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クロヤマアリがクリオオアブラムシをさらった 何のため?

今年になって初めて庭のトゲアリを見つけた時、同じクリの木にクロヤマアリも来ていました。
ふと何かを持ち去るクロヤマアリが目に入りました。クリオオアブラムシを咥えているようです。

3月22日13時47分撮影

何処へ運ぶのでしょう。クリの木から下りて地面を歩き出しました。

クリオオアブラムシを咥えたまま地面を歩くクロヤマアリ 13時57分撮影

随分と長い間、地面をあちこちと歩き回った末、また同じクリの木に上ってきました。

再びクリの木に戻ってきたクロヤマアリ 13時59分撮影

その後はもう観察をしませんでした。このクロヤマアリは一体何をしようとしていたのでしょう。
クリオオアブラムシがいる場所は、既にトゲアリがいました。クロヤマアリは、その場所に入り込むことができなかったので、クリオオアブラムシをさらったのでしょう。でも、何をするために?
クリの木の別の場所にクリオオアブラムシを運んで行けば、そこを自分達の蜜源にできたことでしょう。でも、それならなぜ直ぐにクリの木を下りたのでしょう。
巣に運んでクリオオアブラムシを餌にするつもりだったのでしょうか。それならなぜ再びクリの木に上ったのでしょう。
クロヤマアリのこの行動の謎は解決できませんでした。

参照:「今年も梨の木にアブラムシ」(2022年6月26日)

庭のトゲアリがクリオオアブラムシと共に現れた

昨年の12月8日のブログ「吊り下げ巣箱からの引越」で、「トゲアリのコロニーT130921-09は、いつのまにか完全に引越をしていました。おそらく、11月3日の観察から考えて、クリの木の地面際の朽ちた箇所に引っ越したのでしょう。来年の春になれば、そのことが確認できることでしょう。」と書いています。
部屋で飼育しているトゲアリ(T140906-40)は、もうかなり以前(2月12日)から活動室のアンテグラウンドに出て来ていました。また、庭に移植したトゲアリの過去の記録では、2月27日(T140906-03)、2月28日(T130921-09)に働きアリが巣穴から出てきました。
そこで、庭に移植したトゲアリも活動を始め出すだろうと考え、この間ずっと、「クリの木の地面際の朽ちた箇所」を見ていたのですが、トゲアリの姿はありませんでした。「ひょっとすると絶滅したのでは!?」と心配するようになっていたのですが、今日3月22日、同じクリの木の上方の細い枝でトゲアリを見つけました。そこには、クリオオアブラムシがいました。

3月22日13時34分撮影
13時36分撮影
13時36分撮影

クリオオアブラムシがいる枝は1箇所だけでした。昨年の12月7日に観察したクリオオアブラムシの産卵箇所を見ると、卵は潰れていて、孵化した後のように見えました。

クリオオアブラムシの卵 潰れているように見える 13時44分撮影
13時45分撮影

改めて、「クリの木の地面際の朽ちた箇所」を見たのですが、その辺りにはトゲアリはいません。そこで、巣の場所を探るために、クリオオアブラムシがいる小枝から下りてくるトゲアリを待っていたのですが、なかなか下りてきませんでした。そうこうしている内に、ふと切り株に被せているベニヤ板の下の隙間を見ると、そこにトゲアリが幾匹かいました。

クリの木の切り株にベニヤ板を被せている
ベニヤ板の下の隙間にトゲアリがいた 14時2分撮影

トゲアリは、切り株の上面から出て来ているようです。木くずを運び出すトゲアリもいました。巣の拡張か修復か掃除をしているのでしょう。

ベニヤ板の下から木くずを運び出すトゲアリ 14時29分撮影

砂糖水を与えておきました。

砂糖水を飲むトゲアリ 14時30分撮影

アリグモも双翅目の昆虫を狩っていた

アリグモ(ハエトリグモ科アリグモ属)が、キウイフルーツの雄木にいました。獲物を捕獲しているようです。

獲物を咥えたアリグモ 3月22日13時41分

この獲物は、2日前にクロオオアリが咥えていた双翅目の昆虫と同じように見えます。

参照 クロオオアリが咥えていた双翅目の昆虫

この時期、餌になる昆虫はまだ少ないはずです。そんな中で、極く小さな双翅目の昆虫が、アリやアリグモのタンパク源になっているようです。

活動を始めたN巣

N巣はS/N: B16015のクロオオアリのコロニーで、2019年6月19日に庭に移植し、29日に今の場所へ引越をしたコロニーです。
3月20日、そのコロニーが活動を始めていました。C巣に次ぐこの春2番目になる、庭に棲息する、クロオオアリのコロニーです。

