クロオオアリ」カテゴリーアーカイブ

BN19004の引越先

BN19004を庭に移植したのは、4月25日でした。それから5日後の4月30日、いつの間にか引越が完了していました。

引越が完了していた 4月30日11時51分撮影

引越に気づかなかったので、何処に引っ越したのか分かりませんでした。
ところが、次の日の5月1日、庭の東方のブドウ園の南フェンス下に土が盛られているのに気づきました。クロオオアリの働きアリが土を運び出していました。

5月1日18時33分撮影
土を運び出すクロオオアリ 18時36分撮影
周辺の環境

確言はできないものの、ほぼ間違いなくBN19004の引越先のようです。移植場所から直線距離にしておよそ8.7m離れていますが、全行程をコンクリートを利用すれば、容易く辿り着くことができる場所です。

B200603-024を移植

4月25日、クロオオアリのB200603-024を庭に移植することにしました。B200603-024は、2020年の6月3日に長野県で新女王アリを採集したコロニーです。比較的良く繁栄しています。

4月25日14時14分撮影
比較的よく繁栄している 14時15分撮影

庭の西方の南斜面下にニホンミツバチの待ち箱を用意し、その中に飼育器を斜めに起こして置きました。飼育器から蜜器を外して、巣箱の本体を被せました。

蜜器を外す前の様子 14時21分撮影
14時22分撮影

それから3日後の4月28日、巣箱の中を見ると引越が完了していました。

4月28日9時1分撮影

飼育器の出入り用の穴の下に、大きめの小石が何個も運び込まれていました。かなり行動的なコロニーだったようです。

BN19004とBM19007を移植

2019年に採集したクロオオアリのコロニーの内、飼育してきたのは3つのコロニーです。その3つのコロニーとは、先日庭に移植したBM19001とBN19004とBM19007です。今回は、BN19004とBM19007を庭に移植することにしました。
1)BN19004は、2019年の5月25日に長野県で新女王アリを採集したコロニーです。

4月25日14時40分撮影
側面

4月25日、BN19004を市販の西洋ミツバチの巣箱の中に入れて移植しました。一昨年(2020年)の9月27日に移植した2例目と同じ場所(八朔の近く)での移植です。

4月25日14時44分撮影
八朔の近くにBN19004を入れた巣箱を設置 14時45分撮影

2)BM19007は、2019年の6月3日に香川県で新女王アリを採集したコロニーです。

4月28日8時37分撮影
左側面
右側面

4月28日、BM19007を市販の西洋ミツバチの巣箱の中に入れて移植しました。

4月28日8時42分撮影
クリ「ぽろたん」の近くにBM19007を入れた巣箱を設置 8時43分撮影

BM19001を移植

BM19001は、2019年6月3日に香川県で新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。このコロニーは、コンクリート製の丸形の人工巣で飼育していて、かなり順調に繁栄しています。

BM19001

このコロニーを庭に移植することにしました。
西洋ミツバチ用の巣箱を庭の西方の花壇に置き、その巣箱の中に人工巣を入れて、人工巣のシリコン栓を1つ外しました。それから、巣箱に蓋をしました。

4月23日10時44分撮影
10時45分撮影

すると、間もなく西洋ミツバチ用の巣箱から出てくる働きアリがいました。半時間もすると、コンクリートブロックを通路にして、比較的多くの働きアリが歩くようになりました。

11時17分撮影
11時17分撮影

移植を始めて1時間ほど経過した時、出歩いている働きアリにクモを与えてみました。果たして、巣箱の中の人工巣に帰ることができるでしょうか。

クモを咥えて運ぶ働きアリ 11時43分撮影

クモを運び始めた直後は、巣箱とは反対の方向へ歩いていましたが、やがて巣箱の方向へと歩き始めました。それからはもう道に迷っているようではありませんでした。しばらくして、クモを咥えて巣箱の中へ入っていきました。

クモを咥えて巣箱の中へ入って行った 11時52分撮影

この働きアリは、新しい環境に置かれて僅かに1時間程しか経っていなかったのですが、巣の位置を認知できていたことになります。
その観察の途中、花壇の南壁の麓にトカゲが現れ、クロオオアリの数匹の集まりに瞬く間に近づいて去っていきました。その一瞬を撮影しました。

