結婚飛行」カテゴリーアーカイブ

結婚飛行に際しての羽アリの様子を時系列で見る

8月22日2時47分撮影
8月21日3時59分撮影
8月25日4時27分撮影
8月21日5時10分撮影
8月21日6時46分撮影
8月24日8時25分撮影
8月22日2時47分撮影
8月22日4時3分撮影
8月21日21時6分撮影
8月22日2時47分撮影
8月22日4時3分撮影
8月21日21時6分撮影

岡山市の日の出時刻は、8月21日が5時29分、8月25日が5時33分です。
夜の21時頃は、結婚飛行の兆しは見られませんでしたので、トゲアリは夕刻日が暮れて結婚飛行をするのではないことが分かります。
深夜は観察していませんが、3時頃には羽アリたちは既に結婚飛行に向けて動き始めているようです。日の出の1時間半前頃(4時頃)になると、結婚飛行に向けての動きが活発になっています。そして、日の出時刻の1時間半後(7時頃)には、結婚飛行に向けての動きがほぼ見られなくなっています。

今から10年前の2014年に、「トゲアリの結婚飛行に出会いたくて」という題のブログを7回に渡って書いています。その中の第(3)稿では、23時台に羽アリが巣から出てきているところを観察しています。

2014年9月10日23時22分撮影

また、第(4)稿では、1箇所のコロニーで20時台で羽アリを観察しています。

2014年9月12日20時11分撮影

第(5)稿では、4時からの観察で、4時台に多数の羽アリを観察していて、7後頃まで羽アリが巣からで出ています。そして、7時を過ぎると羽アリが少なくなり、8時を過ぎると羽アリが見られなくなっています。

2014年9月13日4時0分撮影

10年の時を経て、トゲアリの結婚飛行に際して、飼育下での羽アリの様子と自然界での羽アリの様子を見比べることができたことは、とても有意義なことのように思います。

2024年9月採集のトゲアリの新女王アリの予約受付を開始

表記の通り、今年9月採集予定のトゲアリの新女王アリを有償とはなりますが、ご希望の方に提供致します。
詳しくは上記メニュー(2024年9月採集予定のトゲアリの新女王アリ 予約受付中)からご覧下さい。

空洞の中 羽アリが見られる 2022年9月9日15時42分撮影

2024年 蒜山高原 5月24日

天気予報によると、5月24日は蒜山高原がある真庭市で、最高気温が29℃或いは30℃になるとのことでした。そこで、定点観察と言う意味合いもあり、18日に引き続き蒜山高原へ出かけました。
ただ、結果的にはムネアカオオアリの新女王アリが1匹だけ採集できたに過ぎませんでした。

ムネアカオオアリの新女王アリを採集した「八束自然牧場公園」
公園の様子
採集したムネアカオオアリの新女王アリ 13時59分撮影

ムネアカオオアリの脱翅女王アリを採集したのが14時であることから、この女王アリは昨日以前に結婚飛行をしたと考えられます。
この日は、確かに最高気温が28.0℃(蒜山高原近くの上長田 気象庁観測)まで上がり、18日の26.7℃よりも高めでした。

5月18日と24日の比較

けれども、15時前には既に曇り空になっていました。

14時57分撮影

上長田の気象庁の観測によると、14時以降は日照時間が0.0時間となり、気温も16.5℃以下になっています。

この日、結婚飛行が行われなかったのは、このような気象だったためなのでしょう。

2024年 蒜山高原 5月18日

5月18日は気温が上がるとの予報がありましたので、蒜山高原へオオアリの採集に出かけました。
午前中に蒜山高原に着き、正午頃から観察を始めました。先ず訪れたのは、例年の採集地の一番奥まったところにある「道の駅蒜山高原」ですが、駐車場がすっかり変わっていました。

駐車場の全景
駐車場の周囲の様子 幅が狭くなった

これまでは、この駐車場のスペースには所々に芝地の盛り土があり、木も植えられていました。その盛り土の所々にはクロオオアリの巣があり、また、平面と盛り土の境にはコンクリートの縁石があって、その縁石の下の平面との隙間にクロオオアリの巣がありました。また、駐車場の周囲の草地もより広く取られていました。2016年の6月11日には、この駐車場で8匹のクロオオアリの新女王アリを採集しています。

8匹のクロオオアリの新女王アリを採集した頃の周囲の様子 2016年6月11日撮影
案内板は以前のままだった

この駐車場で暮らしていたクロオオアリは、全て追いやられたようです。
このことで思い出したのは、かつてのヒルゼン高原センター付近のことです。そこでは、立ち木が全て伐採され、それ以後はクロオオアリの棲息の密度が極端に低くなりました。

Before ヒルゼン高原センター付近 2016年6月11日撮影
After 街路樹が切られていた 2018年5月14日撮影

この後、2021年の5月23日に多数のクロオオアリを採集した自転車道とその脇道に行きました。そこでは、主にオオアリの巣口を探して、結婚飛行の前兆があるかどうかを調べて廻りました。

