B130605+R(旧S/N:B131015)の場合
現在のこのコロニーの元々のコロニーは、2013年の6月5日に採集したクロオオアリの女王アリのコロニーでした。この女王アリは、繭からの羽化を介助する能力がなく、記録によると少なくとも翌年の6月29日までは働きアリはいませんでした。その後、記録が途切れますが、2016年5月14日にはクロオオアリの働きアリが3匹、ムネアカオオアリの働きアリが4匹になります。働きアリがいるのは、これも記録はないので成虫や幼生虫がどの程度外部から導入されたのか分かりませんが、外部から導入されたことは確かです。同年の8月26日には、クロオオアリが19匹、ムネアカオオアリが2匹になっています。その後、同年の12月1日には、クロオオアリ15匹、ムネアカオオアリ1匹の中へ、ムネアカオオアリ(S/N:R15066)の幼虫4匹を加えています。翌年の2017年3月14日には、女王アリが死んでいて、働きアリは前年と同数でした。それからほぼ1年が経ち、2018年の3月8日、クロオオアリの働きアリ11匹とムネアカオオアリの働きアリ1匹が共存しています。
R11055+070の場合
このコロニーは、2011年7月27日に採集した2匹のムネアカオオアリの女王アリのコロニーを、2015年11月29日に合併したものです。
S/N:SIMSMA01055(働きアリ4匹 幼生虫無 黒みの強い女王アリ)
S/N:SIMSMA01070(働きアリ8匹 幼生虫無 女王アリ無し)
2016年6月22日には、ムネアカオオアリの合併巣の生まれたばかりのムネアカオオアリの働きアリを1匹と、ムネアカオオアリのコロニー(S/N:R120614)の繭を1個加えました。その1週間後の29日、ムネアカオオアリのコロニー(S/N:R120614-05)の繭3個幼虫17匹卵9個を入れ、翌日には同じコロニーの幼生虫を多数入れています。同年7月5日には、クロオオアリの働きアリが1匹(記録にはありませんが、クロオオアリの幼生虫を加えていたと考えられます)とムネアカオオアリの働きアリが2匹になりました。同年8月25日には、ムネアカオオアリが4匹いて、S/N:R15071のコロニーよりムネアカオオアリの働きアリ12匹と幼虫29匹を加えています。また、同日、S/N:B15044+Rのムネアカオオアリの働きアリ1匹(攻撃され1時間後馴染む)とクロオオアリの働きアリ3匹(翌朝までに死亡)、繭4個、幼虫6個を加えました。翌朝、ムネアカオオアリの働きアリが2匹、瀕死の状態でした。同年の11月1日にはムネアカオオアリの女王アリが死んでいて、ムネアカオオアリが8匹、クロオオアリが2匹、幼虫が10匹前後になります。そして、同月30日には、ムネアカオオアリが4匹、クロオオアリが2匹になり、その翌年の2017年3月14日には、ムネアカオオアリが7匹、クロオオアリが2匹になります。それからほぼ1年後の2018年3月8日現在、ムネアカオオアリの働きアリ3匹とクロオオアリの働きアリ1匹が共存しています。
共生に関するブログ一覧
クロオオアリとムネアカオオアリの同種間の共生
コロニー同士の合併 共存 その1 2015年11月13日
コロニー同士の合併 共存 その2 2015年11月13日
クロオオアリの合同コロニーに同種の女王アリを入れて 結果 2016年05月10日
クロオオアリの複数の女王アリは同居できるか 結果 2016年05月10日
ムネアカオオアリの女王アリの同居 2016年05月10日
ムネアカオオアリの合併コロニーの半年後 2016年05月10日
クロオオアリとムネアカオオアリの異種間の共生
異種のアリ同士は仲良くできるか 2013年04月16日
単独女王アリと異種間の養子縁組? 2014年06月29日
2種のオオアリが混在するコロニー 2014年07月03日
2種のオオアリの家族 2014年09月01日
ここにも異種合同の家族が 2015年07月13日
現有のクロ・ムネアカ共存コロニー 2016年05月14日
ムネアカオオアリはクロオオアリの卵を受け入れるか? 2016年06月16日
トゲアリの共生
トゲアリの家族は他家の子どもを受け入れるか 2014年09月02日
トゲアリのコロニーの遺族同士の合併・共存は可能か 2016年05月11日
トゲアリの女王アリの共存 その後 2016年05月11日
トゲアリの2つのコロニーを合併 2016年06月22日
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