トゲアリ」カテゴリーアーカイブ

飼育トゲアリの羽アリたち

6月18日に、トゲアリのコロニーT140906-40(2014年9月6日に新女王アリを採集)で、女王アリが誕生したことについて触れていますが、6月26日には雄アリが活動室アンテグラウンドⅡ型にいるのを見つけました。

活動室に垂らした蜜を働きアリと一緒に吸っている雄アリ 6月26日20時58分撮影

7月3日には、女王アリがかなりの数になっていました。中には、活動室に出てきている女王アリもいました。

本巣の中の女王アリ
本巣の中の女王アリ
本巣の中 働きアリからケアを受けているように見える
羽化直後、ちょうど翅が伸びきったところなのだろうか
羽化後、まだ翅が白っぽい
羽化後、体色が黒っぽくなってきている
活動室の壁面を歩き回る女王アリ
活動室の床の死骸置き場になっているところにいる女王アリ2匹
上の写真の1匹は、なぜか死んだ働きアリの肢を咥えていた

T20220910-540をリトルアンテシェルフへ

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )は、直近のブログで触れているように、トゲアリの寄生の試み5例の中で、最も良く繁栄しています。コロニーの本体は、コンクリート巣の上面に移動しています。

6月18日撮影

そこで、T20220910-54をリトルアンテシェルフに引越させることにしました。引越の方法としては通常の方法を用いたのですが、短時間でしたがその観察の限りでは、リトルアンテシェルフへ引っ越すような動きがありませんでした。

引越用の衣裳ケースの中の様子 リトルアンテシェルフの中へ幼生虫を運び込んでいない

そのため、リトルアンテシェルフを衣裳ケースに入れたまま、アルミホイールを外し、アンテシェルフの上方の蓋を開けて、衣裳ケースの中で分散していた成員を、平筆と薬さじを使って、直接強制的にアンテシェルフの中へ落とし入れました。それから、リトルアンテシェルフを開放蓋付きの小型水槽の中に入れました。衣裳ケースの中に残っていた働きアリと幼生虫は、小型水槽の中に落とし入れました。

引越はほぼ完成 13時54分撮影

小型水槽の中に落とし入れた幼生虫は、やがて働きアリによってリトルアンテシェルフの中に運び込まれました。

小型水槽の中の幼生虫をリトルアンテシェルフの中へ運び込む働きアリ 14時6分撮影

創巣10年目で女王アリ誕生 トゲアリT140906-40

トゲアリのコロニーT140906-40(2014年9月6日に新女王アリを採集)は、クロオオアリのコロニー(2012年6月14日に新女王アリを採集 S/N:B-NESTCON01024)に、2014年9月11日に一時的社会寄生したコロニーです。今年で創巣から10年目を迎えます。
以前からとても大きなコロニーになっていましたが、今日始めて、羽化したばかりの女王アリがいるのに気づきました。

前胸背板前方に刺が1対あるので女王アリであることがわかる 6月18日撮影

ちなみに、2年前の2022年7月には、雄アリが多数誕生していました。

雄アリ 前胸背板前方に刺がない 2022年7月29日撮影

本巣の中には、これから羽アリになると思われる大きな繭も散見されました。また、これから育つ幼虫も多数見られます。

この繭は女王アリの繭なのだろうか 6月18日撮影
これから育つ幼虫も多数いるようだ 6月18日撮影

ちなみに、T140906-40の直近の様子については、5月30日に、リトルアンテシェルフで人工巣を拡張したことについて触れていますが、今ではこのリトルフアンテシェルフにも幼生虫が運び込まれています。居住スペースとして利用されるようになったことが分かります。

左が元々の本巣 右が新たに増設したリトルアンテシェルフ 6月18日撮影

トゲアリ 羽化が始まる

トゲアリのコロニーT1809192018年9月22日 B15002(2015/05/15採集)に進入〉の直近の様子については、6月5日に触れたばかりですが、今日6月9日に見ると、繭の抜け殻が多数散見されました。働きアリの羽化が始まっているようです。

働きアリの繭の殻 6月9日16時36分撮影
抜け殻が散見される 16時36分撮影
人工巣の中の様子 16時37分撮影

トゲアリの2コロニーの様子

T180919T210912-02の様子については、4月10日のブログで触れています。それからほぼ2ヶ月弱の6月5日の様子を記録しておきます。

1)T1809192018年9月22日 B15002(2015/05/15採集)に進入〉

人工巣リトルアンテシェルフを小型水槽の中に入れて飼育している
シェルフ2段に幼生虫がいる

2)T210912-022021年9月16日 BK170530-040(2017年5月30日採集)に進入〉

人工巣リトルアンテシェルフを活動室アンテグラウンドⅢに繋げて飼育している
シェルフ4段に幼生虫がいる

T180919とT210912-02を比べてみると、一時的社会寄生が始まった時期に3年の隔たりがあるのですが、むしろ遅くから寄生を始めたT210912-02の方が大きなコロニーになっています。
その差の要因が、単に女王アリの個体差なのか、飼育環境によるものなのかは不明です。