自転車道 道の両端にかなりの数のクロオオアリの巣がある
脇道は車1台がやっと通れるほどの狭い道
脇道の中央には所々草が生えている この草地にもクロオオアリの巣がある
差し迫った結婚飛行の前兆とは感じない 12時45分撮影
脇道でムネアカオオアリもいることを確認 12時51分撮影
雄アリが巣口から姿を見せていた 13時52分撮影

ただ、まだ結婚飛行を行う時間にはなっていないので、ひとまず別の場所で過ごしました。
午後4時前に再び脇道を訪れると、既に結婚飛行が始まっていました。先ず目立ったのはムネアカオオアリの有翅女王アリでした。

ムネアカオオアリの女王アリ 15時46分撮影
別のムネアカオオアリの女王アリ 15時47分撮影

15時46分から15時52分までの6分間に、ムネアカオオアリの有翅女王アリを15匹見つけました。また、同時に脇道でクロオオアリの有翅女王アリも見つけました。

クロオオアリの女王アリ 15時50分撮影
クロオオアリの女王アリ 15時51分撮影

ただ、何れもまだ結婚飛行を終えていないので採集はしませんでした。
脱翅女王アリが見つかるようになったのは、16時8分ごろからでした。

最初に捕獲したクロオオアリの新女王アリ 16時9分撮影

この後、自転車道を中心に脱翅女王アリを捕獲しました。18時までのほぼ2時間で、クロオオアリの女王アリは62匹、ムネアカオオアリの女王アリは1匹採集できました。
その間に、有翅女王アリが地上に下りて脱脂をするところを2度見ることができました。その内の1匹は写真に収めることができました。

脱翅が完了する直前 既に翅が3枚落とされている 17時48分54秒
脱翅を終えた直後 17時48分57秒

クロオオアリが翅を落とした直後の様子は、こちらからも見られます。

5月18日の気象は、気象庁の上長田(蒜山高原)のデータに因ると、最高気温が26.7℃、平均風速が0.7m/s、日照時間は12.7hでした。このデータと酷似しているのは5月4日で、それぞれ26.8/0.6/12.8でした。最高気温が26℃を越えたのは、5月18日が今年になって2度目でした。

5月18日までの日ごとの気象
5月18日の気象

有翅女王アリが1匹だけ出てきた

5月14日、庭の蜜器にクロオオアリの有翅女王アリがいるのに気づきました。

5月14日15時7分撮影

辺りを探しましたが、羽アリはこの1匹だけでした。また、庭の複数のクロオオアリの巣口を見て回りましたが、羽アリが出入りしている様子はありませんでした。
この1匹は例外的に巣口から出てきたのでしょう。
それから、2時間ほど経っても同じ蜜器の上にいました。

17時12分撮影

トゲアリの女王アリを採集(2023年2回目)

9月9日に引き続き、9月23日にトゲアリの女王アリを採集しに滋賀県に行きました。早朝に降雨はなく、晴れてきていましたので、採集できることを期待して、例年の採集地点まで出かけました。
9月10日に6匹を採集した箇所で、トゲアリの女王アリが2匹、地上を歩いていました。

中央右側にも1匹写っている 9月23日8時33分撮影
2匹の採集場所

10日に5匹を採集したD巣まで行くと、巣の様子に明らかに変化がありました。樹の空洞の外周りを歩く働きアリの数が少なくなっていました。

樹の空洞の外周りにいる働きアリが少ない

空洞の中の様子を覗いてみると、羽アリがいないようでした。

空洞の上方の様子 8時41分撮影
羽アリが見当たらない 8時42分撮影
羽アリが見当たらない 8時42分撮影

10日の時には、樹の幹上で脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されていたのですが、この日は見かけませんでした。
過去何年かにも渡って数多く採集できていたA巣の近くの箇所でも、10日の時と同様に1匹も採集できませんでした。

A巣のすぐ近く

結局、この日を通して2匹しか採集できませんでした。
その2匹ですが、2匹とも傷ついていました。1匹は右後脚を基節から引きずって歩いていて、もう1匹は右前脚の転節以下を失っていました。

右後脚が不自由に
右前脚を失っている

2匹しか採集できなかったことを考えると、今日は結婚飛行はなかったようです。この2匹については、傷ついていたことから考えて、今日以前に結婚飛行を了えていて、何日か地上を歩いていた〈(1)(2)(3)〉のでしょう。そもそも、D巣の様子から考えると、今年の結婚飛行は既に終わっていたようです。

ちなみに2013年以後の記録で、9月下旬に採集した女王アリの数は次のようです。
2013年
  9月21日 20匹(29.2/18.2℃)
  9月24日 26匹(29.6/19.6℃)
  9月25日   6匹(30.1/20.5℃)
2015年
  9月28日 10匹(採集目標10匹に達したため)

トゲアリの女王アリを採集(2023年1回目)

