ムネアカオオアリ」カテゴリーアーカイブ

タンパク源を探していた

クリの切り株の中に移植(5月6日)したムネアカオオアリの働きアリが、5月30日、移植した切り株の上に出て来ていました。そこで、シリンジで蜜を垂らすように与えたのですが、蜜を吸おうとはしませんでした。庭のクロオオアリに同じようにして蜜を与えた場合、常に蜜を飲み始めるのですが、そのことを思うととても意外でした。

蜜を与えても、なぜか蜜を吸おうとはしなかった 5月30日16時42分撮影

翌日も、移植した切り株の上にムネアカオオアリの働きアリが出て来ていましたので、前日同様、蜜を与えたのですが、やはり蜜を吸おうとはしませんでした。
そこで、今度は半死状態にしたバッタの幼虫を与えてみました。すると、躊躇なく、バッタに取りつきました。

バッタ類の幼虫を与えた すぐさま飛びついた 5月31日16時46分撮影

どうやら、この働きアリは、蜜を求めていたのではなく、タンパク源をさがしていたらしいのです。バッタを運び始めましたが、働きアリ1匹では、バッタは大き過ぎたようです。

このままではムネアカオオアリもバッタと一緒に落ちてしまいそうなので、バッタを元の場所に戻した 16時50分撮影

まもなくして、もう1匹のムネアカオオアリの働きアリが通りかかり、バッタを見つけました。

2匹になった 16時57分撮影

盛んに咬みついていましたが、分解にはかなり時間がかかりそうでしたので、私がバッタの後ろ脚の一部を切り離しました。すると、その後ろ脚を咥えて、巣穴へと運び込みました。

棒のように見えるのがバッタの後ろ脚の一部 17時5分撮影

更に、小さな昆虫(ユスリカや蛾等)を多数与えました。

小さな昆虫を咥えたところ 17時10分撮影

2匹の働きアリの内、1匹はずっとバッタに取りついていましたが、もう1匹は、後から与えた小さな昆虫を何度も巣へと運んでいました。

2021 蒜山高原

今年は、蒜山高原でクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリを採集することにしていました。少し前から日ごとの最高気温に留意していましたが、5月23日の予報では、蒜山高原がある真庭市で最高気温が30℃になるとのことでした。恐らく今年の最高気温になると予想されましたので、採集に出かけました。
先ず初めに、以前(2017年)かなりたくさんのクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリが採集できたヒルゼン高原センター北の遊歩道に行きました。

ヒルゼン高原センター北の遊歩道 5月23日10時44分撮影

意外にもクロオオアリの働きアリの姿をほとんど見ることができず、また巣も1箇所だけ見つけたに過ぎませんでした。しかも、結婚飛行の前には巣口が大きく開かれるのですが、見つけた巣の巣口は拡張されていませんでした。

やっと見つけたクロオオアリの巣 巣口が狭い 10時47分撮影

そこで、2018年に多数採集できた第1休憩所へ行きました。

第1休憩所は蒜山高原自転車道に隣接している 写真では左側の施設 11時18分撮影

ところが、こちらはクロオオアリやムネアカオオアリの働きアリさえ見つけることができませんでした。
この後、道の駅蒜山高原に立ち寄り、その道向かいの八束自然牧場公園を訪れると、ムネアカオオアリが活動していました。

蜜を分け合っていた 11時39分撮影
帰路につくムネアカオオアリ 後を長らく追って巣を見つけようとしたが、こちらが根負けしてしまった 11時46分撮影

午後になり、再び第1休憩所を訪れましたが、やはりクロオオアリやムネアカオオアリの姿はありませんでした。そこで、第1休憩所から自転車道を東方面へと歩いて行くと、かなり歩いた時、まだ翅のあるムネアカオオアリの女王アリが地面を歩いているのを見つけました。脇道に入って行くと、複数のムネアカオオアリの有翅女王アリが地上に出てきていました。

ムネアカオオアリの有翅女王アリ 撮影の後逃がした 14時38分撮影
何者かに襲われたムネアカオオアリの女王アリ 14時52分撮影

第1休憩所への帰路では、2匹でしたが初めてクロオオアリの翅を落とした女王アリを採集することができました。
車をムネアカオオアリの有翅女王アリを見つけた場所へと移動させ、今度は逆向きの西方面へと歩いて行くと、自転車道の脇の草むらで多数のクロオオアリの翅を落とした女王アリを見つけました。