T140906-40の人工巣を拡張

新女王アリの採集から今年で10年目を迎えるトゲアリのコロニーT140906-402014年9月11日 B-NESTCON01024(2012/06/14採集)に進入〉の様子は、直近では4月10日のブログで記録しています。その時は、働きアリが多くて越冬幼虫の様子は僅かしか観察できませんでしたが、今年も子育ては順調で、今では繭等の幼生虫が多く見られるようになっていました。その上、成虫もかなりの数になっています。

5月30日13時8分撮影
側面から上部を見たところ 13時8分撮影
活動室アンテグラウンドⅡの様子 13時10分撮影

そこで、居住スペースを拡張することにしました。リトルアンテシェルフを追加しました。
使用したリトルアンテシェルフは旧型で、外部に拡張できる内径6mmのパイプが片方しか付いていないので、前面最下段に拡張パイプを取り付け、人工巣本体とシリコンホースで繋げました。もう一方の拡張パイプは、既存のシリコンホースでアンテグラウンドⅡと繋げました。

14時24分撮影
全体の構成 人工巣本体の左下からもシリコンホースでアンテグラウンドⅡと繋がっている
21時頃の様子 少しだがリトルアンテシェルフ内に働きアリが増えていた 20時59分撮影

T20220910-67が今年も産卵 昨年は孵化せず

トゲアリの寄生の試み 5のT20220910-67が産卵していました。
ほぼ2週間前の4月10日の観察の際には、トゲアリの越冬幼虫はいませんでした。ただ、女王アリの腹部がかなり膨らんでいました。

女王アリの腹部はかなり膨らんでいる トゲアリの成虫も幼生虫もいない 4月10日撮影
卵が3個程ある 4月25日撮影

T20220910-67は、昨年も産卵をしていましたが、その卵が9月になっても孵化していませんでした。
今年は孵化して成虫になるでしょうか。

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(2024年4月10日)

この寄生トゲアリの5例の様子は、前回は今年の1月15日に取り上げています。この5例は、何れも2022年の9月に寄生を始めたコロニーです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

ここでも昆虫を分解しているのはトゲアリだ 4月10日撮影
越冬幼虫が多数育ちつつある 女王アリの頭部が写っている 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

クロオオアリはまだ多数いるが、トゲアリの成虫も越冬幼虫もいない 4月10日撮影
女王アリの腹部は膨らんでいる 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

育ち始めている越冬幼虫が見られる 4月10日撮影
女王アリも健在だ 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

クロオオアリの数は少なめだ トゲアリの成虫も越冬幼虫もいない 4月10日撮影
女王アリの腹部はかなり膨らんでいる

宿主のクロオオアリはまだ生存しています。何れも2022年の9月に寄生されたクロオオアリのコロニーですから、今生存しているクロオオアリは遅生まれで2022年生まれか(寄生の試みの全て)、越冬して2023年生まれか(寄生の試みの3と4)になります。

トゲアリの3コロニーの越冬明けの越冬幼虫の様子

現在飼育しているトゲアリのコロニーは8コロニーありますが、その内の3コロニーの越冬幼虫の様子を記録しておきます。
この3コロニーの今年1月末の様子については、こちらをご覧ください。

1)T140906-402014年9月11日 B-NESTCON01024(2012/06/14採集)に進入)

人工巣の部分 4月10日撮影
活動室アンテグラウンドⅡ型 4月10日撮影
働きアリが多いため越冬幼虫の様子は僅かしか観察できないが、かなり育っているようだ 4月10日撮影
昨年参照

2)T1809192018年9月22日 B15002(2015/05/15採集)に進入)

かなり育っている越冬幼虫が多く見られる 4月10日撮影

3)T210912-022021年9月16日 BK170530-040(2017年5月30日採集)に進入)

右が人工巣 左が活動室アンテグラウンドⅢ型
かなり多くの数の越冬幼虫 育ちつつあるようだ 4月10日撮影

毎年の春先のことですが、飼育下では、トゲアリの方がクロオオアリよりも早くから活動を始めています。同時期のクロオオアリの越冬幼虫と比べると、トゲアリの越冬幼虫の方が早くから成長を始めていたことがわかりますが、これは、トゲアリの方が活動を始める時期が早いことによるのでしょう。

