クリオオアブラムシ」カテゴリーアーカイブ

越冬クリオオアブラムシがいない

12月27日、落葉後のクリを強剪定したのですが、その際、クリオオアブラムシを探してみました。しかし、昨年とは異なり、東方・西方の2本の樹共に、クリオオアブラムシの成虫も卵も見当たりませんでした。ただ、卵の痕のようなものが、東方のクリの樹の比較的高い枝に付いていました。

2本のクリの樹の内、東方の樹 12月27日撮影
東方の樹の根本近く ここにも成虫や卵がなかった

クリの木に3種のアリが来ていた

クリの木にはクリオオアブラムシがいますが、アリの蜜源として駆除していません。7月26日には、3種のアリがクリオオアブラムシの甘露を求めてやって来ていました。

クロオオアリ 17時2分撮影
クロヤマアリ 17時5分撮影

もう1種はアミメアリのようです。

17時4分撮影

ただ、見慣れたアミメアリよりも躯体が小さいように思いました。そこで、実体顕微鏡で確かめることにしました。

やはりアミメアリのようです。

参照:
クリオオアブラムシを発見(2020年5月23日)
移植トゲアリの暮らし(2021年5月13日)
「ぽろたん」にクリオオアブラムシ(2021年6月9日)
「ぽろたん」に小さなアブラムシ(2021年7月6日)
クリオオアブラムシの新たな共生相手(2021年10月30日)

クリオオアブラムシが急に増えた

クリの木のクリオオアブラムシの状況については、こまめに見ていたはずだったのですが、今日、クリオオアブラムシがとてもたくさんになっているのに気づきました。
これまでは、トゲアリが切り株に棲息している西側のクリの木でクリオオアブラムシを見つけていましたが、東側のクリの木に多数のクリオオアブラムシの群生がありました。その数を数えると、およそ15箇所でした。

どの群生にもクロヤマアリが来ていました。
葉に落ちた甘露を舐めているのもクロヤマアリでした。

有翅雌成虫も見かけました。

羽化したばかり?なのか翅が透明
有翅雌成虫

西側のクリの木では、4箇所ほどクリオオアブラムシの群生が見られました。そこにもクロヤマアリが来ていましたが、トゲアリの姿もありました。

4月14日9時52分撮影

クロヤマアリがクリオオアブラムシをさらった 何のため?

今年になって初めて庭のトゲアリを見つけた時、同じクリの木にクロヤマアリも来ていました。
ふと何かを持ち去るクロヤマアリが目に入りました。クリオオアブラムシを咥えているようです。

3月22日13時47分撮影

何処へ運ぶのでしょう。クリの木から下りて地面を歩き出しました。

クリオオアブラムシを咥えたまま地面を歩くクロヤマアリ 13時57分撮影

随分と長い間、地面をあちこちと歩き回った末、また同じクリの木に上ってきました。

再びクリの木に戻ってきたクロヤマアリ 13時59分撮影

その後はもう観察をしませんでした。このクロヤマアリは一体何をしようとしていたのでしょう。
クリオオアブラムシがいる場所は、既にトゲアリがいました。クロヤマアリは、その場所に入り込むことができなかったので、クリオオアブラムシをさらったのでしょう。でも、何をするために?
クリの木の別の場所にクリオオアブラムシを運んで行けば、そこを自分達の蜜源にできたことでしょう。でも、それならなぜ直ぐにクリの木を下りたのでしょう。
巣に運んでクリオオアブラムシを餌にするつもりだったのでしょうか。それならなぜ再びクリの木に上ったのでしょう。
クロヤマアリのこの行動の謎は解決できませんでした。

参照:「今年も梨の木にアブラムシ」(2022年6月26日)

庭のトゲアリがクリオオアブラムシと共に現れた

昨年の12月8日のブログ「吊り下げ巣箱からの引越」で、「トゲアリのコロニーT130921-09は、いつのまにか完全に引越をしていました。おそらく、11月3日の観察から考えて、クリの木の地面際の朽ちた箇所に引っ越したのでしょう。来年の春になれば、そのことが確認できることでしょう。」と書いています。
部屋で飼育しているトゲアリ(T140906-40)は、もうかなり以前(2月12日)から活動室のアンテグラウンドに出て来ていました。また、庭に移植したトゲアリの過去の記録では、2月27日(T140906-03)、2月28日(T130921-09)に働きアリが巣穴から出てきました。
そこで、庭に移植したトゲアリも活動を始め出すだろうと考え、この間ずっと、「クリの木の地面際の朽ちた箇所」を見ていたのですが、トゲアリの姿はありませんでした。「ひょっとすると絶滅したのでは!?」と心配するようになっていたのですが、今日3月22日、同じクリの木の上方の細い枝でトゲアリを見つけました。そこには、クリオオアブラムシがいました。

