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「謎の生き物」の正体 ヘリヒラタアブ

直前のブログ「クリオオアブラムシが急に増えた」で取り上げている写真を見ると、クロヤマアリやトゲアリやクリオオアブラムシではない生き物が写っています。この生き物は、かつて「謎の生き物」として取り上げた(2018年12月9日)生き物と良く似ています。

これまでは、冬になってこの「謎の生き物」を見かけていましたが、この度の写真に写っていた生き物は、この「謎の生き物」と同じ生き物のようです。この生き物は、ヘリヒラタアブの幼虫のようです。

ヘリヒラタアブ 岐阜聖徳学園大学教育学部川上研究室より引用
4月14日撮影

体形が細くなっている方が頭部です。体を縦に波立たせて前進します。

ところで、ヘリヒラタアブの幼虫を見つけた同じ日(4月14日)に、アケビの木でもヒラタアブと思われる幼虫を見つけました。ただ、種は違うようです。

種名は不明だが、アケビの木で見つけたヒラタアブの幼虫

別種ですが、ヒラタアブについては、以前庭で成虫を見つけています。

ノヒラマメヒラタアブのオス

ヘリヒラタアブの幼虫は、クリオオアブラムシにとっては害虫なのですが、その害虫をアリは駆除しないようです。良く言われることに、アリがアブラムシを守っているとされていますが、ヘリヒラタアブの幼虫とアリの関係を見る限りでは、例外があると言うことになります。
それなら、樹上のヘリヒラタアブの幼虫を捕らえて、飼育環境にあるトゲアリのコロニーの中に入れると、トゲアリはこの幼虫を襲わないのでしょうか。
ヘリヒラタアブの幼虫を数匹フィルムケースの中に入れて、蓋をしないでトゲアリの飼育ケースの中に入れてみました。結果は、この幼虫は餌になりました。

左上はヘリヒラタアブの幼虫を入れていたフィルムケース 右下は幼虫に群がるトゲアリ 4月15日撮影

庭のクリの木は、アリの蜜源にしたいと考えていますので、クリの木にとっては益虫であるヘリヒラタアブの幼虫を駆除し、クリオオアブラムシを保護することにしました。

クリオオアブラムシが急に増えた

クリの木のクリオオアブラムシの状況については、こまめに見ていたはずだったのですが、今日、クリオオアブラムシがとてもたくさんになっているのに気づきました。
これまでは、トゲアリが切り株に棲息している西側のクリの木でクリオオアブラムシを見つけていましたが、東側のクリの木に多数のクリオオアブラムシの群生がありました。その数を数えると、およそ15箇所でした。

どの群生にもクロヤマアリが来ていました。
葉に落ちた甘露を舐めているのもクロヤマアリでした。

有翅雌成虫も見かけました。

羽化したばかり?なのか翅が透明
有翅雌成虫

西側のクリの木では、4箇所ほどクリオオアブラムシの群生が見られました。そこにもクロヤマアリが来ていましたが、トゲアリの姿もありました。

4月14日9時52分撮影

今年も梨の木にアブラムシ

2019年6月10日のブログで梨の木のアブラムシについて書いていますが、今年も二十世紀梨にナシミドリオオアブラムシが葉裏に付いていました。

ナシミドリオオアブラムシ 翅のある成虫もいる 6月20日7時4分撮影

そこにクロオオアリやクロヤマアリがやって来ていました。

葉に落ちている甘露を舐めるクロオオアリ 6月20日7時7分撮影

テントウムシもやって来ていました。

ナミテントウ 6月20日7時6分撮影
ナミテントウ 6月20日7時10分撮影

ナシミドリオオアブラムシがかなりの数になっていましたので、見つけた限りで、歯ブラシと直接指でアブラムシを葉裏から落としました。
しばらくして気づいたのですが、葉裏から落としたアブラムシをクロヤマアリがあちこちで咥えて運んでいました。アリが樹上のアブラムシを狩るところはまだ見たことはないのですが、人間に殺されたアブラムシは餌になるようです。

