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BN19004の引越先

BN19004を庭に移植したのは、4月25日でした。それから5日後の4月30日、いつの間にか引越が完了していました。

引越が完了していた 4月30日11時51分撮影

引越に気づかなかったので、何処に引っ越したのか分かりませんでした。
ところが、次の日の5月1日、庭の東方のブドウ園の南フェンス下に土が盛られているのに気づきました。クロオオアリの働きアリが土を運び出していました。

5月1日18時33分撮影
土を運び出すクロオオアリ 18時36分撮影
周辺の環境

確言はできないものの、ほぼ間違いなくBN19004の引越先のようです。移植場所から直線距離にしておよそ8.7m離れていますが、全行程をコンクリートを利用すれば、容易く辿り着くことができる場所です。

B200603-024を移植

4月25日、クロオオアリのB200603-024を庭に移植することにしました。B200603-024は、2020年の6月3日に長野県で新女王アリを採集したコロニーです。比較的良く繁栄しています。

4月25日14時14分撮影
比較的よく繁栄している 14時15分撮影

庭の西方の南斜面下にニホンミツバチの待ち箱を用意し、その中に飼育器を斜めに起こして置きました。飼育器から蜜器を外して、巣箱の本体を被せました。

蜜器を外す前の様子 14時21分撮影
14時22分撮影

それから3日後の4月28日、巣箱の中を見ると引越が完了していました。

4月28日9時1分撮影

飼育器の出入り用の穴の下に、大きめの小石が何個も運び込まれていました。かなり行動的なコロニーだったようです。

BM19001を移植

BM19001は、2019年6月3日に香川県で新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。このコロニーは、コンクリート製の丸形の人工巣で飼育していて、かなり順調に繁栄しています。

BM19001

このコロニーを庭に移植することにしました。
西洋ミツバチ用の巣箱を庭の西方の花壇に置き、その巣箱の中に人工巣を入れて、人工巣のシリコン栓を1つ外しました。それから、巣箱に蓋をしました。

4月23日10時44分撮影
10時45分撮影

すると、間もなく西洋ミツバチ用の巣箱から出てくる働きアリがいました。半時間もすると、コンクリートブロックを通路にして、比較的多くの働きアリが歩くようになりました。

11時17分撮影
11時17分撮影

移植を始めて1時間ほど経過した時、出歩いている働きアリにクモを与えてみました。果たして、巣箱の中の人工巣に帰ることができるでしょうか。

クモを咥えて運ぶ働きアリ 11時43分撮影

クモを運び始めた直後は、巣箱とは反対の方向へ歩いていましたが、やがて巣箱の方向へと歩き始めました。それからはもう道に迷っているようではありませんでした。しばらくして、クモを咥えて巣箱の中へ入っていきました。

クモを咥えて巣箱の中へ入って行った 11時52分撮影

この働きアリは、新しい環境に置かれて僅かに1時間程しか経っていなかったのですが、巣の位置を認知できていたことになります。
その観察の途中、花壇の南壁の麓にトカゲが現れ、クロオオアリの数匹の集まりに瞬く間に近づいて去っていきました。その一瞬を撮影しました。

11時45分撮影

トカゲは口にクロオオアリを咥えています。トカゲが立ち去った後を見ると、クロオオアリの頭部がありました。

中央左寄りにクロオオアリの頭部が見える 11時46分撮影

庭に程々の数のトカゲ(カナヘビ)がいますが、これまではアリを襲う場面は見かけませんでした。けれども、トカゲもアリの害敵だったのです。

それからしばらくして、あちこちで巣作りが始まっていることに気づきました。

画面左右2箇所で巣作りをしている 11時56分撮影
巣箱から最も離れた場所での巣作り 花壇の積み石の隙間を利用している 13時30分撮影
ここも花壇の積み石の隙間を利用している 13時31分撮影
巣箱から最も近い場所での巣作り こちらも花壇の積み石の隙間を利用している 13時34分撮影
1枚目の写真の巣作りの場所から、更に少し東方でも巣作りを始めていた 13時40分撮影
巣作りの場所で小型のアリを排除している 13時56分撮影
小型のアリの死体が多数あった クロオオアリの方が圧勝していた 15時41分撮影

翌日の24日は、午前中から午後にかけて雨が降りました。雨上がりに巣作りの様子を見に行くと、巣箱から最も近い場所の1箇所だけ、巣作りが続けられていました。

巣箱から最も近い場所の1箇所だけ、巣作りが続けられていた 4月24日16時03分撮影

引越先が統一されたようです。

トゲアリT130921-09が引越

4月10日に、庭に移植していたトゲアリの2つのコロニー同士が戦っていたことについてブログに書いた際、2つのコロニーを繋いでいた散水ホースを、容易には接触できないように東側に移動したことを付記しましたが、その翌日の午後になると、トゲアリがそのホースを伝って歩かなくなっていたので、ホースを設置し直しました。

