トゲアリの家族は他家の子どもを受け入れるか

トゲアリのコロニーSIMSMA01024のクロオオアリの働きアリは、子育てを放棄していました(こちら参照)。5月22日に観察した時点では、トゲアリが産卵した卵が無くなっていて、クロオオアリの幼虫も全滅していました。また、6月19日に観察した時点でも卵はありませんでした。クロオオアリの働きアリの数は、5月22日も6月19日も10匹でした。

このままでは、トゲアリの女王アリを支えるクロオオアリの働きアリが少なくなっていくことが予想できましたので、7月5日、2つのクロオオアリのコロニーから、幼虫16匹と23匹、繭5個と4個を入れました。このトゲアリの家族は、この子どもたちを受け入れたようでした。

そしてその結果ですが、9月1日の時点で働きアリがおよそ40匹ほどいます。つまり、2ヶ月足らずで30匹ほど増えたことになります。入れた繭は9個ですから、育てる必要のないこれらの繭から全て成虫になったとしても、20匹ほどは幼虫から成虫へと育ったことになり、10匹いた働きアリに育てられたと言うことになります。

トゲアリのコロニーSIMSMA01043でも同様のことをしています。
8月3日、卵多数・小さな幼虫が少しと大きな幼虫が1匹(いずれもトゲアリの子どもと思われる)の中に、クロオオアリの卵3個と幼虫5匹と繭8個を入れました。さらに、8月21日にも、クロオオアリの幼虫と繭を入れました。
6月19日時点では、クロオオアリの働きアリは10匹ぐらいでしたが、9月1日の時点では19匹になっています。8月3日時点で働きアリが何匹いたかの記録がありませんので、断言はできないのですが、差の9匹のクロオオアリの働きアリは、加えられた他家の子どもが育ったものと考えられます。

これらのことから、創巣期におけるトゲアリのコロニーでは、他家の子どもも育てると言ってよいように思います。(全部を育てたのではなく、消えてしまった子どもたちもいます。)

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