7月19日、今年新女王アリを移植(BH20210523-06)したコンクリートブロックの蓋(ベニヤ板)を外すと、働きアリが2匹穴から出て来ていました。
そこで、蜜を与えました。
ただ、これはリスクを伴います。小型のアリが蓋のベニヤ板とコンクリートの僅かな隙間から蜜を見つけて大量に押し寄せるかも知れないからです。
21時ごろ見に行くと、案の定、小型のアリが蜜を吸いに来ていました。そこで、急いで、この蜜器を取り出しました。
それから2日後の7月21日、BH20210523-05とBH20210523-06とBH20210523-07を移植しているコンクリートブロックを見ると、小型のクロオオアリがコンクリートブロックの上を歩いていました。そのアリが小型であることから、新女王アリの下で今年羽化した働きアリだと思われました。そこで、巣を特定するために、このアリの進路に蜜を垂らしました。そして、蜜を吸って帰って行く後を辿ると、BH20210523-06に戻って行きました。
先程蜜を垂らした直ぐ近くにも蜜を垂らすと、同じ働きアリと思われるクロオオアリがBH20210523-06の巣口から出て来て、その蜜を吸い始めました。
それ以後も何回か往復して蜜を飲んでいました。
この観察から、この時期になると、新女王アリの下で羽化した働きアリが、巣穴から出てきて餌を探すようになることが分かりました。
ところで、BH20210523-07ですが、7月14日には働きアリが2匹と幼虫や繭がありましたが、今日は女王アリだけになっていました。何かに巣を襲われたと思われます。
ちなみに、BH20210523-05とBH20210523-06とBH20210523-07の3巣の外観を見ると、いずれも、ベニヤ板の蓋とコンクリートの隙間に土や石が見られました。このことから、移植したクロオオアリが生きていた、または生きていることが分かります。