クロオオアリ」カテゴリーアーカイブ

11月のクリオオアブラムシ

今年はクリの木に例年になく多くのクリオオアブラムシがいます。
2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)には、クロオオアリが来ていました。

「ぽろたん」樹上のクリオオアブラムシとクロオオアリ 11月24日11時36分撮影
「ぽろたん」の木 矮性台の木でまだ樹高は低い

大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木には、クリオオアブラムシの塊が8箇所ありました。これらにはクロヤマアリが来ていて、クロオオアリはいませんでした。

11月24日11時43分撮影
11月24日11時45分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時48分撮影
11月24日11時49分撮影
11月24日11時49分撮影
大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木 切り株から枝が出ている

アンテグラウンドに開放蓋を作る

開放仕様の蓋については、既に今年の9月2日にクロオオアリのコロニーのB110608-07用の餌器の蓋として作っています。それから2ヶ月経過しましたが、クロオオアリが餌器から脱走することは1度もありませんでした。そこでこの度は、既に使っている3仕様4台のアンテグラウンド用に、開放仕様の蓋を作ることにしました。
開放仕様の蓋と言うのは、物理的にプラスチックやガラスなどでケースを閉ざすのではなく、ケースの内外の空間が繋がっている枠だけの蓋のことを言います。ただ、そのままでは、アリはケースの側面を上ってきて脱走しますので、ベビーパウダーに無水エタノールを混ぜて開放蓋の内側前面に塗っておきます。

アンテグラウンドⅠ型に設置した開放蓋 クロオオアリB15006を飼育 11月2日撮影
アンテグラウンドⅡ型に設置した開放蓋 トゲアリT140906-40を飼育 11月5日撮影
アンテグラウンドⅢ型に設置した開放蓋 クロオオアリBK170530-081を飼育 11月5日撮影
アンテグラウンドⅢ型に設置した開放蓋 トゲアリT210912-01を飼育 11月5日撮影

開放蓋は3mm厚のアクリル板で作っています。開放蓋の四方を囲む枠の幅は33mmで、この枠に30mm幅のアクリル板を垂直に取り付けています。

33mm幅の枠に垂直に取り付けている30mm幅のアクリル板 ベビーパウダーを両面に塗っている アリが脱出するには最大の難所となる
同上(内側から見ると) 33mmの枠の内側にもベビーパウダーを塗っている
アンテグラウンドⅠ型の開放蓋 1/2個分
アンテグラウンドⅡ型の開放蓋 1/2個分
アンテグラウンドⅢ型の開放蓋 1/2個分

ケースの中の空気を吸い出すために設置していたUSB仕様の送風ファンは不要になりますが、水槽の濾過器はそのまま使うことにしました。そこで、電源コードを伝って脱出するのを防ぐために電源コードに「アリ返し」を取り付けました。電源コードとアリ返しにもベビーパウダーを塗っています。

アリ返し ベビーパウダーを塗っている
アリ返しは2枚を重ねて切り込みで電源コードを挟み込む

トゲアリの寄生の試み その後(10月30日)

以下は10月30日の様子です。何れも、寄生が順調なようです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

女王アリの様子
他の部屋の様子(一部)

活動室に出て来ない今年生まれのトゲアリ

昨年の9月16日に寄主のBK170530-040(2017年5月30日に採集したクロオオアリの新女王アリ)のコロニーに寄生を始めたトゲアリの新女王アリ(S/N:T210912-02)の初期コロニーのその後ですが、順調にトゲアリの働きアリが増えています。トゲアリの働きアリは、一箇所に塊を作っています。

トゲアリの働きアリの塊が見える 10月25日15時5分撮影

活動室(アンテグラウンドⅢ)には、クロオオアリの働きアリがいます。トゲアリの働きアリが羽化後(最初の羽化を今年8月9日に確認)活動室に出て来ているところは、一度も見ていません。

