クロオオアリ」カテゴリーアーカイブ

踏み石の下の自然巣

踏み石の下の自然巣をたまたま見る機会がありました。
自宅の庭にトラバーチンと言う岩石の踏み石を敷いています。

上の写真の中央の踏み石の傾きを直そうとして踏み石を持ち上げてみると、

巣穴がありました。

この近くにはクロオオアリのC巣という自然巣がありますから、C巣の巣穴の一部と思われます。クロオオアリの巣らしく、大きめの巣部屋です。ちなみに、踏み石は20cm四方の大きさです。

B15006 清掃後の様子

昨年の12月28日から今年の1月7日にかけて、現在飼育中の全40コロニー(クロオオアリ25、ムネアカオオアリ7、トゲアリ8)の飼育器を清掃しました。その内、B15006については、本巣が入っている17段アンテシェルフの清掃時に、全ての個体をアンテシェルフから取り出して清掃しました。

清掃途上の様子 衣裳ケースの中 12月28日撮影

そのため、清掃後に、取り出したアリたちをアンテシェルフに戻らせかったのですが、その後、かなり日が経っても半数さえも戻っていないようでした。

17段アンテシェルフの中 1月31日撮影

残りは、活動室のアンテグラウンドⅠ型の中に留まっていました。身を寄せあう場所がないと死亡する可能性が高くなりそうですので、活動室の中にベニヤ板を加工して狭い空間を作りました。幸いにも、今、その空間にクロオオアリたちが寄り集まっています。

このような空間を活動室の中に3ヶ所作っておいた 1月31日撮影

「10年目の再生コロニー」で 無精卵産卵

B120614-03は、2012年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。昨年の9月18日のブログで、「現有の幼生虫が羽化してみなければ、断定はできないのですが、もし働きアリが増えずに、雄アリが増えるようでしたら、B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっていることになるでしょう。」と結んでいます。
そのB120614-03の1月21日の様子は、次のようです。

1月21日撮影

これを9月18日の写真と比べてみると、1月の方が雄アリが多いように見えます。

2023年9月18日撮影

9月18日の記録では、働きアリが25匹、雄アリが16匹でした。今回は寒さのため塊になっているので、正確に個体数を数えることはできませんでしたが、働きアリは17匹ほど、雄アリの方は20匹以上は確実にいるようです。
多数の雄アリの中で、翅が伸び切っていない雄アリが2個体がありました。

翅が伸び切っていない雄アリ 女王アリも写っている

9月18日の時点では、このような翅が伸び切っていない雄アリはいませんでしたから、その時の幼生虫の中に雄アリの幼生虫がいたことが分かります。
以上のことから「B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっている」と結論づけてもよいのではないかと思います。
この女王アリは、成虫になったのが2011年の6月の末から7月にかけてだとすれば、12歳6ヶ月程になります。いつまで生き続けることができるのか、興味深いものです。

参照:
「10年目の再生コロニー」(B120614-03)のその後(2023/09/18)
採集から11年目のコロニー2つ(2023/06/14)
11歳女王アリのコロニーを再生(2022/07/12)
大きなコロニーでの雄アリ誕生3例目(2022/03/22)
B120614-03に 30匹程の雄アリに(2021/07/08)
クロオオアリの雄アリが食べられる(2021/05/11)
クロオオアリとトゲアリの越冬幼虫の様子(2021/03/01)
クロオオアリのコロニーに雄アリが生まれる(2020/07/10)

今秋 生存確認更に3巣(N・J・T巣)

11月2日、N巣B16015(2019年6月19日移植 29日引越)、J巣自然巣(2018年5月21日発見)、T巣BK170530-133+BH170521-023(2020年9月27日移植 10月26日引越)の3巣の生存を確認しました。

N巣B16015
N巣の巣口は、蜜器右横のコンクリートブロックの右手前にあった
J巣自然巣
J巣の巣口は、写真中央少し下の1枚の落ち葉の箇所にあった
T巣BK170530-133+BH170521-023
T巣の巣口は、階段下蜜器の向こうにあった

今秋、今日までに庭で6巣の生存を確認することができました。今年の夏も猛暑になったことと、その間、庭のクロオオアリに蜜を給餌していなかったこともあって、クロオオアリが無事でいるかとても心配でした。ですが、6巣で生存を確認でき、コロニーの規模を知ることはできませんが、ひとまず安心することができました。