11時45分撮影

トカゲは口にクロオオアリを咥えています。トカゲが立ち去った後を見ると、クロオオアリの頭部がありました。

中央左寄りにクロオオアリの頭部が見える 11時46分撮影

庭に程々の数のトカゲ(カナヘビ)がいますが、これまではアリを襲う場面は見かけませんでした。けれども、トカゲもアリの害敵だったのです。

それからしばらくして、あちこちで巣作りが始まっていることに気づきました。

画面左右2箇所で巣作りをしている 11時56分撮影
巣箱から最も離れた場所での巣作り 花壇の積み石の隙間を利用している 13時30分撮影
ここも花壇の積み石の隙間を利用している 13時31分撮影
巣箱から最も近い場所での巣作り こちらも花壇の積み石の隙間を利用している 13時34分撮影
1枚目の写真の巣作りの場所から、更に少し東方でも巣作りを始めていた 13時40分撮影
巣作りの場所で小型のアリを排除している 13時56分撮影
小型のアリの死体が多数あった クロオオアリの方が圧勝していた 15時41分撮影

翌日の24日は、午前中から午後にかけて雨が降りました。雨上がりに巣作りの様子を見に行くと、巣箱から最も近い場所の1箇所だけ、巣作りが続けられていました。

巣箱から最も近い場所の1箇所だけ、巣作りが続けられていた 4月24日16時03分撮影

引越先が統一されたようです。

巣の特定 2巣

セイヨウミツバチの巣箱近くでクロオオアリを見かけました。そこで、巣箱近くに蜜器を置きました。しばらくするとクロオオアリが蜜器の蜜を吸っていました。

3月31日11時23分撮影

蜜を吸い終わったクロオオアリの帰路を辿ると、昨年の10月9日のブログで書いた「A巣の近くに新たに見つけた巣口」近くで、地中へと潜ったようでした。

写真中央辺りに巣口がありそうだ

ローズマリーにもクロオオアリが来ていました。

ローズマリーに来たクロオオアリ 3月31日13時33分撮影

蜜を与えて帰路を追ってみると、昨年の8月24日に生存を確認していたB16015(2019年6月19日に移植を開始し、7月1日に引越を完了したクロオオアリのコロニー)の巣があった辺りの芝地の中で、姿が見えなくなりました。

写真中央辺りに巣口がありそうだ

クロオオアリと春の草原

今年の観察では初めて、今日3月30日に、自宅前の草地でクロオオアリを見かけました。
ちなみに、2017年は4月1日、2019年は4月5日、2020年は4月4日に自宅前の草地で、その年始めてクロオオアリを見かけています。いずれも、自宅の庭に棲むクロオオアリです。

カラスノエンドウの花外蜜腺の蜜を吸っているようだ 3月30日14時06分撮影
ナナホシテントウの幼虫とアブラムシ 14時08分撮影
セイヨウミツバチもカラスノエンドウの花外蜜腺の蜜を吸うようだ 14時57分撮影
カラスノエンドウの花外蜜腺 中央の少し黒っぽく写っているところが花外蜜腺

大きなコロニーでの雄アリ誕生3例目

3月22日、S/N:B14034+133に雄アリがいました。

B14034+133
雄アリ 3月22日撮影

B14034+133は、2014年の6月に新女王アリを採集したB14034(女王アリと働きアリ4匹 幼生虫無し)とB14133(女王アリと働きアリ13匹 幼虫10)の合同コロニーです(2016年5月10日のブログ「クロオオアリの複数の女王アリは同居できるか 結果」参照)。

2020年7月10日には、S/N:B120614-03で雄アリが誕生していて、2021年7月4日には、S/N:B15006で雄アリが誕生していました。これでクロオオアリの大きなコロニーで雄アリが誕生したのは3例目になります。
それぞれ雄アリが誕生した年数を推定すると次のようになります。
 B120614-03  8年目
 B15006    6年目
 B14034+133  8年目
なお、上記3コロニーは、いずれも女王アリは存命です。

