「年を越して再度の子育てに成功するか?」の結果

今年の3月31日のブログ(「年を越して再度の子育てに成功するか?」)で紹介した全身が黒いムネアカオオアリですが、子育てに成功していました。
最初に成虫になったのは、体の大きな働きアリでした。その後で、小さめの働きアリも羽化し、3匹の家族になっていました。3月31日のブログでは、冬の間、たんぱく質を含まない蜜を与えていたと書いていますが、その後、ローヤルゼリーも入れた蜜を与えていました。

ところが、今日見ると、体の大きな働きアリが死んでいました。簡易小型飼育器アンテキューブの2つの部屋を仕切る壁に空けている通路の穴に、体を突っ込んだままの状態でした。穴の大きさは、巣作り初期の成虫がまだ小さい頃の1年は問題のない大きさなのですが、この働きアリは体が大きく、行きは通れたものの、蜜を飲んで腹部が膨れたために、帰りに腹部がつっかえたようです。穴につかえた時、後戻りすればおそらく穴から脱けられたと思うのですが、家族の待つ部屋へ必死に戻ろうとしたのでしょう。その内に力尽きたようです。大変かわいそうなことをしてしまいました。

腹部から引っ張ると体を穴から抜くことができました。そのまま、家族のいる部屋にもどしておきました。

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全身が黒いムネアカオオアリ(S/N016) 繭は5個ある

しばらくして見ると、女王アリがこの亡くなった働きアリを食べていました。人間には、とても異常で悲しいことですが、アリの世界ではとても合理的な行為なのでしょう。妙な意味でリサイクルなのです。

下の写真は、別の女王アリの写真ですが、この女王アリも子育てに成功しそうです。こちらは、単独で冬を越したクロオオアリの女王アリです。

単独で冬を越したクロオオアリ

単独で冬を越したクロオオアリ(S/N075)  繭は7個ある

3月31日に7例あげた単独で冬を越した女王アリの内、ムネアカオオアリとクロオオアリがそれぞれ1例ずつ、「年を越して再度の子育てに成功」したことになります(他は繭なし)。成功する確率は低いのですが、女王アリに直接餌を与えることで、個体によっては、子育てをやり直すことができることがわかります。

1 thought on “「年を越して再度の子育てに成功するか?」の結果

  1. A.K

    先日、今年のムネアカオオアリ新女王の子育て失敗について質問させていただきました。
    10月末の時点で幼虫が約8匹確認できますので、同じく幼虫を育てながら越冬したS/N016のように子育て成功を祈っています。
    蜜餌を適時与えながら来春を待ちたいと思います。

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