ムネアカオオアリ」カテゴリーアーカイブ

閉じられた巣口

ムネアカオオアリのRH18004とR200603-020の合併コロニーの巣口がバッタの死骸等で塞がれていました。冬支度なのでしょう。

巣に入る唯一の巣口がバッタの死骸等で塞がれていた 11月22日14時55分撮影
合併コロニーの巣の中の様子

ところが巣の外に2匹の働きアリがいました。締め出されているようです。蜜を与えると飲み始めました。

蜜を飲む2匹のムネアカオオアリ 14時55分撮影

蜜を飲み了えると、2匹のムネアカオオアリの内1匹のムネアカオオアリは、巣口へと向かいましたが、巣口が塞がれているので巣の中に戻れません。頭部を巣口に突っ込んで詰め物を取り出し始めました。

頭部を巣口に突っ込んでいる 14時59分撮影
詰め物を取り出している 15時0分撮影 

暫くすると、ぎりぎり通れるようになったようです。巣の中に入って行きました。

後脚を伸ばしてくぐり抜けようとしている 15時5分撮影 

「単独女王アリと女王アリがいないコロニーの合併」その後

このムネアカオオアリの同種間共存の追試は、今年の5月4日に、次の2つのコロニーを合併(S/N:RH18004+R200603-020)したものでした。

◎単独女王アリ RH18004
  2018年5月15日に、岡山県蒜山高原で新女王アリを採集 卵が多数
◎女王アリがいないコロニー R200603-020
  2020年6月3日か4日に、長野県駒ヶ根市で新女王アリを採集 働きアリのみ30数匹
  女王アリの遺体がある

それから半年近く経った10月25日の様子です。明らかに働きアリの数が増えています。幼虫は、幼虫のまま冬を越す越冬幼虫となります。

全体の様子 働きアリが合併時の30匹からとてもたくさん増えている 10月25日
幼虫の様子 合併時の卵からの幼虫ではなく、新たに生まれた卵からの幼虫 奥・中・手前に塊がある
「奥」の幼虫の塊
「中」の幼虫の塊
「手前」の幼虫の塊

R200603-007のその後 7月16日

今年の4月22日に庭に移植したムネアカオオアリのコロニー(B200603-007)については、5月9日に生存を確認しています。それ以後、働きアリが移植用の巣箱を出入りするところを見ていませんでした。

7月16日9時34分撮影

7月16日、少し心配しながら、開閉式の観察窓から中を覗いて見ると、女王アリと働きアリがいました。
更に観察するために、巣箱を支柱から外し、屋内に持ち帰り、巣箱の蓋を外しました。働きアリの数を数えると13匹いました。また、卵が多く見られましたが、幼虫や繭はありませんでした。
4月22日の移植時よりも随分、働きアリの数が少なくなっています。

移植時4月22日のR200603-007
7月16日のR200603-007 幼生虫は卵のみ

R200603-007と同じ日に同じ場所で女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニー(R200603-003)の今の様子と比べると、あまりにも大きく違っています。

R200603-003の今

自然界で生存して行くことの厳しさが良く伝わってきます。
蜜を与え、それとは別に今後蜜を与えやすくするためにアクリル製の小さな容器を巣箱の中に入れました。小さな蛾も与えましたが、幼生虫が卵だけだからでしょうか、関心を示しませんでした。

巣箱の中で蜜を与えた
以後方形の容器で蜜を与える 左上方に蛾を与えているが関心がないようだ

この巣箱に透明のプラスチックの蓋を新たに付け加え、その蓋の上にこれまでの木製の蓋を被せました。こうすることで、木製の蓋でこれまで通り日光を遮り、その木製の蓋を外すせば、プラスチックの蓋をしたまま、巣箱の中が見られるようになりました。

巣箱は元の支柱に取り付けました。

巣箱本体と木製の蓋の間にプラスチック製の蓋を挟んでいる

単独女王アリと女王アリがいないコロニーの合併

これまでに、ムネアカオオアリの同種間共存については、5例観察してきています。その内の1例では、女王アリがいない働きアリ8匹のコロニーの中に単独女王アリを入れる実験をしています。その結果は、まとめて次のように記しています。

「既に女王アリを失っているムネアカオオアリのコロニーの働きアリと、異年代(2年若い)のムネアカオオアリの単独女王アリは、単独女王アリから見て創巣の翌年の3月時点では共存できることがある。」