活動室に出て来ているクロオオアリの働きアリ トゲアリの働きアリはいない 10月25日15時10分撮影

2020年5月29日のブログ「外勤が少ないトゲアリ」でも触れていますが、クロオオアリの働きアリがまだ多数いる環境では、トゲアリの働きアリはほぼ外勤はしないようです。
かつて私は1966年に、トゲアリとクロオオアリの共存巣を発見し、そのことを『昆虫と自然』(1966年10月号)に投稿しています。その中で、「このトゲアリの生態に関する想像や観察したことを述べておく」として、「4.野外でのえさ捜しには、トゲアリの働きアリは参加せず、巣の中でじっとうずくまっているだけである」と述べています。
この56年前に野外で観察したトゲアリの働きアリの生態と、飼育下で観察した上述の2つの例が示す生態(クロオオアリの働きアリがまだ多数いる環境では、トゲアリの働きアリはほぼ外勤はしない)が一致していることが分かります。

シャインマスカットにクロオオアリ

10月12日、庭のシャインマスカットにクロオオアリが来ていました。

10月12日11時42分撮影

どこからやって来たクロオオアリなのかを調べるために、蜜を与えました。

シャインマスカットの枝の上に垂らした蜜を飲むクロオオアリ 11時49分撮影

後を追って行くと、T 巣 (S/N: BK170530-133+BH170521-023 2020年9月27日移植 10月26日引越)に戻って行きました。

蜜を吸って巣へと戻って行くクロオオアリ 11時54分撮影
T巣の出入り口 11時54分撮影

トゲアリの単独女王アリの寿命 追試

2013年から2014年にかけて行ったトゲアリの単独女王アリの寿命について、今回は僅かに3体ですが、追試を行いました。

参照:
トゲアリの女王アリをストック ! ?」(2013年9月18日)
トゲアリの女王アリは単独でいつまで生きられるか?」(2013年9月27日)
「トゲアリの女王アリは単独でいつまで生きられるか?」の結果」(2014年3月8日)

検体数が少ないため、水のみの環境での飼育になりました。女王アリの採集日は9月10日ですが、3体の内2体が10月7日に死にました。

T20220910-17
T20220910-46

この2体の場合、生存日数が27日になります。これは、2013年開始の実験結果の水のみの平均生存日数28.1日に極く近い日数になりました。
生き残っていたもう1体のT20220910-47には、蜜を与えました。

10月7日19時15分撮影
19時18分撮影

写真では、蜜を飲んでいるように見えますが、女王アリの口元に蜜を付けるように垂らしていて、蜜を飲みに来たわけではありません。蜜は少なくならなかったように感じています。この個体が蜜を飲んだかどうかははっきりしませんが、トゲアリの単独女王アリは、蜜を飲まない個体がかなり多いようです。
このT20220910-47は、この後、直短寄生実験中の3例目T20220910-16の中に入れました。その2日後の10月9日に死亡しました。

参照:クロオオアリの単独女王アリの場合

蜜を飲むクロオオアリの単独女王アリ(BJ20220922) 10月7日19時26分撮影

多雌寄生を試みる

ある方から次のようなコメントをいただきました。

「昔、野外でトゲアリの巣をまるごと採集しましたが、そのコロニーには女王が3匹いました。以前、結婚飛行後の新女王がクロオオアリの巣口周辺に複数集まってきている光景を見たことがあります。推測ですがトゲアリの多雌は多くの雌が同じ寄生先に侵入した結果、成立したものと考えてます。
現在、トゲアリ新女王がクロオオアリ女王の頭を落としたとのことですが、このタイミングで更に女王を複数投入すれば多雌になると思います。これは自分もチャレンジしたことがないので断定できませんが…」