今秋 生存確認3巣目(A巣)

10月25日、クリの木の切り株でクロオオアリを見つけました。ここは、今秋これまでに生存を確認した2巣とはかなり距離が離れていて、別の巣のクロオオアリであることが明らかでしたので、蜜を与えて帰路を追うことにしました。

クリの木の切り株上で蜜を吸うクロオオアリ 14時6分撮影
クリの木の切り株
帰路のクロオオアリ 14時11分撮影
帰路のクロオオアリ 14時13分撮影
帰路の経路 ほぼ写真中央を奥へと歩いて行った
上写真に続く帰路 右のコンクリートブロックから上方へと歩いて行った 左上方の木は清水白桃

今年観察していたA巣の巣口に極く近い場所に巣口がありました。下写真の右に見える幹は清水白桃の木です。

この後すぐに巣口から巣の中に入って行った 14時16分撮影

この後、他のもう1匹の帰路も追い、同じ箇所に巣口があることを確認しました。

同じクリの木の切り株で蜜を吸うクロオオアリ 14時19分撮影
14時21分撮影
14時22分撮影
同じ箇所で巣口へと入って行った この写真では巣口で僅かに腹部が写っている 14時26分撮影

W巣の巣口発見 蜜源は「ぽろたん」のアブラムシ

10日前の10月15日に、ネクタリンの木の近くの芝地に巣があることを確認しましたが、その時は、巣口が何処にあるかは分かりませんでした。
今日10月25日、その巣口を特定することにしました。
前回クロオオアリがいた箇所を観察していると、クロオオアリを見つけましたので、蜜を与え、帰路を追いました。

クロオオアリに蜜を与える 10月25日8時50分撮影
帰路のクロオオアリ 8時55分撮影

巣口が特定できました。

巣口がある箇所 9時8分撮影

給餌のため、蜜器に蜜を入れて巣口の上方に置いておきました。

蜜器の蜜を吸って帰って行くクロオオアリ 9時19分撮影

この時期、巣口としては広過ぎる穴があり、その穴から巣内を行き来するクロオオアリが見えました。

巣穴を見ると 9時22分撮影

巣口はこの巣口の他にもあるようです。

蜜器の左斜め下に広めの巣口、更に左斜め下と蜜器の右斜め方向にも巣口があった

このネクタリンの木の近くの芝地にあるクロオオアリの巣を仮に「W巣」と名付けます。

ところで、このW巣のクロオオアリが蜜源として利用していたのは、「ぽろたん」という品種のクリの木だったことがわかりました。
その「ぽろたん」には、小さなアブラムシが付いていました。このアブラムシは、2021年7月6日にも観察しています。

葉の上に付いた甘露を吸うW巣のクロオオアリ 9時38分撮影

庭のクロオオアリ 再会?

夏が過ぎて、思い出したかのように、心配事がありました。長い間、庭で極く僅かにしかクロオオアリを見なくなったことです。玄関に置いているミツバチの巣箱へ何匹かが列をなしてやって来ていたのを見たことはありましたが、その外はほんの時たま、1匹のみが歩いていのを見たぐらいでした。
そんな中、10月15日、庭でクロオオアリを見つけました。巣を特定するために蜜を与えました。

10月15日15時14分撮影

帰路を追って行くと、L 巣 B16013(2019 年 6 月 8 日移植 18 日発見)に戻って行きました。

L巣がある場所 15時16分撮影
L巣

L巣への帰路の観察と並行して、もう1匹のクロオオアリにも蜜を与えていました。

大型のクロオオアリ 15時15分撮影

この大型のクロオオアリの帰路も追いましたが、途中で見失ってしまいました。帰路はL巣の方向ではありませんでした。
しばらくして、少し離れた別の箇所でクロオオアリを見つけましたので、同じく蜜を与えました。

15時20分撮影

帰路を追うと、前掲の大型のクロオオアリと同じ方向へと進み、ネクタリンの木の近くの芝地で見失いました。

ネクタリンの木の近くの芝地でクロオオアリを見失う 15時28分撮影

再び、最初に蜜を与えた近くを見ると、クロオオアリが来ていましたので、蜜を付け足して、そのクロオオアリの帰路を追ってみました。すると、最初に見つけたクロオオアリと同様に、L巣へと戻って行きました。2度観察できたことから、L巣が滅びていないことが判明しました。

