3月9日の観察では、自宅の南側の草地のカラスノエンドウにアブラムシの群生は見られませんでしたが、今日3月29日、同じ場所でアブラムシの群生を見かけました。

ただ、その群生数は極く少なく、今年は、この草地では、カラスノエンドウに付くアブラムシは少ないままになるのかも知れません。何年か前のことですが、同じ場所のカラスノエンドウに、アブラムシが大発生し、そのためカラスノエンドウが種を付ける前にほぼ全て枯れてしまったことがありました。



3月9日の観察では、自宅の南側の草地のカラスノエンドウにアブラムシの群生は見られませんでしたが、今日3月29日、同じ場所でアブラムシの群生を見かけました。
ただ、その群生数は極く少なく、今年は、この草地では、カラスノエンドウに付くアブラムシは少ないままになるのかも知れません。何年か前のことですが、同じ場所のカラスノエンドウに、アブラムシが大発生し、そのためカラスノエンドウが種を付ける前にほぼ全て枯れてしまったことがありました。
クリの木にはクリオオアブラムシがいますが、アリの蜜源として駆除していません。7月26日には、3種のアリがクリオオアブラムシの甘露を求めてやって来ていました。
もう1種はアミメアリのようです。
ただ、見慣れたアミメアリよりも躯体が小さいように思いました。そこで、実体顕微鏡で確かめることにしました。
やはりアミメアリのようです。
参照:
クリオオアブラムシを発見(2020年5月23日)
移植トゲアリの暮らし(2021年5月13日)
「ぽろたん」にクリオオアブラムシ(2021年6月9日)
「ぽろたん」に小さなアブラムシ(2021年7月6日)
クリオオアブラムシの新たな共生相手(2021年10月30日)
クリの木のクリオオアブラムシの状況については、こまめに見ていたはずだったのですが、今日、クリオオアブラムシがとてもたくさんになっているのに気づきました。
これまでは、トゲアリが切り株に棲息している西側のクリの木でクリオオアブラムシを見つけていましたが、東側のクリの木に多数のクリオオアブラムシの群生がありました。その数を数えると、およそ15箇所でした。
どの群生にもクロヤマアリが来ていました。
葉に落ちた甘露を舐めているのもクロヤマアリでした。
有翅雌成虫も見かけました。
西側のクリの木では、4箇所ほどクリオオアブラムシの群生が見られました。そこにもクロヤマアリが来ていましたが、トゲアリの姿もありました。
今年になって初めて庭のトゲアリを見つけた時、同じクリの木にクロヤマアリも来ていました。
ふと何かを持ち去るクロヤマアリが目に入りました。クリオオアブラムシを咥えているようです。
何処へ運ぶのでしょう。クリの木から下りて地面を歩き出しました。
随分と長い間、地面をあちこちと歩き回った末、また同じクリの木に上ってきました。
その後はもう観察をしませんでした。このクロヤマアリは一体何をしようとしていたのでしょう。
クリオオアブラムシがいる場所は、既にトゲアリがいました。クロヤマアリは、その場所に入り込むことができなかったので、クリオオアブラムシをさらったのでしょう。でも、何をするために?
