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クロオオアリの新女王アリの羽化が進行中

飼育下のクロオオアリの女王アリの羽化については、これまでに次のブログで取り上げています。

B15006に雄アリが誕生」(2021年7月4日)
飼育下でクロオオアリの女王アリ誕生」(2022年6月30日)
クロオオアリの女王アリの羽化を撮る」(2022年7月6日)
女王アリの羽化がほぼ完了 B15006」(2022年7月23日)
今年も異様に大きな繭」(2023年6月7日)
B15006で今年も新女王アリが誕生」(2023年7月12日)
クロオオアリの新女王アリの誕生時期は?」(2023年8月1日)
クロオオアリの女王アリの羽化が始まっていた」(2024年7月8日)
今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は?」(2024年7月17日)
今年初めてのクロオオアリの女王アリの羽化」(2025年7月13日)
今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は(2025年)」(2025年8月1日)

それらによると、

2022年:
6月30日に1匹のみ羽化 7月25日まで羽化が続く
 ※室温の自動管理なし
2023年:
7月12日までには羽化が始まっていて、8月1日まで羽化が続く
 ※室温管理 26℃〜29℃
2024年:
7月8日には羽化が始まっていた ほぼ7月17日まで羽化が続く
 ※室温管理 26℃〜30℃
2025年:
7月13日から始まり、7月末日頃まで続いた
 ※室温管理 26℃〜30℃

となります。
7月13日、今日観察してみると、もう既に新女王アリの羽化は始まっていました。雄アリも羽化していました。

新女王アリ 7月13日9時42分撮影
羽化して間もない雄アリ 13時52分撮影

まだ複数女王アリの繭が残っていました。

いくつかある中の一つ
いくつかある中の一つ

ちなみに、昨年羽化したと思われる女王アリは、活動室アンテグラウンドⅠ型に出ています。

昨年羽化したと思われる有翅女王アリ 7月13日9時43分撮影
翅がない女王アリも1匹いた 9時43分撮影

意外な新女王アリの誕生(BH240518-09)

BH240518-09は、2024年5月18日に蒜山高原で新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。このコロニーは、昨年の9月12日に、トゲアリの新女王アリT250909-02に一時的社会寄生されました。
ところが今年の4月11日、T250909-02が既に死亡しているのが分かりました。
そのまま、飼育していたのですが、今年になって幼虫がとても大きくなり、大きな繭になっていました。
昨日見ると、新女王アリが4匹羽化していました。

4匹の新女王アリ 7月13日9時31分撮影

BH240518-09の女王アリは、創巣から1年超後の9月12日からは産卵できなかったのですから、それ以前に産卵された卵が孵化して幼虫になり、越冬幼虫となって冬を越し、今年になって羽化したことになります。それらの中で女王アリが4匹育ったことになります。
このような例はこれまで観察したことがありませんでした。

トゲアリの移植その後(7月11・13日)

7月11日と13日の庭に移植したトゲアリの様子を記録しておきます。

①7月11日の様子

6月29日の様子と比べて幼生虫と働きアリの数が少ないように見える 7月11日12時4分撮影
移植箱を設置しているクリの木の根元に多くの働きアリが集まっていた 7月11日12時5分撮影

②7月13日の様子

2日前の11日と比べると、幼生虫が一つ下の段にも移動されていた 7月13日10時8分撮影
移植時に新たに加えたもう一つのアンテシェルフ(写真奥)にも幼生虫が運び込まれているように見える 10時9分撮影
移植箱の外の側面に働きアリが集まっていた(移植箱の下方から撮影) 10時10分撮影
2日前には働きアリが多数集まっていたクリの木の根元近くには、トゲアリは少なくなっていた 10時11分撮影

トゲアリの移植その後(6月29日)

6月29日、トゲアリを移植しているクリの木を見ると、クリオオアブラムシがいて、そこにトゲアリがやって来ていました。

クリオオアブラムシの甘露を求めてトゲアリが来ていた 6月29日9時38分撮影

これまでは、クリの木に付くアブラムシとしては、クリオオアブラムシのみを見ていましたが、別種のアブラムシを見かけました。

6月29日9時37分撮影
6月29日9時38分撮影

移植箱の中を見ると、まだ引越はしていないことが分かります。

6月29日9時40分撮影

今年2度目のクロオオアリの移植

6月19日、今年2度目のクロオオアリの庭への移植を行いました。
移植したのはBH210523-34で、2021年5月23日に新女王アリを蒜山高原で採集したコロニーです。

BH210523-34 6月19日16時8分撮影
上の写真を拡大すると

1回目の移植と同様に、コロニーを飼育していた小型水槽のまま、ミツバチの飼育箱の中に入れ、水槽の開放蓋を外し、水槽から女王アリも出やすいように板を入れて、移植しました。移植場所は、池のほとりです。

