2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)で、クロオオアリとクリオオアブラムシが共生している様子について、直近では2022年の11月24日のブログで触れています。
6月5日、今年も両者が共生していました。

2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)で、クロオオアリとクリオオアブラムシが共生している様子について、直近では2022年の11月24日のブログで触れています。
6月5日、今年も両者が共生していました。
12月27日、落葉後のクリを強剪定したのですが、その際、クリオオアブラムシを探してみました。しかし、昨年とは異なり、東方・西方の2本の樹共に、クリオオアブラムシの成虫も卵も見当たりませんでした。ただ、卵の痕のようなものが、東方のクリの樹の比較的高い枝に付いていました。
クリの木にはクリオオアブラムシがいますが、アリの蜜源として駆除していません。7月26日には、3種のアリがクリオオアブラムシの甘露を求めてやって来ていました。
もう1種はアミメアリのようです。
ただ、見慣れたアミメアリよりも躯体が小さいように思いました。そこで、実体顕微鏡で確かめることにしました。
やはりアミメアリのようです。
参照:
クリオオアブラムシを発見(2020年5月23日)
移植トゲアリの暮らし(2021年5月13日)
「ぽろたん」にクリオオアブラムシ(2021年6月9日)
「ぽろたん」に小さなアブラムシ(2021年7月6日)
クリオオアブラムシの新たな共生相手(2021年10月30日)
クリの木のクリオオアブラムシの状況については、こまめに見ていたはずだったのですが、今日、クリオオアブラムシがとてもたくさんになっているのに気づきました。
これまでは、トゲアリが切り株に棲息している西側のクリの木でクリオオアブラムシを見つけていましたが、東側のクリの木に多数のクリオオアブラムシの群生がありました。その数を数えると、およそ15箇所でした。
どの群生にもクロヤマアリが来ていました。
葉に落ちた甘露を舐めているのもクロヤマアリでした。
有翅雌成虫も見かけました。
西側のクリの木では、4箇所ほどクリオオアブラムシの群生が見られました。そこにもクロヤマアリが来ていましたが、トゲアリの姿もありました。
今年になって初めて庭のトゲアリを見つけた時、同じクリの木にクロヤマアリも来ていました。
ふと何かを持ち去るクロヤマアリが目に入りました。クリオオアブラムシを咥えているようです。
何処へ運ぶのでしょう。クリの木から下りて地面を歩き出しました。
随分と長い間、地面をあちこちと歩き回った末、また同じクリの木に上ってきました。
その後はもう観察をしませんでした。このクロヤマアリは一体何をしようとしていたのでしょう。
クリオオアブラムシがいる場所は、既にトゲアリがいました。クロヤマアリは、その場所に入り込むことができなかったので、クリオオアブラムシをさらったのでしょう。でも、何をするために?
クリの木の別の場所にクリオオアブラムシを運んで行けば、そこを自分達の蜜源にできたことでしょう。でも、それならなぜ直ぐにクリの木を下りたのでしょう。
巣に運んでクリオオアブラムシを餌にするつもりだったのでしょうか。それならなぜ再びクリの木に上ったのでしょう。
クロヤマアリのこの行動の謎は解決できませんでした。
参照:「今年も梨の木にアブラムシ」(2022年6月26日)
昨年の12月8日のブログ「吊り下げ巣箱からの引越」で、「トゲアリのコロニーT130921-09は、いつのまにか完全に引越をしていました。おそらく、11月3日の観察から考えて、クリの木の地面際の朽ちた箇所に引っ越したのでしょう。来年の春になれば、そのことが確認できることでしょう。」と書いています。
部屋で飼育しているトゲアリ(T140906-40)は、もうかなり以前(2月12日)から活動室のアンテグラウンドに出て来ていました。また、庭に移植したトゲアリの過去の記録では、2月27日(T140906-03)、2月28日(T130921-09)に働きアリが巣穴から出てきました。