クリの木の別の場所にクリオオアブラムシを運んで行けば、そこを自分達の蜜源にできたことでしょう。でも、それならなぜ直ぐにクリの木を下りたのでしょう。
巣に運んでクリオオアブラムシを餌にするつもりだったのでしょうか。それならなぜ再びクリの木に上ったのでしょう。
クロヤマアリのこの行動の謎は解決できませんでした。
参照:「今年も梨の木にアブラムシ」(2022年6月26日)
先日(3月16日)は、露茜の木にC巣のクロオオアリが来ていましたが、今日(20日)は、18日から開花が始まっていたプラムサンタローザの木に同じくC巣のクロオオアリが来ていました。
クロヤマアリも来ていました。
クロオオアリの場合、サンタローザに来ているどの個体も腹部は膨れてはいませんでしたが、クロヤマアリは花の蜜を集めたようです。腹部が膨れたクロヤマアリがサンタローザの木から下りて行くのを見ました。
今年の11月24日にクリオオアブラムシを観察していますが、それから2週間程経った12月7日、クリの木を見に行くと、クリオオアブラムシが、幹の下方に集まっていました。2本のクリの木の内、東方のクリの木で2箇所、西方のクリの木で1箇所に群生していました。何れも卵がありました。
この間、12月3日の朝の気温は、この冬初めて氷点下になり、霜が降りました。
参照(これまでのクリオオアブラムシの冬の観察):
「クリオオアブラムシと謎の生き物」(2018年12月9日)
「クリオオアブラムシの経過」(2021年1月19日)
庭でビワの花が咲いています。このビワの花にも花蜜があるようです。ミツバチは、晩秋から冬にかけての花の少ない時期に、このビワの花から花蜜を集めています。
先日、珍しいビワの蜂蜜を購入しました。
庭のビワの花にはクロヤマアリが来ていました。花蜜を集めているのでしょう。
今年はクリの木に例年になく多くのクリオオアブラムシがいます。
2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)には、クロオオアリが来ていました。
大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木には、クリオオアブラムシの塊が8箇所ありました。これらにはクロヤマアリが来ていて、クロオオアリはいませんでした。
2019年6月10日のブログで梨の木のアブラムシについて書いていますが、今年も二十世紀梨にナシミドリオオアブラムシが葉裏に付いていました。
そこにクロオオアリやクロヤマアリがやって来ていました。
テントウムシもやって来ていました。
ナシミドリオオアブラムシがかなりの数になっていましたので、見つけた限りで、歯ブラシと直接指でアブラムシを葉裏から落としました。
しばらくして気づいたのですが、葉裏から落としたアブラムシをクロヤマアリがあちこちで咥えて運んでいました。アリが樹上のアブラムシを狩るところはまだ見たことはないのですが、人間に殺されたアブラムシは餌になるようです。
クロオオアリが腹部を膨らませて、梨の木から下りて帰路を急いでいました。
幸水梨にもナシミドリオオアブラムシが付いていました。
幸水梨に付いていたアブラムシも、見つけた限り、歯ブラシと直接指で葉裏から落としましたが、ここではクロオオアリが、そのアブラムシを運んでいるところを見ました。
昨年の3月20日のブログ「ウメの花のクロヤマアリ」で取り上げていますが、今年もウメの花にクロヤマアリが来ていました。
今年は、自宅の庭で、セイヨウミツバチを4群、ニホンミツバチを1群飼育しています。けれども、ウメの花にやって来るミツバチはと言うと、僅かにセイヨウミツバチを見るぐらいでした。ニホンミツバチが集めた「梅の花の蜂蜜」は普通は見かけませんが、ネット上では販売されていますから、梅の花も蜜を出していることは確かなようです。その蜜をクロヤマアリが集めているのでしょう。やって来ていたクロヤマアリは1匹だけでした。
確かに蜜を集めているのでしょう。腹部が膨れています。
ところで、もうこんなところにアブラムシが付いていました。
もう春が始まっているのでしょうか。先日、カラスノエンドウにアブラムシが付いているのを見つけていました。
ナナホシテントウも見かけました。
そして、早くもクロヤマアリが地上に出てきたようでした。
参照:昨年の記録 一昨年の記録
