月別アーカイブ: 2021年4月

2021年 クロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの予約販売受付開始

2021年の5月から6月にかけて採集する予定のクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの予約受付を開始致しました。

今年もクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの採集を行います。多数採集できますと、研究に必要な数以上になった女王アリを提供致します。有償とはなりますが、ご希望の方はお申し込み下さい。
5月20日までにご予約をいただきますと、新女王アリに30日間の保証(届いた時点、あるいは届いた日を入れて30日以内に女王アリが死んだ場合は、送料無料で女王アリを再送)をお付け致します。それ以後は15日間の保証となります。また、新女王アリを研究用等でまとまった数お求めの場合は、別途割引料金を適用致します。詳しくは、こちら(http://www.kajitsuken.net/新女王アリ.html)をご覧下さい。

※ 新型コロナウイルスの感染状況によっては、採集に出かけられないことも考えられます。その際は、別途連絡致します。

アリジゴクとハエトリグモ

偶然にも庭でウスバカゲロウ(アリジゴク)を見つけました。なぜか地上の平地にいました。これまで1度もアリジゴクを庭で見たことはないのです。近くにすり鉢状のものがあるか見たのですが、ありませんでした。

4月27日15時14分撮影

ハエトリグモはオオアリの大敵のようです。
クモに襲われたクロオオアリ その瞬間」2018年4月12日
生死の運命」2021年3月24日
サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植」2021年4月14日
ここでもクロオオアリが、ハエトリグモの餌食になっていました。

4月27日16時0分撮影

14コロニーのその後の様子

4月14日にクロオオアリの14コロニーを移植しましたが、8日経ったその後の様子を記しておきます。
コンクリートブロックに移植した方は、空になった飼育ケースを外し、透明なアクリル板を被せていました。働きアリがコンクリートブロックの穴から外へ出られるように、僅かに隙間を空けています。

B200603-029 4月22日9時20分撮影
B200603-030 4月22日9時20分撮影

隙間を塞ぐために、土や草木を利用しているのがわかります。コンクリートブロックに移植した7コロニーは、どれも同じように土などで隙間を塞いでいました。
飼育ケースを逆さにして真砂土の上に置いた方は、飼育ケースの本体のみを外して蓋はそのままにしておきました。

土を掘り出していた B200603-155 4月22日9時6分撮影
かなりの土が積もっていた B200603-073 4月22日9時18分撮影

他の5つのコロニーも同じように土を掘り出していました。

キイチゴにやって来た昆虫たち

庭に「ウルトララズベリー超大王」という品種のキイチゴの花が咲いています。この花目当てに様々な昆虫が訪れています。

この3枚の写真に写っている昆虫は、良く似ていますが、違う種のように思います。

上の写真に写っているのは、西洋ミツバチとクロヤマアリです。自宅で飼っているミツバチでしょう。
クロヤマアリの他、クロオオアリも訪れていました。

4月20日15時14分撮影
4月20日15時17分撮影
4月20日15時17分撮影

切り株の朽ちた穴から出て来た

昨日サクラの切り株に移植したムネアカオオアリが、人工的に作った巣口ではない箇所から姿を現しました。

切り株の上面の朽ちた穴からムネアカオオアリが出て来た 4月17日16時56分撮影

橙色の粒は、切り株の中から運び出した木片のようです。

橙色の木片を咥えている 16時56分撮影

この木片で、穴を塞ごうとしているのでしょう。
しばらくすると、どこからか芝の枯れ葉を運んできました。

芝の枯れ葉を運んできた 17時1分撮影

更に芝の枯れ葉を運んできました。

17時3分撮影

サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植 2例目

4月14日に、サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しましたが、今日(4月16日)は、別のサクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しました。この切り株は、ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「桜2」です。今回は、飼育器を木の中の空洞に入れない方法にしました。
木株の上面からほぼ垂直に径12mmの穴を空け、2面でカットして木片を取り出し、カット面から奥へ空洞を掘ります。木片を元に戻し、上部の穴と飼育ケースの穴を重ねて、ムネアカオオアリが木の中の空洞に移動できるようにします。

径12mmの穴を空ける
2面でカットする
ドリルで深めに穴を空ける

移植するのは、S/N:R200603-002で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーです。

S/N:R200603-002 幼虫が見られる 4月16日9時48分撮影
予め2箇所の穴を塞いでおく

木片が完全に接着するのを待って、午後から移植を始めました。飼育ケースのシリコン栓を外して逆さにし、切り株の上に、ちょうど木の穴と飼育ケースの穴が重なるように置きました。
すると、直ぐに数匹の働きアリが木の穴の中に入って行きました。そして、カメラを取りに行ったほんの僅かな間に女王アリも木の穴の中に移動していました。

たくさんのムネアカオオアリが木の穴の中に入って行く 14時7分撮影
幼虫も木の中に運ばれて行く 14時12分撮影
仲間も木の中に運んで行った 14時13分撮影

このムネアカオオアリのコロニーは、木の中がとてもお気に入りのようです。

N巣等 移植コロニーの生存を確認

4月8日、N巣(S/N:B16015 2019年6月19日移植 29 日に今の場所に引越)の生存を確認しました。

巣口に入って行くところ 4月8日16時3分撮影

敷地の西のコンクリート塀に沿う場所のコンクリートブロックに移植したコロニーでは、4月12日にB200603-89の、14日にB200603-51の、4月15日にBM19032の生存が確認できました。
また、ブドウ園のコンクリートブロックに移植したBH170521-031(「今年最後の移植 4例」の4例目)の生存を確認しました。