新たにクリの切り株横に角材杭を打ち、散水ホースを誘導している 手前の黒い支柱の上部にはT130921-09の巣箱がある
角材杭とクリの切り株 4月12日13時28分撮影

今日(4月12日)、クリの木の切り株の根元を見ると、トゲアリがいました。散水ホースを伝って切り株まで来たようです。そして、巣作りをしているようです。

木くずのようなものを咥えて出て来た 13時31分撮影
木くずか土のようなものを咥えて出て来た 13時36分撮影

夕刻になってT130921-09を見に行くと、巣箱の側面に幼虫を咥えている働きアリがいました。更に、幼虫を咥えてホースを西方に向かって早足で歩いていく働きアリがいました。

T130921-09の巣箱の側面 17時33分撮影
17時34分撮影

その後方には何かを運んでいる働きアリがいました。女王アリを運んでいるようです。

少し大きめの黒いものは女王アリだった 17時34分撮影

ちなみに昨年、T140906-03の引越の際にも、働きアリが女王アリを運ぶ場面がありました。
西方のクリの切り株の方を見ると、既に角材杭とクリの切り株を結ぶ通路が出来上がっていました。その切り株へと通じる通路を伝って、女王アリが運ばれていきました。

左側の角材杭とクリの木の切り株とをほぼ直短距離で結ぶ通路ができている 17時35分撮影
女王アリを運ぶ働きアリが角材杭まで来た 17時35分撮影
通路を伝って運ばれていく女王アリ 17時36分撮影
女王アリがクリの木の切り株に到着した 右側の窪みが巣作りをしていた場所 17時38分撮影

巣箱の中を見ると、もうほとんど引越済のようでした。

巣箱の観察窓から巣ケースの中の様子が見える 17時41分撮影

クリの木の切り株を見ると、女王アリを咥えた働きアリがまだ歩いていました。切り株に到着して5分ほどは経っているのですが、運び込む場所を迷っているようです。

17時43分撮影

その後、女王アリを何処に運び込んだのかは観察していませんが、巣作りを観察した右側の窪みではなく、上方へと幼虫を運ぶ働きアリもいましたので、女王アリが上方へ運ばれた可能性もあります。

右側の窪みではなく、上方へ幼虫を運ぶ働きアリ 17時45分撮影

女王アリが引越をし、先程巣箱の中もほとんど引越済のように見えましたが、まだ引越が続いていました。

17時48分撮影
ホースの上を多数の働きアリが歩いている 18時00分撮影

7時ごろ見に行くと、この時刻になっても幼虫を運んでいました。

18時57分撮影

まだ、巣箱に残っている群れがあるのでしょうか。巣箱の窓越しに中の様子を見ると、巣ケースの下にまだトゲアリの塊がありました。しばらくの間は引越が続きそうでした。

巣ケースの下にまだトゲアリの塊があった 19時07分撮影

意外な場所にクロオオアリの巣

敷地の西のコンクリート塀に沿って移植のために置いているコンクリートブロックに、クロオオアリがいました。体格は中程度で、「この場所に移植したコロニーのクロオオアリではなさそうだ」と思いながら、蜜を与えて巣の場所を確かめることにしました。

 蜜を与えたところ 10月18日15時28分撮影

案の定、このクロオオアリは、移植用のコンクリートブロックからは離れて行き、西の花壇を東へと歩いて行きました。やがて花壇を下り、芝地を下り、通路を横切って更に芝地を下って姿を消しました。その辺りには、砂粒がありました。

右のコンクリートブロックが出発点 左側が東
花壇を下る 15時37分撮影
芝地を下る 15時39分撮影
通路を横切る 15時41分撮影
更に芝地を下って姿を消したところ 砂粒が見える

どうやらここに巣口があるようです。蜜を与えた場所からは、14m程歩いた地点です。
この巣口の近くでクロオオアリを何匹か見かけました。

往路のようだ 15時44分撮影
往路のようだ 15時46分撮影
復路のようだ 15時47分撮影

巣口を観察しやすくするために、巣口があると思われる周辺の芝を刈りました。

すると、巣口が探せなくなったようです。幾匹も巣口を探し続けていました。

巣口を探すクロオオアリ 16時15分撮影

この場所に巣があったことは、とても意外でした。近くにはA巣がありますが、そこからは4.4m離れています。この場所の近くに移植したことはありませんので、どこからか引越してきたのかも知れません。思い当たるとすれば、B15099があります。今年7月11日のブログで、巣口が移動したことについて触れていますが、その後かなり前から、この巣口を出入りするクロオオアリがいなくなっていました。クロオオアリの体格からは、中程度の規模のコロニーだと思われ、またB15099の移動先から3m程の場所ということからも、B15099が引越してきたとも考えられます。

