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昨年交尾直後に移植したBH210523-03がコロニーを作っていた

昨年の5月24日、前日に蒜山高原で採集したクロオオアリの新女王アリを17匹、庭のコンクリートブロックの穴の中に移植しました。移植したのは、BH210523-01からBH210523-17までの17匹でした。ですが、今ではその全てが死んでしまったと思っていました。
8月1日、ブドウ園で芝刈りをしている時、もう不要となったと思い、コンクリードブロックを撤収していると、コンクリートブロックの穴の下方から、クロオオアリが出て来ました。中には、幼虫を咥えている働きアリもいました。直ぐにコンクリートブロックを元の場所に戻しました。それから、コンクリートブロックの穴から飛び出していた働きアリを捕らえて、コンクリートブロックの上で放ちました。

巣は上部のコンクリートブロックの穴の中にある 8月1日9時48分撮影

コンクリートブロックを元の位置に設置後、コンクリートブロックの周りに真砂土を敷き、小型のアリなどが、コンクリートブロックの中に進入し難くなるようにしました。

巣があるのは、手前1つ目の穴の中 10時11分撮影

このコンクリートブロックの穴に移植していたのは、BH210523-03でした。このコロニーが、どの程度の大きさになっているのかは分かりませんでしたが、このコロニーと同世代で、採集場所も同じコロニーを複数飼育していますので、その中の1つのコロニーを挙げておきます。

自然環境はかなり厳しいので、野外のコロニーはこの飼育コロニーの規模よりも小さいかも知れません。

B15099(O巣)が生存していた

クロオオアリの移植コロニーB15099(O巣)は、昨年の7月11日に巣口が移動していたことについて触れていますが、今年になっては生存が確認できていませんでした。
7月23日、庭で蜜の給餌をしていて、あるクロオオアリの帰路を追っていると、巣口に辿り着いたのですが、そこはO巣があった近辺でした。

赤丸の場所に巣口があった 7月23日17時0分撮影

この場所を昨年の7月11日に撮影した写真で見ると、昨年巣口が移動した元の場所の東(写真では右)よりの上方のコンクリートブロックの隙間です。

昨年巣口が移動する前の場所は写真中央下方の土が見える場所 2021年7月11日撮影

B15099の生存を最後に確認していたのは、記録の限りでは昨年の8月ですから、ほぼ1年間生存が確認できていなかったことになります。観察不足であったとも言えますが、こんなこともあるのでしょう。

B16018が幼生虫を残して引越

7月13日に庭に移植したB16018が、7月22日、既に引越を済ませているのがわかりました。

写真に写っている飼育器アンテネスト上のクロオオアリは大型ではないが、巣箱の巣門近くには大型のクロオオアリが数匹いた 7月22日9時3分撮影
9時5分撮影

小型のアリ(オオズアリ)がいて、幼虫を運んでいました。アンテネストの中にも小型のアリが入っていました。ただ兵隊アリは来ていませんでしたし、小型のアリの個体数はそれほど多くはありませんでした。

幼虫を運ぶ小型のアリ 9時7分撮影
アンテネストの中へ出入りする小型のアリ 9時7分撮影
小型のアリはアンテネストの底までやって来ていた 9時10分撮影

アンテネストの底を下から見ると、幼生虫がいました。

むき出しになった蛹がいる 9時28分撮影

幼生虫の全てではないように見えるのですが、幼生虫を置いたまま引越したことが分かります。恐らく何者かに巣を襲われたのでしょう。それにしても、クロオオアリの死体は全くありませんでした。
7月20日には、アリたちがまだアンテネストの中にいましたし、今日、小型のアリがまだあまり来ていなかったことを考えると、21日辺りに引越をしたのでしょう。引越先が何れ分かればと思います。

