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11歳女王アリのコロニーを再生

B120614-03は、2012年の6月14日に長野県の駒ヶ根市で採集したクロオオアリの女王アリのコロニーです。このコロニーの成員が、今年になって短期間に大量に死亡して、7月9日の時点で、女王アリの他は働きアリが1匹のみとなり、幼生虫は極く僅かになりました。

生き残ったのは大型の働きアリが1匹 7月9日10時45分撮影

この女王アリは、今年で結婚飛行10年目を迎えることになり、寿命としてはほぼ11歳になります。この女王アリの寿命も調べたいのですが、このままではコロニーが消滅して、女王アリの寿命に影響がありそうです。
そこで、クロオオアリの他のコロニーの繭をこの女王アリのコロニーに与えることにしました。

B200603-067のコロニー この中から繭を取り出す 7月9日10時45分撮影
取り出した繭 30個ある 10時55分撮影
繭を与えた 11時6分撮影

繭は、B120614-03に無事に受け入れられました。夜見ると、1匹羽化していて、こちらもB120614-03に受け入れられていました。

7月9日20時9分撮影

7月12日には、元からいた大型の働きアリを含め、働きアリが全部で6匹になっていました。

7月12日20時33分撮影

おめでとう! 結婚11年記念日

昨年、結婚飛行から10年目を迎えるクロオオアリの3つのコロニーを紹介しましたが、同じ3つのコロニーの女王アリが11年目の結婚記念日を迎えました。

左からB110608-06、B110608-07、B110608-11

① B110608-06(2011年6月8日新女王アリを採集)

小規模なコロニーです。

② B110608-07(2011年6月8日新女王アリを採集)

大規模なコロニーです。

③ B110608-11(2011年6月8日新女王アリを採集)

小規模なコロニーです。ここには写っていませんが、幼生虫が僅かにいます。

クロオオアリの女王アリが、飼育下で、11年以上生きることが実証されました。11年以上としたのは、結婚飛行に飛び立つ前年に成虫になっていると考えられるからです。

ほぼ2年間生きているクロオオアリの働きアリ

2020年10月15日のブログ「トゲアリの様子 2020年10月」を引用します

「④T180919(2018年9月22日クロオオアリのコロニーに寄生開始)
……ところで、このコロニーは、2018年9月19日に採集したトゲアリの新女王アリを、同年の9月22日にクロオオアリのコロニー(S/N:B15002 女王アリを2015年5月15日採集)に寄生させたコロニーです。今年の5月29日の時点では、クロオオアリがまだたくさんいましたが、今は2匹しか見当たりませんでした。
巣の中に1匹と、巣の外に1匹いました。この5ヶ月弱の間に多くのクロオオアリの働きアリが死んでいったことになります。このクロオオアリたちは、遅くても2019年の6月生まれ(羽化)と考えられますので、この2匹は、1年と4ヶ月以上に渡って生きていることになります。
……」

ところが今日(5月31日)、このトゲアリのコロニーの中で、クロオオアリがまだ生きているのがわかりました。見つけたのは1匹です。

1匹だがクロオオアリがいた 5月31日21時36分

このクロオオアリは、ほぼ2年間生きていることになります。

「寿命」関連ブログ
働きアリの寿命」(2012年8月31日)
働きアリの寿命」(2013年3月25日)
働きアリの寿命(その2)」(2013年6月10日)
働きアリの寿命(その3)」(2014年6月19日)