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トゲアリの寄生の試み3のT20220910-65が死亡

トゲアリの寄生の試み 3(クロオオアリのコロニーBH210523-21にトゲアリの新女王アリT20220910-65が、2022年9月に寄生 )のトゲアリの女王アリが死んでいました。

4月5日撮影

死因は特定できていません。2022年9月に行ったトゲアリの寄生の試みでは、5例が寄生に成功しましたが、その内、トゲアリのコロニーが作れたのは、T20220910-65が死んだため、3例(「トゲアリの寄生の試み5」は全滅)となりました。

4月5日撮影

クロオオアリの働きアリは、幾匹も生きていましたから、それらの働きアリが成虫になったのが、全て2023年の6〜9月にかけてと想定すると、少なくとも2年半から3年弱生き続けたことになります。

躯体に異変等がある3匹のトゲアリの女王アリ

今年採集したトゲアリの女王アリの内、3匹は躯体に異変がありました。
○ 右の触角の先端が内側に湾曲している(個体A)

11月18撮影

このAは、彦根で採集してから16日後の9月25日、この日初めて給餌をしたのですが、砂糖水を飲みました。

砂糖水を飲む 9月25日撮影

また、12月1日にも砂糖水を飲んでいるところを見ました。

12月1日撮影

○ 四肢に欠損がある(個体B)
採集当初から、四肢の一部に欠損がありましたが、12月1日には更に肢を失っていました。

12月1日撮影
12月1日撮影

個体Bは、個体Aと同様に9月25日に砂糖水を飲みました。

砂糖水を飲む 9月25日撮影

○ 採集後に脱翅した(個体C)
このCは、採集当日にクリアーケースの中で脱翅しました。Cは採集してから20日後の9月29日に死亡しました。Cについては、砂糖水を飲んでいるところは見ていませんでした。

9月29日撮影

参照:かつてのトゲアリの単独女王アリの寿命に関する記録
トゲアリの女王アリをストック ! ?」(2013年9月18日)
トゲアリの女王アリは単独でいつまで生きられるか?」(2013年9月27日)
「トゲアリの女王アリは単独でいつまで生きられるか?」の結果」(2014年3月8日)
トゲアリの単独女王アリの寿命 追試」(2022年10月7日)

9月16日時点のトゲアリの様子(特に幼生虫)

9月16日時点での飼育している全てのトゲアリの様子、特に幼生虫の様子を記録しておきます。

T140906-40(2014年寄生)

T180919(2018年寄生)

T210912-02(2021年寄生)

T20220910-44(2022年寄生)
クロオオアリの働きアリが3匹生きています。

1匹目
2匹目
3匹目

T20220910-53(2022年寄生)
クロオオアリはいません。

T20220910-54(2022年寄生)
クロオオアリはいません。

昆虫を分解している まだ幼虫を育てているのだろうか

T20220910-65(2022年寄生)
トゲアリの働きアリや幼生虫はいません。クロオオアリがまだ多く生きています。

ところで、2022年寄生の4コロニーの宿主は、何れも2021年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーでした。この宿主の最も若い個体(クロオオアリの働きアリ)は2023年に羽化しています。興味深いのは、クロオオアリの寿命という点では4コロニーともに同じはずですが、生き残っているクロオオアリの個体数には大きな違いがあります。
今回の事例に限ってと言うことにはなりますが、トゲアリのコロニーの増大と宿主のクロオオアリの働きアリの寿命との間には、確かな関連がありそうです。

2022年女王アリ死亡のB120614-86の働きアリ 2年強の寿命

今年の6月13日のブログで、2022年に女王アリが死亡したクロオオアリのコロニーB120614-86の働きアリが、1匹のみ生き残っていることを報告していますが、その最後の1匹が7月16日死んでいました。
この最後の1匹が、2023年6月ごろに羽化したとすれば、この個体の場合、成虫での寿命は2年強と言うことになります。

