6月29日のブログで、今年新女王アリを採集したオオアリで、蛹化が始まっていることに触れていますが、その後の様子を記録しておきます。
まだ羽化は始まっていませんが、新女王アリの多くの個体で繭の数が増えています。
以上の4例あたりが、今時点でのクロオオアリの標準的な子育ての状況です。幼生虫の構成で言えば、繭、大小の幼虫、そして卵です。これは、同じ日に結婚飛行を行ったムネアカオオアリも同様のようです。
ところが、子育てが進んでいない個体も極少数ですがあります。
幼生虫が全くいない個体もあります。
また、幼虫や繭はあっても、子育てが遅い個体もあります。
ところで、幼生虫が全くないクロオオアリのB20200603-100は、左翅が少し残っています。また、繭がまだないクロオオアリのB20200603-110は、左中脚の先端部が欠けています。この異状や障害と子育ての可否とは、何か関係があるのでしょうか。
2015年11月13日のブログ〈「片翅を付けたままの」女王アリ のその後〉によると、ムネアカオオアリの例ですが、子育てに問題はないようです。また、障害については、今年採集のムネアカオオアリの例があります。
繭の数が少し少ないですが、子育ては正常のようです。