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「日本アリ類同好会」への誘い

「日本アリ類同好会」は、LINEを使ったアリの飼育・観察・研究の交流グループです。2019年12月14日から運用しています。
「日本蟻類研究会」は既に存在していて、私も会員になっていますが、「日本アリ類同好会」という名称の団体はネット上で検索する限りはないようです。「日本蟻類研究会」は、大学関係者の方も多く、研究内容はとても深いのですが、「日本アリ類同好会」では、アリが好きな者同士が「友だち」になって、主に飼育方法や生態観察や採集情報などで、気軽に交流ができればと思います。ご賛同いただけるようでしたら、グループにご参加下さればと思います。
まだ、LINEをお使いになっていない方も、スマホやダブレットだけでなくPC版もございますので、導入をご検討下さい。LINEの導入の仕方については、ネット上でお調べ下さい(例えば https://line.macdrivelove.com/entry3.html 等)。
ご連絡いただければ、QRコードをお伝え致します。連絡先は info@kajitsuken.net です。
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

踏み石の下の自然巣

踏み石の下の自然巣をたまたま見る機会がありました。
自宅の庭にトラバーチンと言う岩石の踏み石を敷いています。

上の写真の中央の踏み石の傾きを直そうとして踏み石を持ち上げてみると、

巣穴がありました。

この近くにはクロオオアリのC巣という自然巣がありますから、C巣の巣穴の一部と思われます。クロオオアリの巣らしく、大きめの巣部屋です。ちなみに、踏み石は20cm四方の大きさです。

B15006 清掃後の様子

昨年の12月28日から今年の1月7日にかけて、現在飼育中の全40コロニー(クロオオアリ25、ムネアカオオアリ7、トゲアリ8)の飼育器を清掃しました。その内、B15006については、本巣が入っている17段アンテシェルフの清掃時に、全ての個体をアンテシェルフから取り出して清掃しました。

清掃途上の様子 衣裳ケースの中 12月28日撮影

そのため、清掃後に、取り出したアリたちをアンテシェルフに戻らせかったのですが、その後、かなり日が経っても半数さえも戻っていないようでした。

17段アンテシェルフの中 1月31日撮影

残りは、活動室のアンテグラウンドⅠ型の中に留まっていました。身を寄せあう場所がないと死亡する可能性が高くなりそうですので、活動室の中にベニヤ板を加工して狭い空間を作りました。幸いにも、今、その空間にクロオオアリたちが寄り集まっています。

このような空間を活動室の中に3ヶ所作っておいた 1月31日撮影

以前からのトゲアリ3例の様子(2024年1月31日)

2022年の9月に寄生を始めた5例のトゲアリのコロニーの様子については、1月15日に触れています。この5例の他には、それ以前から飼育しているトゲアリのコロニーが3例あります。
その内、最も古く、また最も大きなコロニーになっているのは、T140906-40です。
(2012年6月14日にクロオオアリの新女王アリを採集したコロニー〈B-NESTCON01024〉に2014年9月11日に寄生開始)

T180919は、2015年5月15日に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニー(B15002)に2018年9月22日に寄生を開始したトゲアリのコロニーです。

T210912-02は、2017年5月30日に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニー(BK170530-040)に2021年9月16日に寄生を開始したトゲアリのコロニーです。

トゲアリの働きアリがとても増えているのがわかる
棚の上段にはクロオオアリが多数見られる

「10年目の再生コロニー」で 無精卵産卵

B120614-03は、2012年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。昨年の9月18日のブログで、「現有の幼生虫が羽化してみなければ、断定はできないのですが、もし働きアリが増えずに、雄アリが増えるようでしたら、B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっていることになるでしょう。」と結んでいます。
そのB120614-03の1月21日の様子は、次のようです。

1月21日撮影

これを9月18日の写真と比べてみると、1月の方が雄アリが多いように見えます。

2023年9月18日撮影

9月18日の記録では、働きアリが25匹、雄アリが16匹でした。今回は寒さのため塊になっているので、正確に個体数を数えることはできませんでしたが、働きアリは17匹ほど、雄アリの方は20匹以上は確実にいるようです。
多数の雄アリの中で、翅が伸び切っていない雄アリが2個体がありました。