T130921-09が人工巣箱に自然入居

一昨日の7月15日、今年庭に移植したトゲアリT130921-09の異変に気づき、仮と思える避難場所を確かめることができましたが、その翌日の7月16日、T130921-09のために人工巣箱を設置することにしました。
以前T140906-03が人工巣箱に自然入居しましたので、T130921-09も人工巣箱に自然入居するかも知れません。T140906-03の場合は、結局人工巣箱に棲み続けることはできませんでしたが、その主な原因は、巣箱を地上に直に置いていたからだと考えています。そのため、小型のアリに襲われたようです。
そこで、今回は、人工巣箱を空中に吊るすことにしました。ロープで人工巣箱を上から吊るし、斜め下方向に3本のロープで固定しました。それから、落ちずに枝に掛かっていたトゲアリがいる落ち葉を巣箱の上に載せました。

7月16日15時29分撮影
7月16日15時30分撮影

次の日の7月17日、人工巣箱を見ると、巣箱の出入り口の穴を出入りする働きアリがいました。しかし、巣箱の上の落ち葉の中には、数が少なくなったようには見えましたが、まだトゲアリがいて、枝のトゲアリの塊の方は、変化がないようでした。

巣箱に入って行くトゲアリ 7月17日10時54分撮影
枝のトゲアリの塊 7月17日14時58分撮影

そして今日7月18日、巣箱の上の落ち葉の中のトゲアリがいなくなっていて、巣箱の出入り口付近には、巣を守っているかのような働きアリがいました。また、枝の塊も無くなっていました。

巣穴付近の様子 7月18日14時46分撮影
枝のトゲアリの塊がなくなっていた 7月18日14時46分撮影

クリの木の葉には、甘露を求めてトゲアリが来ていました。いつもの光景です。

7月18日14時47分撮影

巣箱の上の落ち葉の中にいたトゲアリが、先ず初めに人工巣箱に移動し始め、その後でか並行してか、それらのトゲアリに誘導されて、枝で塊を作っていたトゲアリも人工巣箱に移動したのでしょう。分散していたトゲアリのコロニーが人工巣箱の中で一つにまとまったのでしょう。
そのことを確かめたいと思い、甘露を集めに行く通路の途中の枝に蜜を垂らして、蜜を飲んだ後、何処へ帰って行くかを観察することにしました。

蜜を飲み始めた 7月18日14時50分撮影
人工巣箱を吊るすロープを伝って下りてきた 14時55分撮影
人工巣箱に入って行った 14時56分撮影

T130921-09のコロニーは、やはり人工巣箱の中に引越したのでしょう。その後、次第に多くのトゲアリが、巣箱と蜜のある枝の間を往復するようになりました。

15時7分撮影

それからほぼ1時間後に見ると、巣口を守っているのでしょう、巣口の周りの働きアリが増えていました。

複数の働きアリが巣口を守っているようだ 7月18日16時13分撮影

R200603-007のその後 7月16日

今年の4月22日に庭に移植したムネアカオオアリのコロニー(B200603-007)については、5月9日に生存を確認しています。それ以後、働きアリが移植用の巣箱を出入りするところを見ていませんでした。

7月16日9時34分撮影

7月16日、少し心配しながら、開閉式の観察窓から中を覗いて見ると、女王アリと働きアリがいました。
更に観察するために、巣箱を支柱から外し、屋内に持ち帰り、巣箱の蓋を外しました。働きアリの数を数えると13匹いました。また、卵が多く見られましたが、幼虫や繭はありませんでした。
4月22日の移植時よりも随分、働きアリの数が少なくなっています。

移植時4月22日のR200603-007
7月16日のR200603-007 幼生虫は卵のみ

R200603-007と同じ日に同じ場所で女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニー(R200603-003)の今の様子と比べると、あまりにも大きく違っています。

R200603-003の今

自然界で生存して行くことの厳しさが良く伝わってきます。
蜜を与え、それとは別に今後蜜を与えやすくするためにアクリル製の小さな容器を巣箱の中に入れました。小さな蛾も与えましたが、幼生虫が卵だけだからでしょうか、関心を示しませんでした。