9月9日、トゲアリの女王アリを採集するため、滋賀県彦根市内の2012年以来観察・採集している地点に行きました。

2021年から観察しているD巣 9月9日16時40分撮影
2012年から観察しているB巣 16時45分撮影
2012年から観察しているC巣 16時46分撮影
2012年から観察しているA巣 撮影は翌日10日の9時45分

この日は、夕刻からの観察であったのですが、トゲアリの女王アリは、地上や樹上で見つけることはできませんでした。
翌日の9月10日、9時過ぎに採集地に行くと、しばらくして地上を歩いているトゲアリの脱翅女王アリを見つけました。

最初に採集した脱翅女王アリ 9時11分撮影

そして同じ箇所で更に4匹を採集しました。

この写真には3匹の脱翅女王アリが写っている 上方中央に2匹、下方右寄りに1匹 9時12分撮影

D巣に行くと、過去2年に渡って繰り返し見てきたことですが、3箇所で脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されていました。

脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されている 9時17分撮影
別の脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されている 9時18分撮影

樹の空洞の中を覗いてみると、昨年同様に空洞の上方に塊が見られ、羽アリもいました。

樹の空洞の中のトゲアリの塊 9時20分撮影
羽アリが写っている 9時24分撮影
羽アリが写っている 9時29分撮影

D巣の樹の麓で、トゲアリの脱翅女王アリがフタフシアリ亜科のアリに攻撃されていました。

D巣の樹の麓で 9時29分撮影

また、最初に採集した箇所で更に1匹を採集しました。この1匹は、草の葉の上で休んでいました。

9時50分撮影

この日、合わせて12匹を採集しました。
翌日9月11日は、早朝降雨がありました。8時過ぎに同じ採集地に出かけましたが、結婚飛行は行われなかったようでした。間もなく雨が降りだし、採集できずに帰りました。

気象データ:

9月9日(終日値) 晴または曇
 最高/最低気温(℃):30.8/23.0  降水量(mm):0.0

9月10日(午前10時までの値) 晴または曇
 最高/最低気温(℃):30.0/24.1  降水量(mm):無

9月11日(午前8時までの値) 晴・雷・曇・雨
 最高/最低気温(℃):25.9/24.7  降水量(mm):0.5未満

再び蒜山高原へ

5月28日に蒜山高原へにオオアリを採集しに行きましたが、新女王アリは採集できませんでした。再び蒜山高原へ採集に出かけるかどうか迷ってはいたのですが、1週間後の6月4日に蒜山高原へ出かけました。

道の駅蒜山高原から八束自然牧場公園を望む

八束自然牧場公園内では、以前クロオオアリの巣をいくつか見ていて、また直近では5月28日に1箇所見つけていたのですが、この度は見つけられませんでした。もっと時間をかけて探せば、見つけることができたのかも知れません。けれどもそういうこととは別に、あることが気を引きました。地面の至る所が掘り返されているのです。

これはモグラがしたのでしょう。これでは巣が壊されてしまいます。また、モグラの食性として昆虫を食べますから、アリの成虫や幼生虫も食べられることでしょう。
八束自然牧場公園の環境は、クロオオアリが棲息するには適していると思われますが、クロオオアリの巣がほぼ見つからないことの主因がこのモグラの存在なのかも知れません。
百合原休憩園地に行くと、1週間前は草原になっていましたが、草が刈られていました。

すっきりと公園らしく様変わりしましたが、アリにとっては食源を著しく失ったことになります。
次に、5月28日にも羽アリを観察した脇道と自転車道へ行きました。
今日も巣口に羽アリがいました。雄アリです。

雄アリが巣口から出ていた 14時36分撮影
同じ巣の別の巣口 14時37分撮影

16時近くにも観察に行きましたが、雄アリだけでほとんど変化はなく、結婚飛行が行われそうにありませんでした。

15時52分撮影

その後、ヒルゼン高原センター近くの場所に立ち寄りました。1週間前は1箇所、巣口を開き、巣口周辺にクロオオアリがいた場所があったのですが、今日は巣口がなくなっていて、クロオオアリはいませんでした。

1週間前には巣口があった場所 16時15分撮影

蒜山高原に1週間前に訪れた時には、クロオオアリとムネアカオオアリのメインの結婚飛行がこれからなのか、それとも既に済んでいたのか、判断できずにいました。しかし、今回の採集旅行を通して、5月28日時点で既にメインの結婚飛行が済んでいたと思えるようになりました。
恐らくは、5月17日にメインの結婚飛行があったのでしょう。

庭の羽アリが巣口から出て来た

庭の羽アリの様子については、5月22日に触れています。その時は、羽アリは巣口からはほとんど出て来ていませんでした。
6月1日、午後は曇で気温も23℃前後でしたので、結婚飛行はないだろうと思いながらも、17時40分頃に庭に出てみると、まだ翅のある女王アリが歩いていました。

