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今年のトゲアリの寄生の試み5例のその後(12月1日)

今年行ったトゲアリの寄生の試みでは、5例で第一段階が成功しました(9月24日ブログ)。
以下は5日後の9月29日の様子です。

① 宿主BH240518-04への寄生(T250909-01)

② 宿主BH240518-09への寄生(T250909-02)

③ 宿主BH240518-22への寄生(T250909-03)

④ 宿主BH240518-25への寄生(T250909-04)

⑤ 宿主BH240518-29への寄生(T250909-05)

それからほぼ2ヶ月後の12月1日、上記②の宿主BH240518-09に寄生したT250909-02が死亡しているのに気づきました。

T250909-02が死んでいた 12月1日撮影

他の4例は、トゲアリのコロニーとして順調に経過しているようです。

① 宿主BH240518-04への寄生(T250909-01)

③ 宿主BH240518-22への寄生(T250909-03)

④ 宿主BH240518-25への寄生(T250909-04)

⑤ 宿主BH240518-29への寄生(T250909-05)

ただ、④のT250909-04は、いつの間にか右前脚を失っていました。右前脚の基節は残っていて、転節か腿節以下を失っているようです。

躯体に異変等がある3匹のトゲアリの女王アリ

今年採集したトゲアリの女王アリの内、3匹は躯体に異変がありました。
○ 右の触角の先端が内側に湾曲している(個体A)

11月18撮影

このAは、彦根で採集してから16日後の9月25日、この日初めて給餌をしたのですが、砂糖水を飲みました。

砂糖水を飲む 9月25日撮影

また、12月1日にも砂糖水を飲んでいるところを見ました。

12月1日撮影

○ 四肢に欠損がある(個体B)
採集当初から、四肢の一部に欠損がありましたが、12月1日には更に肢を失っていました。

12月1日撮影
12月1日撮影

個体Bは、個体Aと同様に9月25日に砂糖水を飲みました。

砂糖水を飲む 9月25日撮影

○ 採集後に脱肢した(個体C)
このCは、採集当日にクリアーケースの中で脱翅しました。Cは採集してから20日後の9月29日に死亡しました。Cについては、砂糖水を飲んでいるところは見ていませんでした。

9月29日撮影

参照:かつてのトゲアリの単独女王アリの寿命に関する記録
トゲアリの女王アリをストック ! ?」(2013年9月18日)
トゲアリの女王アリは単独でいつまで生きられるか?」(2013年9月27日)
「トゲアリの女王アリは単独でいつまで生きられるか?」の結果」(2014年3月8日)
トゲアリの単独女王アリの寿命 追試」(2022年10月7日)

トゲアリの寄生の第一段階 頭部が落とされるのはいつ?

これまでの観察によると、トゲアリの女王アリは、宿主の女王アリの腹面から頚に咬みついて寄生を開始するようです。そして、そのままの体勢で何日も過ごすのですが、やがて宿主の女王アリの頭部が落とされます。それが、寄生成功の第一段階と言って良いでしょう。
では、宿主の頚に咬みついてから、だいたい何日ぐらいで、宿主の女王アリの頭部が落ちるのでしょうか。観察日が実際に頭部が落ちた日とは限りませんが、宿主がクロオオアリの場合、以下に記載してみます。

頚に咬みついた日 頭部が落ちた観察日 その間の日数
20250912 20250921 9
20250913 20250920 7
20250914 20250920 6
20250915 20250920 5
20250916 20250924 8
20220912 20220918 6
20220913 20220917 4
20220913 20220922 9
20220913 20220917 4
20220919 20220929 10
平均値 6.8

再考 トゲアリの寄生時期と成功率の関係は?

昨年の9月17日のブログ「一時的社会寄生の試みを継続 寄生時期と成功率の関係は?」で、次のように書いています。

「2018年の場合は、トゲアリの女王アリを9月19日に採集し、3日後の22日に寄生を試みています。サンプルは1例で、寄生に成功しています。
2021年の場合は、トゲアリの女王アリを9月12日に採集し、4日後の16日に寄生を試みています。サンプルは2例で、1例が寄生に成功しています。
2022年の場合は、トゲアリの女王アリを9月10日に採集し、2日後3日後の12日・13日に寄生を試みています。サンプルは5例で、4例が寄生に成功しています。」