そこで、トゲアリの多雌コロニーを作る試みをすることにしました。今回は、「トゲアリ新女王がクロオオアリ女王の頭を落としたとのことですが、このタイミングで更に女王を複数投入」するのではなく、最初から複数匹のトゲアリの女王アリを入れることにしました。つまり、「結婚飛行後の新女王がクロオオアリの巣口周辺に複数集まってきて」、その後間もなく複数匹のトゲアリの女王アリがクロオオアリの巣の中に入ったと想定してのことです。頭が落ちてからではありません(頭が切り落とされるまでには何日か掛かることが分かっています)。
実は2013年の9月27日にも同様の試み「トゲアリの女王アリを2匹入れると」をしています。今回は、4匹のトゲアリの女王アリを寄生させます。
9月23日、寄主をクロオオアリのコロニーS/N:BH210523-60(新女王アリを昨年の5月23日に採集)とし、トゲアリの新女王アリT20220910-1とT20220910-2とT20220910-3とT20220910-4(何れも9月10日採集)を寄生させました。

寄主のBH210523-60 リトルアンテシェルフの中に入れている 9月23日9時16分撮影
コロニーの様子 9月23日9時16分撮影

T20220910-1を飼育しているクリアカップの中にクロオオアリの働きアリを1匹入れたのですが、互いに接触を避けていました。T20220910-2でもクロオオアリの働きアリとの接触を避けているようでしたので、化粧行為がないまま、順次2匹をBH210523-60のアンテシェルフの中に入れました。

トゲアリの女王アリがクロオオアリの女王アリのいる塊に向かう 9月23日9時37分撮影
クロオオアリの女王アリに咬みつくことができず働きアリに取り押さえられている 9時39分撮影

T20220910-1とT20220910-2は化粧行為をしないまま寄主に入れましたので、それを改善するため、接触の機会がより多くなるように、T20220910-3とT20220910-4とT20220910-5では、クリアカップよりも狭いフィルムケースの中にトゲアリの女王アリとクロオオアリの働きアリを1匹ずつ入れました。しかし、このようにしても化粧行為は起こりませんでした。

フィルムケースの中のトゲアリの女王アリとクロオオアリの働きアリ 化粧行為は起こらなかった 10時2分撮影

今回も、化粧行為がないままBH210523-60のコロニーの中に入れました。

右のトゲアリはクロオオアリの働きアリに取り押さえられている 10時13分撮影
トゲアリの1匹がクロオオアリの女王アリに取り付こうとしている 10時13分撮影
クロオオアリの働きアリに取り押さえられたトゲアリ 10時17分撮影

4匹のトゲアリの女王アリ共に、しばらく経ってもクロオオアリの女王アリに咬みつくことができず、働きアリから拘束されることが多くなりましたので、殺されるリスクを考え、4匹とも救出しました。そして、クロオオアリの女王アリをコロニーから取り出してクリアカップに入れ、クロオオアリの働きアリがいない状態でトゲアリの女王アリを順次中に入れました。その後クリアケースの中に移し入れました。

クリアケースの中 クロオオアリの働きアリは入れていない トゲアリ同士が栄養交換をしている 11時0分撮影 
トゲアリ3匹が化粧行為をしていた 2013年にも同様なことが見られた 11時27分撮影
トゲアリがクロオオアリの女王アリに取り付いている 20時3分撮影

翌日の9月24日、クリアケースの中にクロオオアリの働きアリを10匹入れました。トゲアリの動きが活発にはなりましたが、一方的に攻撃を受けていましたので、働きアリの数を3匹に減らしました。ただ、トゲアリとクロオオアリの働きアリが栄養交換をする場面もありました。

9月24日9時23分撮影
11時48分撮影
14時10分撮影
15時12分撮影
栄養交換をしているようだ 9時19分撮影
9時10分撮影
14時10分撮影
14時20分撮影
16時23分撮影