有翅女王アリが庭を歩いていた 17時41分撮影

そこでその場所から一番近いA巣とU巣を見に行くと、比較的多くの羽アリが巣口から出ていました。その後、C巣を見に行くと、ここでも羽アリが巣口から出ていました。

A巣の様子

雄アリばかりのようだ 17時42分撮影
蜜器にも登っていた 17時50分撮影
雄アリの数が少なくなってきた 18時27分撮影

U巣の様子

雄アリが巣口から出ている 有翅女王アリが頭部をのぞかせている 17時42分撮影
巣口から出て来た有翅女王アリ 17時53分撮影
有翅女王アリが巣口の近くを歩いていた 17時53分撮影
雄アリが巣口からたくさん出て来ていた 18時01分撮影
働きアリも含めて全体的に数が少なくなっていた 18時28分撮影

C巣の様子

雄アリが巣口から出て来ている 17時44分撮影
巣口から少し離れたところに複数の有翅女王アリがいた 17時45分撮影
蜜器に登った有翅女王アリ 17時46分撮影
有翅女王アリが近くのプラムの木に上って行った 18時02分撮影
羽アリがいなくなっていた 18時28分撮影

3箇所のコロニー共に羽アリが巣口から出て来たのですが、飛び立つ羽アリは見ませんでした。17時40分からという限られた時間帯の観察だったので断言はできないのですが、今日は結婚飛行は行われなかったと思われます。
今後の結婚飛行を期待したいと思います。

2023 蒜山高原 新女王アリ採集できず

5月28日、オオアリを採集しに、2年ぶりに蒜山高原に行きました。
実は、5月17日に岡山市の最高気温が32.4℃になっていました。また、その前日の16日には29.0℃になっていて、21日にも29.1℃まで気温が上がっていました。
ですから、採集に出かけるのはもう手遅れになっているのかも知れないのですが、29日からは、暫くの間曇天や雨の日が続くことが分かりましたから、この日に採集に出かけたのです。
ちなみに、庭のクロオオアリは、22日時点では、まだ結婚飛行は行っていないようでした。

庭のクロオオアリ 巣口から外を窺う有翅女王アリ 5月22日15時25分撮影
庭のクロオオアリ 少しの間、巣口から出て来たオスアリ 5月22日15時27分撮影
庭のクロオオアリ 働きアリたちは巣の拡張をしているようだ 5月22日15時28分撮影

蒜山高原に着くと、まずかつて(2017年)オオアリがかなりの数採集できたヒルゼン高原センター近くの場所に行ってみました。

ヒルゼン高原センター近くの場所 5月28日10時49分撮影
巣口の様子 巣口は大きめだが、羽アリは見られなかった 10時57分撮影

この場所は、2018年に環境が様変わりして以来、クロオオアリの巣の数が急速に少なくなってきていましたが、今年もその傾向は変わっていませんでした。
次に、2018年にオオアリを多数採集した第1休憩所に行きましたが、ここでは、地面を歩くオオアリの働きアリも見つけることができませんでした

第1休憩所 オオアリの姿がない 11時23分撮影

次に行った道の駅蒜山高原では、比較的多くのクロオオアリの巣を見つけることができました。(参照:2016年「3度目の採集旅行」)

13時42分撮影
ムネアカオオアリもいた 13時56分撮影

最後に、2021年に多数のクロオオアリの脱翅女王アリを採集した脇道と自転車道へと向かいました。

ここにも(脇道)ムネアカオオアリがいた 14時27分撮影

ここで始めてオスアリが巣口にいるのを見つけました。

巣口から外を窺うオスアリ 14時35分撮影

この度の採集旅行では、新女王アリを採集することはできませんでした。
蒜山高原では、既にメインとなる結婚飛行は終わっていたのでしょうか、それともこれからなのでしょうか。私にはそれを判断することができませんでした。
これからの天候と、庭のクロオオアリの様子を見ながら、蒜山高原へ2度目の採集旅行に行くかどうかを決めることになりそうです。

飼育羽アリが一層活発に

クロオオアリのコロニーB15006の羽アリが、活動室アンテグラウンドⅠ型で活発に動くようになっていることについては、既に5月3日のブログで取り上げていますが、5月27日の様子を記録しておきます。

アクリル製の壁面に上ってきた羽アリ 5月27日19時20分撮影
開放蓋を開けたところ 19時22分撮影
開放蓋を取り外したことで室内に飛び出した有翅女王アリ 19時23分撮影
再び開放蓋をして、アンテグラウンドⅠ型よりも高くなる板を設置 19時30分撮影
飛翔しようとする有翅女王アリ 19時31分撮影
板の先端の最も高い所に有翅女王アリが集まってきた 19時37分撮影
19時37分撮影

