ムネアカオオアリの同種間共存

クロオオアリの同種間共存の追試と同時に、ムネアカオオアリの同種間共存の追試も行いました。

R15100はムネアカオオアリのコロニーで、2015年5月27日に長野県で採集した女王アリのコロニーです。この女王アリは、右側の後翅が付いたままになっていましたが、子育ては順調で、2016年6月22日時点では、働きアリが38匹になっていました。
さて、この女王アリは、今年の3月19日に働きアリ8匹を残して死んでいました。そこで、このコロニーの中に、RH170520-05のムネアカオオアリの単独女王アリを入れました。この女王アリは、昨年の5月20日にヒルゼン高原センター周辺で採集した女王アリで、卵や幼虫や繭を持つことはありましたが、一度も成虫まで育てることができなかった女王アリです。

女王アリは巣の中心の部屋(下階)に入っていた 3月20日撮影

別の部屋(上階)にも働きアリがいた 3月20日撮影

上の2つの写真は、翌日の20日の様子です。働きアリは2つの部屋に分かれていますが、女王アリとの間に争いは見られませんでした。22日には、下階の部屋に働きアリが3匹と女王アリ、上階の部屋に働きアリが4匹いて、働きアリが下階の部屋で1匹死んでいました。28日現在、更に働きアリが1匹死んでいて、生きている働きアリは全部で6匹になりましたが、女王アリと働きアリの間に争いは見られません。断定はできませんが、死んだ2匹の働きアリは、女王アリに殺されたのではないと考えています。

以上から、現時点で言えることは次のようになります。

既に女王アリを失っているムネアカオオアリのコロニーの働きアリと、異年代(2年若い)のムネアカオオアリの単独女王アリは、単独女王アリから見て創巣の翌年の3月時点では共存できることがある。

コメントを残す