日別アーカイブ: 2018年5月16日

トゲアリの引越先

2016年5月13日に塚山公園でトゲアリを見つけたことをブログ「岡山市内でトゲアリを発見」で書きましたが、ほぼ同じ場所で、トゲアリの巣になっていると思われる樹を見つけました。この樹は、2年前の発見とは違って、歩道のすぐ横にあり、とても観察しやすい場所にあります。昨年もこの樹については、トゲアリが僅かに上り下りしているところを見かけたことがありますが、今回はとても個体数が多いことから、おそらく近くから巣ごと引越してきたのでしょう。

5月16日15時58分撮影

5月16日15時58分撮影

まだそれほど大きくはない桜の木のようです。一部が朽ちていて、その中を巣にしているようです。

ところで、実はこの時間、自宅の庭ではクロオオアリが結婚飛行を行っていました。その観察を中断して、この塚山公園に来ていたのです。その目的は、この公園でのクロオオアリの結婚飛行を観察することでしたが、1つの巣口の中に羽アリがいただけで、結婚飛行は行われてはいませんでした。この公園では、クロオオアリの結婚飛行が既に終わっているのか、あるいはこれからなのかは判断できませんでした。

結婚飛行を襲うカラス

昨日15日は、蒜山高原でオオアリの結婚飛行がありましたが、自宅の庭のクロオオアリも結婚飛行をしたと思われます。ただ、その痕跡があったわけではありませんが。
本日16日も朝からとてもよい天気でしたので、今日も庭で結婚飛行が見られるのではないかと思っていました。案の定、午前中から巣口で羽アリの姿を見ました。
午後1時前から、巣口の様子をタイムラプス設定で撮影することにしました。再生時に、実際の時間を1/12に短縮します。このブログでは、2分間(実際の時間は24分間)に編集したものと、4分間(実際の時間は48分間)に編集したものを紹介します。いずれも時間内は無編集です。
ところで、撮影時は私は現場を離れていましたので、このタイムラプス動画を後で見るまでは、その間に何が起こっていたのかは知らなかったわけですが、タイムラプス動画を見て、これまでにない発見をすることになりました。それは、私が現場を離れていたからこそ捉えられた貴重な映像でした。
まず、12時54分から24分間のタイムラプス動画(2分間)です。

2分間のタイムラプス動画 12時54分から24分間撮影

この動画では、初めから1分20秒の時点と1分50秒の時点でカラスが現れます。以下は1分20秒時点での時系列のスナップショットです。

カラスがやって来る

1つ目の巣口にくちばしを突っ込む

次の獲物を狙おうとしている

女王アリを1匹捕らえたようだ

2匹目を襲ったところ

くちばしに女王アリを2匹くわえている

次は、15時27分から48分間のタイムラプス動画(4分間)です。

4分間のタイムラプス動画 15時27分から48分間撮影

この動画では、初めから26秒・37秒・3分37秒の時点でカラスが現れます。以下は3分37秒時点での時系列のスナップショットです。

既に女王アリなどを何匹もくわえている

竹串の女王アリを狙う直前

竹串の女王アリを襲った後、巣口にくちばしを突っ込む

とてもたくさん女王アリなどをくわえている

同上 くわえられたアリの姿がよく見える

 

結婚飛行には、こんな危険があったのです。

新女王アリの移植

今年になって既に58コロニーの「移植」を行ってきました。これらのコロニーは、働きアリがいる飼育中のコロニーでした。この度の蒜山高原行きの採集旅行では、目標を超えてクロオオアリの女王アリが採集できましたので、採集した翌日の16日の朝、この新女王アリを移植することにしました。
この採集したばかりのクロオオアリの新女王アリの移植は、昨年も行っています(「移植」を試みる)。その結果について、昨年の7月20日のブログで触れていますが、その時点では、移植した10匹のクロオオアリの女王アリの内、2箇所で働きアリが巣穴を出入りするのを確認していました。しかし、今年の春以降、巣穴があった場所で、巣穴らしい穴が見つからず、働きアリの姿もないことから、この2つのコロニーは、越冬中に死滅したものと考えられます。
今年は、昨年よりもずっと多い37匹の新女王アリを移植しました。その内20匹は、女王アリが地面を自由に歩き回らないように、プラスチックケースの中に閉じ込め、巣穴を掘る場所を限定します。

東フェンス外に移植した11箇所 プラスチックケースを被せ、女王アリが巣穴を掘る場所を限定している

西斜面下方に移植した9箇所

東フェンス外に移植してからおよそ1時間後には、穴を掘り始めた女王アリがいました。

穴を掘り始めている 9時9分撮影

更に1時間後、別の複数の女王アリも巣穴を掘り始めていました。

巣穴を掘り始めた別の女王アリ 10時9分撮影

37匹の内残りの17匹は、ケースに入れることなくそのまま庭に放ちました。

庭に放したクロオオアリの女王アリ 自由に移動できる 10時44分撮影

17匹の内、10匹は東斜面に、7匹は西斜面に放ちました。それらの女王アリがどこに行ったかは追跡していませんが、その内の1匹だけは、偶然居場所を見つけました。

既存の穴に入っている 10時53分撮影

既存の穴を見つけたようで、その穴の中にいました。クロオオアリの女王アリにとっては、その穴の入り口は少し大きめのようでした。深さはあまりないようで、しばらくすると穴の底の土を顎でくわえて運び出し始めました。……無事に巣作りができればよいのですが。