羽アリ」カテゴリーアーカイブ

T140906-40で雄アリが3匹見つかる

飼育環境下のトゲアリのコロニーT140906-40(2014年9月6日に新女王アリを採集)で、昨年初めて女王アリが誕生しました。最初に女王アリの羽化を観察したのは、6月18日のことでした。そして、8月9日には、かなりの数になっていました。

2024年8月9日撮影

ところが、今年は女王アリになるような大きな繭も、羽アリもずっと見つけられないままでした。
8月21日になって、人工巣の中を注意深く見ていると、本巣を拡張した分巣のアンテシェルフの中に雄アリがいるのに気づきました。最初は1匹しか見つけられなかったのですが、更に注意深く観察して3匹いることが分かりました。本巣の中も改めて見たのですが、こちらには羽アリはいませんでした。

分巣のアンテシェルフで見つけた雄アリ 8月21日20時42分撮影
アンテシェルフ 上から3段目に雄アリが写っている 8月21日20時42分撮影
本巣の様子 羽アリは見当たらなかった 8月21日21時10分撮影

それにしても、昨年と比べて、今年は何故極少数の雄アリしかいないのでしょうか。思い当たる原因はありませんでした。
ちなみに、2022年には、雄アリがこのコロニーで初めて多数誕生していました。不規則ながら隔年発生のような波があるのでしょうか。

2022年7月29日撮影

今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は(2025年)

7月13日のブログ「今年初めてのクロオオアリの女王アリの羽化」からおよそ2週間後の7月26日には、女王アリの繭と思われる数は、判別できたのは3個でしたが、それよりは多めに残っているようでした。とは言え、繭は明らかに少なくなっています。では、新女王アリは何匹になっているのでしょうか。
B15006の本巣であるアンテシェルフは17段仕様の人工巣です。その各段ごとに新女王アリと思われる女王アリの数を数えてみました。
 1段目:4匹
 2段目:0匹と このコロニーの女王アリ
 3・4段目:0匹
 5段目:7匹
 6段目:2匹
 7段目:0匹
 8段目:2匹
 9段目:3匹
 10段目:1匹
 11〜17段目:0匹

B15006の本巣である17段アンテシェルフ

新女王アリは19匹になっていました。ただ、段によっては女王アリの数が数えにくく、19匹は必ずしも正確ではないかも知れません。

その2日後の7月28日、残っている女王アリの繭は2個のようでした。

7月28日16時53分撮影
7月28日16時54分撮影

再び、段ごとに新女王アリと思われる女王アリの数を数えてみました。
 1段目:11匹
 2段目:0匹と このコロニーの女王アリ
 3段目:2匹
 4段目:1匹
 5段目:3匹
 6段目:1匹
 7段目:1匹
 8段目:1匹
 9段目:1匹
 10段目:0匹と 雄アリ1匹
 11段目:0匹
 12段目:1匹
 13〜17段目:0匹
新女王アリと思われる女王アリは22匹になっていました。ただ今回も、段によっては女王アリの数が数えにくく、22匹は必ずしも正確ではないかも知れません。

本巣の中で見つかった雄アリ 1匹のみ 7月28日17時6分撮影

ところで、活動室のアンテグラウンドⅠ型の中の羽アリの様子はどうなっているのでしょうか。既に結婚飛行の時期は終わっています。
まだ、新女王アリの羽化が始まっていなかった7月1日の観察によると、

「活動室のアンテグラウンドⅠ型の中に、昨年生まれの有翅女王アリが12匹と雄アリが3匹いました。(また、17段アンテシェルフの中には、昨年生まれの有翅女王アリと雄アリがそれぞれ1匹ずついました。)」

でしたが、今回の観察では、有翅女王アリが13匹、雄アリが3匹でした。

その翌日の7月29日も女王アリの繭2個がそのまま見られました。
30日・31日は観察できていませんでしたが、8月1日、女王アリの繭が2個とも確認できませんでした。このことから、明言は出来ないものの、今年の女王アリの羽化は、7月13日から始まり、7月末日頃まで続いたと言うことになります。