最初に蜜を与えた近くにやって来ていたクロオオアリ 15時30分撮影
そのクロオオアリが戻って行ったのはL巣だった 15時35分撮影

再び少し離れたその別の場所を見ると、複数のクロオオアリが蜜を吸っていました。

15時36分撮影

後を追って行くと、今度もネクタリンの木の近くの芝地で見失いました。どうやらその当たりに巣口がありそうです。
芝刈りを長い間していないことが、見失う原因になっているようでしたので、芝を刈り込むことにしました。

芝を刈った

その後、芝を刈った箇所で観察していると、腹部が膨れた複数匹のクロオオアリがやって来て、巣口を探しているような行動が見られました。ただ、観察した限りでは、どのクロオオアリも巣口を見つけられないようでした。そこで、巣口を特定することは出来ずじまいになりました。巣口の特定は、後日にすることにしました。
このネクタリンの木の近くの場所は、これまでに巣のありかとして観察をしたことがない場所です。新たな発見となるコロニーなのか、それとも最も近い、といってもかなり離れているC巣のコロニーなのかは不明です。

それから1時間ほど経った頃、ネクタリンの木からは近い場所で、クロオオアリを多数見つけました。なぜ1箇所に多数集まっていたのかは調べていません。
蜜を与えておきました。帰路も観察しませんでした。

1箇所にクロオオアリが多数集まっていた 17時0分撮影
蜜を与えた 17時2分撮影

原因不明の大量死

クロオオアリのコロニーBK170530-081で異変が起きていました。10月11日、活動室(アンテグラウンドⅢ)に出ている働きアリの多くが、”殺虫剤がかかったかのように”苦しがっていました。
翌日見ると、既に死んでいる個体も多数見られました。

アンテグラウンドⅢの中 10月12日撮影

実はこうした事態は、以前にもこのコロニーのみでなく、複数のコロニーでも見られました。同じコロニーでも、人工巣の中では見られませんでしたので、乾燥によるものとも考えていましたが、その事態が起こった季節はかなり寒くなってからでした。今回は、気候としてはまだ温暖です。
原因は不明なままです。

「10年目の再生コロニー」(B120614-03)のその後

B120614-03は、2012年の6月14日に長野県の駒ヶ根市で採集したクロオオアリの女王アリのコロニーです。このコロニーの成員は、2022年になって短期間に大量に死亡して、2022年7月9日の時点で、女王アリの他は働きアリが1匹のみとなり、幼生虫は極く僅かになっていました。
そこで、コロニーの消滅を防いで、この女王アリの寿命を調べようと、7月9日、他のコロニーから繭を30個与えました(11歳女王アリのコロニーを再生)。

参照:直近の記録:2023年6月14日ブログ

以下は、9月18日の様子です。働きアリが25匹、雄アリが16匹いました。

昨年の7月9日に与えた繭は、全て羽化しているはずですし、越冬幼虫の1匹も羽化しているはずですから、現有の幼生虫は全てB120614-03が産んだことになります。ところで、働きアリが25匹いましたので、働きアリの寿命を考慮すれば、この25匹は30個の繭から羽化した働きアリの可能性が高いと考えられます。また、雄アリ16匹は、30個の繭から羽化したのではないのですから、B120614-03が産んだことになります。
現有の幼生虫が羽化してみなければ、断定はできないのですが、もし働きアリが増えずに、雄アリが増えるようでしたら、B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっていることになるでしょう。

働きアリが産んだ幼生虫

クロオオアリの女王アリB110608-07は、今年の1月11日以降4月6日までの間に死亡しています。
その残されたコロニーですが、9月7日の時点で、卵と小さな幼虫がいます。

9月7日撮影
9月7日撮影

この卵と幼虫は、働きアリが産卵したものと推定できます。

2010年生まれのクロオオアリの女王アリの死 13才

9月7日、クロオオアリの女王アリB110608-11が死亡していました。死亡して何日か経っているようでした。

左が胸部、右が腹部 9月7日撮影

B110608-11は、2011年に結婚飛行を了えた女王アリです。6月8日に長野県の駒ヶ根市内で採集しています。この女王アリは昨年から産卵能力を失っていました。
2010年の7月頃に羽化したと考えられますので、13年以上生きていたことになります。私の飼育下で、最も長生きをしたクロオオアリの女王アリになります。

