日別アーカイブ: 2014年9月24日

トゲアリの結婚飛行に出会いたくて(7)

9月16日は、朝の8時少し前から観察に出かけました。1時間強留まりましたが、この間にトゲアリの女王アリを24匹採集し、別の25匹にペンキでマーキングしました。つまり、この日の朝は大量に女王アリが歩いていたのです。
このことから、16日に結婚飛行が行われたと考えました。
そこで、このことを確かめるために、次の17日の早朝に観察に出かけました。
道とは反対側のB巣の巣口を見ると雄アリが1匹いましたが、その1匹だけのようでした。そして、1分後には、その雄アリも巣の中に入ったらしく、羽アリは見当たりませんでした。

4時59分撮影 雄アリが1匹いた

4時59分撮影 雄アリが1匹いた

5時ちょうど撮影 1分後には羽アリは見当たらなかった

5時ちょうど撮影 1分後には羽アリは見当たらなかった

これは、明らかに13日の早朝の様子とは違います。やはり、結婚飛行は終わってしまったようです。
C巣の様子を見てみると、その時は気付きませんでしたが、写真には羽アリが1匹写っていました。けれども、この巣も、結婚飛行はもう既に終わっているようです。

C巣 5時38分撮影 よく見ると羽アリが1匹写っていた

C巣 5時38分撮影 よく見ると羽アリが1匹写っていた

今年こそは、トゲアリの結婚飛行を見ようと思い、また見ることは可能だと思って楽しみにしていたのですが、結局のところ、「少しの気のゆるみ」のような次第で、結婚飛行を見ることができませんでした。ただ、トゲアリは1日の時間のいつごろ結婚飛行を行うのかと言う、最も重要な研究テーマには、実際に結婚飛行に出会うことはできなかったものの、結婚飛行は極く早朝に行われると言うことは分かってきました。来年の研究へと繋げたいと思います。

トゲアリの結婚飛行に出会いたくて(6)

ところでC巣の様子ですが、朝を迎えても、ほぼ羽アリの姿を見ることはできませんでした。このことから、この巣では、既に羽アリが飛び立つ日を過ぎてしまったと考えられます。残念なことですが、念願のトゲアリの結婚飛行を見る機会を1つ失ったことになります。

わずかに1から2匹羽アリがいます

4時1分撮影 わずかに1から2匹羽アリがいる

4時17分 この時には羽アリの姿はなかった

4時17分 この時には羽アリの姿はなかった

6時50分 この時も羽アリの姿はない

6時50分 この時も羽アリの姿はない

そして、これ以後も、羽アリの姿は見ませんでした。

 

トゲアリの結婚飛行に出会いたくて(5)

日付が変わって13日(日の出時刻5時37分)は、午前4時頃から観察を始めました。

午前4時台のB巣の様子

道側のB巣の巣口 4時ちょうど撮影 羽アリがたくさんいる

道側のB巣の巣口 4時ちょうど撮影 羽アリがたくさんいる

道側のB巣の巣口 4時23分撮影

道側のB巣の巣口 4時23分撮影 やはり羽アリがたくさんいる

道と反対側のB巣の巣口 4時ちょうど撮影 ここにも羽アリの姿がある

道と反対側のB巣の巣口 4時ちょうど撮影 ここにも羽アリの姿がある

巣口から離れて、下の方へ歩いていく羽アリも見かけました。

4時29分撮影

4時29分撮影

4時32分撮影 樹の根元にも巣口があり、その近くまで下りてきた羽アリ

4時32分撮影 樹の根元にも巣口があり、その近くまで下りてきた羽アリ

午前6時台のB巣の様子

6時38分撮影 日の出から1時間が経っている

6時38分撮影 日の出から1時間が経っている

6時55分撮影 羽アリがたくさん見られた

6時55分撮影 羽アリがたくさん見られた

ちなみにB巣では5時台も羽アリが出ていました。

午前7時台・8時の様子

7時19分撮影 少なくなったが、まだ羽アリの姿があった

7時19分撮影 少なくなったが、まだ羽アリの姿があった

8時5分撮影 羽アリはいない

8時5分撮影 羽アリはいない

8時5分撮影 ここにも羽アリはいない

8時5分撮影 ここにも羽アリはいない

トゲアリの結婚飛行に出会いたくて(4)

早朝や深夜そして、午前中や午後にかけての時間帯での観察はできたので、今度は夕刻の様子を見に行くことにしました。12日の午後4時頃の様子です。

B巣 16時10分撮影

B巣 16時10分撮影

C巣 16時10分撮影

C巣 16時10分撮影

いずれの巣口にも羽アリは見当たりません。

そして、この日、いよいよ夜間を通してトゲアリの巣の様子を観察することにしました。12日の午後8時から13日の午前8時頃にかけての半日です。

B巣 20時8分撮影 羽アリを見かけなかった

B巣 20時8分撮影 羽アリを見かけなかった

A巣があった樹 羽アリが幹を歩いていた

A巣があった樹 羽アリが幹を歩いていた

午後8時頃は、羽アリはまだあまり出ていないようでした。
下の写真は、日付が変わる頃のC巣の様子ですが、2日前の10日の同時刻とは違って、羽アリの姿は見えませんでした。

C巣 23時57分撮影

C巣 23時57分撮影 羽アリを見かけなかった

他方、B巣の方は、羽アリが出ていました。

B巣 23時55分撮影 羽アリがいる

B巣 23時55分撮影 羽アリがいる

トゲアリの結婚飛行に出会いたくて(3)

日の出前後の早朝のトゲアリの巣の様子は、前日の9日に観察できました。羽アリが多数いたわけですが、それでは、この羽アリたちは早朝になって巣口に出てくるのでしょうか。
それではと言うことで、10日は午後11時過ぎに観察に出かけました。

C巣 巣から離れたところにも羽アリがいる

C巣 前日同様、巣から離れたところにも羽アリがいます 23時12分撮影

案の定、やはり羽アリを多数見かけました。

B巣 また1ヶ所巣口を見つけました

B巣 また1ヶ所巣口を見つけました 23時29分撮影

上の写真のB巣は、この日新たに見つけた巣口の様子です。8日に新たに見つけた同じ幹の少し下の反対にありました。道の反対側の面でしたので、これまで気付かなかったのです。この巣口から幹を伝って下へと働きアリが移動していて、羽アリの姿もありました。

巣口下方の離れたところです

巣口下方の離れたところです 23時22分撮影

羽アリは深夜にはもう巣から出てきているのです。