関連ブログ
B15006に雄アリが誕生」(2021年7月4日)
飼育下でクロオオアリの女王アリ誕生」(2022年6月30日)
クロオオアリの女王アリの羽化を撮る」(2022年7月6日)
女王アリの羽化がほぼ完了 B15006」(2022年7月23日)
今年も異様に大きな繭」(2023年6月7日)
B15006で今年も新女王アリが誕生」(2023年7月12日)
クロオオアリの新女王アリの誕生時期は?」(2023年8月1日)
クロオオアリの女王アリの羽化が始まっていた」(2024年7月8日)
今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は?」(2024年7月17日)
今年初めてのクロオオアリの女王アリの羽化」(2025年7月13日)

2022年:
6月30日に1匹のみ羽化 7月25日まで羽化が続く
 ※室温の自動管理なし
2023年:
7月12日までには羽化が始まっていて、8月1日まで羽化が続く
 ※室温管理 26℃〜29℃
2024年:
7月8日には羽化が始まっていた ほぼ7月17日まで羽化が続く
 ※室温管理 26℃〜30℃
2025年:
7月13日から始まり、7月末日頃まで続いた
 ※室温管理 26℃〜30℃

今年初めてのクロオオアリの女王アリの羽化

今日、クロオオアリの新女王アリが1匹羽化しました。羽化があったのは、2015年に結婚飛行を済ませた女王アリのコロニーB15006です。直近の様子は、7月1日のブログで触れています。
2022年以来、毎年女王アリが生まれていますので、今年で4年目を迎えることになります。その女王アリの羽化の時期ですが、以下の記録から要約すると次のようになります。

関連ブログ
B15006に雄アリが誕生」(2021年7月4日)
飼育下でクロオオアリの女王アリ誕生」(2022年6月30日)
クロオオアリの女王アリの羽化を撮る」(2022年7月6日)
女王アリの羽化がほぼ完了 B15006」(2022年7月23日)
今年も異様に大きな繭」(2023年6月7日)
B15006で今年も新女王アリが誕生」(2023年7月12日)
クロオオアリの新女王アリの誕生時期は?」(2023年8月1日)
クロオオアリの女王アリの羽化が始まっていた」(2024年7月8日)
今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は?」(2024年7月17日)

2022年:
6月30日に1匹のみ羽化 7月25日まで羽化が続く
 ※室温の自動管理なし
2023年:
7月12日までには羽化が始まっていて、8月1日まで羽化が続く
 ※室温管理 26℃〜29℃
2024年:
7月8日には羽化が始まっていた ほぼ7月17日まで羽化が続く
 ※室温管理 26℃〜30℃

2025年7月13日17時24分撮影
上写真と同一個体 2025年7月13日17時26分撮影

B15006の昨年生まれの羽アリの様子(7月1日)

つい先日、クロオオアリのB15006の様子を記録したばかりですが、その際は、コロニーに残っている昨年生まれの羽アリについては触れていませんでした(既に相当数の羽アリがアンテグラウンドⅠ型の開放蓋越しに飛び立っていなくなっています)。
改めて観察すると、活動室のアンテグラウンドⅠ型の中に、昨年生まれの有翅女王アリが12匹と雄アリが3匹いました。
また、17段アンテシェルフの中には、昨年生まれの有翅女王アリと雄アリがそれぞれ1匹ずついました。

手前がB15006の活動室アンテグラウンドⅠ型
17段アンテシェルフ
アンテグラウンドⅠ型の中 ここでは有翅女王アリが2匹と雄アリが1匹映っている 7月1日19時45分撮影
17段アンテグラウンドの中の有翅女王アリ 19時51分撮影
17段アンテグラウンドの中の雄アリ 19時53分撮影

ちなみに、以下は7月1日の女王アリの幼虫と蛹です。

T140906-40の様子(2024年10月16日)

T140906-40では、まだ結婚飛行に飛び立つ羽アリがいます。ただ、ほぼ雄アリのみです。

女王アリは一番上の1匹のみ この写真には雄アリが8匹写っている 10月16日10時16分撮影

T140906-40の活動室アンテグラウンドⅡ型の中には、有翅女王アリのみならず、脱翅女王アリもいませんでした。

活動室に出ている雄アリ 9時3分撮影

人工巣の中にも新女王アリはいませんでしたが、雄アリの方は人工巣の中にもいました。

人工巣の中の雄アリ 9時11分撮影

ちなみに、新女王アリの死体を探しましたが、見当たりませんでした。

幼虫が多数います。私にはこのまま越冬幼虫になるのかを判断できるだけの知見がなく、今回は判断を見送ることにします。(以下何れも10月16日撮影)

