シルクパウダーはタンパク源として有効か?

シルクパウダーは、オオアリにとってタンパク源として本当に有効なのでしょうか。これまで、有効だとは思いながらも、オオアリには昆虫を併用して与えてきました。

ところで、今年5月、ある方から次のようなコメントが寄せられました。

「はじめまして 昨年上記のシルクパウダーに関する記事を読み、家のアリたちに試してみましたが、いい結果が得られています。それに触発されて、今年は昆虫餌をまったく与えずにアリを育ててみようと思い立ち、現在クロオオアリ2コロニー、イトウオオアリ3コロニーで実験しています。クロオオアリは昨年の5月に新女王を採集したものですが、昨年11月までにどちらのコロニーでも働き蟻数が100匹近くになり、大型ワーカーも3匹ほど生まれました。この春からは、シルクパウダーに加えて、その他のアミノ酸含有食品(エビオス、麻の実プロテイン、大豆プロテイン、スキムミルクなど)を蜂蜜、メープルシロップ、黒蜜、キビ砂糖などといろいろな組み合わせで混ぜ、それに昆虫ゼリーも足して与えています。結果は非常に順調で、幼虫、繭が大量に増えています。クロオオアリ1コロニーでは、大型ワーカーのものと見られる巨大な繭も現れました。というわけで、少なくともクロオオアリとイトウオオアリに関しては、昆虫をまったく与えなくても十分に飼育が可能であるように思われます。……」

そこで、追試をしてみようと思いました。
幸い今年は、クロオオアリの女王アリを251匹採集していましたので、有意な差が出ると思われるだけの数の女王アリを、対照実験に当てることが可能でした。

5月30日に、極く狭い範囲の同じ場所で、極く短時間に採集したクロオオアリの女王アリの内、6月2日から産卵を始めた40個体と、3日から産卵を始めた10個体の計50個体を、この対照実験に当てることにしました。
その内25体には蜜と昆虫を与え、残りの25体にはシルクパウダー入りの蜜を与えます。(3日から産卵を始めた個体を5個体ずつ、双方に入れています)
蜜は、粉末のメープルシュガーを水で溶かして作ります。
シルクパウダー入りの蜜は、シルクパウダー1の重さに対してメープルシュガー3の重さにして水で溶かして作ります。
昆虫としては、小さな蛾を与えます。

容器は、1辺が15cmの惣菜容器を使い、水器と餌器はパイプ状の大気圧を利用したものを使います。

1辺が15cmの惣菜容器 蓋に穴を空けて水器と餌器を差し込む

水器と餌器は同じ構造で、パイプの下方に切れ目があり、そこから水や蜜が吸えるようになっている 水や蜜がこぼれ落ちないように大気圧を利用している

この対照実験は、働きアリの数が10匹前後になった本日7月31日から始めました。結果はおよそ2ヶ月後の9月下旬に出す予定をしています。

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