日別アーカイブ: 2019年8月2日

クロオオアリの猛暑日の過ごし方

35℃を越える程のとても暑い日、クロオオアリはどのように過ごしているのでしょうか。身体が黒いだけでも日射熱を吸収しやすい上に、地面を歩くのですから、強い日差しの下では、他の昆虫以上に過ごしにくいはずです。自宅の庭での観察になりますが、夏のとても暑い日の日中には、クロオオアリの姿はほとんど見ることがなく、夕方になるとクロオオアリが現れるようです。
今年7月5日のブログ「ミツバチの蜜枠にやって来たクロオオアリ」で紹介していますが、屋外にミツバチの蜜枠を出しています。この場所は玄関ポーチで、雨に濡れる心配がなく、また直射日光も当たりません。先のブログでは、この蜜枠にクロオオアリがやって来るようになったものの、同時に見かけるのは2匹までであったと書きましたが、梅雨が明けてからだと思いますが、クロオオアリがたくさんやって来るようになっていました。ちなみにミツバチの方は、全くやって来ないようになりました。
ところで、この蜜枠にやって来るクロオオアリの数が、多い時と少ない時があることに気づきました。この数の増減には、何か決まりがあるのでしょうか。

7月31日、この日も猛暑日となり、岡山市の最高気温は36.2℃でした。この日の朝、蜜枠にはクロオオアリが20数匹来ていました。

こちらを表面と呼ぶことにする 午前6時25分撮影
裏面にもたくさんのクロオオアリがいる 午前6時24分撮影

昼前に見ると、クロオオアリは1匹だけになっていました。

1匹だけになっていた 11時26分撮影

ところが夕方蜜枠を見てみると、

表面 17時56分撮影
裏面 17時57分撮影

また増えていました。30匹前後になっていました。
夜も調べてみました。

22時41分撮影

15匹程度クロオオアリが来ていました。

その翌日の8月1日の様子は次のようでした。

30数匹のようだ 6時53分撮影
クロオオアリの姿はなかった 11時2分撮影
30数匹のようだ 17時39分撮影
30匹程度のようだ 22時11分撮影

この日も猛暑日になり、岡山市の最高気温は36.2℃でした。

8月2日も猛暑日でした。岡山市では36.3℃まで気温が上がりました。

30匹程度のようだ 午前6時21分撮影

放射温度計で地表の温度を測ってみましょう。蜜枠にやって来るクロオオアリの経路になっているコンクリートの上と、踏み石の上と、芝生の表面の温度を測ります。正確に温度を測定するには、それぞれの対象の放射率を放射温度計に設定しなくてはなりませんが、そのようにしても正確に測定できるとは限りませんので、ここでは、コンクリートと石は一般的なコンクリートの放射率で、芝生は一般的な木の放射率で測定しています。
午前6時台前半では次のようでした。

芝生 27.5℃ 午前6時16分計測
踏み石 30.3℃ 午前6時16分計測
コンクリート 29.1℃ 午前6時15分計測

9時半頃見るとクロオオアリは5匹程度になっていました。
11時頃(10時54分)見ると、前日と同じく、クロオオアリは蜜枠からいなくなっていました。地表の温度の方は11時半頃、かなり上がっていました。

芝生 42.5℃ 6時台より15度上昇 11時21分計測
踏み石 52.8℃ 6時台より22.5℃上昇 11時22分測定
コンクリート 50.4℃ 6時台より21.3℃上昇 11時22分測定

1時過ぎにも地表温度を測定しています。

芝生
踏み石

4時過ぎに見ると、3匹ほど蜜枠にやって来ていました。落ち着きのない様子で、蜜を吸ってないようなのです。どうやら、クロヤマアリを追い払っているようです。以前は、クロヤマアリが数多く蜜枠にやって来ていましたが、クロオオアリがたくさん来るようになってからは、クロヤマアリはほとんどやって来ないようになっていました。おそらくそんな風にして、クロオオアリがクロヤマアリを追っ払ったのでしょう。

写真上方の木枠にクロヤマアリがいる クロオオアリがクロオオアリを追い払っていた

夕刻になるとまたクロオオアリがたくさんやって来ていました。30数匹のようです。

30数匹になっていた クロヤマアリの姿はない 17度44分撮影

地表の温度を測ってみました。

芝生
踏み石
コンクリート

かなり地表の温度が下がっていました。

3日間の観察で、猛暑日の自宅の庭のクロオオアリの生活がほんの一部ですが、分かったように思います。おそらくとしか言えないのですが、自宅の庭のクロオオアリは、とても暑い日の太陽が高い時間帯は、巣から地上に出るのを控えているようです。餌(蜜)があることが分かっていても、命の危険を犯してまでは餌を取りにいかないようです。

水辺に涼を求めるトゲアリ 追記

今年の6月29日のブログ「水辺に涼を求めるトゲアリ」で取り上げたトゲアリの様子の追記です。

とてもたくさんのトゲアリが水槽の水場に移動してきていた 幼生虫も見られる 水に触れているトゲアリもいる 8月2日午前6時45分撮影
巣本体の様子 まだたくさんのトゲアリが巣に残ってはいた 午前6時45分撮影
室温がほぼ30℃あることが分かる