そして、2024年については、トゲアリの女王アリを9月8日に採集し、5日後の13日に1例、7日後の15日に4例、8日後の16日に6例に寄生を試みています。11例ともに寄生に失敗しています。
今年の場合は、トゲアリの女王アリを9月9日に採集し、2日後の11日に4例、3日後の12日に4例、5日後の14日に2例、6日後の15日に3例、7日目の16日に6例に寄生を試みました。その結果は、2日後は0/4、3日後は2/4、5日後は1/2、6日後は1/3、7日後は1/6で寄生に成功しています。
以上は何れも、トゲアリの女王アリを直接クロオオアリのコロニーに入れるという方法をとっています。
そこで、今年の2日後の0/4を例外と考えれば、上記の寄生方法ではと言う条件付きですが、昨年の9月17日のブログで示唆したように、「結婚飛行後、より早い時点で寄生を試みる方が、寄生の成功率は高い」と言えそうです。

トゲアリの寄生の試み 5例で第一段階が成功

昨年新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーを多数飼育しています。今年は、これらのクロオオアリのコロニーに、先日9月9日に採集したトゲアリの女王アリを寄生させることにしました。
寄生の試みは全部で19例行いました。いずれも寄生を始めさせる前に、1・2匹のクロオオアリの働きアリとトゲアリの女王アリをフィルムケース等の中で接触させ、化粧行為をするように促しました。ただ、トゲアリ側の各個体による個性とも言えるものが同じではなく、一概に同じ程度、化粧行為が行われたわけではありません。また、化粧行為を行っても、トゲアリの女王アリがクロオオアリのコロニーに進入した際は、全ての例でクロオオアリから攻撃を受けていました。

以下は、寄生が成功した5例です。

① 宿主BH240518-04への寄生(T250909-01)

T250909-01がフィルムケースから宿主へ進入した直後 9月12日14時02分撮影
T250909-01がクロオオアリから攻撃を受ける 9月12日14時06分撮影
化粧行為を行うT250909-01 9月12日14時7分撮影
クロオオアリの女王アリの背面から、T250909-01が頚に咬みついている 9月12日15時44分撮影
2日後の9月14日 頚に咬みついたまま 18時59分撮影
クロオオアリの女王アリは死んでいる 頚はまだ落とされていない T250909-01は頚に咬みついていない 9月20日17時42分撮影
頚が落とされていた 9月21日20時9分撮影

② 宿主BH240518-09への寄生(T250909-02)

フィルムケースの中のクロオオアリはBH240518-09の働きアリ 9月12日16時10分撮影
BH240518-09の中へT250909-02が入って行った 9月12日20時36分撮影
攻撃を受けるT250909-02 9月12日20時38分撮影
翌日13日の様子 T250909-02がクロオオアリの女王アリの頚に腹面から咬みついている
9月14日 前日同様、T250909-02がクロオオアリの女王アリの頚に腹面から咬みついている 19時1分撮影
クロオオアリの女王アリはまだ生きている 9月16日9時30分撮影
クロオオアリの頭部が切り落とされていた 9月20日17時30分撮影

③ 宿主BH240518-22への寄生(T250909-03)

この後フィルムケースの中にT250909-03とクロオオアリの働きアリ2匹を入れる 9月14日19時10分撮影
フィルムケースの蓋を取って、フィルムケースを宿主の飼育ケースのアクセス孔の上に被せる 9月14日21時7分撮影
攻撃を受けるT250909-03 9月14日21時8分撮影
T250909-03がクロオオアリの女王アリの後脚に食いついた 9月14日21時11分撮影
T250909-03がクロオオアリの女王アリの背面に馬乗りになっていた 9月14日21時20分撮影
T250909-03はクロオオアリの女王アリの背面から腹面へ移り、頚に咬みついている 9月14日21時26分撮影
T250909-03がクロオオアリの女王アリの頚に腹面から咬みついている 9月16日9時32分撮影
クロオオアリの女王アリの頭部が落とされていた 9月20日17時31分撮影
ゴミ置き場にクロオオアリの女王アリの死体があった 9月23日9時13分撮影

④ 宿主BH240518-25への寄生(T250909-04)

いったんはフィルムケースに入れたものの、接触空間を狭めるために、入れ物を換えた 9月15日15時31分撮影
フィルムケースの蓋を取って、フィルムケースを宿主の飼育ケースのアクセス孔の上に被せた 9月15日16時34分撮影
攻撃されるT250909-04 9月15日16時36分撮影
T250909-04がクロオオアリの女王アリの後脚に咬みついた 9月15日16時49分撮影
クロオオアリの女王アリがT250909-04に攻撃している 9月15日16時50分撮影
女王アリの両者の闘いは終わったかに見えたが…… 9月15日16時52分撮影
T250909-04の方から再び闘いを始めた 9月15日16時52分撮影
T250909-04はクロオオアリの女王アリの腹面を捉えた 9月15日16時52分撮影
頚に咬みついた 9月15日16時54分撮影
翌日の9月16日 頚に咬みついている 9時38分撮影
頭部が落とされていた 9月20日17時30分撮影