巣箱の中で蜜を与えた
以後方形の容器で蜜を与える 左上方に蛾を与えているが関心がないようだ

この巣箱に透明のプラスチックの蓋を新たに付け加え、その蓋の上にこれまでの木製の蓋を被せました。こうすることで、木製の蓋でこれまで通り日光を遮り、その木製の蓋を外すせば、プラスチックの蓋をしたまま、巣箱の中が見られるようになりました。

巣箱は元の支柱に取り付けました。

巣箱本体と木製の蓋の間にプラスチック製の蓋を挟んでいる

T130921-09の異変・避難

7月15日、移植トゲアリのT130921-09の様子がおかしいことに気づきました。つい先日まで、活発に活動していたのですが、巣があるクリの木の切り株辺りにトゲアリの姿がありませんでした。傾斜地の上側から見ると、巣口があると思われる辺りにトゲアリの死体が複数付いていました。

巣口近く 既に死んでいるトゲアリの働きアリ 7月15日9時14分撮影

クリの木の切り株の近くの芝地には生きている働きアリがいました。

9時15分撮影

芝地にいるということは、これまではほぼないことでした。やはり何か異変があったのでしょう。
クリの木の枝を見ていると、トゲアリが塊を作っているのが見えました。

枝にトゲアリの塊があった 9時18分撮影

巣を何者かに襲われ、ここに避難してきたのでしょう。別の枝にもトゲアリの塊がありました。こちらの方は、個体数は少ないようでした。落ちずに枝に掛かった落ち葉の中にいるようです。

落ち葉の中にいるようだ 9時21分撮影

切り株の下の方を見ると、小型のアリ(トビイロシワアリ)がたくさんいました。このアリが、トゲアリの巣を襲ったのでしょう。

切り株の下には小型のアリがたくさんいた 9時22分撮影

芝地の上に、落ち葉に集まっているトゲアリを見つけました。先程の枝に付いていた落ち葉とは別の落ち葉です。このトゲアリたちは、落ち葉に乗ったまま枝から落ちたのでしょう。

9時25分撮影

落ち葉のまま、このトゲアリたちを枝のトゲアリの塊の近くにそっと置きました。

9時27分撮影

3月31日以来の生存を確認 B16015

7月13日、今年の3月31日に生存を確認して以来、その生存が確認できていなかったクロオオアリB16015のコロニーの生存を確認することができました。家屋に近い踏み石の近くの芝地を歩いていたクロオオアリに蜜を与えてその後を追ったところ、B16015の巣( N巣)に辿り着きました。

写真中央辺りの芝地で蜜を与えた
コンクリートブロックの穴の中に入って行った 16時6分撮影

但し、クロオオアリが戻った場所は、これまでに観察していた箇所(上から2段目下)ではなく、その一段下(上から3段目)のコンクリートブロックの穴の中でした。

これまでは上から2段目下に巣口があった 写真下のコンクリートブロックの左の穴の奥に巣口がありそうだ

巣口の場所が変わることはよくあることです。今回も巣口の場所が変わっていました。

B16018を移植

B16018は、2016年6月11日に新女王アリを道の駅蒜山高原(岡山県)で採集したクロオオアリのコロニーです。B16018は、元々「新女王アリの最初に掘る巣穴を調べる(1)(2)(3)」ために、採集後すぐに巣作りが観察できるよう、創巣期用に少し小型にしたアンテネストで飼育を始めたコロニーです。ちなみに、この時、同様に飼育を始めたB16013は、既に2019年6月8日に庭に移植し、今も生存しています。

B16018を飼育しているアンテネスト 7月13日10時8分撮影
底から見た様子 卵が見える 10時10分撮影
底から見た様子 繭も多数ある ただ小型の繭が多い 10時10分撮影

B16018は、良く繁栄はしていますが、既にこの飼育容器では巣を拡張することができなくなっています。給餌もし難くなってきましたので、庭に移植することにしました。
ニホンミツバチ用に製作した簡易な待ち箱を池のほとりに置き、その中にアンテネストを入れて、飼育器上部のシリコン栓を外し、待ち箱に蓋をしました。