B120614-86 最後の1匹が死んでいた 7月16日撮影

関連ブログ
①「働きアリの寿命」(2012年8月31日)
 「1年以上(生存中)」
②「1匹だけ育った働きアリ」(2021年8月31日)
 「成虫になって1年(生存中)」
③「働きアリの寿命」(2013年3月25日)
 「今年で2回目の春を迎えようとしている(生存中)」
 「約20ヵ月生きている(生存中)」
④「働きアリの寿命(その2)」(2013年6月10日)
 「23ヵ月間(確定)」「3年目を越えるのはもう目前(生存中)」
⑤「働きアリの寿命(その3)」(2014年6月19日)
 「最長で2年と11ヶ月近く生きていた(確定)」
⑥「外勤が少ないトゲアリ」(2020年5月29日)
 「最短でも11ヶ月ほど(生存中)」
⑦「トゲアリの様子 2020年10月」(2020年10月15日)
 「1年と4ヶ月以上に渡って生きている(生存中)」
⑧「ほぼ2年間生きているクロオオアリの働きアリ」(2021年5月31日)
 「ほぼ2年間生きている(生存中、例外的)」
⑨「クロオオアリの働きアリの寿命」(2024年8月9日)
 「短く見積もっても、8月時点で2年強(生存中)」

自然界のクロオオアリのコロニーの生存年数を考察すると

 私が今の家に引越をしてきたのは、2015年の10月でした。それ以前から、庭でクロオオアリを見かけていましたので、庭のどこかにクロオオアリの巣があるだろうと思っていました。
 クロオオアリの巣口を発見したのは、その翌年で、主に3つのコロニーでした。
 A巣 2016年 4月13日発見
 B巣 2016年 4月  5日発見
 C巣 2016年 4月11日発見

 A巣とB巣については、その後いつしか区分が難しくなってしまいました。それは、毎年、巣口が移動するからです。そのため、2024年まで結婚飛行を行っていたコロニーが、A巣なのかB巣なのか分からなくなっていたのですが、そういう事情を踏まえた上で、A巣だとしてきました。B巣は2019年の春までに滅亡したと考えてきました。
 そのA巣ですが、今年は結婚飛行を見ることなく、そもそもコロニー自体が滅亡したと思われます。もしそうであれば、2016年春から2024年末までは生存していたということになり、短くても9年間はコロニーが存続していたことになります。
 2016年5月27日のブログで、
「ところで、結婚飛行が行われたのは、B巣だけでした。A・C・D巣では羽アリは出て いませんでしたので、巣ができてから日が浅く、まだ羽アリが生まれていないのかも知れません。」
と記しています。
 A巣が結婚飛行を始めて行ったのは、記録によると2018年でした。すると2024年までの6年間にわたって結婚飛行を行ったことになります。2016年春にコロニーを確認したと書きましたが、その2年後には女王アリと雄アリが結婚飛行をしたのですから(羽アリの羽化はその前年)、2016年よりもかなり以前にコロニーが誕生していたことになります。
 ここで飼育しているクロオオアリのコロニーを参照して、A巣がいつ頃誕生したのかを考えてみましょう。現在最も大きなコロニーのB15006の記録を参照します。
 B15006は2015年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。このコロニーで始めて羽アリが羽化したのは、2021年のことです。ただ、雄アリだけでした。そして、その翌年の2022年になって女王アリが羽化しました。
 このことから、女王アリの羽化で考えると、コロニーの創設から女王アリが羽化するまでには7年かかったことになります。
 これをA巣に当てはめると、2017年から7年前の2010年にコロニーが創設されたことになります。その推察が正しければ、A巣は14年間生存し続けたことになります。
 日本の自然界のクロオオアリのコロニーの生存年数について、僅かに1例ですが、この考察がひとつの参考になればと思います。

T210912-02のコロニーからクロオオアリは全て死亡

5月9日に、「トゲアリのコロニーT210912-02には、今もクロオオアリの働きアリが生きています。昨年と比べれば、極僅かになっていますが、4匹確認できました」と書きましたが、6月13日までにクロオオアリの働きアリは全て死亡していました。

クロオオアリの働きアリは見当たらなかった 6月13日撮影

2022年女王アリ死亡のB120614-86の働きアリ

B120614-86は、クロオオアリのコロニーで、2022年に女王アリが死亡しています。2022年から23年にかけて越冬幼虫がいましたので、それらの中から働きアリが6月頃には誕生したと思われ、これらの働きアリが最後の世代になったと考えられます。
2025年の5月15日現在、およそ50匹ほどの働きアリがいます。羽化して2年程が経っていることになります。