死んだアブラムシを運ぶクロヤマアリ 6月20日7時40分撮影

クロオオアリが腹部を膨らませて、梨の木から下りて帰路を急いでいました。

帰路を急ぐクロオオアリ 腹部が膨れている 6月20日7時43分撮影
6月26日15時55分撮影
6月26日15時58分撮影

幸水梨にもナシミドリオオアブラムシが付いていました。

幸水梨に付いたナシミドリオオアブラムシ 6月26日16時22分撮影

幸水梨に付いていたアブラムシも、見つけた限り、歯ブラシと直接指で葉裏から落としましたが、ここではクロオオアリが、そのアブラムシを運んでいるところを見ました。

死んだアブラムシを運ぶクロオオアリ 6月26日16時47分撮影

クロオオアリと春の草原

今年の観察では初めて、今日3月30日に、自宅前の草地でクロオオアリを見かけました。
ちなみに、2017年は4月1日、2019年は4月5日、2020年は4月4日に自宅前の草地で、その年始めてクロオオアリを見かけています。いずれも、自宅の庭に棲むクロオオアリです。

カラスノエンドウの花外蜜腺の蜜を吸っているようだ 3月30日14時06分撮影
ナナホシテントウの幼虫とアブラムシ 14時08分撮影
セイヨウミツバチもカラスノエンドウの花外蜜腺の蜜を吸うようだ 14時57分撮影
カラスノエンドウの花外蜜腺 中央の少し黒っぽく写っているところが花外蜜腺

「ぽろたん」に小さなアブラムシ

6月9日にクリの「ぽろたん(品種名)」にクリオオアブラムシが来ていたことを書きましたが、その時は、アミメアリと共生していました。
6月26日に見ると、クロオオアリが来ていて、クリオオアブラムシと共生していたのですが、今日見ると、たくさんのアミメアリがいて、とても小さなアブラムシが多数いました。

葉の裏の様子 7月6日16時14分撮影
葉の裏の様子 16時19分撮影
葉の表の様子 16時16分撮影
葉の表の様子 16時17分撮影

クリオオアブラムシもアミメアリに取り囲まれていました。

クロオオアリはと言うと、1匹見ましたが、歩き回っているだけのように見えました。

16時18分撮影

アキグミにクロオオアリがやって来た

A巣と思われるクロオオアリが散水ホースの上を数匹歩いていました。いつもはこのホース伝いにクリの木に向かうのですが、クリのある場所よりも更に先まで歩いて行きます。そこで後を追ってみると、その先にあるアキグミにかなりの数のクロオオアリがいました。お目当ては、このアキグミの木のようです。A巣からは歩行距離にして22mも離れているところです。

4月13日11時43分撮影
11時45分撮影
11時52分撮影

アキグミはちょうど満開のようです。蜜が得られるのでしょうか。
ナナホシテントウも来ていました。よく見ると、僅かにアブラムシがいます。

僅かにアブラムシが見える 11時48分撮影

アキグミの木の隣りのこちらも満開のナツグミには、クロオオアリはいませんでしたが、クマバチが来ていました。

ナツグミのクマバチ

ウメの花の蜜を集めるクロヤマアリ

昨年の3月20日のブログ「ウメの花のクロヤマアリ」で取り上げていますが、今年もウメの花にクロヤマアリが来ていました。
今年は、自宅の庭で、セイヨウミツバチを4群、ニホンミツバチを1群飼育しています。けれども、ウメの花にやって来るミツバチはと言うと、僅かにセイヨウミツバチを見るぐらいでした。ニホンミツバチが集めた「梅の花の蜂蜜」は普通は見かけませんが、ネット上では販売されていますから、梅の花も蜜を出していることは確かなようです。その蜜をクロヤマアリが集めているのでしょう。やって来ていたクロヤマアリは1匹だけでした。