今回は、その類似の追試になります。違いは、単独女王アリの方が2年古い世代になることを含みます。

◎単独女王アリ RH18004
  2018年5月15日に、岡山県蒜山高原で新女王アリを採集 卵が多数
◎女王アリがいないコロニー R200603-020
  2020年6月3日か4日に、長野県駒ヶ根市で新女王アリを採集 働きアリのみ30数匹
  女王アリの遺体がある

上の飼育器(RH18004)を逆さにして下の飼育器(R200603-020)に重ねた 上下の飼育器は3箇所の穴で通じている 5月4日8時58分撮影
働きアリが上の飼育器へ上がってきた その働きアリは女王アリを攻撃しようとしている 8時59分撮影
女王アリが下の飼育器へ入った 9時00分撮影

この後、女王アリは一旦上の飼育器に戻り、再び下の飼育器へ入っていきました。下の飼育器の中で、女王アリは働きアリから攻撃されますが、女王アリの方から攻撃する場面は見ませんでした。

女王アリは、働きアリからの攻撃をかわしながら逃げていた 9時2分撮影
働きアリの方は攻撃的だ 9時2分撮影

午後6時頃になって様子を見ると、上下の飼育器の女王アリと働きアリがほとんど入れ替わっていました。

上の飼育器に大多数の働きアリがいた 女王アリの遺体(頭部なし)まで運び上げている 17時59分撮影
下の飼育器には僅かな働きアリと女王アリがいた 栄養交換をしている 18時00分撮影
働きアリの死体が2匹あった この度死んだようだ 18時03分撮影

それから3日後の5月7日に、小型の水槽の中に上下の飼育器を蓋を開けて入れ、1×4材とアクリル板で作った巣も入れました。翌日見ると、その巣の中にRH18004の女王アリとR200603-020の働きアリが入っていました。R200603-020の女王アリの遺体は、飼育ケースの中に残されていました。

1×4材とアクリル板で作った巣には側面に出入り口の穴がある 5月8日10時51分撮影
巣の中の様子 10時53分撮影

この実験結果を見る限りでは、次のように言えそうです。

「既に女王アリを失っている創巣から2年目のムネアカオオアリのコロニーの働きアリと、創巣から4年目のムネアカオオアリの単独女王アリは、共存できることがある。」

移植ムネアカオオアリが巣箱から外へ

4月22日に移植用の巣箱で移植したR200603-007が、巣箱から外へ出られるように、4月25日、シリコン栓を外しました。

巣箱から出て来たムネアカオオアリ 4月25日8時25分撮影
支柱杭を下りてきた 11時29分撮影
芝地にも下りてきていた 11時33分撮影

移植用の巣箱でムネアカオオアリを移植

4月22日、ムネアカオオアリを庭に移植することにしました。今年になって初めての試みです。
ムネアカオオアリの移植の直近の過去の試みは、昨年の4月14日4月16日5月6日の3例がありますが、いずれも今では死滅したと考えています。3例とも、枯れた切り株の中に移植しました。
今回は、今年トゲアリの移植に使った移植用の巣箱を使うことにしました。
移植するのは、昨年移植した3例と同期の2020年採集のR200603-007です。

移植用の巣箱の中に、飼育ケースを立てるように入れ、下側になったシリコン栓を外しました。

シリコン栓を外す前

移植場所はビックリグミの枝の下にしました。近くには桜の木の切り株があります。

支柱に取り付けている 16時33分撮影

しばらくは、移植用の巣箱の側面の穴は塞いだままにしておくことにしました。

2020年新女王アリ採集のオオアリの今

昨年採集したクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリのコロニーをそれぞれ4コロニーと9コロニー保有しています。ここでは、その内、特に研究用としているクロオオアリ4コロニー、ムネアカオオアリ5コロニーの8月3日時点での様子を記録しておきます。

クロオオアリB200603-024 8月3日撮影
クロオオアリB200603-034
クロオオアリB200603-067
クロオオアリB200603-075
ムネアカオオアリR200603-003
ムネアカオオアリR200603-007
ムネアカオオアリR200603-015
ムネアカオオアリR200603-020
ムネアカオオアリR200603-023

ちなみに、今年新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーの働きアリの数は、8月4日時点で11.52匹(まだ働きアリがいない3コロニーを除いた29コロニーの平均値)になっています。