以前からのトゲアリ3例の様子(2024年1月31日)

2022年の9月に寄生を始めた5例のトゲアリのコロニーの様子については、1月15日に触れています。この5例の他には、それ以前から飼育しているトゲアリのコロニーが3例あります。
その内、最も古く、また最も大きなコロニーになっているのは、T140906-40です。
(2012年6月14日にクロオオアリの新女王アリを採集したコロニー〈B-NESTCON01024〉に2014年9月11日に寄生開始)

T180919は、2015年5月15日に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニー(B15002)に2018年9月22日に寄生を開始したトゲアリのコロニーです。

T210912-02は、2017年5月30日に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニー(BK170530-040)に2021年9月16日に寄生を開始したトゲアリのコロニーです。

トゲアリの働きアリがとても増えているのがわかる
棚の上段にはクロオオアリが多数見られる

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(2024年1月15日)

この寄生トゲアリの5例の様子は、昨年の9月7日に取り上げて以来となります。この5例は、何れも2022年の9月に寄生を始めたコロニーです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

寄生が順調なようだ

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

昨年の9月同様トゲアリの働きアリはいない
トゲアリの女王アリは健在のようだ トゲアリの越冬幼虫はいない

昨年の9月にはトゲアリの女王アリが卵を産んでいましたが、育たなかったようです。

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

昨年の9月同様トゲアリの働きアリはいない
トゲアリの女王アリは健在のようだ トゲアリの越冬幼虫はいない

昨年の9月には、トゲアリの卵が多数ありましたが、育たなかったようです。

ちなみに、同世代のクロオオアリのコロニーの様子です。

働きアリがとても多い
越冬幼虫が多数見られる

直短寄生のT20220910-18のその後 観察終了

直短寄生のトゲアリT20220910-18では、昨年の10月20日に働きアリ(トゲアリ)が1匹のみになっていました。そして、11月25日に見ると、女王アリのみになっていました。

昨年11月25日撮影

しばらくの間、そのままにしておきましたが、今年になって1月6日に、小型水槽の飼育器から女王アリを取り出しました。

1月6日撮影

この日を持って、T20220910-18の観察は終了することにしました。2022年の9月から始めた直短的社会寄生の試みは、5例ありましたが、いずれもコロニーの創成には至らない結果になりました。

参照:T20220910-18関連
2022年9月25日のブログ「2022年トゲアリの直短寄生の試み 3・4・5」
2022年10月6日のブログ「直短寄生5例のその後(10月6日)」
2022年10月25日のブログ「直短寄生4例のその後(10月25日)」
2022年11月22日のブログ「直短寄生が2例のみ残る」
2023年1月9日のブログ「直短寄生2例のその後(1月9日)」
2023年5月30日のブログ「直短寄生2例のその後(5月30日)」
2023年6月12日のブログ「直短寄生2例のその後 子育て開始? 成員増は不可」
2023年7月25日のブログ「孵化がまだのT20220910-18」
2023年8月1日のブログ「直短寄生のT20220910-18 巣から出る」
2023年9月18日のブログ「直短寄生のT20220910-18 働きアリが2匹に」
2023年9月29日のブログ「直短寄生のT20220910-18 卵がなくなる」
2023年10月20日のブログ「直短寄生のT20220910-18 働きアリが1匹になる」

直短寄生のT20220910-18 働きアリが1匹になる

9月29日のブログでは、働きアリは2匹のままいるものの、卵が見当たらなくなったと書きましたが、今日10月20日に見ると、働きアリが1匹死んでいました。

右の個体が新たに死んでいた働きアリ 10月20日17時44分撮影

参照:T20220910-18関連
2022年9月25日のブログ「2022年トゲアリの直短寄生の試み 3・4・5」
2022年10月6日のブログ「直短寄生5例のその後(10月6日)」
2022年10月25日のブログ「直短寄生4例のその後(10月25日)」
2022年11月22日のブログ「直短寄生が2例のみ残る」
2023年1月9日のブログ「直短寄生2例のその後(1月9日)」
2023年5月30日のブログ「直短寄生2例のその後(5月30日)」
2023年6月12日のブログ「直短寄生2例のその後 子育て開始? 成員増は不可」
2023年7月25日のブログ「孵化がまだのT20220910-18」
2023年8月1日のブログ「直短寄生のT20220910-18 巣から出る」
2023年9月18日のブログ「直短寄生のT20220910-18 働きアリが2匹に」
2023年9月29日のブログ「直短寄生のT20220910-18 卵がなくなる」