翅が伸び切っていない雄アリ 女王アリも写っている

9月18日の時点では、このような翅が伸び切っていない雄アリはいませんでしたから、その時の幼生虫の中に雄アリの幼生虫がいたことが分かります。
以上のことから「B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっている」と結論づけてもよいのではないかと思います。
この女王アリは、成虫になったのが2011年の6月の末から7月にかけてだとすれば、12歳6ヶ月程になります。いつまで生き続けることができるのか、興味深いものです。

参照:
「10年目の再生コロニー」(B120614-03)のその後(2023/09/18)
採集から11年目のコロニー2つ(2023/06/14)
11歳女王アリのコロニーを再生(2022/07/12)
大きなコロニーでの雄アリ誕生3例目(2022/03/22)
B120614-03に 30匹程の雄アリに(2021/07/08)
クロオオアリの雄アリが食べられる(2021/05/11)
クロオオアリとトゲアリの越冬幼虫の様子(2021/03/01)
クロオオアリのコロニーに雄アリが生まれる(2020/07/10)

16.2mL大気圧給水器を製作

コンクリート製のカップ型人工巣用に、W拡張開放蓋と25mL大気圧給水器を作成したことについては、既に2023年の2月2日のブログで書きましたが、この度、新たにより小型の大気圧給水器を同じコンクリート製のカップ型人工巣用に作りました。

容量は16.2mL

貯水部の内法を一辺25mmから18mmにし、高さを40mmから50mmに変更しています。容量は、16.2mLです。
これまでの25mLの給水器も利用できていましたが、給水器がW拡張開放蓋の中央からずれてクロオオアリが脱出したことがありました。そこで、より余裕を持って給水器をW拡張開放蓋の中央に置けるように横幅を短くしています。

両者の横幅の比較
W拡張開放蓋の中央に25mL大気圧給水器を置いたところ
給水器をW拡張開放蓋の中央により余裕を持って置けるようになった

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(2024年1月15日)

この寄生トゲアリの5例の様子は、昨年の9月7日に取り上げて以来となります。この5例は、何れも2022年の9月に寄生を始めたコロニーです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

寄生が順調なようだ

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

昨年の9月同様トゲアリの働きアリはいない
トゲアリの女王アリは健在のようだ トゲアリの越冬幼虫はいない

昨年の9月にはトゲアリの女王アリが卵を産んでいましたが、育たなかったようです。

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

昨年の9月同様トゲアリの働きアリはいない
トゲアリの女王アリは健在のようだ トゲアリの越冬幼虫はいない

昨年の9月には、トゲアリの卵が多数ありましたが、育たなかったようです。

ちなみに、同世代のクロオオアリのコロニーの様子です。

働きアリがとても多い
越冬幼虫が多数見られる

直短寄生のT20220910-18のその後 観察終了

直短寄生のトゲアリT20220910-18では、昨年の10月20日に働きアリ(トゲアリ)が1匹のみになっていました。そして、11月25日に見ると、女王アリのみになっていました。

昨年11月25日撮影

しばらくの間、そのままにしておきましたが、今年になって1月6日に、小型水槽の飼育器から女王アリを取り出しました。

1月6日撮影

この日を持って、T20220910-18の観察は終了することにしました。2022年の9月から始めた直短的社会寄生の試みは、5例ありましたが、いずれもコロニーの創成には至らない結果になりました。

参照:T20220910-18関連
2022年9月25日のブログ「2022年トゲアリの直短寄生の試み 3・4・5」
2022年10月6日のブログ「直短寄生5例のその後(10月6日)」
2022年10月25日のブログ「直短寄生4例のその後(10月25日)」
2022年11月22日のブログ「直短寄生が2例のみ残る」
2023年1月9日のブログ「直短寄生2例のその後(1月9日)」
2023年5月30日のブログ「直短寄生2例のその後(5月30日)」
2023年6月12日のブログ「直短寄生2例のその後 子育て開始? 成員増は不可」
2023年7月25日のブログ「孵化がまだのT20220910-18」
2023年8月1日のブログ「直短寄生のT20220910-18 巣から出る」
2023年9月18日のブログ「直短寄生のT20220910-18 働きアリが2匹に」
2023年9月29日のブログ「直短寄生のT20220910-18 卵がなくなる」
2023年10月20日のブログ「直短寄生のT20220910-18 働きアリが1匹になる」

越冬クリオオアブラムシがいない

12月27日、落葉後のクリを強剪定したのですが、その際、クリオオアブラムシを探してみました。しかし、昨年とは異なり、東方・西方の2本の樹共に、クリオオアブラムシの成虫も卵も見当たりませんでした。ただ、卵の痕のようなものが、東方のクリの樹の比較的高い枝に付いていました。