移植コロニーの7月の生存確認13件

これまでに庭に移植したクロオオアリのコロニーの内、7月に生存が確認できたコロニーを記録しておきます。
最も良く繁栄していると思われる移植コロニーは、O巣B15099で、こちらをご覧下さい。
L 巣 B16013は、今年になってからは初めて、7月18日に生存が確認できました。

この写真には出入りするクロオオアリは写っていないが、ここにB16013の巣がある 7月18日18時17分撮影

今年の4月14日に移植したクロオオアリのコロニー(昨年新女王アリを採集)の内、B200603-038とB200603-056の生存を7月21日に確認しました。

B200603-038 7月21日17時59分撮影
B200603-056 7月21日17時45分撮影

同じく今年の4月14日に移植したクロオオアリのコロニーの内、B200603-062とB200603-069の生存を7月22日に確認しました。

B200603-062 7月22日18時27分撮影
B200603-069 7月22日18時28分撮影

昨年の10月18日のブログ「新たな巣口を発見 BH170521-025+BH170520-001か?」のコロニーの生存を7月22日に確認しました。

引越元は不明 7月22日17時33分撮影

以上の他は、既に7月のブログに記載しています。
BH210523-14とB200603-030の生存を確認」7月23日
新女王アリの働きアリが巣から出てきた」7月21日
庭に移植した新女王アリの内、1コロニーで2匹が羽化」7月14日
移植ムネアカオオアリのその後 7月11日」7月11日
ヌアールKにもクロオオアリとトゲアリ」7月9日

移植ムネアカオオアリのその後 7月11日

ムネアカオオアリの庭の樹木の中への移植は、今年3例試みてきました。その内、2例目のサクラの切り株に移植したムネアカオオアリ(S/N:R200603-002)については、滅亡したと考えています。1例目(S/N:R200603-016)については、4月30日の時点では生存していたのですが、その後、働きアリが切り株の中から出て来ているのを見たことがありませんでした。今日、生死を確かめるために、切り株の中の巣穴へと繋がる径が12mmのスコープカメラ用の穴に、ヘッド部分を差し込みました。しかし、ムネアカオオアリが生存している様子は映りませんでした。
5月6日にクリの切り株の中に移植した3例目のムネアカオオアリ(S/N:R200603-006)の場合は、スコープカメラ用の穴を塞いでいたゴム栓を外すと、中からムネアカオオアリが出て来ました。

スコープカメラの焦点があっていないため不鮮明だが、ムネアカオオアリの働きアリが2匹写っている 7月11日撮影
ムネアカオオアリが穴から出て来た スコープカメラで撮影

近くにいたクモを半死状態にして穴の中に入れて、ゴム栓をしました。
R200603-006の働きアリの姿も、1例目と同様に、このところずっと見ていないため、死滅したかと思っていましたので、生存していたのがむしろ意外でした。

タンパク源を探していた

クリの切り株の中に移植(5月6日)したムネアカオオアリの働きアリが、5月30日、移植した切り株の上に出て来ていました。そこで、シリンジで蜜を垂らすように与えたのですが、蜜を吸おうとはしませんでした。庭のクロオオアリに同じようにして蜜を与えた場合、常に蜜を飲み始めるのですが、そのことを思うととても意外でした。

蜜を与えても、なぜか蜜を吸おうとはしなかった 5月30日16時42分撮影

翌日も、移植した切り株の上にムネアカオオアリの働きアリが出て来ていましたので、前日同様、蜜を与えたのですが、やはり蜜を吸おうとはしませんでした。
そこで、今度は半死状態にしたバッタの幼虫を与えてみました。すると、躊躇なく、バッタに取りつきました。

バッタ類の幼虫を与えた すぐさま飛びついた 5月31日16時46分撮影

どうやら、この働きアリは、蜜を求めていたのではなく、タンパク源をさがしていたらしいのです。バッタを運び始めましたが、働きアリ1匹では、バッタは大き過ぎたようです。

このままではムネアカオオアリもバッタと一緒に落ちてしまいそうなので、バッタを元の場所に戻した 16時50分撮影

まもなくして、もう1匹のムネアカオオアリの働きアリが通りかかり、バッタを見つけました。

2匹になった 16時57分撮影

盛んに咬みついていましたが、分解にはかなり時間がかかりそうでしたので、私がバッタの後ろ脚の一部を切り離しました。すると、その後ろ脚を咥えて、巣穴へと運び込みました。