ニホンミツバチ用の待ち箱にアンテネストを入れた 10時18分撮影
シリコン栓を取り外すと直ぐにアンテネストから働きアリが出て来た 10時19分撮影
待ち箱からも直ぐに働きアリが出て来た 10時20分撮影

以後もかなりの数の働きアリが待ち箱から出て来ました。
午後には、コンクリートの隙間で巣作りを始めた働きアリも見受けられました。ただ、僅かな数の働きアリが巣作りをしているようで、引越先がそこに決まったようではありませんでした。

巣作りの活動が僅かに1個所で見られた 13時51分撮影

近くのバナナを植えている芝地にも働きアリが来ていましたので、そこにある岩に蜜を垂らして、蜜を飲んだ後、何処に帰って行くか調べようとしたのですが、蜜を飲もうとしませんでした。新居探し中なのでしょう、このような時には蜜は飲まないようです。

蜜を垂らしたが、飲もうとはしなかった 17時32分撮影

トゲアリT130921-09のその後 7月13日

以下の写真は、今年の2月14日に庭に移植し、4月12日にクリの切り株へ引越したトゲアリのT130921-09のコロニーの7月13日の様子です。

アゲハチョウを与えた 7月13日9時15分撮影
同上 9時23分撮影
反対側から見ると 紙粘土と切り株との隙間に出入り口がありそうだ 9時24分撮影
上の写真の出入り口の下にはトゲアリの死体があった 14時1分撮影
アゲハチョウが解体されていた 14時13分撮影

B16013(L巣)の生存を確認

2019年の6月8日に庭に移植し、その後6月18日に引越先を見つけたクロオオアリのコロニーB16013については、昨年の8月までは生存の確認がとれていました(L巣)。しかし、今年になってからは、生存が確かめられていませんでした。
鉄製の扉のレール沿いで見つけたクロオオアリの巣を観察しようとしていると、長イスにクロオオアリが1匹上ってきていました。

7月7日15時56分撮影

そこで蜜を与えたのですが、その帰路を追ってみると、鉄製の扉のレール沿いの巣ではなく、L巣に戻って行きました。

L巣 巣口は画面中央辺りにあるようだ 16時7分撮影

今後観察しやすくするために、巣口の廻りの芝生を刈っておきました。

16時16分撮影

昨年9月以来となったT巣の生存を確認

2020年9月27日に庭に移植し、10月26日に引越したクロオオアリのT巣(S/N:BK170530-133+BH170521-023)は、昨年の9月9日以来、生存を確認できずにいました。
庭の東にあるコンクリートの階段上方の側溝の中を通る散水ホースを、東へと歩くクロオオアリがいました。B14034+133の引越先に小型のアリが出入りしていましたので、B14034+133の行方が分かるかもしれないと思い、その東へと歩くクロオオアリに蜜を与えました。

7月5日8時41分撮影

やがてこのクロオオアリは帰路についたのですが、西へと向かい、その後コンクリートの階段の桁を下って行きました。そして、T巣がある芝地へと入って行きました。

階段の桁からT巣がある芝地へと入って行った 8時43分撮影

今年になって初めてT巣が生存していることが分かりました。その後も幾度か蜜を吸ってT巣へ帰巣する働きアリを観察しました。また、固形物をT巣へと搬入するクロオオアリも見かけました。

咥えているものは昆虫の体の一部のようだ 8時46分撮影
白いものを運んでいるところをしばしば見るが、何なのかは分からない 9時15分撮影

参照:「白いもの」について
アリ日記 2012/06/06〜08(4)クロオオアリ・ムネアカオオアリの食性
クロオオアリの食性 白い物体

鉄製の扉のレール沿いに新巣を発見

少し以前から、これまでは見なかった場所でクロオオアリが歩いているのを見ていました。今日(6月16日)もまた、カーポートに近い石畳の上をクロオオアリが歩いているのを見つけ、巣の在り処が分かればと思い、蜜を与えてみました。