⑤ 宿主BH240518-29への寄生(T250909-05)

この後フィルムケースの中にT250909-05とクロオオアリの働きアリ2匹を入れる 9月16日9時10分撮影
宿主の中に入るT250909-05 9月16日14時16分撮影
女王アリ同士で闘いが起こった 9月16日14時18分撮影
9月16日14時18分撮影
両者はいったん別れた 9月16日14時18分撮影
T250909-05がクロオオアリの女王アリの背面から頚を狙っている 9月16日14時19分撮影
T250909-05はクロオオアリの女王アリの腹面に移動 9月16日14時20分撮影
腹面からクロオオアリの女王アリの頚に咬みついた 9月16日14時20分撮影
4日後も頚に咬みついている 9月20日18時2分撮影
クロオオアリの女王アリはまだ生きていた 9月21日20時10分撮影
クロオオアリの女王アリは既に死んでいた 頭部はまだ落とされていない 9月23日9時11分撮影
T250909-05は、クロオオアリの女王アリの腹面に留まっていた 9月23日9時11分撮影
頭部が落とされていた 9月24日13時29分撮影

9月16日時点のトゲアリの様子(特に幼生虫)

9月16日時点での飼育している全てのトゲアリの様子、特に幼生虫の様子を記録しておきます。

T140906-40(2014年寄生)

T180919(2018年寄生)

T210912-02(2021年寄生)

T20220910-44(2022年寄生)
クロオオアリの働きアリが3匹生きています。

1匹目
2匹目
3匹目

T20220910-53(2022年寄生)
クロオオアリはいません。

T20220910-54(2022年寄生)
クロオオアリはいません。

昆虫を分解している まだ幼虫を育てているのだろうか

T20220910-65(2022年寄生)
トゲアリの働きアリや幼生虫はいません。クロオオアリがまだ多く生きています。

ところで、2022年寄生の4コロニーの宿主は、何れも2021年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーでした。この宿主の最も若い個体(クロオオアリの働きアリ)は2023年に羽化しています。興味深いのは、クロオオアリの寿命という点では4コロニーともに同じはずですが、生き残っているクロオオアリの個体数には大きな違いがあります。
今回の事例に限ってと言うことにはなりますが、トゲアリのコロニーの増大と宿主のクロオオアリの働きアリの寿命との間には、確かな関連がありそうです。

トゲアリの女王アリを採集(2025年)

9月9日、トゲアリの新女王アリを採集するために、滋賀県彦根市内の2012年以来観察・採集している場所に行きました。ちなみに、昨年は、一日早い9月8日に、同じ場所で、7時半頃から10時半頃までの3時間で、トゲアリの新女王アリを53匹採集しています。

8時半頃、採集地に着いてすぐに、トゲアリの脱翅女王アリを見つけました。

最初に見つけた脱翅女王アリ 9月9日8時30分撮影

この後、主に3箇所で新女王アリを採集しました。

一番多く採集できた場所 21匹採集 ここはA巣があった場所から林道を上がったところ
7匹採集 上の写真の場所より少し林道を上がったところ
10匹採集 写真の中央の木にかつてA巣があった この他にこの場所より林道を下った場所で1匹採集している

2021年以来観察をしているD巣では、結婚飛行を終えた女王アリは見当たりませんでした。

D巣がある木 この日は結婚飛行はなかったようだ
樹洞の中の様子 9時2分撮影
羽アリが多数見える 9時3分撮影
結婚飛行はこれからのようだ 9時6分撮影

トゲアリの新女王アリの採集は、この1日で終えることにしました。8時半頃から10時頃までの1時間30分ほどの時間で、39匹採集しました。その内、1匹は有翅女王アリでしたが、しばらくすると脱翅していました。

39匹を採集
ケースの中で脱翅した女王アリ 9月9日16時56分撮影

ところで、昨年の気象は次のようでした。
      日 (最低気温 / 最高気温) 昼(06:00-18:00) 夜(18:00-翌日06:00)
 前日  9月7日  (23.1 / 32.7)       晴         晴
 採集日 9月8日  (24.4 / 33.8)       晴         晴
今年は次のようです。
      日 (最低気温 / 最高気温) 昼(06:00-18:00) 夜(18:00-翌日06:00)
 前日  9月8日  (26.1 / 32.6)   曇時々晴、雷を伴う    晴時々曇
 採集日 9月9日  (25.9 / 34.0)   晴後時々曇、雷を伴う   晴時々曇