結婚飛行後の翌々年になっても単独で子育てが可能

かつて、クロオオアリとムネアカオオアリの単独女王アリが、「年を越して再度の子育てに成功するか?」を記録しています。結果は7例の内2例が「年を越して再度の子育てに成功」しています。
この例では、結婚飛行後、同年中に子育てに失敗し、翌年に子育てに成功しています。では、子育てに失敗していて、結婚飛行の翌々年に、再度の子育てに成功するのでしょうか。この対象となるクロオオアリの単独女王アリがいましたので、観察していました。
2021年の5月23日に蒜山高原で新女王アリを採集したSN:BH210523-28です。
この女王アリの記録を見ると、同年5月30日には産卵数が8個(新女王アリ20匹の平均値5.8個)になっていて、産卵能力があったことが分かります。ただ8月1日時点で働きアリが1匹(同上平均値11匹)しかいませんでした。
その翌々年の今年の2月8日時点でも働きアリが1匹(越冬幼虫なし)いましたが、その後、いつなのかの記録はありませんが、単独女王アリになっていました。
今年の春以降に産卵があり、8月14日、働きアリが1匹羽化しました。

2023年8月14日20時6分撮影

今年の春以降、この単独女王アリに蜜を与えていましたが、蜜を飲んでいるところは見ていませんし、与えた蜜の量が減っているようにも見えませんでしたので、糖分を摂取していなかったのかもしれません。また、タンパク源は与えていませんでした。
この観察から、クロオオアリの女王アリは、結婚飛行後の翌々年になっても単独で子育てができることが分かります。その条件を限定すれば、
① 人工的な飼育環境
② 結婚飛行後の翌々年の春
③ 翌々年の越冬時には働きアリがいる
④ 翌々年越しの越冬幼虫はいない
⑤ タンパク源は不要
となります。

クロオオアリの新女王アリの誕生時期は?

B15006では今年も新女王アリが誕生しています。
7月27日の時点では、女王アリの繭が後2個残っていました。

1個目の女王アリの繭 7月27日撮影
2個目の女王アリの繭 7月27日撮影
羽化したばかりの新女王アリ 7月27日22時45分撮影

8月1日、それら2個の繭が無くなっていました。

羽化して暫く経った新女王アリ 8月1日20時4分撮影

昨年は、この同じB15006のコロニーで、7月25日に女王アリの羽化が全て完了しました。

このコロニーのこの2年間に限ってのことですので、現時点の限られた知見ではまだ一般化は難しいものの、飼育下でのクロオオアリの新女王アリの誕生時期は、7月上旬頃から7月下旬頃と言えそうです。

クリの木に3種のアリが来ていた

クリの木にはクリオオアブラムシがいますが、アリの蜜源として駆除していません。7月26日には、3種のアリがクリオオアブラムシの甘露を求めてやって来ていました。

クロオオアリ 17時2分撮影
クロヤマアリ 17時5分撮影

もう1種はアミメアリのようです。

17時4分撮影

ただ、見慣れたアミメアリよりも躯体が小さいように思いました。そこで、実体顕微鏡で確かめることにしました。

やはりアミメアリのようです。

参照:
クリオオアブラムシを発見(2020年5月23日)
移植トゲアリの暮らし(2021年5月13日)
「ぽろたん」にクリオオアブラムシ(2021年6月9日)
「ぽろたん」に小さなアブラムシ(2021年7月6日)
クリオオアブラムシの新たな共生相手(2021年10月30日)

B15006で今年も新女王アリが誕生

クロオオアリのコロニーB15006で、昨年多数の女王アリが誕生しました。今年も同じB15006で、女王アリのものと思われる大きな繭を散見していました。
7月9日、17段(2226カスタムメイド)アンテシェルフの最上段から2段目の部屋に有翅女王アリが2匹いるのを見かけました。
ところで、昨年生まれの新女王アリは、今年、人工巣の17段アンテシェルフから活動室のアンテグラウンドⅠに出て行き、結婚飛行にチャレンジしました。ただ、その結婚飛行へと飛び立つことができなかった新女王アリもいました。

