B15006では今年も新女王アリが誕生しています。
7月27日の時点では、女王アリの繭が後2個残っていました。



8月1日、それら2個の繭が無くなっていました。

昨年は、この同じB15006のコロニーで、7月25日に女王アリの羽化が全て完了しました。
このコロニーのこの2年間に限ってのことですので、現時点の限られた知見ではまだ一般化は難しいものの、飼育下でのクロオオアリの新女王アリの誕生時期は、7月上旬頃から7月下旬頃と言えそうです。
B15006では今年も新女王アリが誕生しています。
7月27日の時点では、女王アリの繭が後2個残っていました。
8月1日、それら2個の繭が無くなっていました。
昨年は、この同じB15006のコロニーで、7月25日に女王アリの羽化が全て完了しました。
このコロニーのこの2年間に限ってのことですので、現時点の限られた知見ではまだ一般化は難しいものの、飼育下でのクロオオアリの新女王アリの誕生時期は、7月上旬頃から7月下旬頃と言えそうです。
クロオオアリのコロニーB15006で、昨年多数の女王アリが誕生しました。今年も同じB15006で、女王アリのものと思われる大きな繭を散見していました。
7月9日、17段(2226カスタムメイド)アンテシェルフの最上段から2段目の部屋に有翅女王アリが2匹いるのを見かけました。
ところで、昨年生まれの新女王アリは、今年、人工巣の17段アンテシェルフから活動室のアンテグラウンドⅠに出て行き、結婚飛行にチャレンジしました。ただ、その結婚飛行へと飛び立つことができなかった新女王アリもいました。
ですから、17段アンテシェルフの中の2匹の有翅女王アリは、今年生まれの新女王アリだとは思えたものの、そうだと断定することはできませんでした。
それから3日後の7月12日、今度は17段の最下段で、羽化したばかりの女王アリを見つけました。
その羽化直後の女王アリの近くにも有翅女王アリが複数いましたので、今年は、遅くても7月12日には既に新女王アリの羽化が始まっていたことになります。ちなみに昨年は、6月30日に初めて新女王アリを1匹見つけていて、その後新女王アリの羽化が7月25日まで続きました。
付記:今年は、アリの飼育室の気温をエアコンで自動管理しています。そのため、昨年よりも平均気温は低めになっています。室温が29℃になるとエアコン(冷房)が点き、26℃に下がれば冷房が切れます。また、室温が29℃まで上がると冷房が点くようになっています。(このことが、アリの成育に影響しているのかどうかについては検証していません)
飼育下でのクロオオアリの新女王アリの誕生時期は、現時点の知見ではまだ一般化は難しいものの、このコロニーに限って言えば、7月上旬頃から始まると言えそうです。
2019年に庭で「働く」クロオオアリの新女王アリを観察しています。
参照:
「働く?脱翅新女王アリ!」(2019年10月28日)
「季節外れの半無翅女王アリ その後」(2019年10月26日)
「季節外れの半無翅女王アリ」(2019年10月22日)
今年の4月20日に、クロオオアリB15006のコロニーの活動室で、翅を落とした新女王アリを見つけていましたが、それ以後もこの新女王アリは、観察の限りでは、ずっと活動室の中にいました。また、有翅女王アリもまだ何匹かコロニーに残っていて、活動室の中にいました。
今日も昆虫餌を与えたのですが、その餌に脱翅女王アリや有翅女王アリが、働きアリと一緒に食い付いていました。
昨年の6月16日に異様に大きな繭を撮影しています。6月30日になって女王アリが誕生しましたから、その異様に大きな繭は女王アリの繭であったことが分かりました。
今年も、その異様に大きな繭ができていました。
これまでも自宅の庭で季節外れのクロオオアリの有翅(半無翅 その後)女王アリを見てきましたが、8月31日、今年も季節外れの有翅女王アリを見ました。この女王アリは左翅を失っていました。
しばらく後を追っていると、キウイの木に上って行きました。
結婚飛行を済ませているのなら、木には上らないでしょうから、この有翅女王アリはこれから飛び立とうとしているのでしょう。ただ、それは叶わないはずです。
芝刈りをしていて偶然にもこの女王アリを見つけたのですが、芝刈りを続けましたので、その後、この女王アリがどうなったかは観察していません。
大家族になっているトゲアリT140906-40(直近の記事3月12日)のコロニーで、7月29日、雄アリが多数誕生していました。
飼育下でトゲアリの羽アリが誕生するのは、かなり珍しいことのように思います。有翅女王アリはいないようです。
クロオオアリのコロニーのB15006で女王アリの羽化が始まったのは、6月30日でした。昨日7月22日には、女王アリの繭は1個のみとなっていました。ほぼ女王アリの羽化が終わったようです。
今日は7月23日ですから、今はもう今年の結婚飛行はすっかり終わっています。やはり、クロオオアリの有翅女王アリは、およそ1年間親巣の中で暮らすのでしょう。
ちなみに、まだまだ卵が多数ありました。これからもコロニーが大きくなりそうです。
※追記
7月25日に女王アリの羽化が全て完了しました。
6月30日に、クロオオアリのB15006で女王アリが誕生したことについて記していますが、6日までには20数匹の女王アリが誕生していました。
観察していると、女王アリの繭に複数の働きアリが集まっているのを見つけました。働きアリが女王アリの羽化を介助しているようです。
そのまま観察を続けました。
下の写真中央の女王アリは、上記の女王アリではありませんが、羽が伸びた後もしばらくの間は、働きアリが女王アリの翅を咬んだり舐めるような動作をしていました。
B15006は現在飼育しているクロオオアリのコロニーの中では、最も大きなコロニーです。このコロニーの女王アリは、2015年の5月27日に長野県駒ヶ根市内で採集しました。2018年6月5日には、飼育容器のコンクリート人工巣を活動室として製作したアンテグラウンドⅠ型に繋げ、2018年7月24日からは、特別仕様のアンテシェルフ「17段2226カスタムメイドアンテシェルフ」をコンクリート製人工巣に繋げました。後に、コンクリート人工巣は取り外しています。
今年の5月9日、女王アリの腹部は異状と言えるほど膨れていました。今年になって卵をたくさん産んでいました。
その後、異様に大きな繭を目にするようになりました。
この異様に大きな繭からは、大型の働きアリが生まれてくるのでしょうか。それとも、女王アリの繭なのでしょうか?
