2016年の6月14日のブログ「クロオオアリの行動範囲とアリの「高速道路」」で、庭の東側の森林へ、クロオオアリが餌を求めて出かけて行く様子を書きましたが、ほぼ同じ時期の6月21日、数日前から気になっていたクロオオアリの行列の行き先を追ってみました。
庭の南側のフェンス下のコンクリートブロックを伝って東へと急ぐ1匹のクロオオアリを追って行くと、やがて小道へと下りて行き、そのまま更に東へと小道を歩いて行きました。そして、かなりの距離小道を歩いた後、その道端にある樹に上って行きました。2016年6月14日の時よりも更に東へ行った所でした。
その時、カメラを持っていませんでしたので、その様子を収めることはできませんでしたが、すぐにカメラを用意して、今度は別のアリの帰路を追ってみました。

やがて、小道からコンクリートブロックを上り始めました。その箇所は、先程の往路のクロオオアリの通路とは違ってより東側からでした。

この後、コンクリートの上を西へと進み、やがてA巣の近くで、芝地へ入って行きました。

そして、案の定、11時21分、A巣に戻りました。
このクロオオアリが歩いた道を振り返って見ると、かなりの距離になります。




クロオオアリが歩いた距離は、片道で50m(m以下四捨五入)になります。この距離を13分かけて歩きました。時速にすると230mになりますが、芝生の箇所を除くと(小道とコンクリートの上)、47.8mを8分40秒かけて歩きましたので、時速331m程になります。この数値は、こちらの352m/時に近い数字になります。
ところで、このクロオオアリに限らず、帰路のクロオオアリの腹部は、あまり膨れてはいませんでした。ですから、そのクヌギの木には、豊富に蜜がありそうにないのですが、何を求めてこんなにも遠いところまでやって来ていたのでしょう。
それにしても、50mも離れた場所でクロオオアリたちは何かを見つけたのですが、それはより広い行動範囲の中で偶然行き着いたと考えられますから、この時期のクロオオアリの行動範囲の広さには、改めて驚かされます。
ピンバック: 今年も驚かされたクロオオアリの50mもの行動範囲 | anttech.jp