この日(9月24日)、トゲアリの女王アリが2匹死にました。

1匹目の死 16時22分撮影
2匹死んでいた 22時30分撮影

次の日の9月25日には、夕刻、トゲアリの女王アリが更に1匹死に、残るは1匹のみとなりました。

9月25日8時0分撮影
14時17分撮影
3匹死んでいる 17時23分撮影

その後、10月2日、生き残っていた最後の1匹も死んでしまいました。

9月26日7時28分撮影
9月27日9時55分撮影
9月28日7時56分撮影
9月29日10時1分撮影
9月30日7時21分撮影
10月1日10時26分撮影
最後まで生き残っていた4匹目のトゲアリも死亡した 10月2日21時53分撮影

トゲアリの多雌の試みは実現できませんでした。その要因として考えられるのは、寄生を開始した時期にあるのかも知れません。
このトゲアリの女王アリは9月10日に採集しています。恐らくこの日の朝に結婚飛行に出かけたと考えられます。多雌を試み始めたのは9月23日の午前中からですから、その間13日経過しています。トゲアリの女王アリは4匹もいたのですから、そして、相当な時間クロオオアリの働きアリが3匹だったのですから、クロオオアリの女王アリの頸に咬みつき、そのまま放さないでいる機会は十分にあったはずです。しかし、それが見られませんでした。「本能が薄れた」とでも言えばいいのでしょうか。その根底を成す体力の余力不足が起因しているのかも知れません。(参照:「「トゲアリの女王アリは単独でいつまで生きられるか?」の結果」)
今年試みた一時的社会寄生で、最後に寄生が成功したのは、9月19日に寄生を開始した例です。この場合は、結婚飛行から9日後となります。
明言は出来ないものの、寄生をより確実に成功させるためには、採集後できるだけ早く寄生を開始するのが良いように思います。

参照:トゲアリの多雌コロニーに関する関連ブログ
2匹のトゲアリが寄生」(2015年10月17日)
トゲアリの女王アリの共存 その後」(2016年5月11日)

BH210523-23へ再度寄生の試み T20220910-44 のその後

9月20日、T20220910-44がクロオオアリの女王アリの頸を腹面から咬みついていました。それから9月27日までは、そのまま頸を腹面から咬みついたままでした。

9月21日20時0分撮影
9月22日8時43分撮影
トゲアリの女王アリの右触角にクロオオアリの働きアリの頭部が付いたままになっている 9月24日8時59分撮影
9月26日7時34分撮影
9月27日9時35分撮影

9月28日になると、トゲアリの女王アリはクロオオアリの女王アリから離れて歩くことがありました。既にクロオオアリの女王アリは頭部が落とされ、死んでいるようです。

9月28日20時18分撮影

それぞれBH210523-19とBH210523-29に寄生したT20220910-54とT20220910-67の場合は、頭部が落とされるまでに4日かかりました。また、BH210523-18に寄生したT20220910-53の場合は、頭部が落とされるまでに6日、BH210523-21に寄生したT20220910-65の場合は、頭部が落とされるまでに9日かかりました。BH210523-23の場合は、8日間かかったことになります。
実際に頭部が落とされているのが確認できたのは、その翌日の29日になってからでした。

頭部が無くなっている 9月29日9時54分撮影

9月30日には、クロオオアリの女王アリの腹部と胸部と頭部が切り離されているのが確認できました。

巣部屋の中に腹部のみがあった 後方にトゲアリの女王アリが写っている 9月30日7時17分撮影
胸部と頭部は巣穴の外に運び出されていた 9月30日7時19分撮影

トゲアリの寄生の試み 1・2・5 のその後(9月29日)

以下は9月29日までの様子です。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

9月26日7時30分撮影
9月27日9時30分撮影

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

9月26日7時31分撮影
9月29日9時59分撮影

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

9月27日9時36分撮影
9月29日10時0分撮影

何れも寄生が順調なようです。

頭部が落とされる BH210523-21

9月19日の時点では、トゲアリの女王アリT20220910-65は、クロオオアリの女王アリBH210523-21の頸に咬みついてはいますが、クロオオアリの女王アリはまだ生きていました。