庭のトゲアリ 6度目の引越

9月8日に、庭のトゲアリが5度目の引越をしていたことを書きましたが、9月24日、また引越をしていました。これで、8月22日に気付いた初回の引越から6度目の引越になります。
少し前に、トゲアリの巣があるコンクリートブロックの直ぐ横のクリの切り株の上に、蜜を入れた蜜器を置いていたのですが、そこにトゲアリが来ていました。

9月24日14時52分撮影

蜜を吸って帰って行くところを見ると、巣があるコンクリートブロックの中に入って行くようです。

コンクリートブロックの穴の下の様子 トゲアリが穴の中へ入って行った 14時53分撮影

ところが、他にも帰路があることが分かりました。切り株の向こう側へ歩いて行くトゲアリがいました。そちらには4度目の引越先があります。クリの切り株の反対側にまわって見ると、案の定、4度目の引越先の切り株の地際から出入りするトゲアリが幾匹もいました。

クリの切り株の地際の様子 出入りするトゲアリがいる 14時54分撮影
1枚目の写真の反対側から撮影 地際から蜜器へと向かうトゲアリがいる 14時55分撮影

巣が2箇所に分かれているのでしょうか。
しばらく観察していて分かったのですが、蜜器へは2筋の道ができていて、その1つがコンクリートブロックの下を通る経路のようです。
ですから、5度目の引越でコンクリートブロックの中へ引っ越してきていたのですが、4度目の引越先であったクリの切り株の地際へ再び引っ越したことになります。6度目の引越でした。

庭のトゲアリ 5度目の引越

8月28日に4度目の引越をした庭のトゲアリですが、今日見ると引越先のクリの切り株の地際には、トゲアリが1匹もいませんでした。その上方のドーフィン(イチジク)の幹にはトゲアリがいましたが、またどこかへ引越したのでしょうか。

クリの切り株の地際の様子 トゲアリがいなくなっていた 9月8日11時17分撮影 
切り株の上方のドーフィンの幹にはトゲアリがいた 11時18分撮影

巣の場所を探すために、ドーフィンの隣りのクリの木にいたトゲアリに蜜を与えました。

クリの木で蜜を吸うトゲアリ 11時38分撮影

その後を追うと、ドーフィンの太い主枝を支えているレンガとコンクリートブロックの隙間に入って行きました。また、その隙間から出てくるトゲアリもいました。

蜜を吸って巣に帰り着いたトゲアリ 11時41分撮影
同じ隙間から出てくるトゲアリもいた 11時42分撮影
巣のある場所の全景 ドーフィンの主枝を支えているレンガとコンクリートブロック

巣はコンクリートブロックの穴の中にあるようです。引越元は上の写真の切り株の向こう側の地際ですから、距離としては近いところです。
コンクリートブロックの穴の下側は、一部が塞がれていません。

コンクリートブロックを下から見たところ 一部が塞がれていない

そこで、コンクリートブロックの下方からスコープカメラを入れて、中の様子を見ました。

コンクリートブロックの穴の中の様子

確かに、コンクリートブロックの穴の中にトゲアリの塊がありました。
これで5回目の引越になりました。

庭のトゲアリ 4度目の引越

昨日引越したばかりの庭のトゲアリ(T140906-03)の様子を見に行くと、引越先の芝地にもトゲアリがいましたが、昨日引越していなくなっていたはずのイチジクの主枝支えにもトゲアリがいて、こちらはたくさんのトゲアリが塊を作っていました。昨日の引越前より少し少ない程度でした。そして、イチジクの主枝を伝って、昨日の引越とは反対の方向へと幼生虫を運ぶ働きアリが多数いました。

再び主枝支えにトゲアリが集まっていた 写真の左上に幼生虫を運ぶトゲアリが写っている 8月28日9時15分撮影

その後を追ってみると、トゲアリたちは、主幹側のもう一箇所の主枝支えになっているレンガとコンクリートブロックを伝ってクリの切り株の地際に進んで行きました。

主幹側のもう一箇所の主枝支えのレンガとコンクリートブロック 幼生虫を咥えて下って行く 9時17分撮影
更に切り株を下って行く 9時17分撮影
切り株の地際が終点のようだ 9時18分撮影

