3年目を迎える単独の女王アリ

下の写真は、2年前の2015年5月27日に採集したクロオオアリの女王アリ(S/N:B15043)です。

S/N:15043のクロオオアリの女王アリ

この女王アリは現在、単独で生きています。
採集した日の1ヶ月後の6月26日、この日はまだ卵はありませんでした。7月10日になって卵が4個になります。同じ日に採集した他の多くのクロオオアリの場合、この日のおよそ1週間後には、働きアリが羽化していますので、B15043は子育てがとても遅いことになります。
それでもその後、子育てができていて、8月13日には繭が1個、幼虫が1匹、卵が3個になり、9月8日には働きアリが2匹羽化していました。

ところが、次の年の5月11日には働きアリと全ての幼生虫がいなくなっていました。巣作りを初めて1年後には、子育てに完全に失敗していたのです。
しかし、2年目も産卵をします。7月9日には卵が5個、8月22日には卵が7個になります。このように確かに産卵はしたのですが、孵化しませんでした。8月26日には、卵7個のところに、ムネアカオオアリ(S/N:R15055)の繭を1個加えます。もし、この繭が羽化すれば、働きアリが誕生します。(羽化すれば、種は違いますが共存できることは既に分かっています)けれども、4日後の30日には、この繭にカビが生えていました。卵は2個に減っていました。9月11日には、卵が9個まで増えていましたが、今春を迎えると、女王アリのみになっていました。

2015年は、成虫が生まれてからは、たんぱく源の昆虫と蜜を与えていました。昨年2016年は、成虫がいませんでしたので蜜のみを与えていました。ただ、産卵した卵は食べられたと考えられますので、たんぱく源はわずかですがあったことになります。また、当然ながら、飼育の全過程で水分を与えています。
この女王アリは、右触角の先端がわずかに欠けています。触角に損傷を負っている女王アリの場合、産んだ卵が散乱していることがよくありますが、この女王アリも2015年の7月10日にはそうでした。

3年目も生き続け、今年こそは子育てを成し遂げて欲しいものです。

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