブロックの穴の中へ誘導しましたが、働きアリについてはそのままにしておきました。蓋が外れた本体もそのままにしておきました。(本体のコンクリート巣が、本体を逆さにすることでプラスチックカップから外れることは起こりうることでしたので、本体を逆さにする前にコンクリートの上にペットボトルのキャップを入れておきました。そのため、コンクリートが落ちてきた時、キャップが隙間を作り、アリが押しつぶされることはありませんでした。)

一旦女王アリをコンクリートブロックの穴の中に入れたが、しばらくすると蓋の中に戻ってきた 16時44分撮影

蓋が外れたのは予期せぬことでしたが、そのためか1時間後には引越を始めていました。

仲間を下へと運ぶ働きアリ コンクリートブロックの穴の中へ下りて行った 17時18分撮影
幼虫も運んでいる 17時28分撮影

そして、早くも19時前には、引越が完了していました。

18時45分撮影

ところが翌日(9月25日)の午後、雨上がりに見に行くと、再び何匹か戻ってきていました。そして、今日(26日)の10時前にも巣穴に3匹ほどいました。

巣穴に働きアリが3匹いた 9時44分撮影

その3匹の内の1匹が仲間を運び始めました。ただ、目的地がないかのような動きを取り、しばらくすると、蓋の上で仲間が体を伸ばしていました。

仲間を咥えたまま、しばらくじっとしていた 9時45分撮影
運ばれていた仲間が体を伸ばしている 9時48分撮影

正午頃見に行くと、仲間を咥えて運んで行く働きアリがいました。今度は、目的地があるようで、どんどん進んで行きます。

仲間を運ぶ働きアリ 11時59分撮影

追って行くと、斜面の階段があるところを上って行き、階段の踏み石にしているコンクリートブロックの穴の中に入って行きました。直線距離にして移植地点から2.7m程の所でした。

この踏み石のコンクリートブロックの穴の中に入って行った
引越先は、写真の下から3つ目のコンクリートブロックの右の穴

たった1例の引越を観察しただけですので、女王アリを含む本体となるコロニーが、どこに引越をしたのかは、この観察からは何とも言えません。今後、観察の機会があればよいのですが。

日本ミツバチの待ち箱を使って移植

昨年は、ミツバチの巣箱を使った移植も試みましたが、今回は西洋ミツバチの巣箱ではなく、日本ミツバチの巣箱、その中でも「待ち箱」と呼ばれる簡易な巣箱(自作)を使います。

日本ミツバチの待ち箱 待ち箱はこの環境(イチゴ園の中)に置いた

移植するのは、クロオオアリのコロニーのBH170520-007(2017年5月20日 蒜山高原採集)です。

9月16日15時5分撮影

9月16日、蓋の部分を取り外し、コンクリート製人工巣のまま、待ち箱に入れました。

待ち箱の中 15時12分撮影

それから6日間の間に、コロニーの成員の数が少なくなってきているようには感じていたのですが、9月22日、仲間を咥えて運んでいる働きアリを見つけました。

待ち箱の載せ台の脚を下るクロオオアリ 仲間を咥えている 9月22日16時43分撮影

その後を追ってみると、花壇のコンクリートブロックを主な通路にして、西方向へと進み、敷地の端近くまで歩いて行きました。そして、レンガの下の隙間に入って行きました。待ち箱からそこまでの直線距離は、およそ12mありました。

手前の2つのレンガが重なっている箇所の下に入って行った
周辺の芝生を刈った 土粒が重なっているようにも見える

引越が行われていたとはいえ、次の日も次の日も、人工巣の中には女王アリと、少なくはなったものの働きアリがいました。昨日は、雨が降っている時間が長かったので、人工巣は見ませんでしたが、今日見ると、1匹もクロオオアリの姿はありませんでした。

完全に引越を完了していた 9月26日9時40分撮影

引越先が複数に分かれることがある(B15099 BM19003)ので、待ち箱から12m離れた場所に引越したとは断定できません。今後、引越先が特定できれば良いのですが。

西塀に沿って移植した30コロニーのその後

敷地の西のコンクリート塀に沿う場所に、8月4日にクロオオアリの12コロニーを、8月7日に同じくクロオオアリの18コロニーを移植しました。それから、1ヶ月半程過ぎた9月23日までのその後の様子を記録しておきます。
多くの場合、夕刻に蜜器に蜜を入れ、巣から出てくる働きアリを観察しました。蜜器には小型のアリやクロヤマアリも訪れるのですが、その数は、庭の他の場所よりもかなり少なく、クロオオアリが観察しやすい環境です。クロオオアリが蜜器の蜜を見つけることもありますが、クロオオアリを見つけるとその進路に蜜を垂らしもしました。そうして、いずれの場合も帰路を追い、どのコロニーから出て来たのかを調べます。
毎日行ったわけではなくこと、また限られた時間であったことから、移植後生存しているかどうかを全てのコロニーについて確かめたことにはなりませんが、少なくとも働きアリが巣に戻って行ったコロニーについては、その時点で生存していたことになります。観察結果は次のようです。

表記例:9/5-3とは、観察した日が9月5日で、3度巣に入るところを見たという意味になります。その3度が1個体か別の個体かは区別していません。

コロニー名
B200603-0459/10-39/14
B200603-0468/26
B200603-1828/269/39/5-39/69/8-29/10-29/19-39/22-49/23
B200603-0519/6-29/10
B200603-0819/10-4
B200603-0899/10-4
B200603-1179/24
B200603-1238/30
B200603-1318/309/39/89/14
B200603-1409/10
B200603-1549/10-2