新たなトゲアリのコロニーを発見

滋賀県でのトゲアリの新女王アリの採集に失敗してしまいましたので、岡山の自宅近くで採集できればと思い、9月25日、3年前に見つけていたトゲアリの棲息場所へ出かけました。毎年この場所で、新女王アリの採集を試みていますが、これまでに一度も女王アリを見かけることはありませんでした。今日の観察の限りでは、働きアリの活動範囲が以前よりも狭く、クヌギと思われる樹にのみトゲアリがいました。辺りに新女王アリはいませんでした。

クヌギと思われる樹の幹を行き来するトゲアリ 9時13分撮影
中央がトゲアリがいる樹 地面近くが洞になっている 9時21分撮影

これまでも、この公園の隅々を探しても他の箇所でトゲアリを見つけることはできませんでしたが、念のために、新女王アリを探しにいつもの歩道を歩いていると、開けた幅広の道の脇でトゲアリの働きアリを見つけました。

道路脇のコンクリートの上を歩くトゲアリの働きアリ 9時25分撮影

近くの樹を見ると、幹を行き来するトゲアリがいました。

幹を行き来するトゲアリの働きアリ 9時26分撮影
外灯の支柱の左にある樹にトゲアリがいる

トゲアリの巣はどこにあるのでしょうか。蜜があれば、蜜を与えて帰路を追えば良いのですが……、そんなことを考えていると、何かを咥えて足早に歩いているトゲアリの働きアリがいました。

何かを咥えている 9時35分撮影

後を追ってみると、樹を登り始めました。

樹を登って行くトゲアリ 9時36分撮影

どうやら巣は、樹の上にあるようです。そこで、その樹の上方を見るのですが、そもそも根元の幹が細い樹ですから、樹の上方はますます細くなっていて、トゲアリが棲めそうな洞のようなところも見当たりません。後を目で追っていたトゲアリも樹の上の方で見失ってしまいました。結局、巣のありかは分かりませんでした。

樹の上方(中央の樹) 幹が細い

ところで、地上を歩いているトゲアリを見ていると、このトゲアリたちが何をしに地上を歩いていたのかが分かりました。近くで、何かの昆虫の死体にたくさんのトゲアリが集まっていました。

何かの昆虫の死体らしい 9時46分撮影

落ち葉を取り除くと、死体の他の部分も見えるようになりました。カマキリの死体でした。

カマキリの鎌が見える 9時49分撮影

先程、何かを咥えて樹に登って行ったトゲアリは、このカマキリを解体した身体の一部を咥えていたようです。確かに、咥えていた物は色が緑がかっていました。
何匹かが、同じように何かを咥えて樹へと向かっていましたので、その内の一匹から、その咥えていたものを取り上げました。自宅に帰ってから、実体顕微鏡で見ると、何かの昆虫の形ではなく、かみ砕かれた身体の一部でした。

働きアリが咥えていた物 実体顕微鏡で撮影

今回トゲアリを発見した箇所は、広い歩道に面していて、平地になっているため、比較的観察しやすい場所でした。ただ、コロニーの規模は、小さいように感じました。

この公園で、2つ目のトゲアリのコロニーを発見しましたので、それぞれにシリアル番号を付けることにしました。3年前に見つけたコロニーをTT20160513、今回新たに見つけたコロニーをTT20190925とします。「TT」の初めのTはトゲアリを、2番目のTは発見地を、数字は発見日を表します。

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