活動室に常にいる昨年生まれの女王アリ4匹(内1匹は脱翅女王アリ)と下の写真の1匹の計5匹
7月9日撮影

ですから、17段アンテシェルフの中の2匹の有翅女王アリは、今年生まれの新女王アリだとは思えたものの、そうだと断定することはできませんでした。
それから3日後の7月12日、今度は17段の最下段で、羽化したばかりの女王アリを見つけました。

羽化したばかりの新女王アリ 7月12日21時55分撮影

その羽化直後の女王アリの近くにも有翅女王アリが複数いましたので、今年は、遅くても7月12日には既に新女王アリの羽化が始まっていたことになります。ちなみに昨年は、6月30日に初めて新女王アリを1匹見つけていて、その後新女王アリの羽化が7月25日まで続きました。

付記:今年は、アリの飼育室の気温をエアコンで自動管理しています。そのため、昨年よりも平均気温は低めになっています。室温が29℃になるとエアコン(冷房)が点き、26℃に下がれば冷房が切れます。また、室温が29℃まで上がると冷房が点くようになっています。(このことが、アリの成育に影響しているのかどうかについては検証していません)

飼育下でのクロオオアリの新女王アリの誕生時期は、現時点の知見ではまだ一般化は難しいものの、このコロニーに限って言えば、7月上旬頃から始まると言えそうです。

働く新女王アリ

2019年に庭で「働く」クロオオアリの新女王アリを観察しています。
参照:
働く?脱翅新女王アリ!」(2019年10月28日)
季節外れの半無翅女王アリ その後」(2019年10月26日)
季節外れの半無翅女王アリ」(2019年10月22日)

今年の4月20日に、クロオオアリB15006のコロニーの活動室で、翅を落とした新女王アリを見つけていましたが、それ以後もこの新女王アリは、観察の限りでは、ずっと活動室の中にいました。また、有翅女王アリもまだ何匹かコロニーに残っていて、活動室の中にいました。
今日も昆虫餌を与えたのですが、その餌に脱翅女王アリや有翅女王アリが、働きアリと一緒に食い付いていました。

昆虫餌に食い付く脱翅女王アリ 6月22日11時57分撮影
昆虫餌に食い付く有翅女王アリ 6月22日11時57分撮影
画像をクリック 2分30秒の動画

採集から11年目のコロニー2つ

現在2012年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーが2つあります。何れも同年の6月14日に長野県の駒ヶ根市で採集しました。
1つはB120614-86で、既に女王アリを無くしています。

B120614-86の飼育器 2023年6月14日撮影
越冬幼虫と思われるが成長していない ただ越冬幼虫は「極く僅か」であったはず

ところが、卵も見つかりました。

上の写真の一つ上の段 卵もある

越冬幼虫の数が「極く僅か」なはずですが、幼虫が一定数いて、しかも卵があります。ですから、働きアリ産卵とも考えられますが、いないはずの女王アリがいるようにも思えます。最下段の部屋を見ると、常にびっしりと詰まった塊があります。このことも、女王アリがいるかのように見えます。

最下段はいつ見ても、働きアリがぎっしりと塊を作っている

現時点では人工巣のアンテシェルフ内の巣を開けて見ることはしませんので、この疑問は保留とします。

もう1つの2012年採集のコロニーは、B120614-03です。このコロニーの成員は、昨年短期間に大量に死亡して、同年の7月9日の時点で、女王アリの他は働きアリが1匹のみとなり、幼生虫は極く僅かになっていました。そこで、この女王アリの寿命を調べる目的で、クロオオアリの他のコロニーの繭をこのコロニーに与えました。

カップ型のコンクリート人工巣で飼育している 2023年6月14日撮影
コロニーの全体の様子
卵が見られる 産卵能力はまだあるようだ
越冬幼虫だったのだろうか育った幼虫が1匹いた

B120614-03は11回目の結婚記念日を迎えたことになります。寿命としてはほぼ12年になります。

今年も異様に大きな繭

昨年の6月16日に異様に大きな繭を撮影しています。6月30日になって女王アリが誕生しましたから、その異様に大きな繭は女王アリの繭であったことが分かりました。
今年も、その異様に大きな繭ができていました。

