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庭でクロオオアリの新女王アリを採集

今日6月9日、早朝、自宅の庭でクロオオアリの脱翅女王アリを見つけました。

自宅の庭の採集場所 フィルムケースの中に新女王アリを入れている 6月9日6時45分撮影
プラスチックカップに入れた

これまでも、庭での結婚飛行を観察した後、庭や自宅の周辺でクロオオアリの新女王アリを捜したことはありましたが、見つけたことはありませんでした。それが、今日は女王アリを捜していたわけではなく、庭で結婚飛行が行われた翌日に、偶然にも、新女王アリを見つけたのです。
ところで、この新女王アリは、自宅の庭から飛び立った個体ではないように思います。と言うのも、飛び立つ女王アリの行く手を目視できる限りで追っても、かなりの上空に上り、遠方へと飛んで行くように見えます。再び、飛び立った巣の極く周辺に下りてくるようには思えません。そこで、この新女王アリは、自宅の庭とは別の場所から飛んできたと考えるのが道理でしょう。昨日、この地域一帯で、クロオオアリの結婚飛行があったことになります。
蛇足になりますが、長野県のK地では、新女王アリは飛び立った巣の周辺に下りてくるようです。この違いがなぜなのかは確言できないのですが、クロオオアリの巣の密度と関係がありそうに思えます。K地では巣が密集している箇所が多くあり、そのため、飛び立った巣の近くで交尾ができるのでしょう。

ちなみに、8時台に30分間ほど、クロオオアリの巣がある塚山公園で、クロオオアリの新女王アリがまだ地面を歩いていないか探しましたが、見つけられませんでした。結婚飛行の何らかの痕跡も見つかりませんでした。

庭のクロオオアリが遂に結婚飛行

昨日、庭のクロオオアリの女王アリが1匹だけですが、結婚飛行に飛び立つのを見ましたが、今日6月8日、遂に庭でクロオオアリの結婚飛行がありました。
15時過ぎに見た時には、A巣の巣口に羽アリの姿はほぼなかったのですが、16時過ぎには羽アリが出て来ていました。

15時4分撮影
16時24分撮影

そして、A巣では18時14分の直前から結婚飛行が始まりました。18時39分過ぎにほぼ全ての羽アリが巣から出終わりました。
次の動画は、18時13分からの10分間と18時39分過ぎの様子を記録しています。

こちらから動画をご覧下さい https://youtu.be/W7D6aojRis4
飛び立つ有翅女王アリ 18時25分撮影

C巣の様子を見に行くと、雄アリが僅かに巣から出ていました。

C巣の雄アリと思われる 18時47分撮影
ここが巣口のようだ 18時50分撮影

C巣の結婚飛行の様子は観察していませんでした。ですが、A巣とほぼ同時に結婚飛行が始まっていたのでしょう。どの程度の規模の結婚飛行であったかはわかりません。
この日の最高気温は、岡山地方気象台によると、32.0℃でした。これは、今年の最高気温です。

庭で今年初めて見た たった1匹の女王アリの結婚飛行

5月25日のブログ以降、ずっと庭のクロオオアリの結婚飛行を見ていませんでした。

A巣 羽アリは見当たらない 5月26日17時5分撮影
A巣 雄アリが見える 5月28日17時30分撮影
A巣 雄アリが多数巣口から出て来ている 5月30日17時43分撮影

6月7日になって、私が観察した限りでは、僅かに1匹だけですが、A巣の女王アリが結婚飛行に飛び立ちました。

芝の葉に登ったのでは飛び立てないようだ 6月7日18時36分撮影
1匹だけだが、とても低い木に登って飛び立って行った 18時55分撮影

ちなみに、この日の最高気温は、岡山地方気象台によると、今年初めて30℃を越え、30.9℃でした。

庭のクロオオアリの結婚飛行は?

5月11日、庭のクロオオアリの様子を見に行くと、A巣の巣口に羽アリが出て来ていました。雄アリばかりのようです。

A巣の巣口 雄アリばかりのようだ 5月11日12時56分撮影

もう1つ巣口があり、こちらは羽アリはいないようでした。

A巣のもう1つの巣口 こちらには羽アリはいないようだ 12時56分撮影

C巣を見ると、ぽっかり土がはげ落ちたような巣口になっていました。ただ、羽アリの姿はないようです。

C巣の巣口 なぜかとても広い 13時10分撮影

2日後も、A巣の巣口に雄アリが出ていました。

5月13日のA巣の巣口の様子 5月13日15時9分撮影

5月14日、A巣では3箇所の巣口に、有翅女王アリと雄アリが出て来ていました。

左下のホースの下側からも羽アリが出て来た 5月14日
上記写真のホースの少し上の巣口の様子 雄アリがいる 17時23分撮影
コンクリートブロック下の巣口の様子 有翅女王アリがいる 17時24分撮影
ホース下の巣口の様子 雄アリがいる 17時25分撮影