多数のクロオオアリの脱翅女王アリを見つけた自転車道脇の草むら 16時8分撮影
クロオオアリの脱翅女王アリ 16時10分撮影

来た道を引き返すと、更に多数のクロオオアリの脱翅女王アリを採集することができました。

柵と自転車道の路肩との間の草むらの中で多数のクロオオアリの脱翅女王アリを採集した 16時46分撮影

この間、僅かですが、有翅のムネアカオオアリの女王アリを見つけました。ただ、翅を落としたムネアカオオアリの女王アリはいませんでした。

ムネアカオオアリの有翅女王アリ 16時39分撮影

クロオオアリの女王アリは十分な数採集できましたので、ムネアカオオアリの女王アリを採集したいと思い、僅かな望みでしたが、午前にムネアカオオアリの働きアリを見つけた八束自然牧場公園へ向かいました。すると、2匹ですが初めてムネアカオオアリの脱翅女王アリを採集することができました。
この後、最初に有翅のムネアカオオアリを見つけた脇道と第1休憩所とヒルゼン高原センター北の遊歩道に立ち寄りましたが、ムネアカオオアリの脱翅女王アリを見つけることはできませんでした。
今回の蒜山高原行きでは、クロオオアリの女王アリを60匹、ムネアカオオアリの女王アリを2匹採集することができました。

ちなみに、この日、ミカドオオアリも結婚飛行をしたようでした。

ミカドオオアリの女王アリも結婚飛行をしたようだ 15時17分撮影

サクラの切り株の中への移植のその後

1例目のムネアカオオアリのコロニーは、4月30日時点では生存しています。

巣から出ていた働きアリに蜜を与えた 4月30日10時39分撮影
小型のアリと戦ったのだろうか 4月30日11時47分撮影

2例目は、5月18日に気付いた時には、小型のアリに滅ぼされた可能性が高いようでした。切り株の上面の朽ちた穴に多数の小型のアリがいました。

5月18日15時18分撮影
5月18日15時18分撮影

クリの切り株の中にムネアカオオアリを移植 3例目

4月14日4月16日に、サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しましたが、今日(5月6日)は、クリの切り株の中にムネアカオオアリを移植しました。この切り株は、ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「栗3」(既に枯れている)です。今回は、2例目と同様に飼育器を木の中の空洞に入れない方法にしました。
木株の上面からほぼ垂直に径12mmの穴を空け、2面でカットして木片を取り出し、カット面から奥へ空洞を掘ります。木片を元に戻し、上部の穴と飼育ケースの穴を重ねて、ムネアカオオアリが木の中の空洞に移動できるようにします。

枯れたクリの切り株
径12mmの穴を切り株の上面から空けた後、鋸で縦に切る
鋸で横に切る
切断し終わったところ
側面に径12mmの観察穴と径6mmのアリの出入り口を作る
切り口からドリルで深めに穴を空ける
接着剤で切り口を塞いで完了 5月6日9時35分撮影

移植するのは、S/N:R200603-006で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーです。

S/N:R200603-006 14時1分撮影
幼虫が育ちつつある

木片が完全に接着しましたので、午後から移植を始めました。飼育ケースのシリコン栓を外して逆さにし、切り株の上に、ちょうど木の穴と飼育ケースの穴が重なるように置きました。

写真右の飼育ケースの穴と切り株に空けた径12mmの穴を重ねている 14時19分移植開始・撮影

1分後には、働きアリが切り株の穴の中に入りました。

切り株の穴の中から出てくる働きアリ 14時20分撮影

まもなくすると、引越が始まったようです。

仲間を切り株の中へ運んでいる 14時33分撮影
幼虫を切り株の中へ運んでいる 14時37分撮影

ところで、穴の中に入る際に働きアリがある行動をしていることに気づきました。腹部の先を飼育ケースに付けながら穴の中に入って行くのです。

14時35分撮影
14時35分撮影
14時38分撮影
14時40分撮影

穴の中への道しるべになっているのでしょう。移植を開始して17分後に、女王アリも穴の中に入って行きました。

先導していると思われる働きアリも、道しるべを付けている 14時36分撮影

14時51分には、全て引越が完了しました。3箇所の穴に栓をして塞ぎました。径6mmのシリコン栓は明日外す予定です。

引越が完了した 14時51分撮影

2021年 クロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの予約販売受付開始

2021年の5月から6月にかけて採集する予定のクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの予約受付を開始致しました。

今年もクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの採集を行います。多数採集できますと、研究に必要な数以上になった女王アリを提供致します。有償とはなりますが、ご希望の方はお申し込み下さい。
5月20日までにご予約をいただきますと、新女王アリに30日間の保証(届いた時点、あるいは届いた日を入れて30日以内に女王アリが死んだ場合は、送料無料で女王アリを再送)をお付け致します。それ以後は15日間の保証となります。また、新女王アリを研究用等でまとまった数お求めの場合は、別途割引料金を適用致します。詳しくは、こちら(http://www.kajitsuken.net/新女王アリ.html)をご覧下さい。

※ 新型コロナウイルスの感染状況によっては、採集に出かけられないことも考えられます。その際は、別途連絡致します。

アリジゴクとハエトリグモ

偶然にも庭でウスバカゲロウ(アリジゴク)を見つけました。なぜか地上の平地にいました。これまで1度もアリジゴクを庭で見たことはないのです。近くにすり鉢状のものがあるか見たのですが、ありませんでした。

