7月13日のブログ「今年初めてのクロオオアリの女王アリの羽化」からおよそ2週間後の7月26日には、女王アリの繭と思われる数は、判別できたのは3個でしたが、それよりは多めに残っているようでした。とは言え、繭は明らかに少なくなっています。では、新女王アリは何匹になっているのでしょうか。
B15006の本巣であるアンテシェルフは17段仕様の人工巣です。その各段ごとに新女王アリと思われる女王アリの数を数えてみました。
1段目:4匹
2段目:0匹と このコロニーの女王アリ
3・4段目:0匹
5段目:7匹
6段目:2匹
7段目:0匹
8段目:2匹
9段目:3匹
10段目:1匹
11〜17段目:0匹
B15006の本巣である17段アンテシェルフ
新女王アリは19匹になっていました。ただ、段によっては女王アリの数が数えにくく、19匹は必ずしも正確ではないかも知れません。
その2日後の7月28日、残っている女王アリの繭は2個のようでした。
7月28日16時53分撮影
7月28日16時54分撮影
再び、段ごとに新女王アリと思われる女王アリの数を数えてみました。
1段目:11匹
2段目:0匹と このコロニーの女王アリ
3段目:2匹
4段目:1匹
5段目:3匹
6段目:1匹
7段目:1匹
8段目:1匹
9段目:1匹
10段目:0匹と 雄アリ1匹
11段目:0匹
12段目:1匹
13〜17段目:0匹
新女王アリと思われる女王アリは22匹になっていました。ただ今回も、段によっては女王アリの数が数えにくく、22匹は必ずしも正確ではないかも知れません。
本巣の中で見つかった雄アリ 1匹のみ 7月28日17時6分撮影
ところで、活動室のアンテグラウンドⅠ型の中の羽アリの様子はどうなっているのでしょうか。既に結婚飛行の時期は終わっています。
まだ、新女王アリの羽化が始まっていなかった7月1日の観察によると、
「活動室のアンテグラウンドⅠ型の中に、昨年生まれの有翅女王アリが12匹と雄アリが3匹いました。(また、17段アンテシェルフの中には、昨年生まれの有翅女王アリと雄アリがそれぞれ1匹ずついました。)」
でしたが、今回の観察では、有翅女王アリが13匹、雄アリが3匹でした。
その翌日の7月29日も女王アリの繭2個がそのまま見られました。
30日・31日は観察できていませんでしたが、8月1日、女王アリの繭が2個とも確認できませんでした。このことから、明言は出来ないものの、今年の女王アリの羽化は、7月13日から始まり、7月末日頃まで続いたと言うことになります。
関連ブログ
「B15006に雄アリが誕生」(2021年7月4日)
「飼育下でクロオオアリの女王アリ誕生」(2022年6月30日)
「クロオオアリの女王アリの羽化を撮る」(2022年7月6日)
「女王アリの羽化がほぼ完了 B15006」(2022年7月23日)
「今年も異様に大きな繭」(2023年6月7日)
「B15006で今年も新女王アリが誕生」(2023年7月12日)
「クロオオアリの新女王アリの誕生時期は?」(2023年8月1日)
「クロオオアリの女王アリの羽化が始まっていた」(2024年7月8日)
「今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は?」(2024年7月17日)
「今年初めてのクロオオアリの女王アリの羽化」(2025年7月13日)
2022年:
6月30日に1匹のみ羽化 7月25日まで羽化が続く
※室温の自動管理なし
2023年:
7月12日までには羽化が始まっていて、8月1日まで羽化が続く
※室温管理 26℃〜29℃
2024年:
7月8日には羽化が始まっていた ほぼ7月17日まで羽化が続く
※室温管理 26℃〜30℃
2025年:
7月13日から始まり、7月末日頃まで続いた
※室温管理 26℃〜30℃