コンクリートブロック下の巣口では、有翅女王アリが巣口から外へ出て来ました。

巣口から外に出て来た有翅女王アリ 17時26分撮影

その中には、コンクリートブロックの下方70cm程のところまで出かけて、元の巣口に戻る女王アリもいました。女王アリは、初めて地上を歩いたと思われますが、巣口への帰路、迷う様子もなく、ほぼ真っすぐに巣口へと戻って行きました。

出て来た巣口へ迷う様子もなく戻って行く有翅女王アリ 18時0分撮影
直線距離にしてほぼ70cmあった

C巣の方でも、主に2箇所の巣口に雄アリがいました。

雄アリが出て来た2箇所の巣口は、写真の右側 その他にも何箇所か巣口らしい所がある
上記写真の右側の様子 右側の大きめの穴と左側の黒っぽい所に雄アリなどがいる
上記写真の右側の巣口の様子 5月14日17時34分撮影
上記写真の左側の巣口の様子 17時38分撮影

この日、結婚飛行はありませんでした。気温の方は、最高気温が28.3℃で、今年の最高気温でした。
5月15日(最高気温26.2℃)の夜から16日(最高気温22.7℃)の朝にかけては雨が降りました。A巣の巣口の様子を見ると、巣穴が土粒で埋まっていました。

5月16日11時14分撮影
5月16日11時14分撮影

17日(最高気温26.7℃)は朝方雨が降り、18日(最高気温24.8℃)は雨は降りませんでした。19日(最高気温27.0℃)にA巣を見ると、それまでの3箇所の巣口が使われなくなり、上方の1箇所に巣口が移動していました。

新たな巣口 これまでの3箇所の巣口より上に移動していた 5月19日13時16分撮影

20日(最高気温20.5℃)は日中から21日の朝にかけて雨が降り、21日(最高気温26.6℃)も22日(最高気温23.8℃)も巣口には羽アリは現れませんでした。

穴掘りをする働きアリ A巣 5月22日16時36分撮影

そして、23日を迎えたのですが、この日は蒜山高原へ採集に出かけましたので、庭のクロオオアリの様子は分かりませんでした。岡山市では気温が28.7℃まで上がりましたので、今年の最高気温になりました。
24日(最高気温21.5℃)は昼前から夕方過ぎにかけて雨が降りました。
そして今日25日は、降雨がなく、最高気温が26.3℃になりましたが、巣口に羽アリの姿はありませんでした。
庭のクロオオアリは、23日にメインの結婚飛行を終えたのかもしれません。

2021 蒜山高原

今年は、蒜山高原でクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリを採集することにしていました。少し前から日ごとの最高気温に留意していましたが、5月23日の予報では、蒜山高原がある真庭市で最高気温が30℃になるとのことでした。恐らく今年の最高気温になると予想されましたので、採集に出かけました。
先ず初めに、以前(2017年)かなりたくさんのクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリが採集できたヒルゼン高原センター北の遊歩道に行きました。

ヒルゼン高原センター北の遊歩道 5月23日10時44分撮影

意外にもクロオオアリの働きアリの姿をほとんど見ることができず、また巣も1箇所だけ見つけたに過ぎませんでした。しかも、結婚飛行の前には巣口が大きく開かれるのですが、見つけた巣の巣口は拡張されていませんでした。

やっと見つけたクロオオアリの巣 巣口が狭い 10時47分撮影

そこで、2018年に多数採集できた第1休憩所へ行きました。

第1休憩所は蒜山高原自転車道に隣接している 写真では左側の施設 11時18分撮影

ところが、こちらはクロオオアリやムネアカオオアリの働きアリさえ見つけることができませんでした。
この後、道の駅蒜山高原に立ち寄り、その道向かいの八束自然牧場公園を訪れると、ムネアカオオアリが活動していました。

蜜を分け合っていた 11時39分撮影
帰路につくムネアカオオアリ 後を長らく追って巣を見つけようとしたが、こちらが根負けしてしまった 11時46分撮影

午後になり、再び第1休憩所を訪れましたが、やはりクロオオアリやムネアカオオアリの姿はありませんでした。そこで、第1休憩所から自転車道を東方面へと歩いて行くと、かなり歩いた時、まだ翅のあるムネアカオオアリの女王アリが地面を歩いているのを見つけました。脇道に入って行くと、複数のムネアカオオアリの有翅女王アリが地上に出てきていました。