2本のクリの樹の内、東方の樹 12月27日撮影
東方の樹の根本近く ここにも成虫や卵がなかった

今秋 生存確認更に3巣(N・J・T巣)

11月2日、N巣B16015(2019年6月19日移植 29日引越)、J巣自然巣(2018年5月21日発見)、T巣BK170530-133+BH170521-023(2020年9月27日移植 10月26日引越)の3巣の生存を確認しました。

N巣B16015
N巣の巣口は、蜜器右横のコンクリートブロックの右手前にあった
J巣自然巣
J巣の巣口は、写真中央少し下の1枚の落ち葉の箇所にあった
T巣BK170530-133+BH170521-023
T巣の巣口は、階段下蜜器の向こうにあった

今秋、今日までに庭で6巣の生存を確認することができました。今年の夏も猛暑になったことと、その間、庭のクロオオアリに蜜を給餌していなかったこともあって、クロオオアリが無事でいるかとても心配でした。ですが、6巣で生存を確認でき、コロニーの規模を知ることはできませんが、ひとまず安心することができました。

今秋 生存確認3巣目(A巣)

10月25日、クリの木の切り株でクロオオアリを見つけました。ここは、今秋これまでに生存を確認した2巣とはかなり距離が離れていて、別の巣のクロオオアリであることが明らかでしたので、蜜を与えて帰路を追うことにしました。

クリの木の切り株上で蜜を吸うクロオオアリ 14時6分撮影
クリの木の切り株
帰路のクロオオアリ 14時11分撮影
帰路のクロオオアリ 14時13分撮影
帰路の経路 ほぼ写真中央を奥へと歩いて行った
上写真に続く帰路 右のコンクリートブロックから上方へと歩いて行った 左上方の木は清水白桃

今年観察していたA巣の巣口に極く近い場所に巣口がありました。下写真の右に見える幹は清水白桃の木です。

この後すぐに巣口から巣の中に入って行った 14時16分撮影

この後、他のもう1匹の帰路も追い、同じ箇所に巣口があることを確認しました。

同じクリの木の切り株で蜜を吸うクロオオアリ 14時19分撮影
14時21分撮影
14時22分撮影
同じ箇所で巣口へと入って行った この写真では巣口で僅かに腹部が写っている 14時26分撮影

W巣の巣口発見 蜜源は「ぽろたん」のアブラムシ

10日前の10月15日に、ネクタリンの木の近くの芝地に巣があることを確認しましたが、その時は、巣口が何処にあるかは分かりませんでした。
今日10月25日、その巣口を特定することにしました。
前回クロオオアリがいた箇所を観察していると、クロオオアリを見つけましたので、蜜を与え、帰路を追いました。

クロオオアリに蜜を与える 10月25日8時50分撮影
帰路のクロオオアリ 8時55分撮影

巣口が特定できました。

巣口がある箇所 9時8分撮影

給餌のため、蜜器に蜜を入れて巣口の上方に置いておきました。

蜜器の蜜を吸って帰って行くクロオオアリ 9時19分撮影

この時期、巣口としては広過ぎる穴があり、その穴から巣内を行き来するクロオオアリが見えました。

巣穴を見ると 9時22分撮影

巣口はこの巣口の他にもあるようです。

蜜器の左斜め下に広めの巣口、更に左斜め下と蜜器の右斜め方向にも巣口があった

このネクタリンの木の近くの芝地にあるクロオオアリの巣を仮に「W巣」と名付けます。

ところで、このW巣のクロオオアリが蜜源として利用していたのは、「ぽろたん」という品種のクリの木だったことがわかりました。
その「ぽろたん」には、小さなアブラムシが付いていました。このアブラムシは、2021年7月6日にも観察しています。