ウメの花の中心部奥に潜り込んでいる 3月14日11時7分撮影
上掲と同じ個体 11時14分撮影
上掲と同じ個体 11時17分撮影

確かに蜜を集めているのでしょう。腹部が膨れています。

腹部が膨れている

ところで、もうこんなところにアブラムシが付いていました。

花のがくにアブラムシがいた

アブラムシとナナホシテントウの幼虫

庭の南の草原で、既に2月12日にはカラスノエンドウにアブラムシが付いているのを見つけていましたが、今日その同じ草原を見ると、まだまだ局所的ですが、アブラムシが増えてきているようです。

中央付近で黒っぽく見えるのがアブラムシ

今日は今年初めて、ナナホシテントウの幼虫を見ました。

てんとう虫の幼虫が育つ季節になったと言うことでしょう。クロオオアリの蜜源も整いつつあると言うことでしょうか。

春とクロヤマアリとナナホシテントウ

もう春が始まっているのでしょうか。先日、カラスノエンドウにアブラムシが付いているのを見つけていました。

2月12日14時12分撮影 当日の最高気温 13.7℃

ナナホシテントウも見かけました。

2月14日13時10分撮影 当時の最高気温 19.7℃

そして、早くもクロヤマアリが地上に出てきたようでした。
 参照:昨年の記録 一昨年の記録

庭に置いていたミツバチ用の給餌器にクロヤマアリが来たようだ 1匹のクロヤマアリが、流れ出た蜜で体が動かせなくなって死んでいた 2月17日8時11分撮影 前日の最高気温は 11.4℃

クロヤマアリが地上に現れたことについては、先日の2月11日に、東京都の八王子市から便りがあったところでした。

今日2月21日は、これまでにないとても暖かい日になりました。気温は21.5℃まで上がり、今年の最高気温になりました。庭に出てみると、案の定、今日もクロヤマアリが歩いていました。

庭を歩くクロヤマアリ 2月21日11時36分撮影

でも、蜜源などを見つけての活動なのでしょうか。庭の中には、蜜源はないようです。そこで、この働きアリのコロニーが利用しているかどうかは分かりませんが、庭の外の草原にもクロヤマアリが来ているか見に行くことにしました。

カラスノエンドウに付いたアブラムシ 11時42分撮影
こちらにもアブラムシが 11時43分撮影
僅かに2箇所だが、カラスノエンドウに花が咲いていた 11時44分撮影

そうしていると、たった1匹ですが、クロヤマアリを見つけました。

11時46分撮影
11時47分撮影

既に草原がクロヤマアリの蜜源になっているようです。

ところで、今日も庭にミツバチ用の給餌器を複数個出しておきましたが、その給餌器を置いている場所の近くにナナホシテントウが来ていました。

ミツバチの給餌器の近くを歩くナナホシテントウ 12時0分撮影

『アブラムシがいそうにもないこんな所にテントウムシが来ている』と思っていたら、給餌器に近づいてきました。

右から給餌器に近づくナナホシテントウ 12時1分撮影

そして、砂糖液を飲み始めました。

ナナホシテントウが砂糖液を飲んでいるところ 12時3分撮影

蜜がなくなってもまだ止まっていました。

13時18分撮影

ナナホシテントウが蜜に集まることについては、こちらのブログ(「ナナホシテントウは蜜が好き!?」)でも触れています。

梅「豊後」への訪問者

C巣と蜜器とを「高速道路」で結ぶことにしました。先日のA巣でも同様のことをしましたので、この高速道路のことを「第2高速道路」と名付けます。第2高速道路は全長が4mで、巣口のある辺りから蜜器を通り、更にフェンス塀までを繋ぎます。

写真左にC巣の巣口がある 11時46分撮影

午後になって、第2高速道路の辺りとは別に、芝生を歩くクロオオアリがいることに気づき、その方面にある梅「豊後」を見ると、クロオオアリが複数匹来ていました。何を目当てに来ているのだろうと思いながら、しばらく見ていると、アブラムシが密集している細い枝を見つけました。そこにクロオオアリがいました。