創設から3年目のトゲアリのコロニーで雄アリが誕生

8月28日のブログ「脱翅女王アリが別のコロニーの中へ そして本巣の中へ」の中で、「このコロニーは創設3年目で、羽アリはまだ誕生していません。」と書いていますが、どうやらそれは間違っていたようです。その時既に雄アリが誕生していたようです。
その時点では、トゲアリのT140906-40の新女王アリがT210912-02の活動室(アンテグラウンドⅢ型)の中に入って来ていましたので、T210912-02の活動室にいる雄アリもT140906-40からやって来たと思っていました。

僅かだが雄アリがいる 8月31日撮影
9月11日撮影
人工巣の中にも雄アリがいた 9月12日撮影

その後不思議に思うようになってきたのですが、この雄アリたちは、いつ見ても働きアリから攻撃されていませんでした。
それから、1ヶ月強たった10月15日の様子では、雄アリたちは数が増えて、働きアリたちと馴染んでいます。

10月15日撮影
10月15日撮影

どうやら、この雄アリたちは、この巣(T210912-02)で生まれたようです。だとすると、少し驚きなのですが、創設から3年目で雄アリが生まれたことになります。

トゲアリの女王アリを採集(2024年)

トゲアリの新女王アリを例年同じ場所で採集しています。今年は9月7日に現地へ行き、8日の朝に採集地点に行きました。
車から降りるとすぐ、車の横でトゲアリの脱翅女王アリを見つけました。

2024年9月8日7時30分撮影

D巣があるところまで車道を上がって行くと、まだ羽アリが巣口の周りに出ていました。

羽アリが4匹写っている 7時41分撮影

2021年来観察していることですが、今年も巣口の周りで、複数の脱翅女王アリが働きアリに拘束(攻撃)されていました。

7時41分撮影
7時42分撮影
7時44分撮影
7時44分撮影
中には翅がついたままの新女王アリも攻撃されていた 7時53分撮影

これらの拘束されている女王アリは、これまでの観察から、この樹の上方から下って来たと考えられます。今年は1匹のみの観察とはなりましたが、脱翅女王アリが、樹上から早足で下って来るところを見ました。
ところで今年は、新たにトゲアリの巣を一箇所見つけました。それはD巣がある場所から更に車道を上がって行ったところにありました。

トゲアリの巣があった樹(中央)
樹の下方中央辺り
線状にへこんだ箇所に巣があるようだ 9時23分撮影

この巣をE巣と名付けることにします。
今年は、7時半頃から10時半頃までの3時間で、トゲアリの新女王アリを53匹採集しました(内1匹は採集直後に死亡)。

この写真撮影の後で2匹を採集した 10時33分撮影

ところで採集箇所ですが、それぞれの採集箇所で何匹採集したかの記録は付けてはいないものの、今年は下の写真の箇所で最も多く採集できたように思います。

この場所の近くでトゲアリの巣は見つかっていない

採集箇所については、2013年からこの同じ採集場所で採集しているのですが、採集できた箇所・多く採集できた箇所は、10年を越える期間を経て変わってきています。

この場所で大量に採集できたことがある 今年は採集できず
この場所でも女王アリを多数採集したことがあった
この場所で採集できたことがあったが、昨今では採集できていない
今までほぼ採集できていなかったが、今年は数匹採集できた

ちなみに、今年の気象は次のようでした。
  日 (最低気温 / 最高気温) 昼(06:00-18:00) 夜(18:00-翌日06:00)の天気概況
 9月7日  (23.1 / 32.7)       晴         晴
 9月8日  (24.4 / 33.8)       晴         晴

ところで、脱翅の瞬間を見ることができました。

脱翅直前 9時42分31秒
脱翅直後 9時42分33秒

結婚飛行に際しての羽アリの様子を時系列で見る

8月22日2時47分撮影
8月21日3時59分撮影
8月25日4時27分撮影
8月21日5時10分撮影
8月21日6時46分撮影
8月24日8時25分撮影
8月22日2時47分撮影
8月22日4時3分撮影
8月21日21時6分撮影
8月22日2時47分撮影
8月22日4時3分撮影
8月21日21時6分撮影