クロヤマアリが地上に現れたことについては、先日の2月11日に、東京都の八王子市から便りがあったところでした。
今日2月21日は、これまでにないとても暖かい日になりました。気温は21.5℃まで上がり、今年の最高気温になりました。庭に出てみると、案の定、今日もクロヤマアリが歩いていました。
でも、蜜源などを見つけての活動なのでしょうか。庭の中には、蜜源はないようです。そこで、この働きアリのコロニーが利用しているかどうかは分かりませんが、庭の外の草原にもクロヤマアリが来ているか見に行くことにしました。
そうしていると、たった1匹ですが、クロヤマアリを見つけました。
既に草原がクロヤマアリの蜜源になっているようです。
ところで、今日も庭にミツバチ用の給餌器を複数個出しておきましたが、その給餌器を置いている場所の近くにナナホシテントウが来ていました。
『アブラムシがいそうにもないこんな所にテントウムシが来ている』と思っていたら、給餌器に近づいてきました。
そして、砂糖液を飲み始めました。
蜜がなくなってもまだ止まっていました。
ナナホシテントウが蜜に集まることについては、こちらのブログ(「ナナホシテントウは蜜が好き!?」)でも触れています。
午後3時頃、庭の外のフェンス越しの場所で、クロオオアリを見つけました。この場所でクロオオアリを見るのは、今年初めてです。ちなみに昨年は4月5日に、その年初めてこの同じ場所でクロオオアリを見ましたので、今年は昨年より1日早く、この場所でクロオオアリを見たことになります。
この2匹のクロオオアリは、いずれも帰路のようでしたが、腹部は膨れていませんでした。カラスノエンドウなどが密生している草地からの帰りと思われますが、蜜が得られなかったようです。昨年の4月5日に観察した時には、帰路のクロオオアリの腹部は膨れていました。
緑色をした幼虫を運んでいるクロヤマアリを複数見ました。草地から出てきたのでしょう。
フェンスの土台になっているコンクリートの礎石を下るクロオオアリがいましたので、その後を追ってみると、小道を横切り、草地の中に入って行きました。やがて、昆虫の死骸に行き着きました。ミツバチの死骸です。
既にもう一匹のクロオオアリが来ていました。
カラスノエンドウを見ていると、クロオオアリがいました。
蜜の交換をしているところも見ましたので、少しは蜜を得ているようです。しかし、依然としてアブラムシはいないようです。
ナナホシテントウがアブラムシの繁殖を抑えているのかも知れません。
先程通路になっていたコンクリートの礎石から幾程か離れた場所にある、コンクリートブロックの礎石にも、上って行くクロオオアリがいました。よく見ると、何かを咥えているようです。
何を咥えているのかは、調べませんでした。
※ 4月4日の天気:最高気温21.2℃(14時20分)
3月18日にクロオオアリが地上に出てきたことについては、既にブログに書きましたが、気になっていることがありました。それは、食べ物が既に用意されているのかどうかという点です。
庭の外の草地のカラスノエンドウの様子を見ると、今もアブラムシが付いていないように見えます。(昨年はカラスノエンドウにアブラムシが大発生していました。)
そこで、アブラムシが付いていないように見えても、3月3日のブログで書いたように、ほんの少しはアブラムシがいるかもしれないと考え、実体顕微鏡で確かめてみました。
しかし、1匹もアブラムシを見つけることができませんでした。
昨日も、クロヤマアリは、庭の外の草地に来ていましたが、クロオオアリの姿はありません。
クロオオアリをこの庭の外の草地でその年初めて見たのは、昨年は4月5日、2017年は4月1日でした。まだ4月にはなっていませんが、このまま、アブラムシが発生しなければ、今年は蜜源不足になりそうです。
蛇足になりますが、何故今年はカラスノエンドウにアブラムシが付かないのか、その理由を考えてみました。昨年のことを思い起こすと、アブラムシが大発生したことで、カラスノエンドウが種が出来る前にほぼ全滅してしまいました。そこで、カラスノエンドウに付いていた大量のアブラムシは「放浪」を始め、かなりの数のアブラムシが、自宅の庭にも押し寄せて来ました。しかし、結局のところ、自宅の庭も含め、他の放浪先にもカラスノエンドウが生えてなく、アブラムシは大量に死滅したと考えられます。一方、アブラムシの大量発生で、ナナホシテントウも例年になく多く発生したと考えられます。ナナホシテントウは、カラスノエンドウに付くアブラムシに限らず、他の種のアブラムシも食べると考えると、ナナホシテントウはかなりの数が、生き延びられたのでしょう。現に、昨年は庭の果樹でもナナホシテントウをよく見かけました。