アブラムシとクロオオアリ 13時44分撮影

これだけ多くのアブラムシが付いている枝は他にはありませんでしたが、アブラムシが付いている新葉がいくつかありました。

アブラムシが付いている新しい葉 13時45分撮影
アブラムシはまだ大発生はしていないようだ 13時47分撮影

アブラムシは、今は駆除しないことにしました。
第2高速道路の経由地を変えることにしました。巣口と蜜器を繋ぐルートはそのままにして、豊後を経由することにしました。

変更した第2高速道路の経路 13時56分撮影

しばらくすると、例外的ではありましたが、早速高速道路を利用するクロオオアリがいました。

蜜器から巣へと向かうクロオオアリ 14時1分撮影

ところで、豊後の木でナナホシテントウを目にしていましたが、少し時間を置いて、改めて捜してみました。すると、2匹見つかりました。その内、1匹は産卵を終えた後でした。

15時24分撮影
産卵を終えていた 15時27分撮影

梅の木のアブラムシとクロオオアリ

先日は桃の木に登っているクロオオアリを見つけましたが、今日は、C巣の近くにある露茜という品種の梅の木で、クロオオアリを見つけました。クロオオアリの動きを追っていると、新芽にアブラムシが付いていて、そこへクロオオアリが行きました。

16時22分撮影
16時29分撮影

今年になって初めて、クロオオアリがアブラムシの甘露を吸っているところを見ました。露茜には、数多くの新芽が出ていますが、アブラムシが付いている新芽はまだ限られていましたので、クロオオアリの蜜源を確保するため、アブラムシは駆除しませんでした。アブラムシが多くなってから、アブラムシの数を調整することにします。

今、食源はどこに?

3月18日にクロオオアリが地上に出てきたことについては、既にブログに書きましたが、気になっていることがありました。それは、食べ物が既に用意されているのかどうかという点です。
庭の外の草地のカラスノエンドウの様子を見ると、今もアブラムシが付いていないように見えます。(昨年はカラスノエンドウにアブラムシが大発生していました。)

昨年3月2日撮影

そこで、アブラムシが付いていないように見えても、3月3日のブログで書いたように、ほんの少しはアブラムシがいるかもしれないと考え、実体顕微鏡で確かめてみました。

実体顕微鏡で調べたカラスノエンドウのサンプル

しかし、1匹もアブラムシを見つけることができませんでした。
昨日も、クロヤマアリは、庭の外の草地に来ていましたが、クロオオアリの姿はありません。

中央に写っているのはクロヤマアリ 3月25日15時10分撮影

クロオオアリをこの庭の外の草地でその年初めて見たのは、昨年は4月5日、2017年は4月1日でした。まだ4月にはなっていませんが、このまま、アブラムシが発生しなければ、今年は蜜源不足になりそうです。

蛇足になりますが、何故今年はカラスノエンドウにアブラムシが付かないのか、その理由を考えてみました。昨年のことを思い起こすと、アブラムシが大発生したことで、カラスノエンドウが種が出来る前にほぼ全滅してしまいました。そこで、カラスノエンドウに付いていた大量のアブラムシは「放浪」を始め、かなりの数のアブラムシが、自宅の庭にも押し寄せて来ました。しかし、結局のところ、自宅の庭も含め、他の放浪先にもカラスノエンドウが生えてなく、アブラムシは大量に死滅したと考えられます。一方、アブラムシの大量発生で、ナナホシテントウも例年になく多く発生したと考えられます。ナナホシテントウは、カラスノエンドウに付くアブラムシに限らず、他の種のアブラムシも食べると考えると、ナナホシテントウはかなりの数が、生き延びられたのでしょう。現に、昨年は庭の果樹でもナナホシテントウをよく見かけました。
こうして、今年を迎えたとすれば、庭の外の草地にはアブラムシの越冬卵は少なかったであろうし、逆にナナホシテントウは多く越冬していて、僅かなアブラムシもナナホシテントウに食べられたと考えられます。
ちなみに、自宅の庭のすぐ外以外の、歩いて行ける範囲のカラスノエンドウの様子も見にいきました。主に2箇所の様子を見ましたが、そこでもカラスノエンドウにアブラムシが付いていないようでした。