餌場へと向かうクロオオアリ 先頭のアリ(一番上)が誘導している 3月20日15時30分撮影
餌場(砂糖水)で蜜を飲む 15時51分撮影
大型の働きアリが帰路に付く 15時52分撮影
巣まで戻ってきた大型のクロオオアリ ここに巣穴があるようだ 15時54分撮影
他のクロオオアリも上と同じ場所に戻ってきた やはりここが巣穴のようだ 15時55分撮影
巣穴の位置は一番下のコンクリードブロックの上面奥左端

巣穴の位置は、わずかですが昨年とは違う場所になっていました。

ところで、上述の観察の途中で、獲物を運ぶC巣の働きアリを見ました。
1匹目は、ある種の双翅目の昆虫を運んでいました。

15時31分撮影
上の写真と同じアリ 15時31分撮影

3月16日にも、同じく双翅目の昆虫を運ぶクロオオアリを観察していますが、こちらは別種の双翅目ようです。

参照 3月16日撮影

それにしても、どのようにしてこの双翅目の昆虫を捕まえたのでしょうか。既に死んでいたのでしょうか。
もう1匹は、茶色をした塊を運んでいました。

15時52分撮影
15時56分撮影
15時57分撮影

これは何なのでしょうか。最初に見かけたのが、セイヨウミツバチの巣箱の近くだったのですが、ミツバチからの何かなのでしょうか。分からないままです。

サンタローザの木のクロオオアリとクロヤマアリ

先日(3月16日)は、露茜の木にC巣のクロオオアリが来ていましたが、今日(20日)は、18日から開花が始まっていたプラムサンタローザの木に同じくC巣のクロオオアリが来ていました。

プラムサンタローザの木にやって来たC巣のクロオオアリ 3月20日15時17分撮影

クロヤマアリも来ていました。

クロヤマアリとクロオオアリ 15時19分撮影

クロオオアリの場合、サンタローザに来ているどの個体も腹部は膨れてはいませんでしたが、クロヤマアリは花の蜜を集めたようです。腹部が膨れたクロヤマアリがサンタローザの木から下りて行くのを見ました。

木を下るクロヤマアリ 腹部が膨れている 15時22分撮影

活動を始めたC巣

例年のように、ナナホシテントウはもうすっかり活動を始めていました。

3月14日14時05分撮影

今年は、たったの1匹でしたが、3月11日に庭でクロオオアリを見つけました。それから5日後の3月16日、この日は多数のクロオオアリが庭で活動をしていました。

地面を活発に動いていた 3月16日14時0分撮影
蜜を与えた 14時1分撮影

直ぐ近くには梅(品種名露茜)が開花していて、この木に何匹かが上っているようです。ふと見ると、1匹のクロオオアリが何かを咥えて、梅の木から下りてきます。

何か白っぽく見えるものを運んでいるようだ 14時1分撮影

その後を追ってみると、双翅目(ハエ目)らしい昆虫を咥えているのが分かりました。この季節、自然界ではなかなか得難いタンパク源です。梅の樹上でどのようにして獲物を捕獲したのか興味深いことです。

梅の樹上で捕獲した双翅目の昆虫を運ぶクロオオアリ 14時3分撮影

巣穴はここのようです(C巣)。露茜の花にもクロオオアリが来ていました。

C巣のクロオオアリの巣穴
14時5分撮影

直短寄生2例のその後(1月9日)

今年のトゲアリの直短的社会寄生の試みについては、前回のブログで書いたように、11月13日の時点で、3例目のT20220910-16と4例目のT20220910-18の2例のみが生き残っていました。
12月10日には、働きアリがT20220910-16では4匹、T20220910-18では2匹死んでいて、今日(1月9日)観察すると、それぞれ働きアリが1匹死んでいました。
今日までに生き残っている働きアリの数は、T20220910-16が8匹、T20220910-18が24匹でした。両者の働きアリの数には3倍の差ができていました。

T20220910-16 水が入ったペットボトルの蓋に多数が集まっていた 1月9日16時26分撮影
T20220910-18は2箇所に分散して集まっていた 女王アリがいる集団 16時26分撮影
T20220910-18は水場にも集まっていた 女王アリがいない集団 16時29分撮影
蜜を与えると2例とも摂取した 写真はT20220910-18 16時49分撮影