こうして、今年を迎えたとすれば、庭の外の草地にはアブラムシの越冬卵は少なかったであろうし、逆にナナホシテントウは多く越冬していて、僅かなアブラムシもナナホシテントウに食べられたと考えられます。
ちなみに、自宅の庭のすぐ外以外の、歩いて行ける範囲のカラスノエンドウの様子も見にいきました。主に2箇所の様子を見ましたが、そこでもカラスノエンドウにアブラムシが付いていないようでした。
さて、A巣のすぐ横には清水白桃があり、満開を迎えています。花には何種類かの昆虫が訪れています。
モモの花からも蜜が出ているようです。
クロヤマアリも訪れていました。そして、クロオオアリもやって来ていました。
クロオオアリの動きを見ていると、枝ごとに往復して、何かを見つけようとしているようでした。しかし、立ち止まることがなく、何も見つけられていないようでした。複数のクロオオアリを見ましたが、どのクロオオアリも腹部は膨れていませんでした。
クロオオアリは、モモの花の蜜は利用できないようです。
ところで、この時期、クロオオアリはタンパク源を得ているのでしょうか。昆虫を与えて、その反応を見ました。ここでも、ミツバチの死骸を使いました。
A巣の巣口の極近くにいたクロオオアリに、ミツバチの死骸を与えました。2箇所で与えましたが、いずれも食いつき、巣へと運んで行きました。このことから、既にタンパク源を必要としていることが分かります。
ただ、クロオオアリが得られるタンパク源は極少ないはずです。昆虫の絶対量はまだまだ少ないのです。下の写真は、一晩に捕虫器で捕らえた昆虫の量です。
今年の2月12日のブログ「アブラムシはまだ」で、昨年の3月2日には、自宅の南側の山地に生えていたカラスノエンドウにアブラムシが付いていたことに触れています。そこで、今年の同日の3月2日に、去年と同じ場所のカラスノエンドウを見たのですが、アブラムシは付いていないようでした。
今日3日も、とても良い天気(最高気温15℃、晴れ)でしたので、同じ場所の様子を見に行きました。
まず目に付いたのは、ナナホシテントウで、野草の中にあちこちいました。
これらのナナホシテントウは、活発に動いていました。何か食べているはずです。アブラムシなのでしょうか。でも、アブラムシが野草に付いているようではありませんでした。何かを食べているところも見かけませんでした。(参照「ナナホシテントウは蜜が好き!?」)
野草の多くは、ホトケノザとオオイヌノフグリとカラスノエンドウです。前者の2種は、今花を咲かせています。カラスノエンドウは、一部花が咲いている個体もありますが、開花はこれからのようです。オオイヌノフグリの花には、昆虫が訪れていました。
オオイヌノフグリの花は、蜜を出しているようです。
ところで、クロヤマアリもこの草地にやって来ていました。主にカラスノエンドウに登っています。ところどころで立ち止まって、何か舐めています。腹部が膨れているのもいます。
花外蜜腺の蜜を吸っているのでしょう。
カラスノエンドウの先の方を切り取って、実体顕微鏡で見てみました。
液体が見えます。これが花外蜜腺から出ている「蜜」なのでしょう。同じ構造の箇所でも、液体がない所もありました。
実体顕微鏡でカラスノエンドウを見ていると、アブラムシを発見しました。一つの枝の先端に僅かに2、3匹のアブラムシがいました。アブラムシがいない枝もありました。中には、まだ開いていない葉の中にアブラムシがいました。
それで、肉眼ではアブラムシの姿が見えなかったのです。
クロヤマアリは、まだアブラムシから甘露は得ていないようです。ところで、ナナホシテントウのことが気になるのですが、まだまだ僅かにしかいないアブラムシを食べていたのでしょうか。これについては、分からないままです。
自宅の庭で、何日か前からクロヤマアリを見かけていましたが、今日は死んだ昆虫に群がっているところを見かけました。
昆虫は、自宅で飼っている西洋ミツバチでした。巣箱に帰り着けずに途中で死んだミツバチなのでしょう。
参照:「クロヤマアリはもう活動中」2019年3月2日のブログ