ムネアカオオアリの有翅女王アリ 撮影の後逃がした 14時38分撮影
何者かに襲われたムネアカオオアリの女王アリ 14時52分撮影

第1休憩所への帰路では、2匹でしたが初めてクロオオアリの翅を落とした女王アリを採集することができました。
車をムネアカオオアリの有翅女王アリを見つけた場所へと移動させ、今度は逆向きの西方面へと歩いて行くと、自転車道の脇の草むらで多数のクロオオアリの翅を落とした女王アリを見つけました。

多数のクロオオアリの脱翅女王アリを見つけた自転車道脇の草むら 16時8分撮影
クロオオアリの脱翅女王アリ 16時10分撮影

来た道を引き返すと、更に多数のクロオオアリの脱翅女王アリを採集することができました。

柵と自転車道の路肩との間の草むらの中で多数のクロオオアリの脱翅女王アリを採集した 16時46分撮影

この間、僅かですが、有翅のムネアカオオアリの女王アリを見つけました。ただ、翅を落としたムネアカオオアリの女王アリはいませんでした。

ムネアカオオアリの有翅女王アリ 16時39分撮影

クロオオアリの女王アリは十分な数採集できましたので、ムネアカオオアリの女王アリを採集したいと思い、僅かな望みでしたが、午前にムネアカオオアリの働きアリを見つけた八束自然牧場公園へ向かいました。すると、2匹ですが初めてムネアカオオアリの脱翅女王アリを採集することができました。
この後、最初に有翅のムネアカオオアリを見つけた脇道と第1休憩所とヒルゼン高原センター北の遊歩道に立ち寄りましたが、ムネアカオオアリの脱翅女王アリを見つけることはできませんでした。
今回の蒜山高原行きでは、クロオオアリの女王アリを60匹、ムネアカオオアリの女王アリを2匹採集することができました。

ちなみに、この日、ミカドオオアリも結婚飛行をしたようでした。

ミカドオオアリの女王アリも結婚飛行をしたようだ 15時17分撮影

今年のK地の採集日と気候

昨年の6月29日のブログ「K地の過去の採集日と気候」で、過去に遡って、K地における採集日と気候との関係について述べました。その中で、「オオアリのメインの結婚飛行日の法則」と「オオアリのメインの結婚飛行日の指標」という考えを述べていますが、では、今年はどうだったのでしょうか。
今年は6月3日から4日にかけて、クロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリを採集しましたが、4日は早朝から採集しましたので、結婚飛行は3日の午後に行われたと考えています。「オオアリのメインの結婚飛行日の指標」によると、「K地のオオアリは、その年初めて30℃を越える日に結婚飛行をすることが多い」のですから、その3日は今年初めて30℃を越えていたのでしょうか。
そこで、過去の気温を他の気候要因とともに調べてみました。
5月は2日に突如といった感じで30℃を越えています(31.5/12.5/0.0 順に最高気温(℃)/日照時間(時)/降水量(mm))。ただ、2日は結婚飛行を行うにはあまりにも早い時期でした。5月を通して28℃を越えたのは、5日(28.0/7.5/0.0)と11日(28.6/11.9/0.5)と17日(28.9/9.3/0.0)の3日です。ですから、5月は時期的にも、結婚飛行を行う気候の条件もなかったことになります。
6月1日は、日照時間が短く、気温も25℃程度でしたが(25.2/2.7/0.0)、2日になると急に気温が上がり30℃近くになります。ただ僅かに雨が降ったようです(29.5/11.6/0.5)。そして、結婚飛行が行われた3日ですが、日照時間は短めになりますが、降雨はなく、最高気温が29.6℃になります(29.6/7.1/0.0)。
この最高気温は、5月2日を例外とすれば、今年始まって以来の高温です。30℃を越えてはいないのですが、ほぼ30℃と言えます。蛇足ですが、摂氏温度で20℃台から30℃台に変われば、十の位の数字が変わるのですが、気温の変化としては連続的なものです。
その後、4日は28.8/9.6/0.0となり、6月を通して30℃を越えたのは、5日(32.7)、6日(30.1)、8日(31.1)、9日(30.6)、15日(30.4)の5日でした。
このデータからは、「クロオオアリとムネアカオオアリは、5・6月を通して最も高い気温の日に結婚飛行を行う」という「オオアリのメインの結婚飛行日の法則」は当てはまりませんが、30℃越えには僅かに及ばなかったとは言え、「オオアリのメインの結婚飛行日の指標」は今年も当てはまったようです。

