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移植の試み 再度

4月4日のブログで「移植」を試みたことを書きましたが、その後の様子を見ると、移植がうまくいっていないように感じています。そこで、再度移植を試みることにしました。移植には、クロオオアリの次の10コロニーを使います。
BK17098 18(働きアリの数)
BK17111 17
BK17057 16
BK17003 14
BK17047 13
BK17079 13
BK17011 11
BK17027 10
BK17028 10
BK17006   9
これらの飼育には、前回移植を行ったクロオオアリの飼育容器とは異なり、大きめの惣菜容器を使っていました。そこで、惣菜容器の上から水槽を被せる方法を採りました。使用していない水槽は3個でしたので、この日は、上記上から3コロニーを移植しました。

移植した場所は、前回の移植場所と同じ西南フェンス下です。ただ、移植箇所は、前回移植した箇所の間としました。直射日光を避けるため、御影石を立て掛けています。

2018 移植の試み

今年も「移植」を試みることにしました。昨年採集したクロオオアリの女王アリのコロニーを使います。「新しいスタイルの簡易な飼育器」で紹介した飼育器で飼育していたコロニーです。
移植する場所ですが、これまでは観察しやすい平地にしていました。ところが、今では、平地に限らず斜面も庭の整備が進み、ほぼ全ての地面が芝で覆われています。つまり、蜜源になる雑草が無くなってきたのです。そこに77品種83本の果樹を植えています。雑草に替わって蜜源にはなるはずなのですが、果樹には殺虫剤を使います。

庭の様子

庭の整備が進むことで、アリが生活するには厳しい環境になってきました。
そこで、今年は、南側と東側のフェンスに沿って移植することにしました。どちら側にもフェンスの外に林があり、自然が残っています。

南側の様子

フェンスに沿って飼育器を置き、蓋を外して一回り大きなプラスチック製の容器を被せます。そして、地面と容器の間にすき間がなくなるように容器の周辺に土を寄せます。

飼育器の蓋を取り、一回り大きなプラスティック容器を被せ、すき間をなくすように土を寄せる 11時16分撮影

それから、日よけになるように石の板を載せました。

石の板を載せたところ

3月28日は、4コロニーを移植しました。
翌日には、地面に穴を掘っているコロニーもありました。

BK17026の場合 飼育器からはいなくなっていた 12時40分撮影

BK17026の場合 飼育器を取ってみると、巣穴があった 13時49分撮影

移植の詳細は次のようです。( )は働きアリの数
庭の敷地図参照

3月28日 4コロニー
BK17014(13) 西南フェンス(以下東から順に)
BK17018(16) 西南フェンス
BK17026(14) 西南フェンス
BK17031(12) 西南フェンス

3月29日 6コロニー
BK17033(12) 西南フェンス
BK17034(14) 西南フェンス
BK17068(12) 西南フェンス
BK17077(14) 西南フェンス
BK17152(14) 西南フェンス
BK17179(16) 西南フェンス

3月31日 6コロニー
BK17005(10) 西南フェンス
BK17036(10) 西南フェンス
BK17038(8) 西南フェンス
BK17045(9) 西南フェンス
BK17053(9) 西南フェンス
BK17100(9) 西南フェンス

4月01日 4コロニー
BK17148(9) 東南フェンス(以下西から順に)
BK17149(9) 東南フェンス
BK17151(7) 東南フェンス
BK17207(10) 東南フェンス

4月02日 8コロニー
BK17002(10) 東南フェンス
BK17009(10) 東南フェンス
BK17020(11) 東南フェンス
BK17035(9以上) 東南フェンス
BK17059(9) 北フェンス(以下東から順に)
BK17099(9) 北フェンス
BK17139(9) 北フェンス
BK17141(9) 北フェンス