葉の上に付いた甘露を吸うW巣のクロオオアリ 9時38分撮影

直短寄生のT20220910-18 働きアリが1匹になる

9月29日のブログでは、働きアリは2匹のままいるものの、卵が見当たらなくなったと書きましたが、今日10月20日に見ると、働きアリが1匹死んでいました。

右の個体が新たに死んでいた働きアリ 10月20日17時44分撮影

参照:T20220910-18関連
2022年9月25日のブログ「2022年トゲアリの直短寄生の試み 3・4・5」
2022年10月6日のブログ「直短寄生5例のその後(10月6日)」
2022年10月25日のブログ「直短寄生4例のその後(10月25日)」
2022年11月22日のブログ「直短寄生が2例のみ残る」
2023年1月9日のブログ「直短寄生2例のその後(1月9日)」
2023年5月30日のブログ「直短寄生2例のその後(5月30日)」
2023年6月12日のブログ「直短寄生2例のその後 子育て開始? 成員増は不可」
2023年7月25日のブログ「孵化がまだのT20220910-18」
2023年8月1日のブログ「直短寄生のT20220910-18 巣から出る」
2023年9月18日のブログ「直短寄生のT20220910-18 働きアリが2匹に」
2023年9月29日のブログ「直短寄生のT20220910-18 卵がなくなる」

庭のクロオオアリ 再会?

夏が過ぎて、思い出したかのように、心配事がありました。長い間、庭で極く僅かにしかクロオオアリを見なくなったことです。玄関に置いているミツバチの巣箱へ何匹かが列をなしてやって来ていたのを見たことはありましたが、その外はほんの時たま、1匹のみが歩いていのを見たぐらいでした。
そんな中、10月15日、庭でクロオオアリを見つけました。巣を特定するために蜜を与えました。

10月15日15時14分撮影

帰路を追って行くと、L 巣 B16013(2019 年 6 月 8 日移植 18 日発見)に戻って行きました。

L巣がある場所 15時16分撮影
L巣

L巣への帰路の観察と並行して、もう1匹のクロオオアリにも蜜を与えていました。

大型のクロオオアリ 15時15分撮影

この大型のクロオオアリの帰路も追いましたが、途中で見失ってしまいました。帰路はL巣の方向ではありませんでした。
しばらくして、少し離れた別の箇所でクロオオアリを見つけましたので、同じく蜜を与えました。

15時20分撮影

帰路を追うと、前掲の大型のクロオオアリと同じ方向へと進み、ネクタリンの木の近くの芝地で見失いました。

ネクタリンの木の近くの芝地でクロオオアリを見失う 15時28分撮影

再び、最初に蜜を与えた近くを見ると、クロオオアリが来ていましたので、蜜を付け足して、そのクロオオアリの帰路を追ってみました。すると、最初に見つけたクロオオアリと同様に、L巣へと戻って行きました。2度観察できたことから、L巣が滅びていないことが判明しました。

最初に蜜を与えた近くにやって来ていたクロオオアリ 15時30分撮影
そのクロオオアリが戻って行ったのはL巣だった 15時35分撮影

再び少し離れたその別の場所を見ると、複数のクロオオアリが蜜を吸っていました。

15時36分撮影

後を追って行くと、今度もネクタリンの木の近くの芝地で見失いました。どうやらその当たりに巣口がありそうです。
芝刈りを長い間していないことが、見失う原因になっているようでしたので、芝を刈り込むことにしました。

芝を刈った

その後、芝を刈った箇所で観察していると、腹部が膨れた複数匹のクロオオアリがやって来て、巣口を探しているような行動が見られました。ただ、観察した限りでは、どのクロオオアリも巣口を見つけられないようでした。そこで、巣口を特定することは出来ずじまいになりました。巣口の特定は、後日にすることにしました。
このネクタリンの木の近くの場所は、これまでに巣のありかとして観察をしたことがない場所です。新たな発見となるコロニーなのか、それとも最も近い、といってもかなり離れているC巣のコロニーなのかは不明です。

それから1時間ほど経った頃、ネクタリンの木からは近い場所で、クロオオアリを多数見つけました。なぜ1箇所に多数集まっていたのかは調べていません。
蜜を与えておきました。帰路も観察しませんでした。

1箇所にクロオオアリが多数集まっていた 17時0分撮影
蜜を与えた 17時2分撮影

原因不明の大量死

クロオオアリのコロニーBK170530-081で異変が起きていました。10月11日、活動室(アンテグラウンドⅢ)に出ている働きアリの多くが、”殺虫剤がかかったかのように”苦しがっていました。
翌日見ると、既に死んでいる個体も多数見られました。

アンテグラウンドⅢの中 10月12日撮影

実はこうした事態は、以前にもこのコロニーのみでなく、複数のコロニーでも見られました。同じコロニーでも、人工巣の中では見られませんでしたので、乾燥によるものとも考えていましたが、その事態が起こった季節はかなり寒くなってからでした。今回は、気候としてはまだ温暖です。
原因は不明なままです。