さて、A巣のすぐ横には清水白桃があり、満開を迎えています。花には何種類かの昆虫が訪れています。

3月25日14時22分撮影
3月25日14時24分撮影
3月25日14時37分撮影

モモの花からも蜜が出ているようです。
クロヤマアリも訪れていました。そして、クロオオアリもやって来ていました。

クロヤマアリ
クロオオアリ

クロオオアリの動きを見ていると、枝ごとに往復して、何かを見つけようとしているようでした。しかし、立ち止まることがなく、何も見つけられていないようでした。複数のクロオオアリを見ましたが、どのクロオオアリも腹部は膨れていませんでした。

腹部は膨れていない 3月25日14時58分撮影

クロオオアリは、モモの花の蜜は利用できないようです。

ところで、この時期、クロオオアリはタンパク源を得ているのでしょうか。昆虫を与えて、その反応を見ました。ここでも、ミツバチの死骸を使いました。

ミツバチの死骸に食いつき、巣へ運ぼうとしているクロオオアリ 3月25日撮影

A巣の巣口の極近くにいたクロオオアリに、ミツバチの死骸を与えました。2箇所で与えましたが、いずれも食いつき、巣へと運んで行きました。このことから、既にタンパク源を必要としていることが分かります。
ただ、クロオオアリが得られるタンパク源は極少ないはずです。昆虫の絶対量はまだまだ少ないのです。下の写真は、一晩に捕虫器で捕らえた昆虫の量です。

捕虫器
捕虫器の網の中 3月26日撮影
一晩で捕らえた昆虫 3月26日撮影

カラスノエンドウの花外蜜腺とアブラムシ

今年の2月12日のブログ「アブラムシはまだ」で、昨年の3月2日には、自宅の南側の山地に生えていたカラスノエンドウにアブラムシが付いていたことに触れています。そこで、今年の同日の3月2日に、去年と同じ場所のカラスノエンドウを見たのですが、アブラムシは付いていないようでした。

アブラムシは付いていないようだ 3月2日撮影

今日3日も、とても良い天気(最高気温15℃、晴れ)でしたので、同じ場所の様子を見に行きました。
まず目に付いたのは、ナナホシテントウで、野草の中にあちこちいました。

11時30分撮影

これらのナナホシテントウは、活発に動いていました。何か食べているはずです。アブラムシなのでしょうか。でも、アブラムシが野草に付いているようではありませんでした。何かを食べているところも見かけませんでした。(参照「ナナホシテントウは蜜が好き!?」)
野草の多くは、ホトケノザとオオイヌノフグリとカラスノエンドウです。前者の2種は、今花を咲かせています。カラスノエンドウは、一部花が咲いている個体もありますが、開花はこれからのようです。オオイヌノフグリの花には、昆虫が訪れていました。

オオイヌノフグリの花
11時33分撮影
西洋ミツバチ 11時33分撮影
ハナアブの仲間 11時39分撮影

オオイヌノフグリの花は、蜜を出しているようです。
ところで、クロヤマアリもこの草地にやって来ていました。主にカラスノエンドウに登っています。ところどころで立ち止まって、何か舐めています。腹部が膨れているのもいます。

13時11分撮影
腹部が膨れている 13時20分撮影

花外蜜腺の蜜を吸っているのでしょう。
カラスノエンドウの先の方を切り取って、実体顕微鏡で見てみました。

花外蜜腺の様子
花外蜜腺の様子

液体が見えます。これが花外蜜腺から出ている「蜜」なのでしょう。同じ構造の箇所でも、液体がない所もありました。
実体顕微鏡でカラスノエンドウを見ていると、アブラムシを発見しました。一つの枝の先端に僅かに2、3匹のアブラムシがいました。アブラムシがいない枝もありました。中には、まだ開いていない葉の中にアブラムシがいました。

まだ開いていない葉の中から姿を現したアブラムシ

それで、肉眼ではアブラムシの姿が見えなかったのです。
クロヤマアリは、まだアブラムシから甘露は得ていないようです。ところで、ナナホシテントウのことが気になるのですが、まだまだ僅かにしかいないアブラムシを食べていたのでしょうか。これについては、分からないままです。