トゲアリの女王アリの頭部がクロオオアリの女王アリの頸の近くにあるが、咬んでいないように見える 9月20日6時31分撮影
クロオオアリの女王アリの頭部が180度回転しているようだ 9月21日19時56分撮影
頭部が無くなっている 9月22日8時43分撮影
頭部は別の巣部屋にあった 9月22日8時43分撮影
トゲアリの女王アリの腹部が膨らんでいる 9月25日8時4分撮影
クロオオアリの女王アリの頭部が巣穴の外に運び出されていた 9月26日7時33分撮影
クロオオアリの頭部が取れた死体の周りに働きアリがいた 9月27日9時33分撮影

T20220910-65も、T20220910-54、T20220910-67、T20220910-53に引き続き、初期段階の寄生に成功したようです。

庭に有翅女王アリと脱翅女王アリ

8月31日にも庭でクロオオアリの新女王アリを見かけていますが、今日(9月22日)もクロオオアリの新女王アリを庭で見つけました。リンゴの木(品種名ハニーアップル)に上っていました。まだ翅のある女王アリです。

9月22日10時56分撮影

ところが、午後になって、今度はクロオオアリの脱翅女王アリを見つけました。西洋ミツバチのスズメバチ捕獲器を巣箱から取り外して掃除をしていて、偶然にも見つけました。

13時50分撮影

こちらの脱翅女王アリの方は、採集してクリアカップに入れました。

20時43分撮影

翅を落とした痕がはっきりと見えていました。この脱翅女王リをBJ20220922と名付けます。
今日もまた季節外れの結婚飛行があったようです。ただ、BJ20220922が、午前中に見つけた有翅女王アリと同じ女王アリなのかは分かりません。

BH210523-23へ再度寄生の試み T20220910-44

9月13日、クロオオアリのコロニーBH210523-23の中へ、トゲアリの女王アリT20220910-66を寄生させるために入れたのですが、T20220910-66は、9月16日に死亡しました。
そこで、9月19日、同じクロオオアリのコロニーBH210523-23の中へ、トゲアリの女王アリT20220910-44(9月10日採集)を入れることにしました。
トゲアリの女王アリを飼育しているクリアカップの中にクロオオアリの働きアリを1匹入れると、化粧行為を始めました。その後、T20220910-44はBH210523-23の中へ入って行きました。クロオオアリの働きアリから攻撃を受けながらも、T20220910-44はクロオオアリの女王アリに接近し、互いに攻撃し合いながらも、T20220910-44が腹面からクロオオアリの女王アリに取り付くようになりました。ただ、クロオオアリの女王アリの頸を咬んではいませんでした。

T20220910-44はクリアカップの中で化粧行為を始めた 9月19日20時21分撮影
クロオオアリの働きアリから攻撃を受ける 20時53分撮影
2匹の女王アリ同士が攻撃し合う 21時13分撮影
クロオオアリの腹面に咬みついたトゲアリの女王アリ 21時13分撮影

翌日9月20日、T20220910-44がクロオオアリの女王アリの頸を腹面から咬みついていました。

T20220910-44がクロオオアリの女王アリの頸を腹面から咬みついている 9月20日6時24分撮影

一時的社会寄生のその後 9月19日

BH210523-19の様子9月17日にクロオオアリの頭部が落とされていた)

クロオオアリの女王アリの遺体のそばにいる 9月18日8時48分撮影
クロオオアリの女王アリの遺体のそばにいる 9月19日10時36分撮影

BH210523-29の様子9月17日にクロオオアリの頭部が落とされていた)

クロオオアリの女王アリの遺体のそばにいる 9月18日8時54分撮影
クロオオアリの女王アリの遺体から離れて歩いている 9月19日10時44分撮影 

BH210523-21の様子
BH210523-21では、トゲアリの女王アリT20220910-65は、クロオオアリの女王アリの頸に咬みついてはいますが、クロオオアリの女王アリはまだ生きています。