6月19日16時12分撮影
移植場所は池のほとり 写真中央手前が移植に使っているミツバチの養蜂箱

3日経った6月22日、引越が完了していました。

働きアリが何匹かいたが、引越は完了していた 6月22日16時45分撮影

その翌日の6月23日、偶然、自宅の外壁の基礎の上面に沿って歩いているクロオオアリを見付けました。仲間を咥えて運んでいました。

仲間を運ぶクロオオアリ 6月23日8時56分撮影

後を追って行くと、外壁が角になっている場所の亀裂の中に入って行きました。その亀裂から出て来るクロオオアリもいて、明らかに巣になっているようです。この場所が、主要な引越場所になっているのかどうかは、今後の観察を待つことになります。

この亀裂の中に入って行った 8時59分撮影
亀裂から出て来るクロオオアリ 8時59分撮影
巣になっている場所の全景 8時59分撮影

今年初めてのクロオオアリの移植 その後(〜6月19日)

6月9日に移植をしたBH210523-30では、その翌日、タンパク源をミツバチの巣箱に運び入れる所を見ました。まだ、コロニーの本体は元のアンテシェルフ(営巣している飼育器)の中のようです。

ミツバチの巣箱の巣口から中に入ろうとする働きアリ 何かを咥えている 6月10日8時33分撮影

12日になると、2箇所で巣作りが始まっていました。最初に気づいたのは、ミツバチの巣箱の巣口から3.6m離れた軒下のスペースでした。そこには、軒下と庭を隔てるレンガや、保管中のミツバチの巣箱があります。

軒下のスペースの全景 6月12日12時14分撮影
土を咥えた働きアリが見える 12時15分撮影
ミツバチの巣箱の下から土を運び出していた 12時16分撮影

もう一箇所の巣作りの場所は、巣箱のすぐ下でした。

巣箱直下に土が積まれていた 6月12日12時21分撮影
働きアリが巣作りをしているようだ

それから1週間後の6月19日、既に引越を完了していました。

残っているクロオオアリはほとんどいない 6月19日撮影
引越は終わっていたが、観察時点では僅かに4匹ほど水槽とアンテシェルフの中に働きアリがいた 6月19日9時12分撮影

では、どこが引越先に選ばれたのでしょうか。以下の写真は、観察時点での軒下のスペースと巣箱直下の様子です。この時、両箇所ともに働きアリは見かけませんでした。

夕刻、巣箱を撤去すると、「巣箱直下」の巣のすぐ隣で巣作りをしているのに気づきました。

上中央に土を運び出している働きアリが写っている 6月19日16時23分撮影
上の写真を拡大すると 16時23分撮影

幼虫などを運ぶ引越を観察できていませんので、どこにコロニーの本体が移動したのかは現時点では分かりません。

今年初めてのクロオオアリの移植

昨年は、クロオオアリの4コロニーを庭に移植しています。
今年は、6月9日に、今年初めてになるクロオオアリのコロニーの移植を行いました。
移植するコロニーは、BH210523-30です。2021年5月23日に蒜山高原で新女王アリを採集したコロニーです。

BH210523-30 6月9日14時24分撮影

このコロニーを飼育していた小型水槽のまま、ミツバチの飼育箱の中に入れ、水槽の開放蓋を外し、水槽から女王アリも出やすいように板を入れて、移植しました。移植場所は、庭の西方にしました。

女王アリも水槽から出やすいように板を入れている 6月9日14時28分撮影
設置場所 庭の西方に当たる 14時29分撮影

トゲアリの移植その後(〜5月24日)

4年ぶりにトゲアリを庭に移植したのは5月21日でした。その翌日、トゲアリは移植箱から出て、活発に活動していました。

移植箱を設置した同じクリの木の空洞を掘り始めていた 5月22日8時42分撮影
その空洞から掘り出された木くずが直下に溜まっていた 8時42分撮影
移植箱を設置した同じクリの木の側面にたくさんの働きアリが見られた 8時44分撮影
その下方では、地面を歩くトゲアリもいた 8時45分撮影
巣の中の様子から引越をし始めたのではないことが分かる 8時49分撮影
クリの木の別の側面にも木くずが溜まり始めていた 8時52分撮影
その上方から木くずを落とそうとしている働きアリ 8時55分撮影

それから2日後の5月24日、クリの木の空洞で巣作りをする働きアリは見かけなくなっていた。

巣作りは止めたようだ 5月24日9時16分撮影

4年ぶりにトゲアリを庭に移植(2)

