月別アーカイブ: 2019年12月

飼育中の小型アリ

私は、今は主に、クロオオアリやムネアカオオアリやトゲアリを観察・研究対象としていますが、たまに、偶然その他の種の女王アリを見つけることがあります。多くは自宅の庭でです。昨年と今年採集した小型のアリの女王アリの内、現在飼育しているのは、4種4コロニーです。

トビイロケアリと思われる女王アリと働きアリ SN: 3x180703AR 12月22日撮影

このアリ(SN:3x180703AR)は、2018年7月3日に、アリを飼育している自宅の部屋で見つけた新女王アリのコロニーです。働きアリは3匹で、幼虫はいません。おそらくトビイロケアリだと思われます。

クロナガアリと思われる女王アリと働きアリ SN:KN190501 12月22日撮影

このアリ(SN:KN190501)は、今年の5月1日に、自宅の庭で見つけた新女王アリのコロニーです。働きアリは7匹で、幼虫が1匹います。おそらくクロナガアリだと思われます。糖分と昆虫を与えてきました。穀物は与えていません。

女王アリと働きアリ SN:4×190524 12月22日撮影

このアリ(SN:4×190524)は、今年の5月24日に、蒜山高原で見つけた新女王アリのコロニーです。働きアリは7匹で、幼虫が3匹います。種名は分かりません。

オオズアリと思われる女王アリと働きアリ SN:5×190802 12月22日撮影

このアリ(SN:5×190802)は、今年の8月2日に、自宅の庭で見つけた新女王アリのコロニーです。働きアリは20匹以上で、幼虫が7匹います。おそらオオズアリ属のアリだと思われます。

「日本アリ類同好会」への誘い

この度、LINEを使ったアリの飼育・観察・研究の交流グループを作ってはと思い、「日本アリ類同好会」を作りました。
「日本蟻類研究会」は既に存在していて、私も会員になっていますが、「日本アリ類同好会」という名称の団体はネット上で検索する限りはないようです。「日本蟻類研究会」は、大学関係者の方も多く、研究内容はとても深いのですが、「日本アリ類同好会」では、アリが好きな者同士が「友だち」になって、主に飼育方法や生態観察や採集情報などで、気軽に交流ができればと思います。ご賛同いただけるようでしたら、グループにご参加下さればと思います。
まだ、LINEをお使いになっていない方も、スマホやダブレットだけでなくPC版もございますので、導入をご検討下さい。LINEの導入の仕方については、ネット上でお調べ下さい(例えば https://line.macdrivelove.com/entry3.html 等)。
しばらくの間、IDによる友だち追加ができるようにしておきますので、ご連絡いただければ、ID(「友だち追加」ができない場合はQRコード)をお伝え致します。連絡先は info@kajitsuken.net です。
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

季節外れのトゲアリの新女王アリ その後

12月4日のブログで紹介したトゲアリの女王アリですが、12月10日、昼過ぎに見るとクロオオアリから攻撃を受けていました。気温は、12月1日にクロオオアリのコロニーの中にトゲアリの新女王アリを入れた時よりも少し低めでした。

クロオオアリの攻撃を受けるトゲアリの女王アリ 12月10日14時34分撮影
この日の14時半頃の気温は16〜17℃

トゲアリの女王アリは一方的に攻撃を受けているようで、寄生準備時に行う化粧行動は見られませんでした。この日の17時頃も、クロオオアリから一方的に攻撃を受けていました。

12月10日16時59分撮影

そして、その翌日12月11日、トゲアリの女王アリは死んでいました。

トゲアリの女王アリの死体は、簡易な飼育ケースのカット綿の上にありました 12月11日11時12分撮影

11月の30日に、偶然自宅の玄関前で採集した新女王アリと思われるトゲアリの女王アリは、観察した限りでは、一度も寄生準備の化粧行為をすることなく、クロオオアリの働きアリに殺されたことになります。

季節外れのトゲアリの新女王アリ

11月30日の14時過ぎ、玄関前のコンクリートの上を、少し大きめのアリが歩いていました。すぐにトゲアリの女王アリであることが分かりましたが、2つのことで驚きました。トゲアリの女王アリが自宅の庭にいたこと、そして季節外れであったことです。
自宅の庭でトゲアリの女王アリを見つけることなど、とても思いもつかなかったことです。トゲアリの巣が、自宅の極近くか、そう遠くないところにあることになります。意外な発見です。
また、これまでの観察では、トゲアリが結婚飛行を行うのは9月頃でしたので、どうして今になって、トゲアリの女王アリ、きっと新女王アリ、が地上を歩いているのか、考えもしていなかったことです。

採集直後の様子 11月30日14時15分撮影

簡易な飼育ケースにカット綿を入れ、カット綿を湿らせて、女王アリを入れました。

16時34分撮影

翌日の12月1日、このトゲアリの女王アリをクロオオアリに寄生させることにしました。宿主は、シリアルナンバーB110608-11で、2011年6月8日に新女王アリを採集したコロニーです。コロニーの創設から8年が経過していますが、コロニーの規模は小さい方です。小型の水槽で飼育しています。
15時50分ごろ、女王アリを入れていた簡易な飼育ケースの蓋を取って、そのままクロオオアリの水槽の中に入れました。

クロオオアリを飼育している水槽の中に、トゲアリの女王アリを飼育ケースごと入れたところ 15時51分撮影
この時の気温等の環境 気温が18℃であることが分かる

やがて、飼育ケースから出たのですが、

飼育ケースから出る女王アリ 15時58分撮影

そして、幾度かクロオオアリの働きアリと出会ったのですが、

16時1分撮影
16時2分撮影
16時7分撮影

トゲアリの女王アリは、クロオオアリから素早く逃げて行きました。
19時過ぎに見ると、水槽の上方の隅でじっとしていました。

19時2分撮影

その後本日4日に至も、寄生行動はなかったようです。女王アリは、簡易な飼育ケースの中に戻っていました。

12月4日15時45分撮影

このまま、観察を続けることにしています。