今度も引越です。昨日の引越先の芝地から主枝支えに戻った移動を3度目の引越と数えれば、今回で4度目となります。
ところで昨日の2回目の引越の際には、引越中に女王アリを見かけませんでした。恐らく、私が引越に気づく以前に引越先へ移動していたのでしょう。そこで、今回に期待したいと思ったのですが、その望みがかなえられました。写真とビデオに収めることもできました。

引越中の女王アリ 9時20分撮影
引越中の女王アリ 9時21分撮影

写真をよく見ると分かるのですが、T140906-03(女王アリの固有名)は、2014年の寄生時に右の中脚と後脚の基節以下を失っています。かなりの障害を負っているのですが、引越の1度目も2度目も3度目もロープを伝って渡っているのです。また、引越とは無関係ですが、これほどの障害を持っていても、7年間も生き続け、コロニーを形成していることはある意味驚きです。トゲアリが社会性昆虫故に可能なのでしょう。
この写真の後、女王アリは働きアリに咥えられて新巣まで運ばれます。女王アリが、片側1本の肢でコンクリートブロックの下面を歩くには落下の危険があるでしょう。働きアリはなぜかそのことを知っているかのように行動したのです。

女王アリは働きアリに咥えられて、左下方から現れる 9時23分からの1分間動画

引越の際、女王アリはいつのタイミングで移動するのかも関心事でしたが、このトゲアリのコロニーの今回のケースでは、引越期間のほぼ中央あたりで、移動したようです。

9時29分撮影

昨日の引越先の芝地には、トゲアリは見られなくなりました。

昨日芝を刈って巣口が見やすいようにしていた 中央下の黒く見えるのが巣口 9時30分撮影

9時50分前には、引越は終わったようです。

9時49分撮影
この引越の位置関係 中央左の杭が主枝支え 右の切り株の地際が引越先

今回の引越先のクリの木の切り株は、2016年の2月に伐採した株で、既に腐朽が進んでいます。庭には、適度な営巣地がないと考え、巣箱を作って設置していたのですが、その必要はなかったようです。今回の引越先が、トゲアリにとって棲みよい環境であればと願います。

ところで、今回の4度に渡る引越からは、トゲアリは巣穴のような閉鎖空間ではない屋外でも塊を作って一時的に生活できること、また、安全に引越ができる能力が備わっていることが分かります。トゲアリには引越を可能にする能力とその能力に裏付けられた習性がありそうです。

参照
トゲアリの引越先」(2018年5月16日ブログ)

庭のトゲアリが再び引越

庭のクリの木の空洞に移植していたトゲアリ(T140906-03)が、イチジクの主枝支えへ引越しているのに気づいたのは、8月22日のことでした。それから5日後の8月27日に、トゲアリの様子を見に行くと、主枝支えの直ぐ傍のいちじくの実にトゲアリがやって来ていました。

 

8月27日9時41分撮影

主枝支えを見ると、幼虫が見えたのですが、直ぐにその幼虫らが運ばれて行くのが見えました。引越をしているのでしょうか。

幼虫が見える 9時42分撮影
ロープを伝ってどこかへ幼生虫が運ばれて行く 9時42分撮影
9時42分撮影

その先を追ってみると、ロープの終端の杭を下って行きました。そして、杭からそう離れていない場所で、地中へと入って行くようです。

ロープの終端の杭を下って行くトゲアリ 9時46分撮影
芝地のどこかに巣穴があるのだろう 9時47分撮影

観察しやすいように、巣箱を取り払いました。

巣箱を取り払い観察しやすくした 10時00分撮影

仲間を運んで行くトゲアリも見かけるようになりました。運ばれて行くトゲアリはまだ体色が薄いので、羽化して間もないのかもしれません。

仲間を運ぶトゲアリ 10時5分撮影

主枝支えのすぐ上方にまだ熟れていないいちじくの実があり、引越中にも関わらず、何匹か集まっていました。

10時15分ごろになると、ほとんど引越が終わったようです。この日、最初にトゲアリを見つけたいちじくの実には、引越中もずっと、何もなかったかように、トゲアリがやって来ていました。

ほとんど引越が終わったようだ 10時14分撮影
10時15分撮影
引越の全景 左手前の主枝支えからロープを伝って杭に渡り、杭を下って芝地に降り、地中へと潜って行った

引越の様子はビデオでも撮影しています。1分30秒間に編集しています。最初の30秒間(9時51分頃)は杭を下って行く様子、次の20秒間(以後いずれも9時58分頃から)は引越元(主枝支え)の様子、最後の40秒間は引越先の様子です。