B120614-86 およそ50匹ほどの働きアリがいる 2025年5月9日撮影

ほぼ3年間生きているクロオオアリの働きアリ

アンテグラウンドⅢを活動室として使用しているトゲアリのコロニーT210912-02には、今もクロオオアリの働きアリが生きています。昨年と比べれば、極僅かになっていますが、4匹確認できました。

2025年5月9日撮影
2025年5月9日撮影
2025年5月9日撮影
2025年5月9日撮影

T210912-02がクロオオアリのコロニーへ寄生を始めたのは、2021年9月16日でしたので、それ以後は、クロオオアリの女王アリは産卵をしていないことになります。2021年から2022年にかけての越冬幼虫はいたわけですから、最も若いクロオオアリの働きアリは、2022年の7月ごろまでには成虫になったと考えられます。そこで、クロオオアリの働きアリの成虫の寿命は、長生きしているこれら4匹の場合は3年ほどになります。

関連ブログ
①「働きアリの寿命」(2012年8月31日)
 「1年以上(生存中)」
②「1匹だけ育った働きアリ」(2021年8月31日)
 「成虫になって1年(生存中)」
③「働きアリの寿命」(2013年3月25日)
 「今年で2回目の春を迎えようとしている(生存中)」
 「約20ヵ月生きている(生存中)」
④「働きアリの寿命(その2)」(2013年6月10日)
 「23ヵ月間(確定)」「3年目を越えるのはもう目前(生存中)」
⑤「働きアリの寿命(その3)」(2014年6月19日)
 「最長で2年と11ヶ月近く生きていた(確定)」
⑥「外勤が少ないトゲアリ」(2020年5月29日)
 「最短でも11ヶ月ほど(生存中)」
⑦「トゲアリの様子 2020年10月」(2020年10月15日)
 「1年と4ヶ月以上に渡って生きている(生存中)」
⑧「ほぼ2年間生きているクロオオアリの働きアリ」(2021年5月31日)
 「ほぼ2年間生きている(生存中、例外的)」
⑨「クロオオアリの働きアリの寿命」(2024年8月9日)

最長記録 寿命14年以上 クロオオアリの女王アリ

B110608-06は、2011年の6月8日に長野県の駒ヶ根市内で採集したクロオオアリの女王アリです。昨年は、6月8日に13回目の結婚記念日を迎えましたが、3月26日、14回目の結婚記念日を迎えることなく、死んでいました。

生きているようにも見えたが、死んでいた 3月26日
リトルアンテシェルフの最下段の様子 他の段には死体はなかった

アンテシェルフの中の死体数を数えてみると、働きアリは43匹でした。
水も蜜も与えていましたが、摂取していなかったのかも知れません。女王アリには寿命があったとしても、働きアリまで全滅していましたので、その点が不可解でした。

このブログ「anttech.jp」を始めたのが2011年の6月のことで、同時にこの年から、アリの観察を本格的に再開しました。

2019年7月24日のブログから引用〉
小学生中学生の頃、アリを飼育していましたが、2010年になって再びアリを飼育するようになりました。その年の6月8日、たまたまですが長野県のK地点でクロオオアリの新女王アリを1匹採集したのが、再びアリを飼育するきっかけになりました。そして、その翌年の3月に退職したため、2011年からは、アリを飼育する時間が持てるようになりました。

その年に採集した新女王アリが、このB110608-06です。
寿命としては、女王アリの羽化が結婚飛行をする前年の6月の末から7月にかけてだとすれば、B110608-06は14年間以上生きていたことになります。
このB110608-06の死亡を持って、2011年に採集し、2020年8月15日以降も生きていた3つのコロニーの女王アリが全て死んだことになりました。
寿命は次のようになります。

B110608-06  上記14年以上
B110608-07  2023年4月6日死亡確認 12年以上
B110608-11  2024年3月23日死亡確認 13年以上