そこで、庭に移植したトゲアリも活動を始め出すだろうと考え、この間ずっと、「クリの木の地面際の朽ちた箇所」を見ていたのですが、トゲアリの姿はありませんでした。「ひょっとすると絶滅したのでは!?」と心配するようになっていたのですが、今日3月22日、同じクリの木の上方の細い枝でトゲアリを見つけました。そこには、クリオオアブラムシがいました。
クリオオアブラムシがいる枝は1箇所だけでした。昨年の12月7日に観察したクリオオアブラムシの産卵箇所を見ると、卵は潰れていて、孵化した後のように見えました。
改めて、「クリの木の地面際の朽ちた箇所」を見たのですが、その辺りにはトゲアリはいません。そこで、巣の場所を探るために、クリオオアブラムシがいる小枝から下りてくるトゲアリを待っていたのですが、なかなか下りてきませんでした。そうこうしている内に、ふと切り株に被せているベニヤ板の下の隙間を見ると、そこにトゲアリが幾匹かいました。
トゲアリは、切り株の上面から出て来ているようです。木くずを運び出すトゲアリもいました。巣の拡張か修復か掃除をしているのでしょう。
砂糖水を与えておきました。
今年の11月24日にクリオオアブラムシを観察していますが、それから2週間程経った12月7日、クリの木を見に行くと、クリオオアブラムシが、幹の下方に集まっていました。2本のクリの木の内、東方のクリの木で2箇所、西方のクリの木で1箇所に群生していました。何れも卵がありました。
この間、12月3日の朝の気温は、この冬初めて氷点下になり、霜が降りました。
参照(これまでのクリオオアブラムシの冬の観察):
「クリオオアブラムシと謎の生き物」(2018年12月9日)
「クリオオアブラムシの経過」(2021年1月19日)
今年はクリの木に例年になく多くのクリオオアブラムシがいます。
2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)には、クロオオアリが来ていました。
大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木には、クリオオアブラムシの塊が8箇所ありました。これらにはクロヤマアリが来ていて、クロオオアリはいませんでした。
つい先日の6月9日にクリの「ぽろたん(品種名)」にクリオオアブラムシが来ていたことを書きましたが、その時は、アミメアリと共生していました。
今日見ると、クロオオアリが来ていました。
複数個所のクリオオアブラムシがいる所にクロオオアリが来ていて、まだアミメアリも来ていましたが、クリオオアブラムシと共生しているのは、1箇所のみになっていました。
参照
「「ぽろたん」の花にクロオオアリが来ていた」2021年5月28日
「クリの木を植える」2019年2月21日
この写真は、1月6日に撮影したものです。クリの木の葉は、ほとんどの落ちています。クリオオアブラムシは、まだ生きていて、比較的高所の小枝にいます。この日、この撮影の後、このクリの木を強剪定しましたが、この枝のある下方の幹は剪定しませんでした。
1月8日には、クリオオアブラムシは下方へと移動していました。
この日の夜明け前の気温は、自宅の気象計で−4℃(6時50分)でしたが、クリオオアブラムシは死んではいませんでした。
ちなみに、ニホンミツバチは活動していません。
1月19日には、クリオオアブラムシは更に下方へと移動していました。
その下方の様子が下の写真です。
産卵したことが分かります。クリオオアブラムシは、個体数が少なくなっていましたが、生きていました。
2018年に観察した時には、12月9日には卵がありましたから、今回は1ヶ月以上産卵が遅かったことになります。また、2018年の時には、12月26日にはクリオオアブラムシはほとんど死んでいましたので、今回の方が長く生きていることが分かります。
昨年の12月29日にクリの木で見つけた謎の生き物は、それ以来見かけませんでした。そして、このアブラムシの産卵箇所にもいませんでした。
何日か前から、散水ホースを歩くクロオオアリの腹部が膨れているのを見ていました。この散水ホースは、クリの木に繋がっており、クリの木からの帰路のようでしたので、クリの木に蜜があるようでした。たぶんその蜜は、クリオオアブラムシから得たのでしょう。
11月18日、この日も散水ホースをかなりの早足で歩くクロオオアリを見つけました。腹部が膨れているようです。