棒のように見えるのがバッタの後ろ脚の一部 17時5分撮影

更に、小さな昆虫(ユスリカや蛾等)を多数与えました。

小さな昆虫を咥えたところ 17時10分撮影

2匹の働きアリの内、1匹はずっとバッタに取りついていましたが、もう1匹は、後から与えた小さな昆虫を何度も巣へと運んでいました。

2021 蒜山高原

今年は、蒜山高原でクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリを採集することにしていました。少し前から日ごとの最高気温に留意していましたが、5月23日の予報では、蒜山高原がある真庭市で最高気温が30℃になるとのことでした。恐らく今年の最高気温になると予想されましたので、採集に出かけました。
先ず初めに、以前(2017年)かなりたくさんのクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリが採集できたヒルゼン高原センター北の遊歩道に行きました。

ヒルゼン高原センター北の遊歩道 5月23日10時44分撮影

意外にもクロオオアリの働きアリの姿をほとんど見ることができず、また巣も1箇所だけ見つけたに過ぎませんでした。しかも、結婚飛行の前には巣口が大きく開かれるのですが、見つけた巣の巣口は拡張されていませんでした。

やっと見つけたクロオオアリの巣 巣口が狭い 10時47分撮影

そこで、2018年に多数採集できた第1休憩所へ行きました。

第1休憩所は蒜山高原自転車道に隣接している 写真では左側の施設 11時18分撮影

ところが、こちらはクロオオアリやムネアカオオアリの働きアリさえ見つけることができませんでした。
この後、道の駅蒜山高原に立ち寄り、その道向かいの八束自然牧場公園を訪れると、ムネアカオオアリが活動していました。

蜜を分け合っていた 11時39分撮影
帰路につくムネアカオオアリ 後を長らく追って巣を見つけようとしたが、こちらが根負けしてしまった 11時46分撮影

午後になり、再び第1休憩所を訪れましたが、やはりクロオオアリやムネアカオオアリの姿はありませんでした。そこで、第1休憩所から自転車道を東方面へと歩いて行くと、かなり歩いた時、まだ翅のあるムネアカオオアリの女王アリが地面を歩いているのを見つけました。脇道に入って行くと、複数のムネアカオオアリの有翅女王アリが地上に出てきていました。

ムネアカオオアリの有翅女王アリ 撮影の後逃がした 14時38分撮影
何者かに襲われたムネアカオオアリの女王アリ 14時52分撮影

第1休憩所への帰路では、2匹でしたが初めてクロオオアリの翅を落とした女王アリを採集することができました。
車をムネアカオオアリの有翅女王アリを見つけた場所へと移動させ、今度は逆向きの西方面へと歩いて行くと、自転車道の脇の草むらで多数のクロオオアリの翅を落とした女王アリを見つけました。

多数のクロオオアリの脱翅女王アリを見つけた自転車道脇の草むら 16時8分撮影
クロオオアリの脱翅女王アリ 16時10分撮影

来た道を引き返すと、更に多数のクロオオアリの脱翅女王アリを採集することができました。

柵と自転車道の路肩との間の草むらの中で多数のクロオオアリの脱翅女王アリを採集した 16時46分撮影

この間、僅かですが、有翅のムネアカオオアリの女王アリを見つけました。ただ、翅を落としたムネアカオオアリの女王アリはいませんでした。

ムネアカオオアリの有翅女王アリ 16時39分撮影

クロオオアリの女王アリは十分な数採集できましたので、ムネアカオオアリの女王アリを採集したいと思い、僅かな望みでしたが、午前にムネアカオオアリの働きアリを見つけた八束自然牧場公園へ向かいました。すると、2匹ですが初めてムネアカオオアリの脱翅女王アリを採集することができました。
この後、最初に有翅のムネアカオオアリを見つけた脇道と第1休憩所とヒルゼン高原センター北の遊歩道に立ち寄りましたが、ムネアカオオアリの脱翅女王アリを見つけることはできませんでした。
今回の蒜山高原行きでは、クロオオアリの女王アリを60匹、ムネアカオオアリの女王アリを2匹採集することができました。