室温が高いため、エアコンをつけたのですが、気温が下がったためか、時刻的に遅くなったためか、やがて飛び立とうとしなくなりました。

何らかの要因により、有翅女王アリは身を寄せたままで飛び立とうとしなくなった 19時51分撮影

この時の室温は、27℃前後になっていました。

庭に有翅女王アリと脱翅女王アリ

8月31日にも庭でクロオオアリの新女王アリを見かけていますが、今日(9月22日)もクロオオアリの新女王アリを庭で見つけました。リンゴの木(品種名ハニーアップル)に上っていました。まだ翅のある女王アリです。

9月22日10時56分撮影

ところが、午後になって、今度はクロオオアリの脱翅女王アリを見つけました。西洋ミツバチのスズメバチ捕獲器を巣箱から取り外して掃除をしていて、偶然にも見つけました。

13時50分撮影

こちらの脱翅女王アリの方は、採集してクリアカップに入れました。

20時43分撮影

翅を落とした痕がはっきりと見えていました。この脱翅女王リをBJ20220922と名付けます。
今日もまた季節外れの結婚飛行があったようです。ただ、BJ20220922が、午前中に見つけた有翅女王アリと同じ女王アリなのかは分かりません。

追記(2023年1月10日):BJ20220922は、その後、2023年1月9日にかなり弱った状態になり、翌日の10日には死んでいました。死因は不明です。

トゲアリの女王アリを採集(2022年)

トゲアリの新女王アリを採集するため、9月8日に滋賀県彦根市に行きました。翌日9日は午前10時過ぎまで雨が降っていましたので、15時を過ぎて採集地へ向かいました。
トゲアリの女王アリが地面を歩いていないか見ながら、舗装されている林道を上へと進みましたが、女王アリはいません。間もなく、昨年トゲアリを観察したD巣のところまで行くと、今年もトゲアリが営巣していました。

昨年も観察したD巣 空洞の中に営巣している

空洞の中には羽アリがいました。まだ、結婚飛行が終わってはいないようです。ただし、結婚飛行は、2週間(2013年 2014年)から1ヶ月程度(2015年)の期間に分散的に行われることが分かっていますから、もう既に結婚飛行が始まっているのかも知れません。

空洞の中の中間辺り 羽アリが見られる 9月9日15時42分撮影
空洞の中の上部 塊になっていた 15時43分撮影

この日は女王アリは採集できませんでした。
翌日の9月10日は、曇や晴の天気でした。8時過ぎから採集を始め、昼一旦休み、15時まで採集を続けました。結果64匹採集できました。その内、D巣からは19匹採集していて、13匹がトゲアリの働きアリに襲われていました。
このトゲアリの脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに襲われることについては、昨年もD巣のある樹の幹上で観察しています。

D巣のある樹の幹上で働きアリに捕らえられた脱翅女王アリ 9月10日8時28分撮影
同上の別の脱翅女王アリ 8時31分撮影

推察として、この日の早朝からD巣の有翅女王アリが結婚飛行をしにこの樹に上り、交尾を了えて樹上で脱翅し、この樹を歩いて下りてきたということでしょう。
ところで、15時近くになっても、脱翅女王アリが働きアリに捕捉されていました。採集中、D巣についても、断続的に見に行っていましたので、これらの脱翅女王アリも、新たに樹から下りて来た女王アリです。

14時48分撮影
別の脱翅女王アリ 14時48分撮影

トゲアリの羽アリは早朝に結婚飛行をすると思っているのですが、こんなにも時間が経ってからも、樹から下りてきていたのは、新たな発見でした。
D巣で採集した19匹以外は、2箇所で採集しています。A巣とD巣のほぼ中間点の場所と、A巣の場所です。ただ、今年は、確言はできないのですが、A巣があった場所でトゲアリが営巣しているようではありませんでした。B巣とC巣は営巣していました。

B巣 9月10日13時35分撮影
C巣 9月9日15時48分撮影

今年は9月10日に新女王アリが採集できたわけですが、例年になく1日の採集時間が長かったとは言え、64匹も採集できたのはこれまでの経験から言ってもとても多い方です(2013年の9月19日に65匹を採集しています)。
では、この日の気象はどうだったのでしょうか。昨年、女王アリが採集できる気象条件について次のようにまとめています。

採集期間は     9月8日から20日
最低 / 最高気温は  19.9℃以下 / 29.5℃以下
天気概況は     曇か晴
上記の採集できる気象条件は確実性の範囲を表したもの

今年の気象は次のようです。
  日  (最低気温 / 最高気温) 昼(06:00-18:00)の天気概況
 9月7日   (23.4 / 29.4)     曇のち晴
 9月8日   (22.9 / 27.4)     曇後一時雨
 9月9日   (22.6 / 27.5)     雨時々曇
 9月10日   (23.6 / 30.5)     曇時々晴

今年の9月10日は、最低・最高気温が確実性の範囲外でした。

その他の関連写真参照

D巣の空洞から出て来た有翅女王アリ 9月10日8時47分撮影
D巣の空洞から出て来た別の有翅女王アリ 9月10日8時48分撮影
D巣のある樹の幹を下る脱翅女王アリ 9月10日8時51分撮影
A巣近くの地上を歩く脱翅女王アリ 9月10日9時22分撮影
A巣近くの草の葉で身繕いをする脱翅女王アリ 9月10日10時50分撮影