クロオオアリが出てきた 2022年春

昨年は、3月6日に、その年の春になって初めてクロオオアリが地上に出てきた(自宅の庭)のを観察しています。その1週間後の13日、再びクロオオアリを地上で(同じく自宅の庭)見かけています。
奇しくも、今年はその内の同じ13日に、クロオオアリを自宅の庭で見かけました。1匹のクロオオアリが、傾斜地の踏段のコンクリートブロックの上を横切るように歩いているところにたまたま出くわして見つけました。

コンクリートブロックの上から芝地へと進んでいった 3月13日14時22分撮影

蜜を与えて、このクロオオアリが何処の巣からやって来たのかを調べたかったのですが、帰路の途中、芝地の中で見失ってしまいました。

そして、今日3月14日、イチゴ園でクロオオアリを見つけました。早速蜜を与えました。

イチゴ園で蜜を飲むクロオオアリ 3月14日15時3分撮影

このクロオオアリの帰路を追うつもりでしたが、迷っているようで近辺を行ったり来たりしていました。その内にもう1匹のクロオオアリが、近くにやって来ましたので、このクロオオアリにも蜜を与えました。

蜜を飲む大型のクロオオアリの働きアリ 15時16分撮影

この大型のクロオオアリは、迷うことなく帰路につきました。その後を追ってみると、C巣に戻っていきました。

芝地の中にあるC巣

ちなみに、ここ数年、自宅の庭で、春に、クロオオアリが地上に出てくる最初の日を記録しています。正確には、私が最初に地上で見かけた日ということになります。
2017年は3月26日、2018年は3月25日、2019年は3月20日、2020年は3月18日に、2021年は既述の通り3月6日、そして今年は3月13日になりました。

2つのコロニーをアンテグラウンドⅢに繋ぐ

BK170530-081は、2017年5月30日に駒ケ根市で新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。今年で創巣から5年目を迎えることになります。かなり大きなコロニーになってきていました。

そこで、アンテグラウンドⅢと繋げることにしました。

左がアンテグラウンドⅢ

アンテグラウンドの中に15cm四方のキューブ水槽を入れ、濾過器を設置しました。また、アンテグラウンド内を換気するため、USB仕様の送風ファンも取り付けました。

昨年、クロオオアリのコロニーBK170530-040に寄生したトゲアリT210912-02の初期コロニーも、別に用意したアンテグラウンドⅢに繋げました。

トゲアリの女王アリが寄生しているT210912-01の初期コロニー

こちらも、水槽・濾過器・USBファンを設置しました。

冬至の日の庭のクロオオアリとトゲアリ

冬至の日の12月22日は、午前中から日照時間が長い日になりました。

13時過ぎに、花壇を歩いているクロオオアリを見つけました。

13時15分撮影

トゲアリの様子を見に行くと、同時刻に4匹見かけました。

巣から出てきていた 13時17分撮影
13時17分撮影

クロオオアリに蜜を与えてみました。

クロオオアリが3匹写っている 13時34分

いつの間にか、クロオオアリが3匹来ていました(蜜器の奥のピントが合っているアリはクロヤマアリで、手前のピントの合っていないアリがクロオオアリ)。写真中央左の2匹のクロオオアリは、ほぼ同時に帰巣を始めました。同じコロニーのアリだと思っていましたが、途中で帰路が分かれました。1匹はA巣のアリでした。もう1匹は、同時観察になりましたので、途中から観察ができませんでしたが、その帰路からC巣のアリだと推測されます。

A巣付近まで帰ってきたクロオオアリ 13時50分撮影

トゲアリにも半時間ほど前に蜜を与えておきましたが、関心がないようでした。

13時55分撮影

ミツバチの死骸を運ぶクロオオアリ

この時期のクロオオアリは、昆虫などのタンパク源を摂ろうとしているのでしょうか。
10月30日、庭でミツバチの死体を運んでいるクロオオアリを見つけました。このクロオオアリはA巣のようです。