ちなみに、この日、ミカドオオアリも結婚飛行をしたようでした。

ミカドオオアリの女王アリも結婚飛行をしたようだ 15時17分撮影

サクラの切り株の中への移植のその後

1例目のムネアカオオアリのコロニーは、4月30日時点では生存しています。

巣から出ていた働きアリに蜜を与えた 4月30日10時39分撮影
小型のアリと戦ったのだろうか 4月30日11時47分撮影

2例目は、5月18日に気付いた時には、小型のアリに滅ぼされた可能性が高いようでした。切り株の上面の朽ちた穴に多数の小型のアリがいました。

5月18日15時18分撮影
5月18日15時18分撮影

クリの切り株の中にムネアカオオアリを移植 3例目

4月14日4月16日に、サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しましたが、今日(5月6日)は、クリの切り株の中にムネアカオオアリを移植しました。この切り株は、ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「栗3」(既に枯れている)です。今回は、2例目と同様に飼育器を木の中の空洞に入れない方法にしました。
木株の上面からほぼ垂直に径12mmの穴を空け、2面でカットして木片を取り出し、カット面から奥へ空洞を掘ります。木片を元に戻し、上部の穴と飼育ケースの穴を重ねて、ムネアカオオアリが木の中の空洞に移動できるようにします。

枯れたクリの切り株
径12mmの穴を切り株の上面から空けた後、鋸で縦に切る
鋸で横に切る
切断し終わったところ
側面に径12mmの観察穴と径6mmのアリの出入り口を作る
切り口からドリルで深めに穴を空ける
接着剤で切り口を塞いで完了 5月6日9時35分撮影

移植するのは、S/N:R200603-006で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーです。

S/N:R200603-006 14時1分撮影
幼虫が育ちつつある

木片が完全に接着しましたので、午後から移植を始めました。飼育ケースのシリコン栓を外して逆さにし、切り株の上に、ちょうど木の穴と飼育ケースの穴が重なるように置きました。

写真右の飼育ケースの穴と切り株に空けた径12mmの穴を重ねている 14時19分移植開始・撮影

1分後には、働きアリが切り株の穴の中に入りました。

切り株の穴の中から出てくる働きアリ 14時20分撮影

まもなくすると、引越が始まったようです。

仲間を切り株の中へ運んでいる 14時33分撮影
幼虫を切り株の中へ運んでいる 14時37分撮影

ところで、穴の中に入る際に働きアリがある行動をしていることに気づきました。腹部の先を飼育ケースに付けながら穴の中に入って行くのです。

14時35分撮影
14時35分撮影
14時38分撮影
14時40分撮影

穴の中への道しるべになっているのでしょう。移植を開始して17分後に、女王アリも穴の中に入って行きました。

先導していると思われる働きアリも、道しるべを付けている 14時36分撮影

14時51分には、全て引越が完了しました。3箇所の穴に栓をして塞ぎました。径6mmのシリコン栓は明日外す予定です。

引越が完了した 14時51分撮影

2021年 クロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの予約販売受付開始

2021年の5月から6月にかけて採集する予定のクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの予約受付を開始致しました。

今年もクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリの採集を行います。多数採集できますと、研究に必要な数以上になった女王アリを提供致します。有償とはなりますが、ご希望の方はお申し込み下さい。
5月20日までにご予約をいただきますと、新女王アリに30日間の保証(届いた時点、あるいは届いた日を入れて30日以内に女王アリが死んだ場合は、送料無料で女王アリを再送)をお付け致します。それ以後は15日間の保証となります。また、新女王アリを研究用等でまとまった数お求めの場合は、別途割引料金を適用致します。詳しくは、こちら(http://www.kajitsuken.net/新女王アリ.html)をご覧下さい。

※ 新型コロナウイルスの感染状況によっては、採集に出かけられないことも考えられます。その際は、別途連絡致します。

アリジゴクとハエトリグモ

偶然にも庭でウスバカゲロウ(アリジゴク)を見つけました。なぜか地上の平地にいました。これまで1度もアリジゴクを庭で見たことはないのです。近くにすり鉢状のものがあるか見たのですが、ありませんでした。

4月27日15時14分撮影

ハエトリグモはオオアリの大敵のようです。
クモに襲われたクロオオアリ その瞬間」2018年4月12日
生死の運命」2021年3月24日
サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植」2021年4月14日
ここでもクロオオアリが、ハエトリグモの餌食になっていました。