3月22日13時34分撮影
13時36分撮影
13時36分撮影

クリオオアブラムシがいる枝は1箇所だけでした。昨年の12月7日に観察したクリオオアブラムシの産卵箇所を見ると、卵は潰れていて、孵化した後のように見えました。

クリオオアブラムシの卵 潰れているように見える 13時44分撮影
13時45分撮影

改めて、「クリの木の地面際の朽ちた箇所」を見たのですが、その辺りにはトゲアリはいません。そこで、巣の場所を探るために、クリオオアブラムシがいる小枝から下りてくるトゲアリを待っていたのですが、なかなか下りてきませんでした。そうこうしている内に、ふと切り株に被せているベニヤ板の下の隙間を見ると、そこにトゲアリが幾匹かいました。

クリの木の切り株にベニヤ板を被せている
ベニヤ板の下の隙間にトゲアリがいた 14時2分撮影

トゲアリは、切り株の上面から出て来ているようです。木くずを運び出すトゲアリもいました。巣の拡張か修復か掃除をしているのでしょう。

ベニヤ板の下から木くずを運び出すトゲアリ 14時29分撮影

砂糖水を与えておきました。

砂糖水を飲むトゲアリ 14時30分撮影

クリオオアブラムシが産卵

今年の11月24日にクリオオアブラムシを観察していますが、それから2週間程経った12月7日、クリの木を見に行くと、クリオオアブラムシが、幹の下方に集まっていました。2本のクリの木の内、東方のクリの木で2箇所、西方のクリの木で1箇所に群生していました。何れも卵がありました。
この間、12月3日の朝の気温は、この冬初めて氷点下になり、霜が降りました。

東方の木の1箇所目 上方にクロヤマアリが写っている 12月7日11時24分撮影
東方の木の2箇所目 上方と左にクロヤマアリが写っている 11時25分撮影 
上の箇所を拡大撮影 11時26分撮影 
西方の木のクリオオアブラムシの群生
東方のクリの木 クリオオアブラムシの群生が2箇所ある 何れも主枝の裏側
西方の木のクリオオアブラムシの群生 枝分かれした主枝の裏側

参照(これまでのクリオオアブラムシの冬の観察):
  「クリオオアブラムシと謎の生き物」(2018年12月9日)
  「クリオオアブラムシの経過」(2021年1月19日)

11月のクリオオアブラムシ

今年はクリの木に例年になく多くのクリオオアブラムシがいます。
2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)には、クロオオアリが来ていました。

「ぽろたん」樹上のクリオオアブラムシとクロオオアリ 11月24日11時36分撮影
「ぽろたん」の木 矮性台の木でまだ樹高は低い

大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木には、クリオオアブラムシの塊が8箇所ありました。これらにはクロヤマアリが来ていて、クロオオアリはいませんでした。

11月24日11時43分撮影
11月24日11時45分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時48分撮影
11月24日11時49分撮影
11月24日11時49分撮影
大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木 切り株から枝が出ている

クリオオアブラムシの新たな共生相手

クリオオアブラムシの共生相手として、これまでにクロオオアリ・トゲアリアミメアリシリアゲアリを見てきましたが、新たな共生者がいました。同定はできていませんが、おそらくクロクサアリではないかと思います。

10月30日16時12分撮影

この写真の中にハチのような昆虫が2匹写っています。1匹ではなく2匹ですから、たまたまそのに居合わせたわけではないでしょう。クリオオアブラムシの甘露目当てなのでしょうか、それとも、クリオオアブラシに寄生する寄生バチの一種なのでしょうか。

移植トゲアリの暮らし 9月

4月と5月にクリオオアブラムシとトゲアリが共生しているところを見ていますが、9月26日にもクリオオアブラムシの傍にトゲアリがいました。

9月26日13時45分撮影

9月30日も、引き続き巣を拡張しているようです。

9月30日15時29分撮影

バッタと蜜を与えました。

9月30日16時45分撮影

「ぽろたん」で共生するクリオオアブラムシとクロオオアリ

つい先日の6月9日にクリの「ぽろたん(品種名)」にクリオオアブラムシが来ていたことを書きましたが、その時は、アミメアリと共生していました。
今日見ると、クロオオアリが来ていました。