9月17日8時27分撮影
9月18日8時52分撮影
9月19日10時38分撮影

BH210523-23の様子
9月16日から変化はありません。トゲアリの女王アリの遺体はそのままにされていて、クロオオアリの女王アリを含む本体は、人工巣の上部に移動したままです。

トゲアリの女王アリの遺体 9月19日10時43分撮影
クロオオアリの女王アリを含む本体は、人工巣の上部に移動したまま 9月19日10時43分撮影

頭部が落とされる BH210523-18

9月12日にT20220910-53が寄生を開始したBH210523-18では、9月17日、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリの頸を咬むのを止めていました。確かめることはできませんでしたが、クロオオアリの女王アリは既に死んでいるのかも知れません。

トゲアリの女王アリはクロオオアリの女王アリの頸を咬んではいなかった 9月17日8時21分撮影

次の日の9月18日、クロオオアリの女王アリの頭部が落とされていました。頭部は、別の部屋で見つかりました。

クロオオアリの女王アリの頭部が無くなっている 9月18日8時46分撮影
クロオオアリの女王アリがいた部屋とは別の部屋で見つかったクロオオアリの女王アリの頭部 8時47分撮影

9月19日、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリから離れて歩いていました。栄養交換をする場面もありました。腹部が膨れているようです。

トゲアリの女王アリがクロオオアリの女王アリから離れて歩いている 9月19日10時33分撮影
栄養交換をしている 10時50分撮影

頭部が落とされる BH210523-19と-29

9月13日から寄生が始まっていた寄主のBH210523-19とBH210523-29の女王アリの頭部が落とされていました。

BH210523-19 クロオオアリの女王アリの頭部が欠けている 9月17日8時24分撮影
BH210523-19 中央が落とされたクロオオアリの女王アリの頭部 9月17日8時25分撮影
BH210523-29 クロオオアリの女王アリの頭部が欠けている 9月17日8時29分撮影
BH210523-29 中央が落とされたクロオオアリの女王アリの頭部 9月17日8時29分撮影

これでトゲアリの女王アリのT20220910-54とT20220910-67が、クロオオアリのコロニーから排除されることが無くなりました。一時的社会寄生が更に一歩進展したことになります。

2022年トゲアリの寄生の試み 5 T20220910-67

一時的社会寄生の5例目を試みました。寄主をクロオオアリのコロニーS/N:BH210523-29(新女王アリを昨年の5月23日に採集)とし、トゲアリの新女王アリT20220910-67(9月10日採集)を寄生させます。
9月13日、BH210523-29の働きアリを1匹、T20220910-67が入っているクリアカップの中に入れました。トゲアリの女王アリはその1匹を捕らえようとはしていましたが、女王アリの動きが鈍く、クロオオアリに逃げられていました。そこで、2匹目を入れ、間もなく化粧行為が始まりました。

9月13日14時6分撮影

人工巣の中に入ってからは、しばしばクロオオアリの働きアリから攻撃を受けていましたが、それでも15時半頃には、クロオオアリの女王アリの頸に腹面から食い付いていました。

14時32分撮影
14時34分撮影
右後脚に食い付いているクロオオアリは殺されたようだ 14時45分撮影
クロオオアリの女王アリの頸に腹面から食い付いている 15時30分撮影

ところが、17時過ぎに見ると、トゲアリの女王アリが人工巣の中を歩き回っていました。そして、その後再びクロオオアリの女王アリに食い付きました。

17時20分撮影
クロオオアリの女王アリの頸に背面から食い付いている 17時24分撮影

以下はその後の経過です。

クロオオアリの女王アリの頸に腹面から食い付いている 9月14日8時31分撮影
9月15日8時26分撮影
9月16日8時41分撮影

9月13日から3日間、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリの頸を咬み続けています。寄生は順調なようです。

