9月25日は、朝早くからいつものトゲアリの観察場所に行きました。実は、朝早く出かけるのはこれで2回目です。今回は6時30分ごろから7時50分ごろまで観察と採集を行ないました。
この日は、トゲアリの女王アリを6匹採集しました。
帰宅してしばらくしてから気付いたのですが、その内の1匹が、翅の一部を落としきれていませんでした。
なるほど、こんなこともあるのだなあ、と思いました。
ところで、この日の早朝もトゲアリの結婚飛行には出会えませんでした。早朝と言っても、もう6時半ごろですから、この地方のこの日の日の出時刻の5時42分からすると、もっと早い時刻に観察に行くべきだったのかも知れません。
ですから、断定はできませんが、2回早朝に出かけて思ったことは、この時期の早朝は少し涼しく、女王アリが飛ぶのは難しいのではないかと言うことです。クロオオアリやムネアカオオアリの女王アリの場合、地面から飛び立つことになるので、草に登ったりもしていますが、離陸に何回も失敗しながら、やっと飛び立つといった感じです。トゲアリの場合は、樹の洞などからの飛行になるでしょうから、オオアリとは離陸する場所の高さは違いますが、翅を盛んに動かすには、気温が高い方がよいでしょう。わざわざ、早朝を選んで結婚飛行に飛び立つ利点はないように思われます。
酒井春彦氏の文献によれば、結婚飛行は「午前6〜9時の間」ではないかと言うことです。また、結婚飛行は「樹冠の上で行なわれ、その後、幹を伝っておりてくる」のではないかとのことです。いつか、結婚飛行に出会して、真相を自分の目で見たいものです。