最高気温(℃)/日照時間(時)/降水量(mm)
5 2 31.5 / 12.5 / 0.0
5 28.0 / 7.5 / 0.0
11 28.6 / 11.9 / 0.5
17 28.9 / 9.3 / 0.0
6 1 25.2 / 2.7 / 0.0
2 29.5 / 11.6 / 0.5
3 29.6 / 7.1 / 0.0
4 28.8 / 9.6 / 0.0
5 32.7
6 30.1
8 31.1
9 30.6
15 30.4

僅かな数の羽アリが巣口から出て来た

今年は、庭のクロオオアリの結婚飛行は見ていません。推察ですが、私が長野県へ採集に行っていた6月3日に、長野県と同様に結婚飛行が行われたのではないかと考えています。6月5日以降も、できるだけA巣の様子を見ていましたが、昨日、巣口付近に羽アリが出ているのを見ました。

クロオオアリの女王アリ 6月22日16時34分撮影
雄アリ 6月22日16時37分撮影

ですが、数は少なく、同時に見た匹数としては女王アリが3匹、雄アリは2匹まででした。巣口から60〜70cm離れたところまで歩いて行った女王アリもいましたが、また巣口へ戻って行きました。
やはり、既に本格的な結婚飛行は終わっているのでしょう。ただ、以前、2018年に、5月16日と6月8日の2度に渡って同じ巣の結婚飛行を観察していますので、昨日は結婚飛行にまでは至らなかったとは言え、これから先、結婚飛行が行われる可能性がないとは言い切れません。
そして、今日ですが、今日は巣口に羽アリは現れませんでした。昨日と今日の気象を比べて見ると、
昨日(6月22日)
最高気温 31.6℃ (16:10)
最低気温 17.8℃ (05:20)
6時〜17時までの日照時間 657分
降水量 0.0mm
最大風速 5.1 m/s (17:40)
今日(6月23日)
最高気温 33.1℃ (16:34)
最低気温 19.6℃ (05:33)
6時〜17時までの日照時間 660分
降水量 0.0mm
最大風速 5.3m/s (14:50)
となっています。ほとんど違いはありません。気象がほぼ同じでも、羽アリが巣口から出て来る日もあれば、出て来ない日もあることが分かります。

クロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリを多数採集

今年は、長野県まで出かけて、いつもの場所(K地)で、オオアリの新女王アリを採集しようと考えていました。ここ2年間は、蒜山高原(岡山県)で採集していたのですが、やはり採集匹数に限界があり、研究に必要な数だけの女王アリが採集できないでいました。
昨年のブログ「K地の過去の採集日と気候」で、結婚飛行が行われる日を予想できるようになりましたが、今年の場合、既に5月2日にK地近くで、その日が来ていました。その日は最高気温が今年初めて30℃を越え、31.3℃にまでなっていました。ただ、あまりにも早い時期でしたので、結婚飛行は行われなかったと考えました。
それ以後、K地近くで30℃を越える日がいつになるか天気予報を見ていたのですが、そうこうしている内に5月が終わってしまいました。天気予報のサイトによって予報にかなりの違いがありましたが、ヤフーが提供する天気予報では、6月の上旬から30℃近くまで気温が上がりそうだとありました。そこで、当初6月1日から採集に出かける予定にはしていましたが、直前に2日ずらして、3日に採集に出かけました。
途中滋賀に立ち寄って、K地近くのサービスエリアまでたどり着きましたが、何せ500kmを越える距離がありましたので、サービスエリアについた頃にはもう日が暮れていました。
そんな時、ふと気づくと薄暗い中、何か小さなものが舗装した地面の上を動いていました。近づいてみると、クロオオアリの脱翅女王アリでした。このサービスエリアで20匹を採集しました。
このことから、この日、K地の他の場所でも結婚飛行が行われた可能性がありました。そこで、かつて大量にオオアリの新女王アリが採集できた場所(M&M広場)へ行くことにしました。そこは、2017年に特にムネアカオオアリの女王アリを多く採集したところでもありました。
そこに着いたのは、もう午後の8時を過ぎた頃でした。

M&M広場の主な採集場所 次の日の昼間に撮影

案の定、暗闇の中をとてもたくさんの脱翅女王アリが歩いていました。次の日(4日)の午前1時過ぎまで採集を続け、ムネアカオオアリの女王アリを124匹、クロオオアリの女王アリを79匹採集しました。
4日の朝は、先ず初めに、これまで採集したことがなかったM公園を訪れました。ここにも、昨日結婚飛行を終えたオオアリの女王アリがいました。

