今年8月31日のブログ「年周期を迎えるトゲアリの現状」の中で、T150828-03(2015年採集)について、8月22日時点で「羽化介助できない?」と記述していました。
上の写真を見ただけでは、トゲアリの羽化をムネアカオオアリが介助しているようにも見えますが、トゲアリは既に死んでいます。
この繭の中のトゲアリは、繭を咬みきって顎を動かしています。しかし、羽化を介助するムネアカオオアリはいません。
8月22日にはトゲアリの働きアリが0匹だったのが、31日には2匹、1ヶ月後の9月22日には3匹になっていましたので、羽化の介助が全くできないわけではないことが分かります。けれども、9月22日現在、繭の死体が10個あり、その内7個は繭の中に死体があり、3個は繭がかなり破れた状態で、ゴミとして捨てられていました。