直短寄生のT20220910-18 卵がなくなる

直近のトゲアリT20220910-18のブログ(9月18日)では、「6月12日や7月25日の時と比べると(卵が)少なくなっています」と書きましたが、今日9月29日、働きアリは2匹のままいるものの、卵が見当たりませんでした。

9月29日14時56分撮影
14時56分撮影

参照:T20220910-18関連
2022年9月25日のブログ「2022年トゲアリの直短寄生の試み 3・4・5」
2022年10月6日のブログ「直短寄生5例のその後(10月6日)」
2022年10月25日のブログ「直短寄生4例のその後(10月25日)」
2022年11月22日のブログ「直短寄生が2例のみ残る」
2023年1月9日のブログ「直短寄生2例のその後(1月9日)」
2023年5月30日のブログ「直短寄生2例のその後(5月30日)」
2023年6月12日のブログ「直短寄生2例のその後 子育て開始? 成員増は不可」
2023年7月25日のブログ「孵化がまだのT20220910-18」
2023年8月1日のブログ「直短寄生のT20220910-18 巣から出る」
2023年9月18日のブログ「直短寄生のT20220910-18 働きアリが2匹に」

トゲアリの女王アリを採集(2023年2回目)

9月9日に引き続き、9月23日にトゲアリの女王アリを採集しに滋賀県に行きました。早朝に降雨はなく、晴れてきていましたので、採集できることを期待して、例年の採集地点まで出かけました。
9月10日に6匹を採集した箇所で、トゲアリの女王アリが2匹、地上を歩いていました。

中央右側にも1匹写っている 9月23日8時33分撮影
2匹の採集場所

10日に5匹を採集したD巣まで行くと、巣の様子に明らかに変化がありました。樹の空洞の外周りを歩く働きアリの数が少なくなっていました。

樹の空洞の外周りにいる働きアリが少ない

空洞の中の様子を覗いてみると、羽アリがいないようでした。

空洞の上方の様子 8時41分撮影
羽アリが見当たらない 8時42分撮影
羽アリが見当たらない 8時42分撮影

10日の時には、樹の幹上で脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されていたのですが、この日は見かけませんでした。
過去何年かにも渡って数多く採集できていたA巣の近くの箇所でも、10日の時と同様に1匹も採集できませんでした。

A巣のすぐ近く

結局、この日を通して2匹しか採集できませんでした。
その2匹ですが、2匹とも傷ついていました。1匹は右後脚を基節から引きずって歩いていて、もう1匹は右前脚の転節以下を失っていました。

右後脚が不自由に
右前脚を失っている

2匹しか採集できなかったことを考えると、今日は結婚飛行はなかったようです。この2匹については、傷ついていたことから考えて、今日以前に結婚飛行を了えていて、何日か地上を歩いていた〈(1)(2)(3)〉のでしょう。そもそも、D巣の様子から考えると、今年の結婚飛行は既に終わっていたようです。

ちなみに2013年以後の記録で、9月下旬に採集した女王アリの数は次のようです。
2013年
  9月21日 20匹(29.2/18.2℃)
  9月24日 26匹(29.6/19.6℃)
  9月25日   6匹(30.1/20.5℃)
2015年
  9月28日 10匹(採集目標10匹に達したため)

トゲアリの大コロニーの大量の寿命死

T140906-40は、2014年の9月6日にクロオオアリのコロニーに寄生したトゲアリの大コロニーです。今年の9月で9年目を迎えます。

巣本体 2023年9月19日撮影
9月8日撮影

活動室アンテグラウンドⅡには、大量の働きアリの死体が積み上げられています。恐らく寿命で死んだのでしょう。

大量の働きアリの死体 9月19日撮影

直短寄生のT20220910-18 働きアリが2匹に

9月18日、直短寄生のT20220910-18では、働きアリが2匹になっていました。

働きアリ1匹目
働きアリ2匹目 女王アリは9月13日頃から再び人工巣に入るようになった

卵があるようです。6月12日や7月25日の時と比べると少なくなっています。

最初に産卵を確認したのは、5月30日でしたが、これまで1度も孵化した幼虫を見ていません。
卵が孵化しないという事例は、昨年一時的社会寄生をした「トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )」でも見られました。なぜ孵化しないのか分からないままになっていますが、このことから「孵化の条件」のようなもの(鳥の有精卵は適温と転卵が孵化の条件)がやがて分かるようになればと思います。