BH170521-031を移植したコンクリートブロックの穴の中 蜜を与えた 巣口は左端にあった 4月14日14時59分撮影
巣口に入って行くところ 4月14日15時0分撮影

クロオオアリ14コロニーを移植

今日(4月14日)は、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したクロオオアリの14コロニーを移植しました。
昨年は、敷地の西のコンクリート塀に沿う場所に、8月4日にクロオオアリの12コロニーを、8月7日に同じくクロオオアリの18コロニーを移植していました。その内、昨年の9月24日までに1度でも生存が確認できたのは、11コロニーでした。今回は、この11コロニーの移植箇所(コンクリートブロックの穴)を省いて、上述の14コロニーの内7コロニーを移植しました。

移植したコロニー:南方から順に
B200603-015 B200603-022 B200603-029 B200603-030 B200603-038
B200603-041 B200603-056 

飼育ケースを逆さにしてコンクリートブロックの穴の上に置いた 飼育ケースの3箇所の穴からコンクリートブロックの穴の中に入れる 4月14日10時38分撮影
日除けのためベニヤ板を被せた 11時4分撮影

次に、西方花壇に7コロニーを移植しました。前述と同様に飼育ケースを逆さにして、こちらは真砂土の上に置きます。

飼育ケースを逆さにしている 地面に接する蓋には3箇所穴が空いている 11時54分撮影

移植したコロニー:西方から順に
B200603-061 B200603-062 B200603-068 B200603-069 B200603-073
B200603-083 B200603-155

サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植

2016年2月に伐採して枯らしたサクラの木にムネアカオオアリを移植することにしました。
昨年もムネアカオオアリの移植を多数(「今年採集のオオアリを「移植」」「+R5コロニーを移植(植木鉢皿)」「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」)試みましたが、いずれも失敗しています。今回は、サクラの切り株の中に空洞を作って移植します。

サクラの古株 この切り株の中にムネアカオオアリを移植する ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「桜1」に当たる
先ず初めに径が12 mmの穴を空ける
2面でカットする
アクリル製の飼育器(写真上方)が入る広さに掘る

移植するムネアカオオアリは、S/N:R200603-016で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したコロニーです。

S/N:R200603-016 越冬幼虫はいないが、最近になって産卵した卵が2個ある
空洞を塞ぐ直前
径が12mmの穴にゴム栓で緩く差し込んで移植が完成 4月14日10時20分撮影

正午前に見に行くと、ムネアカオオアリが木の中から出ていました。

根本辺りを歩くムネアカオオアリ 11時56分撮影
もう1匹のムネアカオオアリ ゴム栓をした穴の隙間から出入りしているようだ 11時56分撮影

1匹のムネアカオオアリを観察していると、突然ハエトリグモが現れ、ムネアカオオアリに襲いかかったかと思うと瞬時にムネアカオオアリから離れました。私は、そのクモを指で押し潰しました。
先のブログ「生死の運命」と同じように、クモはアリへの最初の一撃の後、今回も一旦獲物から離れたのですが、ムネアカオオアリにその一瞬でどんな危害を与えたのでしょうか。ムネアカオオアリの様子をしばらく見ていましたが、その場から動きませんでした。

一撃の後、動かなくなった 12時0分撮影
上の写真と同じアングルだが、ピントをクモに合わせている 12時0分撮影

アキグミにクロオオアリがやって来た

A巣と思われるクロオオアリが散水ホースの上を数匹歩いていました。いつもはこのホース伝いにクリの木に向かうのですが、クリのある場所よりも更に先まで歩いて行きます。そこで後を追ってみると、その先にあるアキグミにかなりの数のクロオオアリがいました。お目当ては、このアキグミの木のようです。A巣からは歩行距離にして22mも離れているところです。

4月13日11時43分撮影
11時45分撮影
11時52分撮影

アキグミはちょうど満開のようです。蜜が得られるのでしょうか。
ナナホシテントウも来ていました。よく見ると、僅かにアブラムシがいます。

僅かにアブラムシが見える 11時48分撮影

アキグミの木の隣りのこちらも満開のナツグミには、クロオオアリはいませんでしたが、クマバチが来ていました。

ナツグミのクマバチ

移植トゲアリのクリの木の中の様子

今年の2月5日に庭のクリの木に移植したトゲアリのその後の様子です。
今日は、巣の中に通じる径が12mmの穴に、スコープカメラのヘッド部分を差し込み撮影しました。

クリの木の中の巣の様子 4月12日撮影

解像度がとても悪いのですが、何とかクリの木の中の様子が分かります。白く写っているのは幼虫のようです。順調に子育てが進んでいるようです。

関連ブログ
初めてのトゲアリの「移植」 2月6日
移植したトゲアリが巣口に出て来た 2月23日
庭のトゲアリが樹上に出て来た 3月25日

T巣の生存を確認

昨年の10月26日のブログ「今年最後の移植2例目のその後」で書いた「T巣」(BK170530-133とBH170521-023の合併コロニー 2020年9月27日移植 10月26日引越)の働きアリが地上に出てきていました。コンクリートの階段で2匹、T巣の近くの蜜器で1匹、巣の極く近くで3匹見つけました。いずれにも蜜を与えました。

蜜器に来ていたクロオオアリ 4月4日8時38分撮影
蜜を吸って巣へと向かうクロオオアリ 8時45分撮影

巣の極く近くの3匹以外は帰路を観察しましたが、いずれも帰路をかなり迷っていました。しばらくして雨が降ってきましたので、観察を長く続けることはできませんでしたが、その間に2匹が巣口があると思われる場所へ戻りました。しかし、そこには芝が生えているために巣口を特定することはできませんでした。

昨年の巣口よりも右下方で姿を消した 写真の下中央辺り