4月27日16時0分撮影

切り株の朽ちた穴から出て来た

昨日サクラの切り株に移植したムネアカオオアリが、人工的に作った巣口ではない箇所から姿を現しました。

切り株の上面の朽ちた穴からムネアカオオアリが出て来た 4月17日16時56分撮影

橙色の粒は、切り株の中から運び出した木片のようです。

橙色の木片を咥えている 16時56分撮影

この木片で、穴を塞ごうとしているのでしょう。
しばらくすると、どこからか芝の枯れ葉を運んできました。

芝の枯れ葉を運んできた 17時1分撮影

更に芝の枯れ葉を運んできました。

17時3分撮影

サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植 2例目

4月14日に、サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しましたが、今日(4月16日)は、別のサクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植しました。この切り株は、ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「桜2」です。今回は、飼育器を木の中の空洞に入れない方法にしました。
木株の上面からほぼ垂直に径12mmの穴を空け、2面でカットして木片を取り出し、カット面から奥へ空洞を掘ります。木片を元に戻し、上部の穴と飼育ケースの穴を重ねて、ムネアカオオアリが木の中の空洞に移動できるようにします。

径12mmの穴を空ける
2面でカットする
ドリルで深めに穴を空ける

移植するのは、S/N:R200603-002で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーです。

S/N:R200603-002 幼虫が見られる 4月16日9時48分撮影
予め2箇所の穴を塞いでおく

木片が完全に接着するのを待って、午後から移植を始めました。飼育ケースのシリコン栓を外して逆さにし、切り株の上に、ちょうど木の穴と飼育ケースの穴が重なるように置きました。
すると、直ぐに数匹の働きアリが木の穴の中に入って行きました。そして、カメラを取りに行ったほんの僅かな間に女王アリも木の穴の中に移動していました。

たくさんのムネアカオオアリが木の穴の中に入って行く 14時7分撮影
幼虫も木の中に運ばれて行く 14時12分撮影
仲間も木の中に運んで行った 14時13分撮影

このムネアカオオアリのコロニーは、木の中がとてもお気に入りのようです。

サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植

2016年2月に伐採して枯らしたサクラの木にムネアカオオアリを移植することにしました。
昨年もムネアカオオアリの移植を多数(「今年採集のオオアリを「移植」」「+R5コロニーを移植(植木鉢皿)」「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」)試みましたが、いずれも失敗しています。今回は、サクラの切り株の中に空洞を作って移植します。

サクラの古株 この切り株の中にムネアカオオアリを移植する ブログ「ムネアカオオアリを切り株に移植 +R10」の中の「桜1」に当たる
先ず初めに径が12 mmの穴を空ける
2面でカットする
アクリル製の飼育器(写真上方)が入る広さに掘る

移植するムネアカオオアリは、S/N:R200603-016で、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したコロニーです。

S/N:R200603-016 越冬幼虫はいないが、最近になって産卵した卵が2個ある
空洞を塞ぐ直前
径が12mmの穴にゴム栓で緩く差し込んで移植が完成 4月14日10時20分撮影

正午前に見に行くと、ムネアカオオアリが木の中から出ていました。

根本辺りを歩くムネアカオオアリ 11時56分撮影
もう1匹のムネアカオオアリ ゴム栓をした穴の隙間から出入りしているようだ 11時56分撮影

1匹のムネアカオオアリを観察していると、突然ハエトリグモが現れ、ムネアカオオアリに襲いかかったかと思うと瞬時にムネアカオオアリから離れました。私は、そのクモを指で押し潰しました。
先のブログ「生死の運命」と同じように、クモはアリへの最初の一撃の後、今回も一旦獲物から離れたのですが、ムネアカオオアリにその一瞬でどんな危害を与えたのでしょうか。ムネアカオオアリの様子をしばらく見ていましたが、その場から動きませんでした。

一撃の後、動かなくなった 12時0分撮影
上の写真と同じアングルだが、ピントをクモに合わせている 12時0分撮影

広い床面積の人工巣「17段アンテシェルフ」

17段ある人工巣のアンテシェルフは、既に2018年7月24日から使っています。それから2年強経ち、クロオオアリのコロニーは順調に大きくなってきました。

2020年8月30日撮影

この人工巣は、アンテグラウンドⅠ型に繋いで使っています。
さて、この度、活動室専用のアンテグラウンドⅢの開発に伴い、この17段のアンテシェルフ(生活室専用)をご希望の方に提供を開始いたしました。

最下層段と16段棚を合せた総面積は、2229.3平方センチメートルで、約47.2cm平方の広さがあります。詳しくは、こちらをご覧下さい。