ビワの花とクロヤマアリ

庭でビワの花が咲いています。このビワの花にも花蜜があるようです。ミツバチは、晩秋から冬にかけての花の少ない時期に、このビワの花から花蜜を集めています。

ビワの花から花蜜を集めるセイヨウミツバチ 2021年12月11日撮影

先日、珍しいビワの蜂蜜を購入しました。

色が薄く透明感のある蜂蜜だ

庭のビワの花にはクロヤマアリが来ていました。花蜜を集めているのでしょう。

2022年11月24日11時40分撮影
11月24日11時41分撮影

11月のクリオオアブラムシ

今年はクリの木に例年になく多くのクリオオアブラムシがいます。
2019年の2月21日に植樹したクリの木(品種名「ぽろたん」)には、クロオオアリが来ていました。

「ぽろたん」樹上のクリオオアブラムシとクロオオアリ 11月24日11時36分撮影
「ぽろたん」の木 矮性台の木でまだ樹高は低い

大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木には、クリオオアブラムシの塊が8箇所ありました。これらにはクロヤマアリが来ていて、クロオオアリはいませんでした。

11月24日11時43分撮影
11月24日11時45分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時46分撮影
11月24日11時48分撮影
11月24日11時49分撮影
11月24日11時49分撮影
大木を切り詰めて再生させた2本のクリの木 切り株から枝が出ている

トゲアリT140906-40の11月の食性

飼育下のトゲアリは、飼育下のクロオオアリと比べると春のより早い時期から、動物性の餌を食べるようです。それでは秋の終わり頃の食性はどうなのでしょう。今日(11月13日)の数日前に、T140906-40にバッタを与えておきました。

T140906-40の巣の中の様子 11月13日撮影
数日前に与えておいたバッタ かなり食べ進んでいた 11月13日15時51分撮影

動物性の餌を食べるようです。今日は蜜を与えましたが、食べ残すことなく全部食べてしまいました。

蜜を完食する直前 11月13日16時33分撮影

シャインマスカットにクロオオアリ

10月12日、庭のシャインマスカットにクロオオアリが来ていました。

10月12日11時42分撮影

どこからやって来たクロオオアリなのかを調べるために、蜜を与えました。

シャインマスカットの枝の上に垂らした蜜を飲むクロオオアリ 11時49分撮影

後を追って行くと、T 巣 (S/N: BK170530-133+BH170521-023 2020年9月27日移植 10月26日引越)に戻って行きました。

蜜を吸って巣へと戻って行くクロオオアリ 11時54分撮影
T巣の出入り口 11時54分撮影

トゲアリT130921-09のその後 7月13日

以下の写真は、今年の2月14日に庭に移植し、4月12日にクリの切り株へ引越したトゲアリのT130921-09のコロニーの7月13日の様子です。

アゲハチョウを与えた 7月13日9時15分撮影
同上 9時23分撮影
反対側から見ると 紙粘土と切り株との隙間に出入り口がありそうだ 9時24分撮影
上の写真の出入り口の下にはトゲアリの死体があった 14時1分撮影
アゲハチョウが解体されていた 14時13分撮影

4匹で栄養交換

大型のクロオオアリの働きアリに蜜を与えました。

蜜を飲んでいるところ 7月5日8時49分撮影

やがて帰路につき、帰路の途中で仲間に出会いました。そこで仲間に蜜を分け与えたのですが、2匹目のアリも蜜をもらい始め、3匹目も蜜をもらい始めました。こんな光景はなかなか目にしないものです。

9時10分撮影
9時11分撮影

昨年9月以来となったT巣の生存を確認

2020年9月27日に庭に移植し、10月26日に引越したクロオオアリのT巣(S/N:BK170530-133+BH170521-023)は、昨年の9月9日以来、生存を確認できずにいました。
庭の東にあるコンクリートの階段上方の側溝の中を通る散水ホースを、東へと歩くクロオオアリがいました。B14034+133の引越先に小型のアリが出入りしていましたので、B14034+133の行方が分かるかもしれないと思い、その東へと歩くクロオオアリに蜜を与えました。

