トゲアリのコロニーの遺族同士の合併・共存は可能か

2014年採集のトゲアリの女王アリT140908-26(クロオオアリSIMSMA01079に2014年9月14日侵入)は、昨日の時点で女王アリのみ生き残っていました。また、同じく2014年採集のトゲアリの女王アリT140908-27(クロオオアリSIMSMA01047に2014年9月14日侵入)は、既に死んでおり、トゲアリの働きアリ2匹と、クロオオアリの働きアリ1匹のみでした。
また、2014年採集のトゲアリの女王アリT140903-01(クロオオアリNESTCON01005に2014年9月4日侵入)は、昨日の時点で既に死んでいて、トゲアリの働きアリが13匹、クロオオアリの働きアリが25匹、残されていました。

そこで、T140903-01の遺族のコロニーの中に、女王アリT140908-26を入れ、更にT140908-27の遺族のトゲアリの働きアリ2匹とクロオオアリ1匹を入れることにしました。もし成功すれば、トゲアリの女王アリとトゲアリの働きアリ、そしてクロオオアリの働きアリが共存する新たなコロニーができるのです。

まず、T140908-26を入れてみました。すると、巣全体に違和感があるようでしたが、T140908-26は、クロオオアリの働きアリやトゲアリの働きアリから攻撃を受けませんでした。T140908-26は、長い間忙しく人工巣内を歩き回っていました。
次に、T140908-27の遺族のトゲアリの働きアリを1匹入れました。すると、クロオオアリ1匹に触角を咬まれました。しばらくして放され、それからは何回かクロオオアリと口移し(栄養交換)をしていました。更にもう1匹のトゲアリの働きアリを入れたところ、今度は攻撃を受けるところは見ませんでした。
最後に、T140908-27のクロオオアリを入れてみました。初めの内は、この入れたクロオオアリが腹を曲げて蟻酸を吹きかけていましたが、相手にされず、やがて口移しをしていました。それからしばらくして、3匹のクロオオアリに肢を咬まれ、はり付け状態になっていましたが、後に放されていました。

そして、次の日、本日ですが、侵入者・被侵入者ともに死骸はなく、受け入れ・受け入れられたように見受けられました。トゲアリの女王アリは落ち着いており、その回りにはトゲアリの働きアリが取り囲んでいました。トゲアリの働きアリの数は全部で15匹、クロオオアリの数は16匹になりました。

トゲアリの働きアリが、異母のトゲアリの女王アリの回りに集まっていた

トゲアリの働きアリが、異母のトゲアリの女王アリの回りに集まっていた

新たにコロニーの女王アリとなったT140908-26ですが、この女王アリには、昨年2015年の11月14日時点で、トゲアリの働きアリは無く、クロオオアリの働きアリが3匹、幼生虫は無し、でした。ですから、これからのトゲアリのコロニーとしての繁栄は期待できないかも知れません。

トゲアリのコロニーの遺族同士の合併・共存は可能か」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 既存のトゲアリのコロニーへのトゲアリの新女王アリの寄生は? | anttech.jp

  2. ピンバック: 異種間で共生するクロオオアリとムネアカオオアリ | anttech.jp

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