クロオオアリの子育て 室温の違い

2014年3月8日のブログ「クロオオアリの子育て 着々と」で、クロオオアリのコロニーの子育ての様子に触れていますが、そのコロニーと今飼育しているクロオオアリのコロニーの子育てを比較してみましょう。
そのブログでは、「比較的大きな家族のクロオオアリ」の様子に触れています。そして、そのコロニーは、「冬の間も書斎においていましたので、20℃前後の室温の中にいる時間が多くありました」とあり、「2月下旬に繭が1つあることに気付いていました。幼虫がもう大きくなっているようでした。……繭の数が増え、巣全体で4こになっていました」とあります。
ところで、今飼育しているクロオオアリの中で、よく繁栄しているコロニーの一つにS/N:B120614があります。このコロニーの女王アリは、2012年の6月14日に採集していますので、創巣から7年目を迎えようとしています。このコロニーの現時点での様子は下の写真のようです。

人工巣アンテシェルフの各段にたくさんの幼虫がいる 下段から3段目の中央右の黄色をしている塊が卵の塊
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たくさんの幼虫がいて、卵もあります。幼虫は昨年孵化して越冬したものと思われます。また卵はこの春になって生まれたものです。けれども、繭は見当たりません。
2014年の場合の3月8日からすると、今日の5月5日はおよそ2ヶ月も経っているのですが、それでもまだ蛹(繭)になっていません。この成長の違いはいったいどこから来るのでしょうか。
ちなみに今飼育している部屋は、2014年の時とは違って、冬も春も暖房をしていませんでした。そこで考えられることは、飼育していた部屋の室温の違いです。おそらくそれが、成長の違いとなって現れたのでしょう。

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