これまでに庭には7つのクロオオアリのコロニーが棲息していることが分かっています。
その内、比較的早くから棲息していることが分かっていたA巣・B巣・C巣・D巣が、互いに別のコロニーかどうかについては、未だに検証していませんでした。もっと早い時点ですべきであったのですが、本日やっとその検証をすることにしました。
検体は、それぞれの巣の近くを歩いている働きアリです。小型の小さめのキャップ付きの試験官に入れ、キャップを外して試験官の口同士を合せます。こうすることで異なる巣の働きアリ同士が出会うようにします。
B巣とC巣では:
C巣の働きアリは、小さな幼虫を銜えて巣に戻る直前に捕らえられました。その幼虫を銜えたまま、試験管の中でB巣の働きアリに出会いました。その事があってかどうかは分かりませんが、C巣の働きアリの方から攻撃していました。激しい喧嘩にはならず、両者ともに怪我はしませんでした。
C巣とD巣では:
B巣とC巣の場合と同じく、どちらかがほぼ一方的に攻撃していました。この場合も、激しい喧嘩にはならず、両者ともに怪我はしませんでした。
B巣とD巣では:
とても激しい喧嘩になりました。B巣の働きアリの方が体が一回り大きく、B巣の働きアリの方から喧嘩をしかけ、常に優勢でした。短時間でD巣の働きアリは深手を負い、歩けなくなりました。
以上の実験から、B巣・C巣・D巣の3つのコロニーは、別のコロニーである事が分かりました。ちなみに、A巣についていえば、巣の出入り口があった場所の地面が崩れて以来、姿を見なくなっています。死滅したとは考えてはいないのですが、今日も働きアリの姿がありませんでしたので、検証できませんでした。また、先日の10月12日に見つけたG巣については、しばらくの間巣口からの働きアリの出入りを待っていましたが、働きアリは現れませんでした。A巣とG巣については、またの機会に検証する事になります。