5月19日からトゲアリのコロニーを庭へ移植する準備を始めていましたが、本日5月21日、トゲアリのコロニーが入っている木製の箱を庭に設置しました。
設置場所としてクリの木を選びました。根本近くの枝が太く設置しやすいこと、クリの木には蜜源になるクリオオアブラムシがやって来ることが利点でした。
まず、移植箱を置く台を設置しました。そして、移植箱をその台の上に置きました。移植箱には、本体と同じ21mm厚の木の板で作った上蓋をしています。また、観察窓には同じ木の板で作った取り外し可能な蓋をしています。

移植箱を置くための台を設置 5月21日14時32分撮影
台の上に移植箱を置いたところ

それから3mm厚のアクリル板で作った屋根を移植箱に被せました。

3mm厚のアクリル板で作った屋根
移植箱に屋根を被せたところ 15時0分撮影
観察窓の蓋を外せば、営巣の様子が見られる

上蓋には、左右2箇所、径8mmの出入り用の穴を空けています。向かって左側の穴は今はシリコン栓で塞いでいます。

左の出入り口はシリコン栓で塞いでいる
右の穴から出ようとしているトゲアリの働きアリ 16時23分撮影

4年ぶりにトゲアリを庭に移植(1)

トゲアリのコロニーをこれまでに2回庭に移植してきました。
初回は2021年の2月5日で、このコロニー(T140906-03)は、翌年の7月16日に、既に死滅していたことが分かりました。
2回目は2022年の2月14日で、このコロニー(T130921-09)は、翌年の3月22日までは生存していた記録が残っています。
今年は4年ぶりになりますが、トゲアリのコロニーを庭に移植することにしました。そのコロニーの女王アリはT180919で、2018年の9月19日に滋賀県彦根市で採集した女王アリです。この女王アリがクロオオアリのコロニーB15002(2015年5月15日採集)に寄生したのは、2018年9月22日でした。

T180919の様子 2026年5月19日撮影

このコロニーは、小型水槽の中で飼育しています。巣の本体はリトルアンテシェルフの中になります。
別の小型水槽を用意しました。その水槽の中に別の空のリトルアンテシェルフを入れ、本巣のリトルアンテシェルフも入れました。

別の小型水槽の中に別の空のリトルアンテシェルフを入れたところ 本巣のリトルアンテシェルフをこの後入れました 

今回の移植では、本巣のリトルアンテシェルフと別のアンテシェルフを小型水槽に入れたまま、屋外に出します。そこで、この小型水槽を保護する箱が必要です。
21mm厚の木の板を使い、小型水槽をすき間なく覆う箱を作りました。この箱には、観察窓を作りましたが、水槽をすき間なく覆っているので、透明のアクリル板を窓に取り付ける必要はありませんでした。

木製の箱を上から見たところ ほぼすき間なくぴったりと小型水槽が収まっている 5月19日16時12分撮影
側面から見ると
中の様子を観察するための窓 透明なアクリル板やガラス板で窓を塞がなくてもクロオオアリは脱出できない

この箱を屋外に設置するのは後日にすることになりました。

有翅女王アリを1匹見つける

庭に棲息するクロオオアリが、いつ結婚飛行をするのか気にかけていましたが、5月17日、庭を歩いている時に、偶然にも有翅女王アリを1匹見つけました。クロオオアリの働きアリが女王アリの左後脚に咬みついていました。
辺りを注意深く見回しましたが、有翅女王アリや雄アリはいませんでした。また、庭中のどこにも、巣口の周りに出ている羽アリの群れはありませんでした。

庭を歩く有翅女王アリ 5月17日16時47分撮影
クロオオアリの働きアリが女王アリの左後脚に食いついている 5月17日16時47分撮影

クリオオアブラムシを移植

4月11日、「ぽろたん」のクリオオアブラムシを別の2本のクリの木に移植することにしました。この2本のクリの木は、元々は大木でしたが、1度切り倒し、そこから育った枝をこの冬に更に切り詰めた木です。今年は、この2本のクリの木には、クリオオアブラムシは発生しませんでした。
移植の方法としては、クリオオアブラムシが付いているぽろたんの枝を切り、2本のクリの木のそれぞれの枝に載せるように置きました。

東側のクリの木 4月11日10時18分撮影
ナナホシテントウがいた 10時19分撮影
西側のクリの木 10時25分撮影
こちらのクリの木にもナナホシテントウがいた 10時27分撮影

例年になく多数のナナホシテントウが蛹化していた

3月7日に、庭の南の市道沿いのカラスノエンドウを観察した際には、既にアブラムシが多数現れていて、そこにはナナホシテントウとその幼虫もいました。
それ以後、それらのカラスノエンドウには、多数のアブラムシがいましたので、ナナホシテントウの幼虫も多数見かけていたのですが、今日4月8日には、塀のコンクリートブロックにとても多くのナナホシテントウの蛹が付いていました。