6月30日、その大きな繭の正体が分かりました。有翅女王アリが1匹アンテシェルフの中にいたのです。
他にもいないかと探しましたが、この1匹だけでした。
私の飼育下では初めて、クロオオアリのコロニーに新女王アリが誕生しました。これから7月にかけて多数の新女王アリが誕生することになりそうです。
ところで、この時期は自然界での新女王アリの誕生時期と同じなのでしょうか。そうだとすると、6月の末から7月にかけては、既に結婚飛行が終わっている時期ですから、クロオオアリの有翅女王アリは、およそ1年間親巣の中で暮らすことになります。
3月22日、S/N:B14034+133に雄アリがいました。
B14034+133は、2014年の6月に新女王アリを採集したB14034(女王アリと働きアリ4匹 幼生虫無し)とB14133(女王アリと働きアリ13匹 幼虫10)の合同コロニーです(2016年5月10日のブログ「クロオオアリの複数の女王アリは同居できるか 結果」参照)。
2020年7月10日には、S/N:B120614-03で雄アリが誕生していて、2021年7月4日には、S/N:B15006で雄アリが誕生していました。これでクロオオアリの大きなコロニーで雄アリが誕生したのは3例目になります。
それぞれ雄アリが誕生した年数を推定すると次のようになります。
B120614-03 8年目
B15006 6年目
B14034+133 8年目
なお、上記3コロニーは、いずれも女王アリは存命です。
今年の7月8日のブログ「女王アリが見当たらない」で紹介したB130617-04ですが、今日気づくと雄アリが7匹いました。7月8日からは1ヶ月と20日ほど経っているのですが、卵も多数見つかりました。果たしてこの卵は働きアリが産んだ卵なのでしょうか。
昨年のちょうど同じ頃(7月10日)に、クロオオアリのB120614-03で複数の雄アリを見つけたことについて書きましたが、今日、7月8日に、同じコロニーのB120614-03を見ると、1匹の雄アリが働きアリに食べられていました。
雄アリの数を数えてみると30匹程のようです。昨年はこの時期、14匹でしたので、倍ほどに増えています。
女王アリは健在で、卵も産んでいるようです。有翅女王アリは昨年同様いませんでした。
しばらく観察していると、羽化したばかりの雄アリが働きアリに攻撃されているところを見ました。
2015年の5月27日に新女王アリを採集したクロオオアリのS/N:B15006で雄アリが誕生していました。昨年、S/N:B120614-03で雄アリが誕生しましたので、これでクロオオアリの大きなコロニーで雄アリが誕生したのは2例目になります。
雄アリは6匹は数えられました。有翅女王アリはいませんでした。
飼育下でオオアリのコロニーに雄アリが生まれたのは、2011年以来3度あります。最初は2015年の9月で、その年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーでのことでした。2度目は2016年の6月で、2012年に新女王アリを採集したかなり大きなムネアカオオアリのコロニーでのことでした。3度目は同じく2016年の6月で、その前年に新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーでのことでした。これらはいずれも雄アリは1匹でした。
ところが、今日気づくと、雄アリが複数匹いるコロニーがありました。2012年の6月14日に新女王アリを採集したクロオオアリのB120614-03です。
雄アリの数を数えてみると、全部で14匹いました。有翅女王アリはいませんでした。
もしかすると女王アリが死んでしまっているのではないかと思い捜してみると、女王アリは生きていました。
このコロニーは、創巣から8年経って初めて、生殖虫のうち雄アリのみを生んだことになります。
他のオオアリのコロニーでも生殖虫が生まれていないか見ましたが、2011年に新女王アリを採集した最も早い時期のコロニーも含め、生殖虫はいませんでした。