N巣B16015から働きアリが出て来た

3月22日に、今年初めてクロオオアリが地上に出ているのを見ましたが、今日、3月25日、朝方に庭の芝生の上を歩いているクロオオアリを見つけました。

3月25日8時46分撮影

この時に気温は、13℃程度だったようです。早速、蜜を与えました。

8時50分撮影

それから2時間ほどして同じ箇所を見ると、複数匹のクロオオアリが来ていました。

10時42分撮影

しばらくして、クロオオアリの帰路を追ってみると、N巣B16015(2019年6月19日移植 29日引越)の働きアリであることが分かりました。

10時46分撮影
10時46分撮影
N巣B16015のあるところ 10時48分撮影
N巣B16015は、上から2段目のコンクリートブロックの踏段のところにある

N巣は、2016年に新女王アリを採集したコロニーですので、まもなく創巣から9年目を迎えることになります。

クロオオアリの働きアリの寿命

T210912-02は、2021年9月16日にクロオオアリのコロニーのBK170530-040に寄生したトゲアリのコロニーです。直近では6月5日のブログで取り上げています。

T210912-02 2024年6月5日撮影

今では、トゲアリの働きアリがかなりの数になっています。

人工巣の中の様子:トゲアリの働きアリばかりに見える この他にも活動室にかなりの数のトゲアリの働きアリがいる 2024年8月9日撮影

そんな中で、寄主であったクロオオアリの働きアリは、活動室アンテグラウンドⅢ型の中にいました。

活動室の中で 8月9日撮影
活動室の中で 8月9日撮影
活動室の側面横にクロオオアリの働きアリの群れがあった 8月9日撮影

しかし、クロオオアリの個体数は明らかに少なくなっています。
ところで、これらの働きアリの中で最も若い働きアリは、幼虫で越年し、寄生の翌年(2022年)の7月ごろまでに羽化したと考えられます。そこで、このコロニーのクロオオアリの働きアリの寿命は、短く見積もっても、8月時点で2年強になります。

関連ブログ
①「働きアリの寿命」(2012年8月31日)
 「1年以上(生存中)」
②「1匹だけ育った働きアリ」(2021年8月31日)
 「成虫になって1年(生存中)」
③「働きアリの寿命」(2013年3月25日)
 「今年で2回目の春を迎えようとしている(生存中)」
 「約20ヵ月生きている(生存中)」
④「働きアリの寿命(その2)」(2013年6月10日)
 「23ヵ月間(確定)」「3年目を越えるのはもう目前(生存中)」
⑤「働きアリの寿命(その3)」(2014年6月19日)
 「最長で2年と11ヶ月近く生きていた(確定)」
⑥「外勤が少ないトゲアリ」(2020年5月29日)
 「最短でも11ヶ月ほど(生存中)」
⑦「トゲアリの様子 2020年10月」(2020年10月15日)
 「1年と4ヶ月以上に渡って生きている(生存中)」
⑧「ほぼ2年間生きているクロオオアリの働きアリ」(2021年5月31日)
 「ほぼ2年間生きている(生存中、例外的)」

世代交代か?

飼育しているトゲアリのコロニーの中で最も大きなコロニーになっているT140906-40では、多数の働きアリが死んでいます。その死因は恐らく寿命だと思います。

7月19日撮影

昨年の9月19日のブログ「トゲアリの大コロニーの大量の寿命死」でも、働きアリの大量の死について触れています。

2023年9月19日撮影

トゲアリの働きアリの寿命は、まだ調べてはいません。

結婚飛行から12年、寿命は13年弱

女王アリの寿命を調べる目的で飼育しているB120614-03の様子については、直近では6月2日に触れています。そのB120614-03は、6月14日で結婚飛行から12年目を迎えました。羽化してからの寿命は13年弱となります。

飼育環境 6月18日撮影
女王アリと多数の雄アリ 6月18日撮影
6月2日同様、卵は女王アリとは別の巣室に置かれていて孵化していない 6月18日撮影

13回目の結婚記念日 最年長の女王アリ

B110608-06が13回目の結婚記念日を迎えました。このクロオオアリの女王アリは、2011年の6月8日に長野県の駒ヶ根市内で採集しました。

B110608-06の今の飼育環境
2024年6月8日撮影

昨年の6月8日時の様子と比べてみると、卵の数が少ないようです。

2023年6月8日撮影
2024年6月8日撮影

このコロニーでは、昨年も雄アリはいませんでしたので、昨年産卵された卵は、羽化しなかったか有精卵であったことになります(観察記録がなかったため断言できない)。今年産卵された卵は有精卵なのでしょうか。観察が待たれます。
それにしても、クロオオアリの女王アリが14年弱生き続けていることは驚きです(女王アリの羽化時期参照)。

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(2024年4月10日)