後を追ってみると、A巣にたどり着きました。しばらくして、A巣からクロオオアリが出てきましたので、散水ホースを歩くその後を追ってみると、やがてクリの木横のフェンスにつり下げている箇所を上り、クリの木へと繋がる橋状の箇所を渡り、クリの木にたどり着きました。そこには、もう1匹のクロオオアリがいました。
ただ、この後、後を追っていたクロオオアリを見失ってしまいました。
そこで、再度A巣から出て来たクロオオアリの後を追ってみると、今度はクリの木に着いても見失うことなく、ついにクロオオアリの目的地の箇所にたどり着きました。
ここにクリオオアブラムシがいるのでしょう。ただ、葉や枝などでよく見えませんでしたので、周りの葉や小枝を切り落としました。
案の定、そこにはクリオオアブラムシがいました。今年の5月23日以来の発見です。5月23日の時には、クリの木に数匹のクロオオアリが来てはいましたが、クリオオアブラムシから蜜を得ていないようでした。
昨年の10月22日以来、クリオオアブラムシを見ることができませんでしたが、今日、クリの木にクリオオアブラムシがいるのを見つけました。
最初にクリオオアブラムシを見つけたのは、西側にあるクリの木でした。
この小型のアリは、アミメアリのように見えます。
単独で木の幹を下って行くクリオオアブラムシもいました。
東側のクリの木を見ると、こちらは、少なくとも7箇所にクリオオアブラムシがいました。
こちらの小型のアリは、シリアゲアリのようです。
ところで、クロオオアリはと言うと、東側のクリの木で1匹、西側のクリの木で少なくとも3匹見かけました。ただ、いずれも、クリオオアブラムシがいる場所では見かけませんでした。
10月22日のブログで、クリの木にクリオオアブラムシがいたことについて触れていますが、今日10月26日に見ると、クリオオアブラムシが全くいなくなっていました。
アブラムシが移動した可能性もあるので、このクリの木の他の枝も見ましたが、クリオオアブラムシは見当たりませんでした。ですが、代わりに2つのことを目にしました。一つは、上の写真の枝の下方に、クリオオアブラムシの死骸を見つけました。
更にもう一つ、冒頭の写真の枝のすぐ横にカマキリがいました。
カマキリがアブラムシを食べるとは聞いたことがないのですが、クリオオアブラムシはこのカマキリに食べられたのでしょうか。
それから、1時間ほど経って再びクリの木を見ると、そのカマキリが、ちょうどクリオオアブラムシがいた場所に移動していました。
やはり、このカマキリがクリオオアブラムシを食べたのでしょうか。
庭のクリの木に、今日10月22日、クリオオアブラムシがいるのを確認しました。今年の3月15日のブログで、卵で越冬を逐えて成虫がクリの木に現れたことについて触れていますが、それからしばらくしてからは、クリオオアブラムシは観察できていませんでした。
昨日、まだ葉がたくさん繁っていましたが、クリの木を強剪定していました。そこで、枝の様子が見やすくなっていました。クリオオアブラムシを発見したのは、2本の成木の内、西側の木でした。
合せて3箇所にクリオオアブラムシがいました。
すぐ隣の東側のクリの木にも、昨年はクリオオアブラムシがいて、この木にクロオオアリがやってきていましたが、この東側の木にはクリオオアブラムシはいないようでした。
西側の木にはクロオオアリはいませんでしたが、東側の木を見ているとクロオオアリが何匹か来ていました。そこで、何箇所か蜜を垂らして、これらのクロオオアリがどこからやって来ているのか調べることにしました。
後を追ってみると、A巣に戻って行きました。
昨年は、このクリの木には、主にB巣のクロオオアリが来ていましたが、様変わりしていました。B巣は今年の春以降、いつしか絶滅してしまったようです。
ところで、東側のクリの木にはクリオオアブラムシが見当たらなかったのですが、クロヤマアリが来ていて、何らかの蜜があるようでした。葉が黒ずんですす状になっていることからも窺えます。昨日、強く剪定をしたことは先程書きましたが、その時に、クリオオアブラムシが付いていた枝を処分したのかも知れません。
ところで、ナナホシテントウが、この東側のクリの木の枝を歩いているのを見かけました。これをもって、クリオオアブラムシがいたとは言い切れないのですが、テントウムシにとってもクリの木に餌があったようです。
ちなみに、今年の5月13日の観察によると、ナナホシテントウはアブラムシを食べるだけではなく、蜜も食べるようです。