点に見えるのがナナホシテントウの幼虫 4月8日9時20分撮影

私の庭には、果物の木を多く植えていますが、アブラムシ対策になりそうです。

クリオオアブラムシが多数に クロオオアリの姿も

しばらくクリの木(品種名ポロタン)を観ていない間に、クリオオアブラムシがたくさん活動していました。そこにクロオオアリも来ていました。

クリオオアブラムシとクロオオアリ 4月6日16時28分撮影
クリオオアブラムシとクロオオアリ 4月6日16時34分撮影

クリオオアブラムシの次の世代も生まれていました。卵ではなく幼虫を生んでいる母体も見ることができました。

この写真では3個体が幼虫を生んでいる 4月6日16時35分撮影
越冬卵の痕 4月6日16時29分撮影

クリの木から下りて、地上を歩くクロオオアブラムシも幾匹かいました。

クリの木から下りて地上を歩くクリオオアブラムシ 4月6日16時30分撮影

トゲアリの寄生の試み3のT20220910-65が死亡

トゲアリの寄生の試み 3(クロオオアリのコロニーBH210523-21にトゲアリの新女王アリT20220910-65が、2022年9月に寄生 )のトゲアリの女王アリが死んでいました。

4月5日撮影

死因は特定できていません。2022年9月に行ったトゲアリの寄生の試みでは、5例が寄生に成功しましたが、その内、トゲアリのコロニーが作れたのは、T20220910-65が死んだため、3例(「トゲアリの寄生の試み5」は全滅)となりました。

4月5日撮影

クロオオアリの働きアリは、幾匹も生きていましたから、それらの働きアリが成虫になったのが、全て2023年の6〜9月にかけてと想定すると、少なくとも2年半から3年弱生き続けたことになります。

クロヤマアリも緑の幼虫を運んでいた

3月23日、クロオオアリが緑の幼虫を咥えて運んでいるところを見ていましたが、今日4月2日、クロヤマアリが緑の幼虫を運んでいました。

11時16分撮影
上とは別のクロヤマアリ こちらは青虫の頭部を下にして咥えている 11時17分撮影

これらの青虫は、3月23日の観察から、カラスノエンドウの葉を食べる幼虫であることが分かっています。南フェンス下の市道の脇に生えているカラスノエンドウに付いていた青虫なのでしょう。

クロナガアリの女王アリを採集 2026年

4月2日、4年ぶりにクロナガアリの女王アリを2匹、自宅の庭のカーポート下の芝地で見付けました。

10時9分撮影
10時10分撮影

これまでも、自宅の庭とその周辺で、クロナガアリの女王アリを採集しています。2019年は5月1日、2018年は4月26日、2017年は4月16日、2022年は4月23日でした。
今年は今日の4月2日ですから、これまでの記録の中では、最も早いことになります。

( )内はその日の最高気温
2019年5月  1日 (21.6℃)
2018年4月26日 (22.2℃)
2017年4月16日 (26.6℃)
2022年4月23日 (25.2℃)
2026年4月  2日 (18.1℃)

3月末日までに庭で生存が確認されたのは6コロニー

3月末日までに生存が確認された庭のコロニーは次のようです。

3月14日 BH170521-025+BH170520-001 赤い屋根の西洋ミツバチの飼育箱の下
3月23日 T巣(BK170530-133+BH170521-023) ブドウ園横のコンクリート階段の横
3月23日 20-250421巣(昨年2回目に庭に移植したB200603-067) ムベの木の近く
3月27日 O巣B15099(2019年8月23日移植) イワダレソウの中
3月28日 昨年の4回目に移植したBH18024 ブドウ園の東奥
3月31日 21-250325巣(昨年の3月25日に庭への移植を始めたBH210523-37) 花椒の木の近く

BH210523-37の巣口が見つかる

3月31日、庭に設置している蜜器の一つ(L巣B16013に近い)にクロオオアリが複数匹来ていました。

9時12分撮影

L巣のクロオオアリだろうとは思いましたが、帰路を追ってみることにしました。
すると、L巣がある箇所からは離れて行き、やがて地中に入って行きました。
そこは、昨年の3月25日に庭への移植を始めたBH210523-37(2021年5月23日に蒜山高原で新女王アリを採集したクロオオアリのコロニー)が巣作りをした場所でした。

左に蜜器が見える 左下に巣口があった 3月31日9時11分撮影
巣に入って行く直前 9時14分撮影
昨年の4月28日の上の写真と同じ箇所の巣口の様子