T140906-40で雄アリが3匹見つかる

飼育環境下のトゲアリのコロニーT140906-40(2014年9月6日に新女王アリを採集)で、昨年初めて女王アリが誕生しました。最初に女王アリの羽化を観察したのは、6月18日のことでした。そして、8月9日には、かなりの数になっていました。

2024年8月9日撮影

ところが、今年は女王アリになるような大きな繭も、羽アリもずっと見つけられないままでした。
8月21日になって、人工巣の中を注意深く見ていると、本巣を拡張した分巣のアンテシェルフの中に雄アリがいるのに気づきました。最初は1匹しか見つけられなかったのですが、更に注意深く観察して3匹いることが分かりました。本巣の中も改めて見たのですが、こちらには羽アリはいませんでした。

分巣のアンテシェルフで見つけた雄アリ 8月21日20時42分撮影
アンテシェルフ 上から3段目に雄アリが写っている 8月21日20時42分撮影
本巣の様子 羽アリは見当たらなかった 8月21日21時10分撮影

それにしても、昨年と比べて、今年は何故極少数の雄アリしかいないのでしょうか。思い当たる原因はありませんでした。
ちなみに、2022年には、雄アリがこのコロニーで初めて多数誕生していました。不規則ながら隔年発生のような波があるのでしょうか。

2022年7月29日撮影

トゲアリの寄生の試み 3 コロニーが作れない

トゲアリの寄生の試み 3(クロオオアリのコロニーBH210523-21にトゲアリの新女王アリT20220910-65が、2022年9月に寄生 )の直近の様子は、今年の7月1日・2日に記録しています。

トゲアリの女王アリは健全だが、クロオオアリしかいない 2025年7月1日撮影
2025年7月1日撮影
孵化したばかりの幼虫はいるようだ 2025年7月1日撮影

その時点では、僅かに卵や孵化したばかりの幼虫がいたのですが、8月15日には、幼生虫はいなくなっていました。

8月15日撮影
8月15日撮影

このT20220910-65のコロニーでは、かつても卵や僅かに幼虫が見られましたが、トゲアリの働きアリは一度も生まれていません。

2023年5月27日撮影 繭はクロオオアリの越冬幼虫が蛹化したもの
2023年8月2日撮影 繭はクロオオアリの越冬幼虫が蛹化したもの
2023年9月7日撮影 大きな幼虫はクロオオアリの幼虫と思われる
2024年1月15日撮影 トゲアリの越冬幼虫はいないようだ
2024年4月10日撮影 クロオオアリはまだ多数いるが、トゲアリの成虫も越冬幼虫も見当たらない
2024年6月2日撮影 卵を多数産んでいる 何故か大きめ幼虫がいた
2024年6月2日撮影 大きめ幼虫
2024年6月28日撮影 大きめの幼虫が見当たらず、繭にもなっていなかった
2024年10月16日撮影 6月28日には卵が多数あったが、卵は1個のようだ クロオオアリのみ
2025年5月9日撮影 幼生虫がいない

2022年9月に行ったトゲアリの寄生の試みでは、5例が寄生に成功しましたが、トゲアリのコロニーが作れたのは現時点では3例になります(「トゲアリの寄生の試み5」は全滅)。寄生が成功しても、必ずしもコロニーが作れるとは限らないということになります。

2022年一時的社会寄生の試みの様子(2025年7月1日・2日)

2022年9月に行ったトゲアリの一時的社会寄生については、直近では昨年(2025年)の5月9日に記述しています。
以下は今年(2025年)の7月1日と2日の様子になります。
なお、5月9日の別のブログで記述したように、寄生の試みの1と4については、小型水槽に元巣のカップ型コンクリート飼育器とリトルアンテシェルフを入れて、コンクリート飼育器の方へ引越するようにしていました。ですが、今日に至るまで、カップ型コンクリート飼育器からリトルアンテシェルフへは引越をしていません。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

トゲアリの女王アリは健全だが、クロオオアリしかいない
孵化したばかりの幼虫はいるようだ

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

既に全滅しています。

羽化が進むトゲアリ

6月13日のブログでも、飼育下のトゲアリの様子を書いていますが、トゲアリの羽化がかなり進んでいます。

ごみ捨て場所には繭の抜け殻がたくさん捨てられている 6月17日撮影
改めて成虫を見ると、胸部がまだ明るい橙色の個体が多く見られる 近日生まれたのだろう 6月17日撮影