今年初めて見た庭のクロオオアリの結婚飛行

今年は、自宅不在の期間があったため、庭のクロオオアリの結婚飛行を観察する機会が少なくなっていました。そのため、今後の観察でもメインの結婚飛行の日を特定できないかも知れません。
それでも観察できた限りでは、これまでは結婚飛行に飛び立つ羽アリを見ませんでしたが、今日6月12日、ついに結婚飛行に飛び立つ羽アリを観察しました。但し、巣口周辺から羽アリが飛び立つのを目撃できたのはA巣のみでしたし、それはメインの結婚飛行ではなかったように思います。

以下は13時過ぎ様子です。羽アリは飛び立っていないようでした。

A巣 3箇所の巣口の西側 6月12日13時8分撮影
A巣 3箇所の巣口の中央 13時8分撮影
A巣 3箇所の巣口の東側 13時9分撮影
近くの蜜器に登ってきた有翅女王アリ 飛び立ちはしなかったようだ 13時21分撮影
C巣の様子 拡張された巣口から働きアリや羽アリが外を窺っていた 13時14分撮影

15時24分ごろ、A巣の巣口の廻りで働きアリや羽アリの動きがにわかに活発になり、雄アリが飛び立つようになりました。有翅女王アリも多数巣から出て行きました。有翅女王アリが飛び立つところは目撃できませんでしたので、飛び立ったか断言はできないのですが、巣穴に戻ってくる有翅女王アリは僅かでしたので、飛び立ったのではないかと考えています。

A巣の2箇所の巣口周辺の様子 15時24分から2分間の動画 前半はタイムラプス撮影 後半は通常撮影
C巣の様子 15時19分撮影
C巣のもう1つの巣口の様子 15時31分撮影

ところで、結婚飛行の際には、働きアリや羽アリが多数巣口に出てくるので、巣口を簡単に見つけることができます。それらの巣は、羽アリがいるコロニーですので、大きなコロニーであることも分かります。

① 昨年、A巣の東上で見つけた巣口(U巣)がありましたが、その時にはこの巣のコロニーの規模は分からないでいました。この度、羽アリかいることが分かりましたので、この巣がA巣でなければ、別の大きなコロニーであることが分かります。

巣口に羽アリが出て来ていた 17時46分撮影
巣口の位置 A巣の東上1.7m程のところ 17時50分撮影

② 柿の切り株の周辺に有翅女王アリや雄アリがいました。気づくのが遅かったためか、羽アリの数は多くはなかったのですが、この場所にもクロオオアリの巣があることが分かりました。

柿の切り株の周辺 分かりにくいが、写真左上には有翅女王アリが写っている 17時48分撮影
柿の切り株の周辺の全景 手前には踏み石がある
A巣の東上の巣口と柿の切り株との位置関係 A巣の東上の巣口は左のコンクリートブロックの手前にある

この柿の切り株周辺にあると思われるクロオオアリのコロニーは、2018年5月21日に発見した自然コロニー(J巣 移植コロニーではなく)なのかも知れません。

③ C巣では3箇所から羽アリが出て来ていました。いずれも20cm四方のトラバーチンという岩石の踏み石の通路の上方にあります。かつては、この通路の下方に巣口があったのですが、そして昨年の春にも通路の下方に巣口があることを確認していましたが、今回改めて通路の下方にも巣口があることが分かりました。

踏み石の通路の下方にも巣口があることが分かった 18時2分撮影
写真中央辺りに巣口があった 上方に通路がある

今日、結婚飛行があったとは言え、巣の中には、まだ相当数の羽アリが残っているようです。

クロナガアリの女王アリを採集 2022年

自宅の庭とその周辺で、これまでもクロナガアリの女王アリを採集しています。2019年は5月1日、2018年は4月26日、2017年は4月16日でした。
4月23日、庭の芝地にちょっとした穴が目に留まりました。中に何かいるようです。

4月23日12時12分撮影

その穴にトビイロシワアリが1匹入っていきましたが、そのためなのか、その何かが穴から出て来ました。クロナガアリの女王アリでした。

12時13分撮影

近くでクロナガアリの結婚飛行があったようです。そこで、庭の他の場所にクロナガアリの女王アリがいないか探しながら、南フェンスの外の小道に行きました。その小道の3箇所で女王アリを見つけました。

トビイロシワアリに襲われ死にかけている 16時1分撮影
単独で巣作りをしていた 16時10分撮影
複数匹で巣作りをしていた 16時17分撮影
上記の穴には5匹いた