クロオオアリとクリオオアブラムシ 6月26日6時48分撮影

複数個所のクリオオアブラムシがいる所にクロオオアリが来ていて、まだアミメアリも来ていましたが、クリオオアブラムシと共生しているのは、1箇所のみになっていました。

アミメアリとクリオオアブラムシ 6時51分撮影

 

参照
「ぽろたん」の花にクロオオアリが来ていた」2021年5月28日
クリの木を植える」2019年2月21日

クリオオアブラムシの経過

1月6日 10時4分撮影

この写真は、1月6日に撮影したものです。クリの木の葉は、ほとんどの落ちています。クリオオアブラムシは、まだ生きていて、比較的高所の小枝にいます。この日、この撮影の後、このクリの木を強剪定しましたが、この枝のある下方の幹は剪定しませんでした。
1月8日には、クリオオアブラムシは下方へと移動していました。

1月8日 10時3分撮影

この日の夜明け前の気温は、自宅の気象計で−4℃(6時50分)でしたが、クリオオアブラムシは死んではいませんでした。
ちなみに、ニホンミツバチは活動していません。

ニホンミツバチの様子 1匹も外に出ていない 1月8日 10時6分撮影

1月19日には、クリオオアブラムシは更に下方へと移動していました。

ここからいなくなっていた 1月19日 14時26分撮影

その下方の様子が下の写真です。

1月19日 14時27分撮影

産卵したことが分かります。クリオオアブラムシは、個体数が少なくなっていましたが、生きていました。
2018年に観察した時には、12月9日には卵がありましたから、今回は1ヶ月以上産卵が遅かったことになります。また、2018年の時には、12月26日にはクリオオアブラムシはほとんど死んでいましたので、今回の方が長く生きていることが分かります。
昨年の12月29日にクリの木で見つけた謎の生き物は、それ以来見かけませんでした。そして、このアブラムシの産卵箇所にもいませんでした。

クリオオアブラムシを再発見

何日か前から、散水ホースを歩くクロオオアリの腹部が膨れているのを見ていました。この散水ホースは、クリの木に繋がっており、クリの木からの帰路のようでしたので、クリの木に蜜があるようでした。たぶんその蜜は、クリオオアブラムシから得たのでしょう。
11月18日、この日も散水ホースをかなりの早足で歩くクロオオアリを見つけました。腹部が膨れているようです。

クリの木とは反対側へと進むクロオオアリ 腹部が膨れている 11月18日10時33分撮影

後を追ってみると、A巣にたどり着きました。しばらくして、A巣からクロオオアリが出てきましたので、散水ホースを歩くその後を追ってみると、やがてクリの木横のフェンスにつり下げている箇所を上り、クリの木へと繋がる橋状の箇所を渡り、クリの木にたどり着きました。そこには、もう1匹のクロオオアリがいました。

クリの木横のフェンスにつり下げている箇所
クリの木へと繋がる橋状の箇所
クリの木にたどりつく

ただ、この後、後を追っていたクロオオアリを見失ってしまいました。
そこで、再度A巣から出て来たクロオオアリの後を追ってみると、今度はクリの木に着いても見失うことなく、ついにクロオオアリの目的地の箇所にたどり着きました。

クロオオアリが訪れた場所 11時15分撮影

ここにクリオオアブラムシがいるのでしょう。ただ、葉や枝などでよく見えませんでしたので、周りの葉や小枝を切り落としました。

案の定、そこにはクリオオアブラムシがいました。今年の5月23日以来の発見です。5月23日の時には、クリの木に数匹のクロオオアリが来てはいましたが、クリオオアブラムシから蜜を得ていないようでした。

A巣とクリの木との位置関係 ①測量杭の上方にA巣の巣口がある ②巣口から散水ホースが下方へと延びていて、フェンス下に繋がっている ③別の散水ホースがフェンスの下沿いに延びていて、ホースリールへと繋がる ④ホースリールへと繋がる直前にホースがクリの木の枝に掛けられいてる (ホースリールが置かれているところがクリの木の生きている太い切り株)