岡山市の日の出時刻は、8月21日が5時29分、8月25日が5時33分です。
夜の21時頃は、結婚飛行の兆しは見られませんでしたので、トゲアリは夕刻日が暮れて結婚飛行をするのではないことが分かります。
深夜は観察していませんが、3時頃には羽アリたちは既に結婚飛行に向けて動き始めているようです。日の出の1時間半前頃(4時頃)になると、結婚飛行に向けての動きが活発になっています。そして、日の出時刻の1時間半後(7時頃)には、結婚飛行に向けての動きがほぼ見られなくなっています。

今から10年前の2014年に、「トゲアリの結婚飛行に出会いたくて」という題のブログを7回に渡って書いています。その中の第(3)稿では、23時台に羽アリが巣から出てきているところを観察しています。

2014年9月10日23時22分撮影

また、第(4)稿では、1箇所のコロニーで20時台で羽アリを観察しています。

2014年9月12日20時11分撮影

第(5)稿では、4時からの観察で、4時台に多数の羽アリを観察していて、7後頃まで羽アリが巣からで出ています。そして、7時を過ぎると羽アリが少なくなり、8時を過ぎると羽アリが見られなくなっています。

2014年9月13日4時0分撮影

10年の時を経て、トゲアリの結婚飛行に際して、飼育下での羽アリの様子と自然界での羽アリの様子を見比べることができたことは、とても有意義なことのように思います。

飼育下の1コロニーから飛び立った脱翅女王アリの帰還

飼育下の1コロニーから飛び立った脱翅女王アリ(交尾の有無は確認できていない)を元の巣に戻すとどうなるのでしょうか。8月22日に採集した3匹の脱翅女王アリで試してみました。

1匹目 働きアリに囲まれることがあったが、噛み合いは起こらなかった 8月22日14時18分撮影
2匹目 噛み合いは起こらなかった 14時19分撮影
3匹目 溶け込んでいる様子だった 14時22分撮影

この3例を見る限り、飛び立った元の巣の働きアリたちに受け入れられたようです。

下の2つの写真は、2022年にトゲアリの採集地で撮影しました。トゲアリの巣がある樹の上方から幹伝いに下りてきたトゲアリの脱翅女王アリをトゲアリの働きアリが攻撃しているところです。
ちなみに、上掲の3例との違いは、下写真の脱翅女王アリは結婚飛行(受精)を済ませていますが、3例では受精を済ませているのかどうかが不明です。また、3例での脱翅女王アリは、元の巣に戻ったのですが、下写真の脱翅女王アリは、働きアリと同じコロニーなのかどうかが不明です。

2022年9月10日8時31分撮影
2022年9月10日撮影14時48分撮影

トゲアリの羽アリが飛翔

少し前からでしたが、トゲアリのコロニーT140906-40の羽アリが活動室アンテグラウンドⅡ型のガラスの側面などに上がって来るようになっていました。

8月19日8時29分撮影

そこで、8月20日、簡易的な飛翔台を作って、アンテグラウンドの中に設置しました。

飛翔台の高さは83cm 活動室は開放蓋なので設置可能だ 8月20日10時06分撮影

観察はその翌日の21日の早朝から始めました。
案の定、羽アリが飛翔台に上ってきていました。4時前の室温は29.5℃でした。

8月21日3時59分撮影

それから1時間ほど経った5時過ぎ、複数の有翅女王アリを部屋の中で見かけるようになりました。

床を歩く有翅女王アリ 5時9分撮影
5時11分撮影
5時11分撮影
シーリングライトに飛んできた有翅女王アリ 5時16分撮影

活動室の中では、複数個所で見られた羽アリの群れが、ほぼ解けていました。

5時21分撮影

人工巣の中は、まだ、少数ですが羽アリがいました。

5時33分撮影
5時33分撮影

それから間もなくして、部屋の中で脱翅女王アリを見かけるようになりました。

5時39分撮影
5時39分撮影
5時41分撮影

やがて夜が明けると、南向きのガラス戸に羽アリが集っていました。

6時13分撮影

8時ごろまでに、部屋の中で、脱翅女王アリは4匹、有翅女王アリは7匹、雄アリは5匹を採集しました。ちなみに、脱翅女王アリですが、交尾を済ませたのかは不明です。

飼育トゲアリの羽アリたち 7月3日以降の様子

直近の飼育トゲアリの羽アリの様子は、こちらをご覧下さい。

羽アリがかなり多くなっている 7月17日撮影
活動室に出手来る羽アリが多くなった 7月27日撮影
活動室内で群れを作るようになった 8月7日撮影
活動室内の群れ 大気圧給水器の傍らで群れていた 8月9日撮影
活動室の中に脱翅女王アリがいた 8月12日撮影
活動室で蜜を与えると羽アリも飲んでいた 8月17日撮影

今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は?