6月7日撮影
大きな幼虫も 6月7日撮影
働きアリの幼生虫もとても多い 6月7日撮影

再び蒜山高原へ

5月28日に蒜山高原へにオオアリを採集しに行きましたが、新女王アリは採集できませんでした。再び蒜山高原へ採集に出かけるかどうか迷ってはいたのですが、1週間後の6月4日に蒜山高原へ出かけました。

道の駅蒜山高原から八束自然牧場公園を望む

八束自然牧場公園内では、以前クロオオアリの巣をいくつか見ていて、また直近では5月28日に1箇所見つけていたのですが、この度は見つけられませんでした。もっと時間をかけて探せば、見つけることができたのかも知れません。けれどもそういうこととは別に、あることが気を引きました。地面の至る所が掘り返されているのです。

これはモグラがしたのでしょう。これでは巣が壊されてしまいます。また、モグラの食性として昆虫を食べますから、アリの成虫や幼生虫も食べられることでしょう。
八束自然牧場公園の環境は、クロオオアリが棲息するには適していると思われますが、クロオオアリの巣がほぼ見つからないことの主因がこのモグラの存在なのかも知れません。
百合原休憩園地に行くと、1週間前は草原になっていましたが、草が刈られていました。

すっきりと公園らしく様変わりしましたが、アリにとっては食源を著しく失ったことになります。
次に、5月28日にも羽アリを観察した脇道と自転車道へ行きました。
今日も巣口に羽アリがいました。雄アリです。

雄アリが巣口から出ていた 14時36分撮影
同じ巣の別の巣口 14時37分撮影

16時近くにも観察に行きましたが、雄アリだけでほとんど変化はなく、結婚飛行が行われそうにありませんでした。

15時52分撮影

その後、ヒルゼン高原センター近くの場所に立ち寄りました。1週間前は1箇所、巣口を開き、巣口周辺にクロオオアリがいた場所があったのですが、今日は巣口がなくなっていて、クロオオアリはいませんでした。

1週間前には巣口があった場所 16時15分撮影

蒜山高原に1週間前に訪れた時には、クロオオアリとムネアカオオアリのメインの結婚飛行がこれからなのか、それとも既に済んでいたのか、判断できずにいました。しかし、今回の採集旅行を通して、5月28日時点で既にメインの結婚飛行が済んでいたと思えるようになりました。
恐らくは、5月17日にメインの結婚飛行があったのでしょう。

庭の羽アリが巣口から出て来た

庭の羽アリの様子については、5月22日に触れています。その時は、羽アリは巣口からはほとんど出て来ていませんでした。
6月1日、午後は曇で気温も23℃前後でしたので、結婚飛行はないだろうと思いながらも、17時40分頃に庭に出てみると、まだ翅のある女王アリが歩いていました。

有翅女王アリが庭を歩いていた 17時41分撮影

そこでその場所から一番近いA巣とU巣を見に行くと、比較的多くの羽アリが巣口から出ていました。その後、C巣を見に行くと、ここでも羽アリが巣口から出ていました。

A巣の様子

雄アリばかりのようだ 17時42分撮影
蜜器にも登っていた 17時50分撮影
雄アリの数が少なくなってきた 18時27分撮影

U巣の様子

雄アリが巣口から出ている 有翅女王アリが頭部をのぞかせている 17時42分撮影
巣口から出て来た有翅女王アリ 17時53分撮影
有翅女王アリが巣口の近くを歩いていた 17時53分撮影
雄アリが巣口からたくさん出て来ていた 18時01分撮影
働きアリも含めて全体的に数が少なくなっていた 18時28分撮影

C巣の様子

雄アリが巣口から出て来ている 17時44分撮影
巣口から少し離れたところに複数の有翅女王アリがいた 17時45分撮影
蜜器に登った有翅女王アリ 17時46分撮影
有翅女王アリが近くのプラムの木に上って行った 18時02分撮影
羽アリがいなくなっていた 18時28分撮影

3箇所のコロニー共に羽アリが巣口から出て来たのですが、飛び立つ羽アリは見ませんでした。17時40分からという限られた時間帯の観察だったので断言はできないのですが、今日は結婚飛行は行われなかったと思われます。
今後の結婚飛行を期待したいと思います。