4月27日15時14分撮影

ハエトリグモはオオアリの大敵のようです。
生死の運命
サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植
ここでもクロオオアリが、ハエトリグモの餌食になっていました。

4月27日16時0分撮影

切り株の朽ちた穴から出て来た

昨日サクラの切り株に移植したムネアカオオアリが、人工的に作った巣口ではない箇所から姿を現しました。

切り株の上面の朽ちた穴からムネアカオオアリが出て来た 4月17日16時56分撮影

橙色の粒は、切り株の中から運び出した木片のようです。

橙色の木片を咥えている 16時56分撮影

この木片で、穴を塞ごうとしているのでしょう。
しばらくすると、どこからか芝の枯れ葉を運んできました。

芝の枯れ葉を運んできた 17時1分撮影

更に芝の枯れ葉を運んできました。

17時3分撮影

サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植 2例目

4月14日に、サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しましたが、今日(4月16日)は、別のサクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しました。この切り株は、ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「桜2」です。今回は、飼育器を木の中の空洞に入れない方法にしました。
木株の上面からほぼ垂直に径12mmの穴を空け、2面でカットして木片を取り出し、カット面から奥へ空洞を掘ります。木片を元に戻し、上部の穴と飼育ケースの穴を重ねて、ムネアカオオアリが木の中の空洞に移動できるようにします。

径12mmの穴を空ける
2面でカットする
ドリルで深めに穴を空ける

移植するのは、S/N:R200603-002で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーです。

S/N:R200603-002 幼虫が見られる 4月16日9時48分撮影
予め2箇所の穴を塞いでおく

木片が完全に接着するのを待って、午後から移植を始めました。飼育ケースのシリコン栓を外して逆さにし、切り株の上に、ちょうど木の穴と飼育ケースの穴が重なるように置きました。
すると、直ぐに数匹の働きアリが木の穴の中に入って行きました。そして、カメラを取りに行ったほんの僅かな間に女王アリも木の穴の中に移動していました。

たくさんのムネアカオオアリが木の穴の中に入って行く 14時7分撮影
幼虫も木の中に運ばれて行く 14時12分撮影
仲間も木の中に運んで行った 14時13分撮影

このムネアカオオアリのコロニーは、木の中がとてもお気に入りのようです。

サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植

2016年2月に伐採して枯らしたサクラの木にムネアカオオアリを移植することにしました。
昨年もムネアカオオアリの移植を多数(「今年採集のオオアリを「移植」」「+R5コロニーを移植(植木鉢皿)」「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」)試みましたが、いずれも失敗しています。今回は、サクラの切り株の中に空洞を作って移植します。

サクラの古株 この切り株の中にムネアカオオアリを移植する ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「桜1」に当たる
先ず初めに径が12 mmの穴を空ける
2面でカットする
アクリル製の飼育器(写真上方)が入る広さに掘る

移植するムネアカオオアリは、S/N:R200603-016で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したコロニーです。

S/N:R200603-016 越冬幼虫はいないが、最近になって産卵した卵が2個ある
空洞を塞ぐ直前
径が12mmの穴にゴム栓で緩く差し込んで移植が完成 4月14日10時20分撮影

正午前に見に行くと、ムネアカオオアリが木の中から出ていました。

根本辺りを歩くムネアカオオアリ 11時56分撮影
もう1匹のムネアカオオアリ ゴム栓をした穴の隙間から出入りしているようだ 11時56分撮影

1匹のムネアカオオアリを観察していると、突然ハエトリグモが現れ、ムネアカオオアリに襲いかかったかと思うと瞬時にムネアカオオアリから離れました。私は、そのクモを指で押し潰しました。
先のブログ「生死の運命」と同じように、クモはアリへの最初の一撃の後、今回も一旦獲物から離れたのですが、ムネアカオオアリにその一瞬でどんな危害を与えたのでしょうか。ムネアカオオアリの様子をしばらく見ていましたが、その場から動きませんでした。

一撃の後、動かなくなった 12時0分撮影
上の写真と同じアングルだが、ピントをクモに合わせている 12時0分撮影

広い床面積の人工巣「17段アンテシェルフ」

17段ある人工巣のアンテシェルフは、既に2018年7月24日から使っています。それから2年強経ち、クロオオアリのコロニーは順調に大きくなってきました。

2020年8月30日撮影

この人工巣は、アンテグラウンドⅠ型に繋いで使っています。
さて、この度、活動室専用のアンテグラウンドⅢの開発に伴い、この17段のアンテシェルフ(生活室専用)をご希望の方に提供を開始いたしました。

最下層段と16段棚を合せた総面積は、2229.3平方センチメートルで、約47.2cm平方の広さがあります。詳しくは、こちらをご覧下さい。