この寄生トゲアリの5例の様子は、前回は今年の1月15日に取り上げています。この5例は、何れも2022年の9月に寄生を始めたコロニーです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

ここでも昆虫を分解しているのはトゲアリだ 4月10日撮影
越冬幼虫が多数育ちつつある 女王アリの頭部が写っている 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

クロオオアリはまだ多数いるが、トゲアリの成虫も越冬幼虫もいない 4月10日撮影
女王アリの腹部は膨らんでいる 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

育ち始めている越冬幼虫が見られる 4月10日撮影
女王アリも健在だ 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

クロオオアリの数は少なめだ トゲアリの成虫も越冬幼虫もいない 4月10日撮影
女王アリの腹部はかなり膨らんでいる

宿主のクロオオアリはまだ生存しています。何れも2022年の9月に寄生されたクロオオアリのコロニーですから、今生存しているクロオオアリは遅生まれで2022年生まれか(寄生の試みの全て)、越冬して2023年生まれか(寄生の試みの3と4)になります。

2011年・12年採集の4コロニーの様子

2011年と2012年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーがそれぞれ2コロニーずつ生存しています。これら、4コロニーについての現状を記録しておきます。

1)B110608-06(2011年6月8日に長野県の駒ヶ根市内で採集

コロニーの規模は小さい 2024年4月9日撮影
女王アリは生きている 越冬幼虫はいない 2024年4月9日撮影

過去のブログより

卵が多数見られる 2023年6月8日撮影
働きアリの個体数は多くはない 2023年6月8日撮影
越冬幼虫は極く僅か 2023年1月11日撮影

2)B110608-07(2011年6月8日に長野県の駒ヶ根市内で採集

女王アリは2023年4月6日に死亡を確認 2024年4月9日撮影
雄アリが2匹いた 2024年4月9日
越冬幼虫は2匹いた 2024年4月9日撮影

過去のブログより

幼生虫 2023年4月6日撮影
幼生虫 2023年4月6日撮影
幼生虫 2023年4月6日撮影
越冬幼虫が多数見られる 2023年1月11日撮影

3)B120614-03(2012年6月14日に長野県の駒ヶ根市内で採集
この再生コロニーについては「11歳女王アリのコロニーを再生」を参照
過去の様子は、直近のブログ(「10年目の再生コロニー」で無精卵産卵)を参照

雄アリが多い 越冬幼虫はいない 2024年4月9日撮影
2024年4月9日撮影

4)B120614-86(2012年6月14日に長野県の駒ヶ根市内で採集
この女王アリは、2023年1月8日に死亡を確認しています。2022年に死亡したと考えられます。

越冬幼虫は見当たらない 2024年4月9日撮影

過去のブログ(「採集から11年目のコロニー2つ」を参照)

越冬幼虫と思われるが成長していない ただ越冬幼虫は「極く僅か」であったはず 2023年6月14日撮影
上の写真の一つ上の段 卵もある 2023年6月14日撮影

B110608-11の13年間弱の歩み

4月1日、B110608-11が働きアリを1匹残して死滅していました。

死滅したB110608-11
1匹だけが生きていた

B110608-11は、新女王アリを2011年6月8日に駒ケ根市で採集したクロオオアリのコロニーです。コロニーの創巣から12年9ヶ月もの間、存続し続けたことになります。
ここで、このコロニーについて分かっていることを振り返ってみます。

2011年6月8日 「オオアリを採集」からの引用
昨年の6月8日に、長野県駒ヶ根市の菅の台辺りで、クロオオアリの女王アリを採集しました。そこで、今年も同じ日に出かけました。
ほぼ同じ場所を探しましたが、ムネアカオオアリの女王アリを2匹見かけただけで、目当てのクロオオアリの女王アリは見つけることができませんでした。
そこで、家族旅行村アルプスの丘に出かけました。幸運にも道沿いにこれから結婚飛行(交尾)に出かけようとしているたくさんのクロオオアリの巣を見つけることができました。