蜜を飲むクロオオアリ 6月16日8時49分撮影
上記場所の俯瞰

やがて蜜で腹部を満たして、歩き始めたのですが、その方向は、クロオオアリが良く活動している南方向ではなく、反対の北方向へと進んで行きました。そして、可動式の鉄製の扉のレール伝いに進み、レール沿いのコンクリートの隙間に入って行きました。

可動式の鉄製の扉のレール伝いに歩いて行く 8時53分撮影
写真中央のレール沿いのコンクリートの隙間の中に入って行った

ここに巣がありそうです。
この巣は、自然巣ではなく、庭に移植したクロオオアリのコロニーだと思います。特定はできませんが、可能性としては、BM19007ではないかと思います。

午後になって、巣穴の直ぐ近くの地面に蜜器を取り付ける測量杭を打ち込み、この巣を観察することにしました。巣穴から出て巣穴の近くのコンクリートの上を歩いているクロオオアリがいましたので、蜜器に這い上がるようにして捕らえて、このアリを蜜器に乗せたまま、その蜜器を測量杭に設置しました。

蜜を飲み始めたクロオオアリ 15時36分撮影

蜜器と巣穴とは、直線距離にして僅かに38cmしか離れていませんが、このアリが自然に蜜器を見つけたのではなく、巣穴の近くのコンクリートの上で捕らえ、私が測量杭の上へ移動させたからでしょうか、巣への帰路をかなり迷っていました。それでも、1分程度で巣に戻って行きました。

測量杭を下りて行く 15時39分33秒撮影
巣穴に到達した 15時40分42秒撮影

それから10分足らずして、巣穴から出てきたクロオオアリがいたのですが、そのクロオオアリは、巣穴の近くのコンクリートの上を何かを探すかのようにあちこちと歩き回っていました。体格からも、そのクロオオアリは先程のクロオオアリのようです。先程捕らえられた場所に蜜があると記憶しているようで、実際の蜜器がある場所が分からないようです。(帰路に道しるべを付けていないことになります)
そこで、コンクリートの上にいるそのクロオオアリを再び蜜器で捕らえ、その蜜器を測量杭の上に設置しました。

巣の近くのコンクリートの上を歩いていたクロオオアリを蜜器に登らせたところ 15時52分撮影

このクロオオアリも、帰路を迷いながら、巣に戻って行きました。

蜜を吸って巣穴まで戻ってきた15時57分撮影

それから間もなく同じクロオオアリと思われる働きアリが巣穴から出てきて、自力で蜜器に辿り着きました。
そして、蜜を飲むと帰路に付いたのですが、今度は僅かに38秒で巣穴に戻りました。

蜜を吸って測量杭を下りてきた 16時3分28秒撮影
巣穴に戻ってきた 16時4分6秒撮影

このクロオオアリは、蜜の場所への往路と復路を覚えたようです。
4度、同じクロオオアリと思われる働きアリが蜜を吸いに来て、帰路につきました。

16時10分撮影

この働きアリは、ほぼ迷うことなく、巣穴の方へと芝地を歩いて行きましたが、突然何者かに襲われました。恐らく、ハエトリグモに襲われたと思いますが、そのクモは芝生の中に身を潜めたようで、本当のところは確かめることはできませんでした(これまでの観察から、ハエトリグモは初めに獲物に一撃を加え、獲物から離れます)。

何者かに一撃を加えられたクロオオアリ 16時11分撮影

観察は突然終わってしまいました。

観察しやすくするために、蜜器周辺の芝を刈った 16日16時24分撮影
観察場の俯瞰 中央右に測量杭が見える

B14034+133の引越先

5月4日に庭に移植したクロオオアリのコロニーのB14034+133は、5月9日になっても、複数個所で巣作りが行われていて、巣の位置が統一されていないようでした。5月10日以後は、自宅に不在の期間があり、その後の観察はできていませんでした。
それから1ヶ月以上が経った6月13日、引越先の手がかりを得たいと思い、コンクリートの階段で観察をしていると、側溝でクロオオアリを見つけました。早速蜜を与えました。