10月30日15時3分撮影

そして、今日(10月31日)もミツバチの死体を運ぶクロオオアリを見つけました。

10月31日13時17分撮影
13時18分撮影
13時21分撮影

これら3箇所のクロオオアリはC巣のようです。

意外な場所にクロオオアリの巣

敷地の西のコンクリート塀に沿って移植のために置いているコンクリートブロックに、クロオオアリがいました。体格は中程度で、「この場所に移植したコロニーのクロオオアリではなさそうだ」と思いながら、蜜を与えて巣の場所を確かめることにしました。

 蜜を与えたところ 10月18日15時28分撮影

案の定、このクロオオアリは、移植用のコンクリートブロックからは離れて行き、西の花壇を東へと歩いて行きました。やがて花壇を下り、芝地を下り、通路を横切って更に芝地を下って姿を消しました。その辺りには、砂粒がありました。

右のコンクリートブロックが出発点 左側が東
花壇を下る 15時37分撮影
芝地を下る 15時39分撮影
通路を横切る 15時41分撮影
更に芝地を下って姿を消したところ 砂粒が見える

どうやらここに巣口があるようです。蜜を与えた場所からは、14m程歩いた地点です。
この巣口の近くでクロオオアリを何匹か見かけました。

往路のようだ 15時44分撮影
往路のようだ 15時46分撮影
復路のようだ 15時47分撮影

巣口を観察しやすくするために、巣口があると思われる周辺の芝を刈りました。

すると、巣口が探せなくなったようです。幾匹も巣口を探し続けていました。

巣口を探すクロオオアリ 16時15分撮影

この場所に巣があったことは、とても意外でした。近くにはA巣がありますが、そこからは4.4m離れています。この場所の近くに移植したことはありませんので、どこからか引越してきたのかも知れません。思い当たるとすれば、B15099があります。今年7月11日のブログで、巣口が移動したことについて触れていますが、その後かなり前から、この巣口を出入りするクロオオアリがいなくなっていました。クロオオアリの体格からは、中程度の規模のコロニーだと思われ、またB15099の移動先から3m程の場所ということからも、B15099が引越してきたとも考えられます。

クリの切り跡に来ていたクロオオアリ

直前ブログのクリの木の様子ですが、枝を切った切り跡にクロオオアリが来ていました。枝を切ったのは、9月26日のことです。

10月9日16時29分撮影
10月9日16時32分撮影

切り跡から樹液が出ているのでしょう。翌日には、チョウやハナムグリも来ていました。

10月10日15時16分撮影
10月10日15時17分撮影

クリの木への高速道路と A巣の近くに新たに見つけた巣口

少し前から、庭のクリの木にクロオオアリが来ていることに気づいていました。そこで、巣からクリの木へのルートを確かめようと、改めていつものフェンス沿いの散水ホースの道を見たのですが、クロオオアリの姿はありませんでした。そして、これも少し前から気づいていたのですが、クロオオアリが芝地の中の階段を横断するのを見ていました。そこで、改めて見に行くと、階段を横断して芝地の中を歩くクロオオアリが何匹かいました。恐らく、これが巣とクリの木に結ぶルートなのでしょう。
そこで、このルートに散水ホースの「高速道路を敷設」することにしました。

中央が芝地の中の階段 左向こうに写っているのがにクリの木 散水ホースで手前のコンクリートの側溝とクリの木を結んだ 10月9日16時9分撮影

早速高速道路を利用するクロオオアリがいました。

16時10分撮影

では、このクロオオアリたちは、どこから来ているのでしょうか。コンクリートの側溝を歩くクロオオアリを追うとA巣に辿り着きました。

側溝側の散水ホースの終点から東方面を写す 16時10分撮影
側溝の東方面の麓に巣がある この巣はA巣で、芝地とコンクリートの境目に巣口があった 16時13分撮影

ところが、この巣口の上を通り過ぎ、側溝を更に東へと歩いて行くクロオオアリがいました。追ってみると、側溝よりも2段高いコンクリートブロックの階段横の芝地で姿を消しました。