トゲアリの女王アリ採集2日目と 気象条件の検証

9月13日にもトゲアリの結婚飛行があったようです。
B巣の周りと、A巣の周りで雄アリを複数匹見つけています。

B巣の麓で 9月13日8時35分撮影
A巣の近くで 10時28分撮影

右の翅が僅かに残っている女王アリと、右の翅が残っている女王アリもいました。

右の翅が僅かに残っている女王アリ 8時44分撮影
右の翅が残っている女王アリ 一部脚を失っている 9時33分撮影

9月13日は、8時30分ごろから10時40分ごろまで(2時間10分)採集を行い、24匹の新女王アリを採集しました。その内1匹は、直前の写真に写っている女王アリです。

右側の翅付き 左中脚・右後脚腿節以下無し

1日目・2日目共に2時間強の時間、採集しました。その間に20匹と24匹の女王アリを見つけたのですが、この数は以前と比べても決して少なくはありません。いずれの日も結婚飛行があった日だったからでしょう。
この間の気象は次のようです。(初めて最低気温が20℃を割ったのは7日です)

  日 (採集匹数) (最低気温 / 最高気温) 昼(06:00-18:00)の天気概況
 9月7日         (19.7 / 29.1)     曇
 9月8日         (20.7 / 24.6)     曇時々雨
 9月9日         (20.3 / 28.9)     雨時々曇後晴
 9月10日         (18.4 / 29.0)     晴後一時曇
 9月11日         (22.0 / 28.0)     雨一時晴後曇
 9月12日(20匹)     (21.7 / 26.1)     曇
 9月13日(24匹)     (19.9 / 27.7)     曇

8月29日のブログ「トゲアリの女王アリ採集と気象条件」で、

採集期間は     9月8日から20日
最低 / 最高気温は  19.9℃以下 / 29.5℃以下
天気概況は     曇か晴

の時であれば、必ずトゲアリの女王アリが採集できると予測しましたが、確かに9月13日はその条件に該当していました。この日の他にも、9月10日が条件に該当していますので、結婚飛行があったのかも知れません。また、9月7日は、採集期間の予測の8日より1日早いとは言え、気象条件が該当していますので、この日も結婚飛行があったのかも知れません。
9月12日は、諸条件の内、最低気温が高めでしたが、実際には結婚飛行がありました。上記の採集できる気象条件は、そもそも確実性の範囲を表したものです。
これまでの観察から、トゲアリの結婚飛行は2週間(2013年 2014年)から1ヶ月程度(2015年)の期間に分散的に行われることが分かっています。今年は、継続観察はできませんが、9月13日以降にメインの結婚飛行が行われるかもしれません。

3年ぶりにトゲアリの女王アリを採集 1日目

2018年を最後にトゲアリの新女王アリを採集していませんでしたが、この度3年ぶりに、かつてと同じ場所で採集を試みました。
9月12日、先ず目にしたのは、B巣がある樹の周りを歩いているトゲアリの働きアリです。それらの中で、何かを捕らえているトゲアリがいました。よく見ると2匹のトゲアリがトゲアリの雄アリに咬みついていました。

トゲアリの働きアリに咬みつかれているトゲアリの雄アリ 9月12日9時13分撮影

この日、結婚飛行があったことが窺えます。この後、10時頃にも、死んだ雄アリを運ぶ働きアリを見ました。

死んだトゲアリの雄アリを運ぶトゲアリの働きアリ 9時59分撮影

2012年にトゲアリの巣をこの場所で発見以来、2018年まで、B巣の他にA巣とC巣という3箇所でトゲアリの巣を観察してきましたが、今も同じ3箇所にトゲアリがいるのでしょうか。調べてみると、ある意味で驚きだったのですが、今も3箇所共にトゲアリの巣がありました。

最も林道の上方にあるA巣
B巣 A巣の林道下方にある
C巣 林道の最も下方にある

以前そうしていたように、近辺の地面を見ながら歩いていると、複数箇所で女王アリが地面を歩いているのを見つけました。

地上を歩く新女王アリ 10時12分撮影

ところで、まだ翅のある女王アリが樹の幹を歩いているところも見ました。

A巣がある樹を下る有翅女王アリ 9時56分撮影
B巣がある樹を上る右翅のみの有翅女王アリ 10時2分撮影

雄アリと有翅女王アリが巣から出ていて、脱翅女王アリが多数採集できたのですから、この日の早朝、トゲアリの結婚飛行があったのは確実です。
C巣については、巣の確認は出来たものの、C巣の極く近辺では女王アリが採集できませんでしたので、A巣とB巣、それに可能性としては、道沿いにはないまだ未発見の巣から結婚飛行があったのでしょう。2013年、または2014年には既にこの場所で新女王アリを採集していますので、A巣B巣については、ほぼ確実に言えると思うのですが、A巣については9年間、B巣については8年間、羽アリを出し続けてきたと推測されます。また、コロニー自体の寿命は更に長いことになります。

ところで、3年越しにこの地を訪れましたので、新たにトゲアリの巣が発見できるかもしれないと思い、林道をA巣よりも上方へと歩いて行くと巣を見つけました。この巣をD巣と名付けます。