巣から出てきた女王アリと雄アリ(女王アリの斜め右下) 6月8日16時2分撮影

やがて、コンクリートを敷き詰めているかなり広い場所のあちこちに、翅を落とした女王アリが歩いているのを見つけました。午後4時ごろのことでした。

2016年6月22日の記録
既に5年経過していますが、この時、働きアリは35匹で、繭・幼虫・卵がありました。

2017年7月 それまではカップ型コンクリート人工巣で飼育していましたが、グッピー水槽に移しました。

2021年6月8日 「おめでとう! 結婚10年記念日」からの引用
このコロニーも小規模ですが、子育てをしています。

S/N:B110608-11(旧名称 NESTCON01011) 6月8日撮影
同上 6月8日撮影
同上 女王アリの姿が見える 6月8日撮影
同上 子育ての様子 卵も見える 6月8日撮影

2022年6月8日 「おめでとう! 結婚11年記念日」からの引用

小規模なコロニーです。ここには写っていませんが、幼生虫が僅かにいます。

2023年1月11日 「生き続ける2011年採集の女王アリ」からの引用

B110608-11 1月11日撮影
越冬幼虫は見当たらない
B110608-11の女王アリ

2023年6月8日 「12回目の結婚記念日」からの引用

6月8日撮影
女王アリは生きている
巣内の全体の様子

1月11日にも越冬幼虫はいませんでしたが、今回も幼生虫はいませんでした。この女王アリは昨年から産卵能力を失っているようです。

2023年9月7日 「2010年生まれのクロオオアリの女王アリの死 13才」からの引用
9月7日、クロオオアリの女王アリB110608-11が死亡していました。死亡して何日か経っているようでした。

左が胸部、右が腹部 9月7日撮影

B110608-11は、2011年に結婚飛行を了えた女王アリです。6月8日に長野県の駒ヶ根市内で採集しています。この女王アリは昨年から産卵能力を失っていました。
2010年の7月頃に羽化したと考えられますので、13年以上生きていたことになります。私の飼育下で、最も長生きをしたクロオオアリの女王アリになります。

まとめは以上となります。13年間の長きに渡って、貴重なデータを提供し続けたB110608-11に、昆虫とは言え、感謝しなければと思います。

「10年目の再生コロニー」で 無精卵産卵

B120614-03は、2012年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。昨年の9月18日のブログで、「現有の幼生虫が羽化してみなければ、断定はできないのですが、もし働きアリが増えずに、雄アリが増えるようでしたら、B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっていることになるでしょう。」と結んでいます。
そのB120614-03の1月21日の様子は、次のようです。

1月21日撮影

これを9月18日の写真と比べてみると、1月の方が雄アリが多いように見えます。

2023年9月18日撮影

9月18日の記録では、働きアリが25匹、雄アリが16匹でした。今回は寒さのため塊になっているので、正確に個体数を数えることはできませんでしたが、働きアリは17匹ほど、雄アリの方は20匹以上は確実にいるようです。
多数の雄アリの中で、翅が伸び切っていない雄アリが2個体がありました。

翅が伸び切っていない雄アリ 女王アリも写っている

9月18日の時点では、このような翅が伸び切っていない雄アリはいませんでしたから、その時の幼生虫の中に雄アリの幼生虫がいたことが分かります。
以上のことから「B120614-03は産卵能力は残っているものの、有精卵を産む能力はなくなっている」と結論づけてもよいのではないかと思います。
この女王アリは、成虫になったのが2011年の6月の末から7月にかけてだとすれば、12歳6ヶ月程になります。いつまで生き続けることができるのか、興味深いものです。

参照:
「10年目の再生コロニー」(B120614-03)のその後(2023/09/18)
採集から11年目のコロニー2つ(2023/06/14)
11歳女王アリのコロニーを再生(2022/07/12)
大きなコロニーでの雄アリ誕生3例目(2022/03/22)
B120614-03に 30匹程の雄アリに(2021/07/08)
クロオオアリの雄アリが食べられる(2021/05/11)
クロオオアリとトゲアリの越冬幼虫の様子(2021/03/01)
クロオオアリのコロニーに雄アリが生まれる(2020/07/10)

トゲアリの大コロニーの大量の寿命死

T140906-40は、2014年の9月6日にクロオオアリのコロニーに寄生したトゲアリの大コロニーです。今年の9月で9年目を迎えます。

巣本体 2023年9月19日撮影
9月8日撮影

活動室アンテグラウンドⅡには、大量の働きアリの死体が積み上げられています。恐らく寿命で死んだのでしょう。

大量の働きアリの死体 9月19日撮影