少し以前から、バナナの木にクロオオアリが来ているのに気づいていました。ただ、葉の上にいるので、何をしているのだろうと思っていました。
8月4日になって、観察してみることにしました。確かに、この日もバナナの葉の上に複数のクロオオアリがいました。
僅かにですが、よく見ると葉の上に滴のようなものがあり、クロオオアリが吸っていました。また、その近くの葉の上には、滴が垂れた痕のような白っぽいところがありました。
次の日の夕方にも、クロオオアリが来ていました。葉の上には小型のアリの姿もありました。
クロオオアリが集まっている葉の上方には苞(ほう)が垂れ下がっています。
6月の下旬に苞葉の中から花が出てきた時、花から滴が垂れ下がっていたのを見ていました。
おそらくこれと同じようにして、滴が葉の上に落ちてきたのでしょう。糖度を測るだけの滴の量がないので、それはできませんでしたが、糖分が含まれているのでしょう。
地面には結実しなかった花が落ちていて、その花には、また別の種の小型のアリ(アミメアリ)がたくさん集まっていました。
このバナナの木に来ているクロオオアリの巣を調べるために、蜜を与えてみました。
やがて腹部を膨らませてバナナの木から下りていきました。戻っていく方向は、C巣がある方向で、C巣の手前で芝生の中に入っていきました。そこは段差があるところです。その段差の部分の芝を刈り取りました。
しばらくはこの場所のどこかに巣口があるものと思っていましたが、左右に行き来するクロオオアリが何匹かいました。どうやら、通路になっているようです。芝生の上は歩きにくいのですが、土の上ならより速く歩くことができます。その上、一方の側面が芝で覆われているので、日かげになります。これは、使い勝っての良い通路なのでしょう。
結局、巣口は確認できませんでしたが、やはりバナナの木にやってきているのは、C巣のクロオオアリだろうと思います。
ピンバック: バナナの木と L巣のクロオオアリ | anttech.jp