コンクリートブロックの階段横の芝地 写真中央辺りでクロオオアリが姿を消した 16時20分撮影

ここは、確かにA巣に近いのですが、それでも1.7m程は離れています。

A巣の巣口は写真左下方 新たに見つけた巣口は写真右上方 この間の直線距離は1.7m程

何匹か、巣口を出入りするクロオオアリを見ました。

巣口付近のクロオオアリ 16時48分撮影

この新たに見つけた巣口の巣が、A巣かどうかは確かめていません。

イチゴ園に新たなコロニー

庭のブルーベリーの木にクロオオアリが来ていました。体格が大きくないところから、小さめのコロニーの働きアリのように思えました。そこで、蜜を与えて、帰路を追ってみることにしました。
すると、西に3m50cm程行ったところのイチゴ園の地面の穴に入って行きました。そこは、3月17日のブログ「イチゴの株元に新たなコロニー」の場所から西へ90cm離れた場所でした。
この初回の観察を含め、クロオオアリが3回同じ地面の穴に入って行くところを見ました。
このイチゴ園には、昨年の9月16日に、クロオオアリの5つのコロニーを移植していました。BH18020、BM19019、BM19024、BM19045、BK170530-052です。それぞれの新女王アリの採集年は、2018年、2019年、2019年、2019年、2017年ですが、いずれも子育てが順調とは言えないコロニーでした。今回見つけたコロニーは、上記の内BM19019を移植した場所に最も近いのですが、これら5つのコロニーの内のいずれかなのかも知れません。

写真中央の少し黒く写っているところの直ぐ左横に巣口がある 9月30日17時4分撮影
2度目にブルーベリーにやって来たクロオオアリ 17時11時撮影
巣口に入ろうとしているところ 17時16分撮影
巣口に入ろうとしているところ 17時24分撮影

庭で見つけた単独女王アリと胃の容量

9月22日の8時半過ぎに、庭から外に通じる階段の踊り場で、クロオオアリの女王アリを見つけました。辺りを見ても、クロオオアリの働きアリはいません。この女王アリは、単独で歩いていたようです。腹部を見ると、結婚飛行後の女王アリのようには膨らんではなく、かなり萎んだ腹部でした。「移植」組のコロニーの巣が何者かに襲われ、「命辛々」逃げてきたのかも知れません。

庭から外に通じる階段の踊り場

飼育ケースの中に、水を含ませたカット綿を入れ、この女王アリを入れました。直ぐに水を飲み始めました。「のどが渇いて」いたのでしょう。

カット綿に含ませた水を飲む女王アリ 9時15分撮影

そこで、蜜を与えることにしました。飲む量を量るために、10μL(1μL=0.001mL)ずつ与えました。

最初の10μLを飲んでいるところ 9時18分撮影
20μL目を飲んでいるところ 9時20分撮影
30μL目を飲んでいるところ 9時21分撮影
40μL目を飲んでいるところ 9時23分撮影
50μL目を飲んでいるところ 9時24分撮影

50μLも飲み干しました。今年8月3日のブログ「クロオオアリの女王アリの胃の容量」では、「クロオオアリの女王アリの胃の容量は、40数μL(0.04mL〜0.05mL)のようです」と結論づけていますが、「記録を更新」しそうです。更に10μLを与えました。

60μL目を飲んでいるところ 9時25分撮影

けれども、今度は飲み残してしまいました。

手前右下のぼんやり写っているのが蜜 かなり残した 9時26分撮影

直前に少し水を飲んだことを考慮しても、クロオオアリの女王アリの胃の容量は、50数μL(0.05mL〜0.06mL)のようです。水を飲んでいる時の写真と比べれば歴然ですが、蜜を飲んだ後は、腹部が随分と膨れています。

蜜を限界まで飲んで、腹部は随分と膨れた 9時28分撮影

この女王アリをBO210922と名付けます。この女王アリが、再度コロニーを作ると良いのですが。

寄生を試みる 宿主BK170530-040

最後にトゲアリの寄生を試みたのは、3年前の2018年9月22日でした。この時は、たった1例だけの寄生の試みでしたが、幸運にも寄生に成功しています。このトゲアリのコロニーは、今も生存しています。
9月16日、先日(9月12日)採集したトゲアリの新女王アリを使って、久しぶりに寄生を試みることにしました。宿主としてクロオオアリのコロニーのBK170530-040を使うことにしました。