コンクリートの階段横の側溝に垂らした蜜を飲むクロオオアリ 6月13日14時43分撮影

そのクロオオアリはやがて帰路についたようです。後を追って行くと、側溝の中の散水ホースを伝って上へと歩き始めました。そして、側溝の最上部に達すると、その散水ホースを伝って進路を右にとり、石板の溝蓋の下を潜り抜け、やがて側溝の割れ目の中に入って行きました。

散水ホースを伝って上へと登って行く 14時43分撮影
側溝の最上部に達するとホースに沿って右に進んだ 14時44分撮影
石板の溝蓋の下を潜り抜けた 14時45分撮影
側溝の割れ目の中に入って行った 14時45分撮影

この側溝の割れ目の場所については、5月9日までの観察では、観察の対象にはなっていませんでした。しかし、移植用に使った西洋ミツバチの巣箱からその方面へ歩いて行く働きアリが極く少数ながらいることに気づいてはいました。
再び階段の下の方へ行くと、腹部が膨らんだ働きアリが歩いていました。その働きアリを発見した場所から考えて、先程側溝に垂らした蜜を飲んだのではないようでした。その後を追って行くと、先程の働きアリと同じコースを歩いて、この働きアリも側溝の割れ目に入って行きました。

この働きアリも同じ側溝の割れ目に入って行った 14時50分撮影

その側溝の割れ目から出てくる働きアリもいました。

側溝の割れ目から出て来た働きアリ 14時50分撮影

確かに、ここがクロオオアリの巣になっていることが分かりました。
ところで、帰巣した2匹目の働きアリは、側溝で与えた蜜を飲んだわけではないのに腹部が膨らんでいたのですから、どこかに蜜源があるはずですので、その蜜源を探すことにしました。そこで、側溝の割れ目の巣とは反対方向に歩いて行く働きアリが階段の下の方にいましたので、その後を追ってみました。
すると、かなり離れたところに設置していた蜜器に辿り着きました。この蜜器には午前中に蜜を入れていました。

階段の下の方を歩いていた働きアリが蜜器に辿り着いた 14時55分撮影
蜜器は階段からかなり離れた場所にある

この新たに発見した巣のコロニーは活発に活動していることが分かります。このコロニーは、巣の位置から考えて、B14034+133に間違いないでしょう。

移植場所と巣の位置関係 巣は写真手前の側溝の下部の割れ目にある 移植用の巣箱は写真奥のコンクリートブロックの上に載せるように置いていた

ちなみに、移植直後、巣作りが盛んに行われていた場所にはクロオオアリはいませんでした。

巣作りが盛んに行われていたここにも、もうクロオオアリの姿はない 6月13日15時9分撮影

BM19007が引越していた

4月28日に庭に移植したBM19007ですが、移植に使った西洋ミツバチの巣箱の中に長い間留まっていました。

5月5日6時50分撮影

西洋ミツバチの巣箱の中にコロニーが留まっているのを最後に確認したのは5月12日ですが、5月24日に見ると、既に引越していました。引越に立ち合うことができませんでしたので、引越先は分からないままになりました。

同一条件下の2つのコロニーの大きさの違い

2018年に新女王アリを採集し、4年間弱飼育してきたクロオオアリのコロニーが2つあります。BH18024とBH18030です。この2つのコロニーを改めて比べて見ると、その大きさにかなりの差があることがわかります。

BH18024 5月9日撮影
BH18030 5月9日撮影

2つのコロニーとも、餌や飼育器など、同じ条件で飼育してきました。コロニーの規模の違いは、女王アリの個体差に因るものなのでしょうか。

なお、BH18030の方は、この比較の後、庭に移植しました。

西洋ミツバチの巣箱の中に入れた 5月9日16時42分撮影
池のほとりに設置 5月9日16時42分撮影

B14034+133の移植

B14034+133は、元々2014年採集のクロオオアリの2つのコロニーの合同コロニーです。
2015年11月30日に、いずれも女王アリがいるB14034(働きアリ4匹 幼生虫無し)とB14133(働きアリ13匹 幼虫10)を合併してできたコロニーです。その後ほぼ半年後には、女王アリは1匹になっています。
B14034+133は、とてもよく繁栄していて、今年の3月には雄アリがいるのを確認しています。
このB14034+133を今回は庭に移植することにしました。4月25日にBN19004を移植した同じ場所(八朔の近く)に、5月4日、西洋ミツバチ用の市販の巣箱の中に入れて移植しました。

