トゲアリの結婚飛行に出会いたくて(7)

9月16日は、朝の8時少し前から観察に出かけました。1時間強留まりましたが、この間にトゲアリの女王アリを24匹採集し、別の25匹にペンキでマーキングしました。つまり、この日の朝は大量に女王アリが歩いていたのです。
このことから、16日に結婚飛行が行われたと考えました。
そこで、このことを確かめるために、次の17日の早朝に観察に出かけました。
道とは反対側のB巣の巣口を見ると雄アリが1匹いましたが、その1匹だけのようでした。そして、1分後には、その雄アリも巣の中に入ったらしく、羽アリは見当たりませんでした。

4時59分撮影 雄アリが1匹いた

4時59分撮影 雄アリが1匹いた

5時ちょうど撮影 1分後には羽アリは見当たらなかった

5時ちょうど撮影 1分後には羽アリは見当たらなかった

これは、明らかに13日の早朝の様子とは違います。やはり、結婚飛行は終わってしまったようです。
C巣の様子を見てみると、その時は気付きませんでしたが、写真には羽アリが1匹写っていました。けれども、この巣も、結婚飛行はもう既に終わっているようです。

C巣 5時38分撮影 よく見ると羽アリが1匹写っていた

C巣 5時38分撮影 よく見ると羽アリが1匹写っていた

今年こそは、トゲアリの結婚飛行を見ようと思い、また見ることは可能だと思って楽しみにしていたのですが、結局のところ、「少しの気のゆるみ」のような次第で、結婚飛行を見ることができませんでした。ただ、トゲアリは1日の時間のいつごろ結婚飛行を行うのかと言う、最も重要な研究テーマには、実際に結婚飛行に出会うことはできなかったものの、結婚飛行は極く早朝に行われると言うことは分かってきました。来年の研究へと繋げたいと思います。

トゲアリの結婚飛行に出会いたくて(7)” に1件のフィードバックがあります

  1. non

    こんにちは。
    私は以前トゲアリの結婚飛行を確認しましたが、飛行時間帯は午前8時前後でした。多くの翅アリが木を登っていき、高い位置から飛び立っていきました。午前7時30分頃から翅アリの数が増していきました。

    返信

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