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ミカドオオアリの単独女王アリも昆虫を食べる

単独生活の女王アリ(創巣期を除き、何らかの事情で働きアリがいない女王アリ)が、直接昆虫を食べるかについては、2013年の4月23日のブログ「単独生活の女王アリは昆虫を食べるか?」で触れています。この場合は、クロオオアリとムネアカオオアリの単独女王アリでしたが、この度、ミカドオオアリの単独女王アリも、直接昆虫を食べることが分かりました。

今年になって卵を5個産んでいる 5月1日撮影

この女王アリは、昨年の5月30日に長野県で新女王アリとして採集した女王アリで、記録によると、昨年の7月4日の時点で、卵を含め幼生虫も働きアリもいませんでした。そんな女王アリでしたが、無事に単独で冬を越し、今は卵を5個産んでいました。この女王アリに、数日前に小さなガを与えていましたが、今日見ると、下の写真のようでした。

ガを食べた跡のようだ 5月1日撮影

ガは解体されていました。単独生活をしているミカドオオアリも、ガを食べるようです。

ミカドオオアリの羽アリを採集

先日採集旅行に出かけた際、ミカドオオアリの羽アリも採集していました。
5月23日と24日にそれぞれ別の場所で採集しましたが、いずれも昼間に野外のトイレの中にいました(その内1ヶ所では、前日群がるように多数いたそうです)。
それらの羽アリを、25日に別の場所で採集した組み合わせで、一緒にすることにしました。
サンプル1:M16001 女王アリ1と雄アリ1
サンプル2:M16002 女王アリ1と雄アリ1
サンプル3:M16003 女王アリ1と雄アリ1
サンプル4:M16004 女王アリ1と雄アリ2
その結果ですが、29日までに全てのサンプルで雄アリが1匹死に、サンプル4では雄アリが1匹生き残りました。女王アリは全て翅を付けたままで生き残っています。

ND4_2069

5月29日撮影 死亡した雄アリは取り除いています

以上からは、ミカドオオアリの場合、クリーンカップという環境の中では、異なる巣から飛び立った羽アリ同士であっても、交尾はしないことがわかります。

ミカドオオアリの女王アリを採集

5月5日、自宅の庭でミカドオオアリの雌の羽アリを採集しました。

ND4_0364

写真はあまり鮮明ではありませんが、ミカドオオアリの女王アリのようです

クロヤマアリ1匹に襲われていたところを救出しました。あたりをよく調べてみましたが、この1匹だけで、巣の在りかも分かりませんでした。

この日は、当地では最高気温25.9℃、最低気温13.6℃、湿度28%、風速5m/sで晴れでした。全国的にも良い天気でした。
東京からの便りでは、この日クロオオアリの結婚飛行があったそうですが、自宅のクロオオアリの羽アリは飛び立ちませんでした。

ミカドオオアリの様子

昨年の9月1日に紹介したミカドオオアリですが、今年も昨年とほぼ同じ時期に同じ場所で採集しました。1匹は、彦根市内の千鳥ケ丘公園で4日早い15日に、もう一匹は、6日早く採集しています。ただ後者は、翅が取れていない状態で見つけて採集しましたので、今現在も生きていますが産卵はしていません。

M150527

M150515 今年採集したミカドオオアリの女王アリ 6月2日現在7個卵を産んでいる

ミカドオオアリの卵は、ミカン色をしています。

ミカン色のミカドオオアリの卵

ミカン色のミカドオオアリの卵

ここで、昨年採集したミカドオオアリの現在の様子を紹介しておきます。

M140519 働きアリ6 繭2 幼虫8 卵3

M140519 働きアリ6 繭2 幼虫8 卵3

M140602-01 働きアリ2 繭0 幼虫3 卵10

M140602-01 働きアリ2 繭0 幼虫3 卵10

M140602-02 働きアリ8 繭1 幼虫7 卵3

M140602-02 働きアリ8 繭1 幼虫7 卵3

いずれのコロニーも、昨年の12月4日に観察した時点と働きアリの数は同じでした。

ミカドオオアリ?

6月12日のブログ「小型の女王アリ」と5月19日のブログ「クロオオアリの女王アリを採集」で触れた女王アリですが、9月1日現在、働きアリが生まれています。

彦根市内 5月19日採集 M14003

彦根市 5月19日採集 M14003

駒ケ根市 6月2日採集 M14022

駒ケ根市 6月2日採集 M14022

駒ケ根市 6月2日採集 M14023

駒ケ根市 6月2日採集 M14023

働きアリの数は、M14003は4匹、M14022は1匹、M14023は4匹です。働きアリの体長は、クロオオアリやムネアカオオアリの創巣期の働きアリと同じぐらいです。この働きアリの姿から、このアリはミカドオオアリではないかと思われます。