参照:T20220910-18関連
2022年9月25日のブログ「2022年トゲアリの直短寄生の試み 3・4・5」
2022年10月6日のブログ「直短寄生5例のその後(10月6日)」
2022年10月25日のブログ「直短寄生4例のその後(10月25日)」
2022年11月22日のブログ「直短寄生が2例のみ残る」
2023年1月9日のブログ「直短寄生2例のその後(1月9日)」
2023年5月30日のブログ「直短寄生2例のその後(5月30日)」
2023年6月12日のブログ「直短寄生2例のその後 子育て開始? 成員増は不可」
2023年7月25日のブログ「孵化がまだのT20220910-18」
2023年8月1日のブログ「直短寄生のT20220910-18 巣から出る」

トゲアリの女王アリを採集(2023年1回目)

9月9日、トゲアリの女王アリを採集するため、滋賀県彦根市内の2012年以来観察・採集している地点に行きました。

2021年から観察しているD巣 9月9日16時40分撮影
2012年から観察しているB巣 16時45分撮影
2012年から観察しているC巣 16時46分撮影
2012年から観察しているA巣 撮影は翌日10日の9時45分

この日は、夕刻からの観察であったのですが、トゲアリの女王アリは、地上や樹上で見つけることはできませんでした。
翌日の9月10日、9時過ぎに採集地に行くと、しばらくして地上を歩いているトゲアリの脱翅女王アリを見つけました。

最初に採集した脱翅女王アリ 9時11分撮影

そして同じ箇所で更に4匹を採集しました。

この写真には3匹の脱翅女王アリが写っている 上方中央に2匹、下方右寄りに1匹 9時12分撮影

D巣に行くと、過去2年に渡って繰り返し見てきたことですが、3箇所で脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されていました。

脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されている 9時17分撮影
別の脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されている 9時18分撮影

樹の空洞の中を覗いてみると、昨年同様に空洞の上方に塊が見られ、羽アリもいました。

樹の空洞の中のトゲアリの塊 9時20分撮影
羽アリが写っている 9時24分撮影
羽アリが写っている 9時29分撮影

D巣の樹の麓で、トゲアリの脱翅女王アリがフタフシアリ亜科のアリに攻撃されていました。

D巣の樹の麓で 9時29分撮影

また、最初に採集した箇所で更に1匹を採集しました。この1匹は、草の葉の上で休んでいました。

9時50分撮影

この日、合わせて12匹を採集しました。
翌日9月11日は、早朝降雨がありました。8時過ぎに同じ採集地に出かけましたが、結婚飛行は行われなかったようでした。間もなく雨が降りだし、採集できずに帰りました。

気象データ:

9月9日(終日値) 晴または曇
 最高/最低気温(℃):30.8/23.0  降水量(mm):0.0

9月10日(午前10時までの値) 晴または曇
 最高/最低気温(℃):30.0/24.1  降水量(mm):無

9月11日(午前8時までの値) 晴・雷・曇・雨
 最高/最低気温(℃):25.9/24.7  降水量(mm):0.5未満

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(9月7日)

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

8月2日には、トゲアリの働きアリが1匹でしたが、16匹ほどになっています。また、蛹と幼虫が見られ、恐らくトゲアリの幼生虫だと思われます。

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

元々女王アリがいた巣部屋
別の巣部屋 女王アリがこちらにいた

大きなトゲアリの寄生コロニーになってきています。卵はないようですが、幼虫と蛹があります。

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

8月2日の時点でもトゲアリの働きアリはいませんでしたが、今回もトゲアリの働きアリはいませんでした。この時、トゲアリの女王アリが卵を咥えていました。

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

8月2日には、トゲアリの働きアリは4匹でしたので、トゲアリのコロニーが大きくなってきています。

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

8月2日の時点でも卵でしたが、今回も卵のままでした。ところで、5月27日の時点でも卵でしたので、少なく見積もっても2ヶ月以上卵のままと言うことになります。

T20220910-16の死

8月2日の時点で、直短寄生のトゲアリのコロニーT20220910-16では、働きアリが12匹になる見込みでしたが、8月6日までに2匹が死に、働きアリが10匹になっていました。

餌器の中に働きアリの死体が2体ある 8月6日撮影

また、7月29日に与えた蛾はそのままになっていました。この間、幼虫にタンパク源を給餌していないようです。
8月14日、T20220910-16が死亡していました。働きアリは10匹共に生きていました。女王アリの死因は不明です。

女王アリが死んでいた 8月14日撮影

昨年から行っている直短的社会寄生の試みは5例でしたが、T20220910-16が死亡したことで、残るは1例(T20220910-18)のみとなりました。