関連ブログ
B15006に雄アリが誕生」(2021年7月4日)
飼育下でクロオオアリの女王アリ誕生」(2022年6月30日)
クロオオアリの女王アリの羽化を撮る」(2022年7月6日)
女王アリの羽化がほぼ完了 B15006」(2022年7月23日)
今年も異様に大きな繭」(2023年6月7日)
B15006で今年も新女王アリが誕生」(2023年7月12日)
クロオオアリの新女王アリの誕生時期は?」(2023年8月1日)
クロオオアリの女王アリの羽化が始まっていた」(2024年7月8日)

クロオオアリのコロニーB15006では、今年は、7月8日には既に新女王アリの羽化が始まっていました。

羽化間もなくの新女王アリ 2024年7月14日撮影

その後、7月17日になると、ほぼ女王アリの繭が無くなっていました。

断言はできないが、ほぼ女王アリの繭が無くなっていた 7月17日

クロオオアリの女王アリの羽化が始まっていた

クロオオアリのコロニーB15006では、2022年から女王アリが誕生するようになっています。
7月8日、今年も既に女王アリの羽化が始まっていました。

新女王アリがまとまった数見られた 7月8日22時40分撮影
この大きな繭が女王アリの繭だろう
羽化した後の殻を働きアリが運んでいた

飼育トゲアリの羽アリたち

6月18日に、トゲアリのコロニーT140906-40(2014年9月6日に新女王アリを採集)で、女王アリが誕生したことについて触れていますが、6月26日には雄アリが活動室アンテグラウンドⅡ型にいるのを見つけました。

活動室に垂らした蜜を働きアリと一緒に吸っている雄アリ 6月26日20時58分撮影

7月3日には、女王アリがかなりの数になっていました。中には、活動室に出てきている女王アリもいました。

本巣の中の女王アリ
本巣の中の女王アリ
本巣の中 働きアリからケアを受けているように見える
羽化直後、ちょうど翅が伸びきったところなのだろうか
羽化後、まだ翅が白っぽい
羽化後、体色が黒っぽくなってきている
活動室の壁面を歩き回る女王アリ
活動室の床の死骸置き場になっているところにいる女王アリ2匹
上の写真の1匹は、なぜか死んだ働きアリの肢を咥えていた

創巣10年目で女王アリ誕生 トゲアリT140906-40

トゲアリのコロニーT140906-40(2014年9月6日に新女王アリを採集)は、クロオオアリのコロニー(2012年6月14日に新女王アリを採集 S/N:B-NESTCON01024)に、2014年9月11日に一時的社会寄生したコロニーです。今年で創巣から10年目を迎えます。
以前からとても大きなコロニーになっていましたが、今日始めて、羽化したばかりの女王アリがいるのに気づきました。

前胸背板前方に刺が1対あるので女王アリであることがわかる 6月18日撮影

ちなみに、2年前の2022年7月には、雄アリが多数誕生していました。

雄アリ 前胸背板前方に刺がない 2022年7月29日撮影

本巣の中には、これから羽アリになると思われる大きな繭も散見されました。また、これから育つ幼虫も多数見られます。

この繭は女王アリの繭なのだろうか 6月18日撮影
これから育つ幼虫も多数いるようだ 6月18日撮影

ちなみに、T140906-40の直近の様子については、5月30日に、リトルアンテシェルフで人工巣を拡張したことについて触れていますが、今ではこのリトルフアンテシェルフにも幼生虫が運び込まれています。居住スペースとして利用されるようになったことが分かります。

左が元々の本巣 右が新たに増設したリトルアンテシェルフ 6月18日撮影

働く脱翅女王アリ

結婚飛行に飛び立てなかった飼育下のクロオオアリの脱翅女王アリが、働くことについては、昨年今年の5月のブログで取り上げています。
今日6月16日にも、以前と同じクロオオアリB15006のコロニーの活動室で、脱翅女王アリが働いているところを見ました。