B14034+133 とても良く繁栄している 5月4日9時18分撮影
飼育水槽を市販の西洋ミツバチ用の巣箱の中に入れた 5月4日9時24分撮影
八朔の近く 5月4日9時24分撮影

1時間半程経つと、クロオオアリはもう巣箱から出て来ていました。巣箱直下のコンクリートの隙間に出入りする働きアリや、散水ホースを伝ってコンクリートの階段の側溝を下っていく働きアリがいました。

巣箱から出て行く一団 5月4日11時01分撮影
その一団は巣箱直下のコンクリートの隙間に入っていった 5月4日11時01分撮影
散水ホースを伝ってコンクリートの階段の側溝を下りていく働きアリもいた 5月4日11時34分撮影

午後には、先程のコンクリートの隙間の他にも3箇所で巣作りを始めていました。
(以下の写真の箇所は巣箱に近いところから)

ミツバチの巣箱直下にあるコンクリートの階段の側溝の上方の割れ目
コンクリートの階段の側溝の割れ目
コンクリートの階段端の割れ目

側溝の散水ホースを伝って、かなりの数の働きアリが移動していました。その一部がコンクリートの階段端の割れ目にもやって来ていました。

コンクリートの階段と側溝の全容 上方に飼育水槽を入れたミツバチの巣箱がある 5月4日16時34分撮影

5月5日、早朝、階段端の割れ目で巣作りがかなり進んだようです。また、その位置の反対側に当たる側溝側も掘られていました。

土がかなり運び出されている 5月5日6時32分撮影
上記写真の反対側の側溝の様子 階段端と繋がっていると思われる 5月5日6時33分撮影

ミツバチの巣箱を開けて見ると、飼育水槽の中にはほとんどクロオオアリはいないように見えました。

飼育水槽の中にクロオオアリがいないように見える 5月5日6時44分撮影

夕刻、幼虫をミツバチの巣箱から運び出す働きアリがいました。巣箱直下のコンクリートの隙間に運び込みました。まだ、飼育水槽の中にクロオオアリの家族が残っていたようです。

ミツバチの巣箱から幼虫を運び出す働きアリ 5月5日18時34分撮影
巣箱直下のコンクリートの隙間に幼虫を運び込んだ 5月5日18時35分撮影

しばらくして、仲間を咥えて運ぶ働きアリもいました。

仲間を咥えて運ぶ働きアリ 5月5日18時49分撮影

5月7日になると、それぞれの箇所で巣作りがかなり進んでいました。まだ引越先が統一されていないようです。

左へ下写真へと繋がる 5月7日8時36分撮影
右が上写真から繋がる 5月7日8時36分撮影
新たに側溝の下方でも巣作りが始まっていた 5月7日8時38分撮影

更に新たにコンクリートの階段下でも巣作りが始まったようです。

階段下でも巣作りをしているようだ 5月7日8時42分撮影

飼育器の水槽の中にはもうクロオオアリはいなくなっていました。引越が完了したのでしょう。

引越が完了したようだ 5月7日8時50分撮影

それから2日後の5月9日になっても、巣作りの場所は統一できていないようです。
(以下の写真の箇所は巣箱に近いところから いずれも14時台)

元ミツバチの巣箱直下 この時クロオオアリの姿は見られなかった
枯れ芝生が埋もれてしまう程、土が積もっていた
階段端 この時クロオオアリの姿は見られなかった
階段端の反対側の側溝 ここにはクロオオアリがいた
側溝の下方
階段下 かなり巣穴が掘られたようだ

