4月14日と4月16日に、サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しましたが、今日(5月6日)は、クリの切り株の中にムネアカオオアリを移植しました。この切り株は、ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「栗3」(既に枯れている)です。今回は、2例目と同様に飼育器を木の中の空洞に入れない方法にしました。
木株の上面からほぼ垂直に径12mmの穴を空け、2面でカットして木片を取り出し、カット面から奥へ空洞を掘ります。木片を元に戻し、上部の穴と飼育ケースの穴を重ねて、ムネアカオオアリが木の中の空洞に移動できるようにします。
移植するのは、S/N:R200603-006で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーです。
木片が完全に接着しましたので、午後から移植を始めました。飼育ケースのシリコン栓を外して逆さにし、切り株の上に、ちょうど木の穴と飼育ケースの穴が重なるように置きました。
1分後には、働きアリが切り株の穴の中に入りました。
まもなくすると、引越が始まったようです。
ところで、穴の中に入る際に働きアリがある行動をしていることに気づきました。腹部の先を飼育ケースに付けながら穴の中に入って行くのです。
穴の中への道しるべになっているのでしょう。移植を開始して17分後に、女王アリも穴の中に入って行きました。
14時51分には、全て引越が完了しました。3箇所の穴に栓をして塞ぎました。径6mmのシリコン栓は明日外す予定です。