昆虫に齧り付く脱翅女王アリ 6月16日17時5分撮影
上と同じ女王アリ 17時5分撮影

脱翅新女王アリが2匹に

今年の5月19日に、クロオオアリB15006の活動室(アンテグラウンドⅠ型)に、脱翅新女王アリが1匹いたことに触れていますが、6月4日には脱翅女王アリが2匹になっていました。

6月4日17時36分撮影
別の脱翅新女王アリ 17時37分撮影
6月12日にも脱翅女王アリが2匹確認できた 10時55分撮影

今年も脱翅新女王アリがいた

今年もクロオオアリB15006の活動室(アンテグラウンドⅠ型)に翅がない女王アリが1匹いました。

活動室アンテグラウンドⅠ型 5月17日17時8分撮影
活動室の中に有翅女王アリが18匹いた 17時13分撮影
活動室の中に翅のない女王アリが1匹いた 17時16分撮影

この翅のない女王アリが、このコロニーの女王アリではないとは言い切れないので、人工巣の中に脱翅女王アリがいるかどうかを見ることにしました。すると案の定、脱翅女王アリがいました。

人工巣の中にこのコロニーの女王アリがいた 17時19分撮影

ちなみに、人工巣の中には有翅女王アリはいませんでした。有翅女王アリは全て活動室に出ていたことが分かりました。
昨年も活動室に脱翅女王アリがいたのですが、その女王アリは僅かに翅が残っていました。ですから、この脱翅女王アリは昨年とは別の個体なのでしょう。

昨年見た脱翅女王アリ 僅かに翅が残っている 2023年4月20日撮影

それから2日後の5月19日、この脱翅女王アリが餌として与えていたスズメバチに食い付いていました。

5月19日17時16分撮影

この光景は、1年前にも見た光景です。

昆虫餌に食い付く脱翅女王アリ 2023年6月22日11時57分撮影

今年も「追視」できたことから、生まれた巣に止まっている脱翅女王アリは働くこともあると言えます。(まだ結婚飛行に出ていない有翅女王アリも働くことがあります)

活動室の中で活発に動いていた有翅女王アリ

4月13日、この日は、岡山市で今年初めて最高気温が18℃を越えました(18.1℃)。アリの飼育部屋は、西日の影響を受けやすく、午後5時半過ぎには室温が27.9℃に達していました。

B15006(クロオオアリのコロニー)の活動室(アンテグラウンドⅠ型)の中を見ると、昨年生まれの有翅女王アリが2匹、活発に動き回っていました。今にも、結婚飛行に飛び立つかのようでした。

4月13日17時37分撮影
4月13日17時37分撮影

こんなことは、今年になって初めてのことでした。

「10年目の再生コロニー」で 無精卵産卵

B120614-03は、2012年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。昨年の9月18日のブログで、「現有の幼生虫が羽化してみなければ、断定はできないのですが、もし働きアリが増えずに、雄アリが増えるようでしたら、B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっていることになるでしょう。」と結んでいます。
そのB120614-03の1月21日の様子は、次のようです。

1月21日撮影

これを9月18日の写真と比べてみると、1月の方が雄アリが多いように見えます。

2023年9月18日撮影

9月18日の記録では、働きアリが25匹、雄アリが16匹でした。今回は寒さのため塊になっているので、正確に個体数を数えることはできませんでしたが、働きアリは17匹ほど、雄アリの方は20匹以上は確実にいるようです。
多数の雄アリの中で、翅が伸び切っていない雄アリが2個体がありました。

翅が伸び切っていない雄アリ 女王アリも写っている

9月18日の時点では、このような翅が伸び切っていない雄アリはいませんでしたから、その時の幼生虫の中に雄アリの幼生虫がいたことが分かります。
以上のことから「B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっている」と結論づけてもよいのではないかと思います。
この女王アリは、成虫になったのが2011年の6月の末から7月にかけてだとすれば、12歳6ヶ月程になります。いつまで生き続けることができるのか、興味深いものです。

参照:
「10年目の再生コロニー」(B120614-03)のその後(2023/09/18)
採集から11年目のコロニー2つ(2023/06/14)
11歳女王アリのコロニーを再生(2022/07/12)
大きなコロニーでの雄アリ誕生3例目(2022/03/22)
B120614-03に 30匹程の雄アリに(2021/07/08)
クロオオアリの雄アリが食べられる(2021/05/11)
クロオオアリとトゲアリの越冬幼虫の様子(2021/03/01)
クロオオアリのコロニーに雄アリが生まれる(2020/07/10)