クリオオアブラムシを発見

昨年の10月22日以来、クリオオアブラムシを見ることができませんでしたが、今日、クリの木にクリオオアブラムシがいるのを見つけました。
最初にクリオオアブラムシを見つけたのは、西側にあるクリの木でした。

5月23日15時50分撮影
同上の写真

この小型のアリは、アミメアリのように見えます。
単独で木の幹を下って行くクリオオアブラムシもいました。

15時53撮影

東側のクリの木を見ると、こちらは、少なくとも7箇所にクリオオアブラムシがいました。

15時58分撮影
16時4分撮影
16時5分撮影
16時6分撮影

こちらの小型のアリは、シリアゲアリのようです。
ところで、クロオオアリはと言うと、東側のクリの木で1匹、西側のクリの木で少なくとも3匹見かけました。ただ、いずれも、クリオオアブラムシがいる場所では見かけませんでした。

消えたクリオオアブラムシ

10月22日のブログで、クリの木にクリオオアブラムシがいたことについて触れていますが、今日10月26日に見ると、クリオオアブラムシが全くいなくなっていました。

クリオオアブラムシがいた3個所の中で最も数が多かった箇所 他の2箇所にもアブラムシがいなかった

アブラムシが移動した可能性もあるので、このクリの木の他の枝も見ましたが、クリオオアブラムシは見当たりませんでした。ですが、代わりに2つのことを目にしました。一つは、上の写真の枝の下方に、クリオオアブラムシの死骸を見つけました。

葉についているのはクリオオアブラムシ 奇形になって死んでいた

更にもう一つ、冒頭の写真の枝のすぐ横にカマキリがいました。

13時10分撮影

カマキリがアブラムシを食べるとは聞いたことがないのですが、クリオオアブラムシはこのカマキリに食べられたのでしょうか。
それから、1時間ほど経って再びクリの木を見ると、そのカマキリが、ちょうどクリオオアブラムシがいた場所に移動していました。

14時16分撮影

やはり、このカマキリがクリオオアブラムシを食べたのでしょうか。

クリオオアブラムシを確認

庭のクリの木に、今日10月22日、クリオオアブラムシがいるのを確認しました。今年の3月15日のブログで、卵で越冬を逐えて成虫がクリの木に現れたことについて触れていますが、それからしばらくしてからは、クリオオアブラムシは観察できていませんでした。
昨日、まだ葉がたくさん繁っていましたが、クリの木を強剪定していました。そこで、枝の様子が見やすくなっていました。クリオオアブラムシを発見したのは、2本の成木の内、西側の木でした。

最初に見つけたクリオオアブラムシの一群
ここにもクリオオアブラムシがいた
最後に見つけたクリオオアブラムシの一群

合せて3箇所にクリオオアブラムシがいました。
すぐ隣の東側のクリの木にも、昨年はクリオオアブラムシがいて、この木にクロオオアリがやってきていましたが、この東側の木にはクリオオアブラムシはいないようでした。
西側の木にはクロオオアリはいませんでしたが、東側の木を見ているとクロオオアリが何匹か来ていました。そこで、何箇所か蜜を垂らして、これらのクロオオアリがどこからやって来ているのか調べることにしました。

垂らした蜜を吸うクロオオアリ このアリの後を追ってみた

後を追ってみると、A巣に戻って行きました。

A 巣があるところ 今回は右のU字溝の横ずれの下辺りに巣口があった

昨年は、このクリの木には、主にB巣のクロオオアリが来ていましたが、様変わりしていました。B巣は今年の春以降、いつしか絶滅してしまったようです。
ところで、東側のクリの木にはクリオオアブラムシが見当たらなかったのですが、クロヤマアリが来ていて、何らかの蜜があるようでした。葉が黒ずんですす状になっていることからも窺えます。昨日、強く剪定をしたことは先程書きましたが、その時に、クリオオアブラムシが付いていた枝を処分したのかも知れません。
ところで、ナナホシテントウが、この東側のクリの木の枝を歩いているのを見かけました。これをもって、クリオオアブラムシがいたとは言い切れないのですが、テントウムシにとってもクリの木に餌があったようです。

しばらくしてクリの木のすぐ近くの地面を歩いているのを見つけた 先ほど見たクリの木にいたナナホシテントウだろう

ちなみに、今年の5月13日の観察によると、ナナホシテントウはアブラムシを食べるだけではなく、蜜も食べるようです。