2022年トゲアリの寄生の試み 4 T20220910-66

一時的社会寄生の4例目を試みました。寄主をクロオオアリのコロニーS/N:BH210523-23(新女王アリを昨年の5月23日に採集)とし、トゲアリの新女王アリT20220910-66(9月10日採集)を寄生させます。
9月13日、BH210523-23の働きアリを1匹、T20220910-66が入っているクリアカップの中に入れると、化粧行為が始まりました。その後、T20220910-66が、BH210523-23のコンクリート人工巣の中へ自然に入れるようにしました。

化粧行為をするトゲアリの女王アリ 9月13日10時41分撮影
コンクリート人工巣の上部 クリアカップを逆さにしている 10時49分撮影

人工巣の中に入ると、トゲアリの女王アリは丸まってクロオオアリの働きアリに運ばれる格好になりました。そのまま、クロオオアリに運ばれて巣の部屋の中に入り、やがて元のように化粧行為の格好に戻りました。

クロオオアリの働きアリがトゲアリの女王アリを運んでいる 10時50分撮影
クロオオアリの働きアリに巣の中まで運ばれて来た 10時50分撮影
化粧行為の格好に戻った 10時51分撮影

この後、トゲアリの女王アリが化粧行為に使ったクロオオアリを放すと、クロオオアリの働きアリから攻撃を受けるようになりました。特にトゲアリの女王アリの左後脚に咬みついたクロオオアリは咬みついたまま離れなくなりました。このため、幾度かトゲアリの女王アリがクロオオアリの女王アリに向かって行きましたが、動く自由が利きませんでした。

トゲアリの女王アリの左後脚に咬みついて離さないクロオオアリの働きアリ 11時11分撮影

その後、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリの肢に咬みつき、そのまま膠着状態になりました。

トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリの肢に咬みついている 13時48分撮影

翌日の9月14日の朝、トゲアリの女王アリは、巣の外に出ていました。ほとんど攻撃されていないように見えました。夜見た時には、巣の中で1匹のクロオオアリに肢を咬みつかれていました。

9月14日8時25分撮影
9月14日22時40分撮影

9月15日になると、トゲアリの女王アリは生きていましたが、巣の中で動けなくなっていました。

まだ生きていたが動けなくなっていた 9月15日17時3分撮影

そして、9月16日、遂に死んでしまいました。クロオオアリの女王アリを含む本体は、人工巣の上部に移動していました。

死んだトゲアリの女王アリ 9月16日8時38分撮影
人工巣の上部に女王アリを含む本体が移動してきていた 9月16日8時38分撮影

2022年トゲアリの寄生の試み 3 T20220910-65

一時的社会寄生の3例目を試みました。寄主をクロオオアリのコロニーS/N:BH210523-21(新女王アリを昨年の5月23日に採集)とし、トゲアリの新女王アリT20220910-65(9月10日採集)を寄生させます。
9月13日、BH210523-21の働きアリを1匹、T20220910-65が入っているクリアカップの中に入れると、化粧行為が始まりました。

9月13日10時3分撮影

その後、T20220910-65が、BH210523-21のコンクリート人工巣の中へ自然に入るようにしました。10時14分には人工巣の中に入り、クロオオアリの働きアリに拘束・攻撃されることがありましたが、人工巣進入から10分程でクロオオアリの女王アリの頸に腹面から食い付きました。

クロオオアリの働きアリから拘束・攻撃される 10時21分撮影
クロオオアリの女王アリの頸に腹面から咬みついている 10時26分撮影

この咬みつきの体勢は、寄生の最初の段階を成し遂げたことを意味しています。順調に寄生が始まったと言うことです。
以下はその後の経過です。

9月14日8時24分撮影
9月15日8時24分撮影
9月16日8時41分撮影

9月13日から3日間、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリの頸を咬み続けています。寄生は順調なようです。