宿主となるBK170530-040
女王アリ 最下段にいた 9月16日14時56分撮影

寄生体としてS/N:T210912-01を使うことにしました。新女王アリをクリアカップ容器で仮保管していますので、その中にBK170530-040の働きアリを1匹入れてみました。

クリアカップの中 14時58分撮影

直ぐに女王アリの方からクロオオアリを捕捉し、化粧行動を始めました。やがて女王アリがクロオオアリを放ちました。クロオオアリは無傷のようです。BK170530-040の働きアリを更に1匹ずつ加え、3匹にしましたが、女王アリは化粧行為をしませんでした。女王アリは早足にクリーンカップの円周を歩いています。もう寄生する準備ができたのでしょうか。

もうクロオオアリには関心がないようだ 15時8分撮影

いよいよ寄生を始めることにしました。フィルムケースに女王アリを移し入れ、BK170530-040の飼育器のアクセス穴の栓を外して、フィルムケースを被せました。間もなく飼育器の中に入って行きました。

アクセス穴の栓を外してフィルムケースを被せた 15時12分撮影
クロオオアリの飼育器の中に入って行った 15時12分撮影

この時の様子をビデオ撮りしています。15時11分からの3画面を4分30秒にまとめています。

ビデオの3画面目は、寄生開始からおよそ1時間後ですが、トゲアリの女王アリがかなり弱っているように見えます。翌日には死んでいるのではないかと思っていましたが、9月17日、朝見るとそうでもないようです。クロオオアリたちに拘束されていない時があり、その時は、普通に歩いて移動していました。また、前日は上の段から2段目で拘束されていましたが、今日は上から4段目(下からは3段目)に移動していました。

拘束が解かれてはいないようだ 化粧行為も見られた 9月17日8時55分撮影

ところで、もう1例、9月16日に寄生を試みていました。寄生体はS/N:T210912-02、宿主は同じくBK170530-040です。
クリアカップの中に既に入れていた3匹のクロオオアリの働きアリの中に、T210912-02を入れました。ところが意外にも、このT210912-02はクロオオアリには関心がないようです。しばらく見守りましたが、化粧行為をしようとしません。盛んにクリアカップの円周を早足で歩いています。
そこで、化粧行為をしていないまま、BK170530-040へ侵入させることにしました。今度の侵入口は、クロオオアリの女王アリがいる最下段横の拡張穴にしました。

最下段にある拡張口 最下段にはクロオオアリの女王アリがいる

この時の侵入の様子もビデオ撮りしています。16時22分に侵入しましたが、その直後の様子です。

ビデオのように、T210912-02は迷う様子もなく、一直線にクロオオアリの女王アリに向かって行きました。そして、喰い付いたようでした。
19時過ぎに様子を見ると、クロオオアリの女王アリは頭部を上方に上げたままになっています。

頭部を上げたままの姿勢になっている 19時6分撮影

この姿勢は、クロオオアリの女王アリが腹面から頸部を咬まれていることを意味しています。以前からの観察で、この姿勢が寄生の成功率が最も高い姿勢です。トゲアリの女王アリが既に王手をかけたことになります。このままの姿勢を組み続けることができれば、寄生は成功です。
ちなみに、クロオオアリの女王アリの背面に2本の肢の跗節がくっきりと写っていますが、この肢はトゲアリの女王アリの肢です。トゲアリの女王アリが、クロオオアリの女王アリをその腹面からしっかりと抱きついていることが分かります。
22時過ぎになって、予期通りの写真(トゲアリの女王アリが、クロオオアリの女王アリの腹面から頸部に咬みついているところ)を撮ることができました。

トゲアリの女王アリがクロオオアリの女王アリの頸部を腹面から咥えている 22時21分撮影

また、今日(9月17日)もトゲアリの女王アリがクロオオアリの女王アリの頸部を腹面から咥えているところを見ることができました。

8時38分撮影
8時59分撮影

さて、2例目のトゲアリの女王アリの他、1例目のトゲアリの女王アリも、現時点では生きているのですが、このようなことは、自然界でも起きているはずです。ですから、一時的になるかも知れませんが、複数のトゲアリの女王アリ(関連ブログ)が、BK170530-040に寄生しつつあることを良しとしたいと思います。2匹をこのままにして観察を続けます。