クロオオアリの脱翅女王アリ 4日7時36分撮影
ムネアカオオアリの脱翅女王アリ 4日7時37分撮影
主に採集した所の一つ

ここでは、クロオオアリの女王アリを7匹、ムネアカオオアリの女王アリを1匹採集しました。
次にT場に行きました。かつてここでもオオアリの女王アリを採集しています。

T場の一角 採集を終えた頃 8時46分撮影

ここでは、クロオオアリを12匹、ムネアカオオアリを13匹採集しました。
次は、S周辺へ行きました。2017年にクロオオアリとムネアカオオアリの女王アリを多数採集した地点を見ましたが、前日の夕刻にこの地点でも結婚飛行が行われたと思われるのですが、もう女王アリの姿はありませんでした。
それから少し歩いて、開けたところまで行くと、そこにはかなりの数のオオアリの女王アリがいました。昨日結婚飛行を終えているはずですが、まだ地上を歩いていたのです。ただ、既に穴掘りを始めている女王アリも見かけました。

巣作りを始めている 9時53分撮影
採集場所 採集をほぼ終えた頃 10時1分撮影

この場所で、これほどまで多くの女王アリを採集したことはかつてありませんでした。ここではクロオオアリの女王アリばかりでしたが、65匹採集しました。S周辺では、この他にクロオオアリの女王アリを2匹、ムネアカオオアリの女王アリを1匹採集しています。

こうして、2日間でクロオオアリの女王アリを185匹、ムネアカオオアリの女王アリを139匹採集しました。合せると324匹になります。(この他に、ミカドオオアリの女王アリを3匹採集しました)

ところで、この数日間の気象はどうだったのでしょうか。
K地点の近くの、指標としている地点(測量地点はK地ではなく、北におよそ11km程離れたところ)のアメダスによると、次のようでした。

※ 表記の例:
31.3(15:10)/ 10.2 / 0.0 は
最高気温(℃)(時刻)/ 日照時間(時)/ 降水量(mm) を表す

5月31日   18.4(14:40)/ 0.0 / 0.0
6月01日   24.8(13:40)/ 2.6 / 0.0
6月02日   29.3(15:10)/ 11.3 / 0.5(午前7時台)
6月03日   29.3(13:50)/ 6.9 / 0.0
6月04日   28.4(15:10)/ 9.2 / 0.0

6月2日と3日は、最高気温が30℃を越えてはいませんが、30℃にかなり近い気温です。本格的な結婚飛行が行われたのは、3日の夕刻と考えていますが、そこで、同じ最高気温だった2日との気象の違いを日照時間(分)に注目して見てみました。

時刻帯 2日 3日
12:00 57 28
13:00 46 37
14:00 60 43
15:00 60 10
16:00 60 0
17:00 57 0
18:00 20 0
19:00 0 0

日照時間に明らかな違いがあることが分かります。特に、結婚飛行が行われる15時前後から後の時間帯で大きな違いが見られます。ただ、「高温の日の曇の時に結婚飛行が行われる」と結論づけることはできません。この資料からわかることは、「高温の日には曇であっても結婚飛行が行われる」と言うことです。
ちなみに、この両日の最高気温になった時刻を見ると、3日は14時前ですが、15時ごろからは日照時間が少なくなります。そこで、2日と同じように日照が続いていれば、3日の15時ごろは30℃を越えていたかも知れません。

結婚飛行の前兆

15時40分過ぎに、クロオオアリのA巣の巣口近くで羽アリが出ているのに気づきました。

有翅女王アリも雄アリもいた 15時45分撮影
15時57分撮影

その場所は、先日までクロオオアリが出入りしていた場所ではなく、少し東によった場所でした。

左上の茶色く見えるところに巣口がある 羽アリが出て来たのは写真の中央辺り

そこは、昨年のA巣の結婚飛行の際に、羽アリが出て来た3箇所の内の一つです。他の2箇所からは羽アリは出て来ていませんでした。
有翅女王アリは巣口から出て辺りを歩いていましたが、飛び立ちはしなかったようで、巣に戻る女王アリを見ました。やがて空がどんよりとしてきました。雨は降りそうにはありませんでしたが、羽アリも働きアリも巣口近くからいなくなりました。

羽アリも働きアリもいなくなった 16時16分撮影

昨年は、この同じA巣で初めて羽アリが出て来たのは、5月21日でしたが、その時は雄アリのみでした。5月26日になって、有翅女王アリが巣口から出て来ました。今日は有翅女王アリと雄アリが同時に出て来ていたのですが、ちょっとすると少し前に雄アリだけが出て来ていたのかも知れません。