BM19001を移植した際には、次の日には巣の位置が統一されたようでしたが、この度のB14034+133では、複数個所で巣作りが行われていることから、6日経っても巣の位置が統一されていないようです。
コロニーの本体が、どこか1つの巣穴に引越しているのか、それとも分散して複数の巣穴に入ったのかは、確かめることができていません。

昨年採集の4コロニーを移植 その後

5月4日に、昨年新女王アリを採集したクロオオアリの4コロニーを庭に移植しましたが、2日後の6日になって、3つのコロニーに変化がありました。

◎BH210523-24(キイチゴの花壇に設置)
ニホンミツバチの巣箱を開けてみると、ちょうどその時、1匹の働きアリが幼虫を咥えて、飼育ケースから出ようとしていました。飼育ケースの中には何も残っていませんでした。

1匹のクロオオアリの働きアリが幼虫を咥えて飼育ケースから出ようとしていた 5月6日8時28分撮影

直ぐ横には、女王アリがいました。女王アリは単独で歩いていて、やがて巣箱から出て行きました。

巣箱の中の女王アリ 8時28分撮影
巣箱から出た女王アリ 8時29分撮影

巣箱の外には仲間を咥えて運んでいく働きアリがいました。その後を追ってみると、キイチゴの根元の穴に入って行きました。

仲間を運ぶ働きアリ 8時35分撮影
キイチゴの根元の穴に入っていった 8時35分撮影

その間も女王アリは、依然として単独行動をしていて、巣箱の廻りを歩いていました。働きアリと接する機会はないと考え、女王アリをフィルムケースで捕らえて、穴のあるキイチゴの根元に移動させました。

8時56分撮影

しかし、女王アリはキイチゴの根元から離れていきました。その後観察を打ち切りました。

◎BH210523-26(西花壇に設置)
西花壇の壁にクロオオアリの女王アリがいました。直ぐに芝生の中に入って行き、見失いました。

5月6日8時18分撮影

ニホンミツバチ用の簡易待ち箱の中を見ると、クロオオアリの働きアリがいましたが、BH210523-26の働きアリではないと思われる大きめの働きアリもいました。

BH210523-26の働きアリではないと思われる大きめの働きアリがいた 8時20分撮影

◎BH210523-27(西斜面下に設置)
ニホンミツバチ用の簡易待ち箱の中を見ると、飼育ケースの中には働きアリがいて卵がありましたが、女王アリはいませんでした。

飼育ケースの中に女王アリがいない 5月6日8時25分撮影

◎BH210523-25(南斜面下に設置)には、次の日の5月7日になっても変化はありませんでした。

BH210523-25 飼育ケースの中に女王アリも働きアリも幼生虫もいた 5月7日8時15分撮影

創巣からほぼ1年後のクロオオアリのコロニーを飼育ケースのまま、箱に入れて移植すると言う方法は、これまで行ったことはありませんでした。移植後2日目で4例の内3例で移植に失敗したことになりますから、クロオオアリの場合、この方法は、創巣から1年のコロニーのような小規模なコロニーには、引越そのものが、大きなリスクとなるようです。

昨年採集の4コロニーを移植

2021年の5月23日に蒜山高原で新女王アリを採集したクロオオアリの4つのコロニーを、5月4日、庭に移植しました。

BH210523-24 5月4日9時30分撮影
BH210523-24をニホンミツバチの巣箱に入れて、キイチゴ花壇に設置した 5月4日9時35分撮影
BH210523-25 5月4日9時39分撮影
BH210523-25をニホンミツバチの巣箱に入れて、南斜面下に設置した 5月4日9時41分撮影
 同上 5月4日9時42分撮影
BH210523-26 5月4日9時46分撮影
BH210523-26を自作のニホンミツバチ用の簡易待ち箱に入れて、西花壇に設置した 5月4日9時50分撮影
同上 5月4日9時50分撮影
BH210523-27 5月4日9時52分撮影
BH210523-27を自作のニホンミツバチ用の簡易待ち箱に入れて、西斜面下に設置した 5月4日9時57分撮影
同上 5月4日9時58分撮影