T210912-02のコロニーからクロオオアリは全て死亡

5月9日に、「トゲアリのコロニーT210912-02には、今もクロオオアリの働きアリが生きています。昨年と比べれば、極僅かになっていますが、4匹確認できました」と書きましたが、6月13日までにクロオオアリの働きアリは全て死亡していました。

クロオオアリの働きアリは見当たらなかった 6月13日撮影

トゲアリの寄生の試みの1と4の引越

同日のブログで記述しているトゲアリの寄生の試みの1と4を引越させることにしました。
引越先は、小型水槽に入れたリトルアンテシェルフです。ただ、巣になっているカップ型のコンクリート飼育器を分解することなく、開放蓋を取り除いて小型水槽の中に入れましたので、引越には時間がかかるかも知れませんし、そもそも引越が行われるのかは分かりません。

寄生の試み1のT20220910-53
寄生の試み4のT20220910-44

2022年一時的社会寄生の試みの様子(2025年5月9日)

2022年9月に行ったトゲアリの一時的社会寄生については、直近では昨年(2024年)の10月16日に記述しています。
以下は今年(2025年)の5月9日の様子になります。
トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

トゲアリの働きアリはいない
女王アリは健康そうだが、幼生虫はいない

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )
T20220910-67は、産卵はしましたが、孵化することはありませんでした。クロオオアリを含め、全滅していました。

トゲアリの女王アリの死体

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )
こちらを参照

T210912-02・T180919・T20220910-54の様子

T210912-02は、現在飼育しているトゲアリのコロニーの中では、2番目に大きなコロニーです。アンテグラウンドⅢを活動室にしています。

T210912-02 2025年5月9日撮影

T180919は、現在飼育しているトゲアリのコロニーの中では、3番目に大きなコロニーです。人工巣リトルアンテシェルフを小型水槽に入れて飼育しています。

T180919 2025年5月9日撮影

T20220910-54は、現在飼育しているトゲアリのコロニーの中では、4番目に大きなコロニーです。人工巣リトルアンテシェルフを小型水槽に入れて飼育しています。トゲアリの寄生の試み 2(BH210523-19に寄生 )です。

T20220910-54 2025年5月9日撮影

子育てのタンパク源はどこから?

越冬幼虫が育ち始めています。トゲアリの幼虫の方が、クロオオアリの幼虫よりも早くから育ち始めていたようです。

トゲアリT140906-40 4月15日撮影
トゲアリT180919 4月15日撮影
クロオオアリB200603-075 4月15日撮影
同上

ここで、疑問に思うことがひとつあります。と言うのは、まだ今年になって1度も昆虫などのタンパク源を与えていないことです。これらの幼虫は、昆虫などの餌を食べずに成長していることになります。
このことについて、かつてのブログで触れたことがあります。2014年4月5日のブログ「食物の貯蔵とリサイクル」をご参照下さい。

一時的社会寄生のトゲアリ4+1例の様子(2024年10月16日)

2022年9月に行ったトゲアリの一時的社会寄生5例の試みの内、4例の様子と1例の様子を記録しておきます。(前回の6月28日の4例の様子はこちら、前回の6月18日の1例の様子はこちらを参照)

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

6月28日にはまだクロオオアリがいたが、トゲアリだけになっている

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

6月28日には卵が多数あったが、卵は1個のようだ クロオオアリのみ

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

クロオオアリが散見される
羽化して間もないと思われるトゲアリがいる
幼虫がいる

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

クロオオアリの死体と思われる
6月28日にも幼生虫としては卵のみがあったが、今回もその時とほぼ同数の卵がある

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

6月18日と比べると、明らかにコロニーが大きくなっている
幼虫もたくさん見られる
繭もある
タンパク源もまだ摂取しようとしている

T140906-40の様子(2024年10月16日)

T140906-40では、まだ結婚飛行に飛び立つ羽アリがいます。ただ、ほぼ雄アリのみです。

女王アリは一番上の1匹のみ この写真には雄アリが8匹写っている 10月16日10時16分撮影

T140906-40の活動室アンテグラウンドⅡ型の中には、有翅女王アリのみならず、脱翅女王アリもいませんでした。

活動室に出ている雄アリ 9時3分撮影

人工巣の中にも新女王アリはいませんでしたが、雄アリの方は人工巣の中にもいました。

人工巣の中の雄アリ 9時11分撮影

ちなみに、新女王アリの死体を探しましたが、見当たりませんでした。

幼虫が多数います。私にはこのまま越冬幼虫になるのかを判断できるだけの知見がなく、今回は判断を見送ることにします。(以下何れも10月16日撮影)