2022年トゲアリの寄生の試み 2 T20220910-54

一時的社会寄生の2例目を試みました。寄主をクロオオアリのコロニーS/N:BH210523-19(新女王アリを昨年の5月23日に採集)とし、トゲアリの新女王アリT20220910-54(9月10日採集)を寄生させます。
T20220910-54は、前日(9月12日)にBH210523-18に寄生させようとして、クロオオアリと一緒にしても化粧行為をしなかった新女王アリです。ですが、本当に化粧行為をしないのかを確かめるため、再度機会を持つことにしました。

9月13日9時48分撮影

9月13日、T20220910-54がいるクリアカップの中へ、クロオオアリの働きアリを1匹から3匹まで順次増やしてみたのですが、やはり化粧行為をしませんでした。
そこで、この新女王アリの場合、事前の化粧行為なしでも寄生行動をするのか、とにかく試してみることにしました。クリアカップの蓋を外してから逆さにし、コンクリート人工巣の蓋の上に置き、人工巣の蓋のアクセス穴からBH210523-19の中へ自然に入って行けるようにしました。

BH210523-19のコンクリート人工巣の中に入って行った 9時52分撮影

ところが意外にも、クロオオアリの働きアリから攻撃を受ける間もなく、僅かの間にクロオオアリの女王アリの頸に腹面から食い付きました。

僅かの間にクロオオアリの女王アリの頸に腹面から食い付いた 9時56分撮影

この咬みつきの体勢は、寄生の最初の段階を成し遂げたことを意味しています。順調に寄生が始まったと言うことです。
以下はその後の経過です。

9月14日8時23分撮影
9月15日8時22分撮影
9月16日8時40分撮影
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9月13日から3日間、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリの頸を咬み続けています。寄生は順調なようです。

飼育ケース間で引越 B110608-07

直近の記事では「おめでとう! 結婚11年記念日」で紹介しているクロオオアリのコロニーB110608-07は、大変繁栄していたのですが、夏前から働きアリの数が急激に少なくなってきていました。その原因が分からないまま、女王アリが生きているのかが気になっていました。と言うのも、雄アリは増えていたからです。ところが、飼育ケースの汚れが大変酷く、女王アリの生存が確認できない状態でした。そこで、8月31日、引越をさせることにしました。

たくさんの雄アリがいる
引越専用にしている衣裳ケースに巣の本体を入れたところ 衣裳ケースには脱出防止のためベビーパウダーを塗っている 8月31日17時9分撮影
巣の本体を取り出した後の元の飼育ケースの中 取り残された働きアリは衣裳ケースに移した

巣の本体(リトルアンテシェルフ)を解体して、コロニーを衣裳ケースの中に落とし入れると、女王アリが出て来ました。女王アリは健在だったのです。これでこの女王アリが確かに11年以上生きていることが明らかになりました(「11年以上」と表記したのは、結婚飛行に飛び立つ前年に成虫になっていると考えられるからです)。

女王アリは生きていた 8月31日17時28分撮影

別のアンテシェルフにアルミホイルを被せて、衣裳ケースの中に入れました。

アルミホイルの中は新たに用意したリトルアンテシェルフ飼育器 8月31日17時52分撮影
既に女王アリはリトルアンテシェルフの中に入っているようだ 繭が運び込まれている 8月31日20時5分撮影
幼虫も運び込まれて行く 21時53分撮影

翌朝には、引越はほぼ完了していました。予め用意していた餌器とリトルアンテシェルフを繋げ、1体にするための台に両者を載せました。餌器の上面にはベビーパウダーを塗っています。

木製の台に載せることで持ち運び易くなる 9月2日9時9分撮影
9月2日9時10分撮影
ベビーパウダーで脱出できない構造にしているので、通常は金網の蓋はしない 9月2日9時14分撮影
餌器の側面図
餌器の上面図

幼虫がかなりの数いるようです。

9月2日9時11分撮影