7月5日8時41分撮影

やがてこのクロオオアリは帰路についたのですが、西へと向かい、その後コンクリートの階段の桁を下って行きました。そして、T巣がある芝地へと入って行きました。

階段の桁からT巣がある芝地へと入って行った 8時43分撮影

今年になって初めてT巣が生存していることが分かりました。その後も幾度か蜜を吸ってT巣へ帰巣する働きアリを観察しました。また、固形物をT巣へと搬入するクロオオアリも見かけました。

咥えているものは昆虫の体の一部のようだ 8時46分撮影
白いものを運んでいるところをしばしば見るが、何なのかは分からない 9時15分撮影

参照:「白いもの」について
アリ日記 2012/06/06〜08(4)クロオオアリ・ムネアカオオアリの食性
クロオオアリの食性 白い物体

樹上で大型の幼虫を狩っていた?

庭のサンタローザというプラムが今、熟れた実をたくさん付け始めています。その木にクロオオアリが上って来ていました。その枝の1箇所に複数のクロオオアリが集まっていました。

7月3日17時35分撮影

大型の緑色をした幼虫にたかっているようです。しばらく見ていると、スズメバチがやって来ました(オオスズメバチの働きバチなのか、コガタスズメバチなのかは判別できませんでした)。スズメバチは、何度もこの緑色の幼虫に近づこうとしていました。

17時45分32秒撮影
17時45分33秒撮影

しかし、スズメバチはクロオオアリを幼虫から追い払うことはできませんでした。
そもそもクロオオアリが樹上の幼虫を狩ったのでしょうか。それとも、何者かが、例えばこのスズメバチが幼虫を狩ったのでしょうか。何れともなんとも分からないままになりました。

スターフルーツに付いたカイガラムシ

鉢植えで育てているスターフルーツ(五斂子ゴレンシ)にたくさんのクロオオアリが上ってきていました。なぜだろうと思い、良くスターフルーツを見ると、カイガラムシがかなりの数、枝に付いていました。

カイガラムシとクロオオアリ 7月2日18時0分撮影
上の写真よりも上方の枝 ここにもカイガラムシが付いている 18時2分撮影

このカイガラムシの種名は調べても分かりませんでしたが、外殻が本当に貝殻のように見えます。

18時4分撮影
中央がスターフルーツ 鉢はテント台の上の専用台に載せている

庭で水を飲みに来たクロヤマアリ

アリたちは、自然界(庭)でも水をわざわざ飲みに来るのでしょうか。
飼育している西洋ミツバチ用に、水を入れて陶器の鉢皿を庭に置いていたのですが、その水を飲みにクロヤマアリが来ていました。とても暑い日が続いていたとは言え、意外でした。

クロヤマアリが水を飲んでいた 6月30日9時26分撮影
腹部が膨れている 6月30日9時28分撮影

今年も梨の木にアブラムシ

2019年6月10日のブログで梨の木のアブラムシについて書いていますが、今年も二十世紀梨にナシミドリオオアブラムシが葉裏に付いていました。

ナシミドリオオアブラムシ 翅のある成虫もいる 6月20日7時4分撮影

そこにクロオオアリやクロヤマアリがやって来ていました。

葉に落ちている甘露を舐めるクロオオアリ 6月20日7時7分撮影

テントウムシもやって来ていました。

ナミテントウ 6月20日7時6分撮影
ナミテントウ 6月20日7時10分撮影

ナシミドリオオアブラムシがかなりの数になっていましたので、見つけた限りで、歯ブラシと直接指でアブラムシを葉裏から落としました。
しばらくして気づいたのですが、葉裏から落としたアブラムシをクロヤマアリがあちこちで咥えて運んでいました。アリが樹上のアブラムシを狩るところはまだ見たことはないのですが、人間に殺されたアブラムシは餌になるようです。

死んだアブラムシを運ぶクロヤマアリ 6月20日7時40分撮影

クロオオアリが腹部を膨らませて、梨の木から下りて帰路を急いでいました。

帰路を急ぐクロオオアリ 腹部が膨れている 6月20日7時43分撮影
6月26日15時55分撮影
6月26日15時58分撮影

幸水梨にもナシミドリオオアブラムシが付いていました。

幸水梨に付いたナシミドリオオアブラムシ 6月26日16時22分撮影

幸水梨に付いていたアブラムシも、見つけた限り、歯ブラシと直接指で葉裏から落としましたが、ここではクロオオアリが、そのアブラムシを運んでいるところを見ました。

死んだアブラムシを運ぶクロオオアリ 6月26日16時47分撮影