直短寄生のT20220910-18 卵がなくなる

直近のトゲアリT20220910-18のブログ(9月18日)では、「6月12日や7月25日の時と比べると(卵が)少なくなっています」と書きましたが、今日9月29日、働きアリは2匹のままいるものの、卵が見当たりませんでした。

9月29日14時56分撮影
14時56分撮影

参照:T20220910-18関連
2022年9月25日のブログ「2022年トゲアリの直短寄生の試み 3・4・5」
2022年10月6日のブログ「直短寄生5例のその後(10月6日)」
2022年10月25日のブログ「直短寄生4例のその後(10月25日)」
2022年11月22日のブログ「直短寄生が2例のみ残る」
2023年1月9日のブログ「直短寄生2例のその後(1月9日)」
2023年5月30日のブログ「直短寄生2例のその後(5月30日)」
2023年6月12日のブログ「直短寄生2例のその後 子育て開始? 成員増は不可」
2023年7月25日のブログ「孵化がまだのT20220910-18」
2023年8月1日のブログ「直短寄生のT20220910-18 巣から出る」
2023年9月18日のブログ「直短寄生のT20220910-18 働きアリが2匹に」

トゲアリの女王アリを採集(2023年2回目)

9月9日に引き続き、9月23日にトゲアリの女王アリを採集しに滋賀県に行きました。早朝に降雨はなく、晴れてきていましたので、採集できることを期待して、例年の採集地点まで出かけました。
9月10日に6匹を採集した箇所で、トゲアリの女王アリが2匹、地上を歩いていました。

中央右側にも1匹写っている 9月23日8時33分撮影
2匹の採集場所

10日に5匹を採集したD巣まで行くと、巣の様子に明らかに変化がありました。樹の空洞の外周りを歩く働きアリの数が少なくなっていました。

樹の空洞の外周りにいる働きアリが少ない

空洞の中の様子を覗いてみると、羽アリがいないようでした。

空洞の上方の様子 8時41分撮影
羽アリが見当たらない 8時42分撮影
羽アリが見当たらない 8時42分撮影

10日の時には、樹の幹上で脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されていたのですが、この日は見かけませんでした。
過去何年かにも渡って数多く採集できていたA巣の近くの箇所でも、10日の時と同様に1匹も採集できませんでした。

A巣のすぐ近く

結局、この日を通して2匹しか採集できませんでした。
その2匹ですが、2匹とも傷ついていました。1匹は右後脚を基節から引きずって歩いていて、もう1匹は右前脚の転節以下を失っていました。

右後脚が不自由に
右前脚を失っている

2匹しか採集できなかったことを考えると、今日は結婚飛行はなかったようです。この2匹については、傷ついていたことから考えて、今日以前に結婚飛行を了えていて、何日か地上を歩いていた〈(1)(2)(3)〉のでしょう。そもそも、D巣の様子から考えると、今年の結婚飛行は既に終わっていたようです。

ちなみに2013年以後の記録で、9月下旬に採集した女王アリの数は次のようです。
2013年
  9月21日 20匹(29.2/18.2℃)
  9月24日 26匹(29.6/19.6℃)
  9月25日   6匹(30.1/20.5℃)
2015年
  9月28日 10匹(採集目標10匹に達したため)

トゲアリの大コロニーの大量の寿命死

T140906-40は、2014年の9月6日にクロオオアリのコロニーに寄生したトゲアリの大コロニーです。今年の9月で9年目を迎えます。

巣本体 2023年9月19日撮影
9月8日撮影

活動室アンテグラウンドⅡには、大量の働きアリの死体が積み上げられています。恐らく寿命で死んだのでしょう。

大量の働きアリの死体 9月19日撮影

直短寄生のT20220910-18 働きアリが2匹に

9月18日、直短寄生のT20220910-18では、働きアリが2匹になっていました。

働きアリ1匹目
働きアリ2匹目 女王アリは9月13日頃から再び人工巣に入るようになった

卵があるようです。6月12日や7月25日の時と比べると少なくなっています。

最初に産卵を確認したのは、5月30日でしたが、これまで1度も孵化した幼虫を見ていません。
卵が孵化しないという事例は、昨年一時的社会寄生をした「トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )」でも見られました。なぜ孵化しないのか分からないままになっていますが、このことから「孵化の条件」のようなもの(鳥の有精卵は適温と転卵が孵化の条件)がやがて分かるようになればと思います。