4月03日 18コロニー
BK17001(10以上)
BK17058(8) 北フェンス
BK17072(土の中にいて数えられず) 北フェンス
BK17076(土の中にいて数えられず) 北フェンス
BK17087(10以上) 北フェンス
BK17187(8) 北フェンス
BK17043(7) 北フェンス北(以下西から順に)
BK17089(6) 北フェンス北
BK17103(7) 北フェンス北
BK17136(6) 北フェンス北
BK17142(6) 北フェンス北
BK17143(6) 北フェンス北
BK17157(6) 東南フェンス南(以下西から順に)
BK17158(6) 東南フェンス南
BK17160(6) 東南フェンス南
BK17169(7) 東南フェンス南
BK17183(6) 東南フェンス南
BK17206(6) 東南フェンス南

以上46コロニー

ところで、2日間に渡って妙なことが起こりました。

名札が引き抜かれている 4月4日撮影

上の写真は4月4日の様子ですが、前日にも同じことがあり、移植した巣のいくつかには、掘られたような跡がありました。

掘られた跡 4月3日撮影

その「犯人」は、どうやら鳥のようです。今朝、庭に出てみると、1羽の鳥が逃げていきました。

小型の鳥 7時25分撮影

昨年の5月12日のブログ「何者かに襲われたクロオオアリの巣」を思い起こしました。

2年越しの「移植」組

移植」については、今年も行っていますが、これとは別に、先日の3月25日に、花壇の片隅で、ある変容を目にしました。

土の粒があり、穴が掘られているようだ 3月25日撮影

これは、アリが巣を拡張して運び出した土の粒のようです。白いものはここに移植したクロオオアリのコロニーのシリアルナンバーを書いた名札です。このコロニーは、NESTCON02005 (2013/06/17採集)で、2016年の4月12日に移植しました。詳しくは、「蟻を庭に放つ その1」をご覧下さい。その後、この花壇内には2つのクロオオアリのコロニーが棲息していました(「庭にクロオオアリが定住」2016年10月8日、「『移植』組が出てきた」2017年4月2日)。今年は、3年目の春を迎えたことになります。
ただ、この巣の主の姿が見つけられませんでした。巣口を絶えず出入りしていないところから、クロヤマアリの巣ではないようには思いましたが、クロオオアリの巣だとは断定できませんでした。
それから、機会ある毎に、この巣を見ていましたが、巣口から出入りするアリの姿を見ることはありませんでした。ただ、それからも巣穴から土の粒を運び出していたようで、粒の数が増えていました。

巣の主は見えないが、土の粒が増えている 3月29日撮影

こうして、この巣の主が断定できないまま9日が経って、4月3日、巣口から70cm程離れた場所に設置している蜜器に1匹のクロオオアリがいました。

大きい方がクロオオアリ、小さいのはクロヤマアリ 3月25日に蜜を入れていた 10時4分撮影

この蜜器には、3月25日に蜜を入れておきましたが、この間クロオオアリの姿はなく、この日初めて姿を見ました。蜜は既に水分が蒸発して固形化していましたので、容器の片隅に、その上から蜜を加えました。
このクロオオアリが、例の巣口に戻っていけば、NESTCON02005の巣であることがわかります。案の定、例の巣穴へと入っていきました。

この後、巣穴に入っていった 10時6分撮影

その1分後には、別のクロオオアリが蜜器にいました。

先程のクロオオアリとは別のクロオオアリ 10時7分撮影

このクロオオアリも、NESTCON02005の巣へとはいっていきました。
更にその1分後、今度は花壇に植えてあるキイチゴの葉の上にもクロオオアリがいました。

巣のすぐ近くのキイチゴの葉の上のクロオオアリ 周辺に別のコロニーがないため、このクロオオアリもNESTCON02005の一員だと考えられる 10時8分撮影

既に複数のクロオオアリが、巣の周辺に出ていたようです。
蜜を見つけたクロオオアリが仲間を連れて蜜器へと向かうところを観察しようと思いましたが、複数のクロオオアリがいずれも単独行動を取っていました。巣から出て蜜器へと向かう際に、後をつけて歩く仲間はいませんでしたし、道しるべを付けてはいませんでした。これまでの経験から言うと、蜜を見つけた際に、こうした単独行動を取るクロオオアリのコロニーは、小さい規模でした。NESTCON02005のコロニーも、小さいのかも知れません。