羽化の介助ができない女王アリ

シリアルナンバーR15016は、昨年採集したムネアカオオアリの女王アリで、7月4日の時点で、働きアリと繭が無く、幼虫2匹は死んだ状態で卵が12個ありました。子育てに失敗しているのですが、それでも女王アリは元気に生きています。
このコロニーに、同日、大繁栄しているムネアカオオアリのR120614-04から繭12個、幼虫7匹を加えました。
7月7日に見ると、働きアリはまだ生まれていませんでしたが、2個の繭が羽化しかけていました。いずれも、触角が繭から出て動いています。ですが、女王アリは何もしないでいました。通常なら、働きアリがいない時は、女王アリが羽化を介助するはずです。
そこで、この2つの繭を取り出して、B130605+R(クロオオアリの働きアリ3匹とムネアカオオアリの働きアリ5匹のクロオオアリのコロニー)とR15055(働きアリ3匹のムネアカオオアリのコロニー)のそれぞれを入れました。
すると、どちらのコロニーも羽化の介助を始めました。

B130605+R

B130605+R

女王アリも羽化の介助をしている R15055)

女王アリも羽化の介助をしている R15055)

ところが、しばらくしてB130605+Rの方を見ると、羽化したのですが、左中脚と後脚の途中から先がなくなっています。

左中脚と後脚の腿節の途中から先ががなくなっている

左中脚と後脚の腿節の途中から先ががなくなっている

R15055の方はと言うと、羽化したにも関わらず死んでしまったようです。

死んでいるようだ

死んでいるようだ

やがて、この羽化したばかりの大型の働きアリは、食べられていました。

頭部から食べられていました

頭部から食べられていました

今日7月8日の朝、B130605+Rの方で羽化した働きアリはいなくなっていました。死骸もないようで、完全に食べられたようです。ちなみにR15055の方の働きアリの死骸は残っていました。

R15016は、羽化の介助が出きないことがわかりました。それでも、過去のデータを見ると、昨年の7月に働きアリが1匹だけ羽化しています。ですが、この1匹は、極く短い期間に女王アリに食べられています。羽化に何らかの問題があったためにその働きアリが殺されたのか、それとも他の要因なのかは分かりません。

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羽化の介助ができなかった繭を取り去った後のR15016

関連ブログ:
異常な個体差」(2013年9月24日)

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