A巣の上方の林道 奥のカーブを過ぎて更に歩く
この樹にトゲアリのD巣があった
上の写真の左上部を拡大撮影 
 樹の裏面(林道の反対側) 上方向から写す

この樹の幹には翅を落とした女王アリが何匹かいました。

その内の1匹 10時18分撮影

ところが、このD巣の場合、幹にいる脱翅女王アリが何箇所かでトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されていました。

11時7分撮影
別の女王アリ 11時20分撮影
別の女王アリ 11時21分撮影
別の女王アリ 11時27分撮影

その様子をビデオに収めています。ビデオには4場面を収めていますが、その内最後の4例目の女王アリは、化粧行為を行っています。

複数の新女王アリがなぜ巣のある樹の幹にいたのでしょうか。考えられることは、この巣の有翅女王アリが結婚飛行をしにこの樹に上り、交尾を了えて樹上で脱翅し、この樹を歩いて下ってきた、ということです。地上に降り立つ前に、直前まで家族であった働きアリに捕まったのでしょう。けれども、ビデオの中の4例目を見ると、その個体が化粧行為をしているのが気になります(1例目も僅かにそのようにも見えます)。この女王アリは、自分が生まれたコロニーに戻ろうとしたのでしょうか、そして何のために?「直短的社会寄生」の試みをした時、トゲアリの女王アリが、同じようにトゲアリの働きアリを捕らえて化粧行為をしたことを思い起こしました。

9月12日は、9時10分ごろから11時50分ごろまで(2時間40分)採集を行い、20匹の新女王アリと1匹の雄アリを採集しました。

雄アリ

トゲアリの女王アリ採集と気象条件

今年は3年越しにトゲアリの女王アリを採集しに出かけようと思っています。採集地は、6年前まで住んでいた彦根市です。彦根市は今の自宅からは何度も行けない遠地ですので、トゲアリの女王アリが結婚飛行を行う気象条件のようなものが予め分かっていると、無駄足を踏まずに済みます。
彦根市内で初めてトゲアリの巣を見つけたのは2012年で、その翌年からトゲアリの女王アリを採集しています。その数は、2013年は144匹、2014年は111匹、2015年は86匹、2016年は48匹、2017年は23匹、2018年は42匹です。2016年以後の採集数が少ないのは、2015年の9月末に転居したからです。
6年間にわたって、採集日と採集数の記録があるわけですが、結婚飛行があったかもしれない全ての期間、全ての日、全ての時間に採集に出かけたわけではありませんので、採集地における新女王アリの結婚飛行総数を客観的な量として表しているわけではありません。しかし、採集数が多い日を取り上げて、その日の気象と関連付けることはできます。ここでは、20匹以上採集した日を取り上げて気象との関係を調べてみます。なお結婚飛行は早朝に行われることが分かっています。

日(採集匹数)(最低気温 / 最高気温) 昼(06:00-18:00)の天気概況
2013年9月

 19日(66匹)  (17.4 / 28.3)      快晴
 21日(22匹)  (18.2 / 29.2)      晴
 24日(27匹)  (19.6 / 29.6)      晴

2014年9月
 6日(44匹)  (19.8 / 29.5)      曇
 8日(27匹)  (18.8 / 28.0)      曇後晴
 16日(24匹)  (19.2 / 28.3)      晴

2015年9月
 12日(21匹)  (16.7 / 27.3)      晴時々曇
 20日(28匹)  (19.9 / 26.4)      晴

2016年9月
 7日(46匹)  (24.3 / 32.4)      曇時々晴

2017年9月
 11日(23匹)  (22.1 / 29.1)      曇

2018年9月
 19日(41匹)  (17.1 / 28.7)      晴

上記のデータのそれぞれの要素から上下2値を省くと、

採集期間は     9月8日から20日
最低 / 最高気温は  19.9℃以下 / 29.5℃以下
天気概況は     曇か晴

となります。彦根気象台は女王アリの採集地ではありませんので、採集地での気温ではありませんが、彦根気象台の気温を見て、結婚飛行日を予測することは可能でしょう。
他の要素も取り上げて検討すべきとは思うのですが、結婚飛行日を予測するのが目的なら、身近に得られる指標の方が分かり易いように思います。

居残り組の羽アリたち

今年、庭で結婚飛行を観察したのは、6月8日でした。その後、同じ巣(A巣とC巣)の様子を時々ですが観察してきましたが、6月17日になって、羽アリが巣から出ているのを見かけました。

A巣から出て来た女王アリ 6月17日17時33分撮影
A巣の極く近くの清水白桃に登った女王アリ 17時38分撮影
C巣の様子 雄アリが出て来ている 17時35分撮影
C巣から出て来た雄アリ 飛ぼうとしているが飛べない 18時44分撮影

羽アリの数は少なく、いずれの羽アリも飛び立つところは見ませんでした。