参照:T20220910-18関連
2022年9月25日のブログ「2022年トゲアリの直短寄生の試み 3・4・5」
2022年10月6日のブログ「直短寄生5例のその後(10月6日)」
2022年10月25日のブログ「直短寄生4例のその後(10月25日)」
2022年11月22日のブログ「直短寄生が2例のみ残る」
2023年1月9日のブログ「直短寄生2例のその後(1月9日)」
2023年5月30日のブログ「直短寄生2例のその後(5月30日)」
2023年6月12日のブログ「直短寄生2例のその後 子育て開始? 成員増は不可」
2023年7月25日のブログ「孵化がまだのT20220910-18」
2023年8月1日のブログ「直短寄生のT20220910-18 巣から出る」

「10年目の再生コロニー」(B120614-03)のその後

B120614-03は、2012年の6月14日に長野県の駒ヶ根市で採集したクロオオアリの女王アリのコロニーです。このコロニーの成員は、2022年になって短期間に大量に死亡して、2022年7月9日の時点で、女王アリの他は働きアリが1匹のみとなり、幼生虫は極く僅かになっていました。
そこで、コロニーの消滅を防いで、この女王アリの寿命を調べようと、7月9日、他のコロニーから繭を30個与えました(11歳女王アリのコロニーを再生)。

参照:直近の記録:2023年6月14日ブログ

以下は、9月18日の様子です。働きアリが25匹、雄アリが16匹いました。

昨年の7月9日に与えた繭は、全て羽化しているはずですし、越冬幼虫の1匹も羽化しているはずですから、現有の幼生虫は全てB120614-03が産んだことになります。ところで、働きアリが25匹いましたので、働きアリの寿命を考慮すれば、この25匹は30個の繭から羽化した働きアリの可能性が高いと考えられます。また、雄アリ16匹は、30個の繭から羽化したのではないのですから、B120614-03が産んだことになります。
現有の幼生虫が羽化してみなければ、断定はできないのですが、もし働きアリが増えずに、雄アリが増えるようでしたら、B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっていることになるでしょう。

トゲアリの女王アリを採集(2023年1回目)

9月9日、トゲアリの女王アリを採集するため、滋賀県彦根市内の2012年以来観察・採集している地点に行きました。

2021年から観察しているD巣 9月9日16時40分撮影
2012年から観察しているB巣 16時45分撮影
2012年から観察しているC巣 16時46分撮影
2012年から観察しているA巣 撮影は翌日10日の9時45分

この日は、夕刻からの観察であったのですが、トゲアリの女王アリは、地上や樹上で見つけることはできませんでした。
翌日の9月10日、9時過ぎに採集地に行くと、しばらくして地上を歩いているトゲアリの脱翅女王アリを見つけました。

最初に採集した脱翅女王アリ 9時11分撮影

そして同じ箇所で更に4匹を採集しました。

この写真には3匹の脱翅女王アリが写っている 上方中央に2匹、下方右寄りに1匹 9時12分撮影

D巣に行くと、過去2年に渡って繰り返し見てきたことですが、3箇所で脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されていました。

脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されている 9時17分撮影
別の脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されている 9時18分撮影

樹の空洞の中を覗いてみると、昨年同様に空洞の上方に塊が見られ、羽アリもいました。

樹の空洞の中のトゲアリの塊 9時20分撮影
羽アリが写っている 9時24分撮影
羽アリが写っている 9時29分撮影

D巣の樹の麓で、トゲアリの脱翅女王アリがフタフシアリ亜科のアリに攻撃されていました。

D巣の樹の麓で 9時29分撮影

また、最初に採集した箇所で更に1匹を採集しました。この1匹は、草の葉の上で休んでいました。

9時50分撮影

この日、合わせて12匹を採集しました。
翌日9月11日は、早朝降雨がありました。8時過ぎに同じ採集地に出かけましたが、結婚飛行は行われなかったようでした。間もなく雨が降りだし、採集できずに帰りました。

気象データ:

9月9日(終日値) 晴または曇
 最高/最低気温(℃):30.8/23.0  降水量(mm):0.0

9月10日(午前10時までの値) 晴または曇
 最高/最低気温(℃):30.0/24.1  降水量(mm):無

9月11日(午前8時までの値) 晴・雷・曇・雨
 最高/最低気温(℃):25.9/24.7  降水量(mm):0.5未満