4月以来となったT巣の生存を確認

T巣(クロオオアリのBK170530-133とBH170521-023の合併コロニー 2020年9月27日移植 10月26日引越)は、今年の4月4日に生存を確認しましたが、それからしばらくしてからは、生存を確認できていませんでした。
敷地の西のコンクリート塀に沿ってフェイジョアを植えているのですが、そのフェイジョアにクロオオアリがいました。そこで、蜜を与えて後を追うことにしました。

フェイジョアの茎に垂らした蜜を吸うクロオオアリ 9月9日16時58分撮影

このクロオオアリは、体格が大きい方ではありませんでしたので、恐らくは今年この近くに移植したコロニーの働きアリだろうと思ったのですが、今年のクロオオアリの移植場所を通り過ぎ、コンクリートブロックを伝って東へと進んで行きました。そして、イチゴの株のところで見失ってしまいました。

一瞬うっかりした時に、この辺りでクロオオアリを見失った 17時4分撮影

しばらくこのイチゴの周辺を観察し続けていると、東へと急いで歩いていくクロオオアリがいました。

東へと急ぎ足で歩いて行くクロオオアリ 17時9分撮影

先程のクロオオアリと体格は似ていますが、心持ち腹部の膨らみが小さいように思えます。同一のクロオオアリではないかも知れませんが、ほぼ真っすぐに急ぎ足で歩いていますから、巣へと帰って行くのでしょう。このクロオオアリを追って見ましょう。
すると、庭の東にあるコンクリートの階段の近くまでやって来ました。

進行方向にコンクリートの階段がある 17時13分撮影

更に追って行くと、コンクリートの階段に行き着き、横断して下り始めました。

コンクリートの階段を横断するクロオオアリ 17時14分撮影

そして遂に、T巣に辿り着きました。

T巣に辿り着いた 17時15分撮影

T巣はまだ生存していたのです。

T巣がある場所

しばらくT巣の近辺を見ていると、複数のクロオオアリがいました。複数個所に蜜を垂らして、帰巣するのを観察しました。巣口は複数あるようでした。

芝生に垂らした蜜を見つけ、吸って巣へと帰って行くところ 17時47分撮影

フェイジョアの木にいたクロオオアリが、T巣のクロオオアリだとすると、その間は36.5mもの距離があります。また、イチゴの株からでも25mの距離があります。ほぼ全てコンクリートの上を歩いていたのですが、それにしてもこの距離は驚きです。クロオオアリの行動範囲には改めて驚かされます。

移植コロニーの8月の生存確認6件

8月に生存を確認できた移植コロニーを記録しておきます。
L巣(B16013)とQ巣(B15099)(いずれもクロオオアリ)とトゲアリは、7月に引き続き生存が確認できています。
BH210523-14は、今年採集したクロオオアリの新女王アリのコロニーです。5月24日に移植しています。7月23日にも生存が確認されています。

巣に被せている板に垂らした蜜を吸うBH210523-14の働きアリ 8月24日16時20分撮影

B200603-83は、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーで、今年の4月14日に移植しました。このコロニーは、6月7日にも生存が確認できていました。

蜜を吸って巣に入ろうとしているB200603-83の働きアリ 8月24日16時30分撮影

B16015は、2019年6月19日に移植を開始し、7月1日に引越を完了したクロオオアリのコロニーです。N巣と名付けています。4月8日にも生存が確認できていました。

芝生のため巣穴の場所が判別できなくなっていた 8月24日16時46分撮影

7月には、移植コロニーの内、生存を確認できたコロニーが11件ありましたが、今月は6件に留まりました。これは、酷暑と長雨のため野外での観察を控えたためと、アリの野外での活動が少なかったことによると考えています。ただ、酷暑と長雨は、まだコロニーの規模が小さなアリの生存を脅かしたとも考えられます。このことをとても心配しています。