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今年のトゲアリの寄生の試み5例のその後(12月1日)

今年行ったトゲアリの寄生の試みでは、5例で第一段階が成功しました(9月24日ブログ)。
以下は5日後の9月29日の様子です。

① 宿主BH240518-04への寄生(T250909-01)

② 宿主BH240518-09への寄生(T250909-02)

③ 宿主BH240518-22への寄生(T250909-03)

④ 宿主BH240518-25への寄生(T250909-04)

⑤ 宿主BH240518-29への寄生(T250909-05)

それからほぼ2ヶ月後の12月1日、上記②の宿主BH240518-09に寄生したT250909-02が死亡しているのに気づきました。

T250909-02が死んでいた 12月1日撮影

他の4例は、トゲアリのコロニーとして順調に経過しているようです。

① 宿主BH240518-04への寄生(T250909-01)

③ 宿主BH240518-22への寄生(T250909-03)

④ 宿主BH240518-25への寄生(T250909-04)

⑤ 宿主BH240518-29への寄生(T250909-05)

ただ、④のT250909-04は、いつの間にか右前脚を失っていました。右前脚の基節は残っていて、転節か腿節以下を失っているようです。

トゲアリの寄生の第一段階 頭部が落とされるのはいつ?

これまでの観察によると、トゲアリの女王アリは、宿主の女王アリの腹面から頚に咬みついて寄生を開始するようです。そして、そのままの体勢で何日も過ごすのですが、やがて宿主の女王アリの頭部が落とされます。それが、寄生成功の第一段階と言って良いでしょう。
では、宿主の頚に咬みついてから、だいたい何日ぐらいで、宿主の女王アリの頭部が落ちるのでしょうか。観察日が実際に頭部が落ちた日とは限りませんが、宿主がクロオオアリの場合、以下に記載してみます。

頚に咬みついた日 頭部が落ちた観察日 その間の日数
20250912 20250921 9
20250913 20250920 7
20250914 20250920 6
20250915 20250920 5
20250916 20250924 8
20220912 20220918 6
20220913 20220917 4
20220913 20220922 9
20220913 20220917 4
20220919 20220929 10
平均値 6.8

再考 トゲアリの寄生時期と成功率の関係は?

昨年の9月17日のブログ「一時的社会寄生の試みを継続 寄生時期と成功率の関係は?」で、次のように書いています。

「2018年の場合は、トゲアリの女王アリを9月19日に採集し、3日後の22日に寄生を試みています。サンプルは1例で、寄生に成功しています。
2021年の場合は、トゲアリの女王アリを9月12日に採集し、4日後の16日に寄生を試みています。サンプルは2例で、1例が寄生に成功しています。
2022年の場合は、トゲアリの女王アリを9月10日に採集し、2日後3日後の12日・13日に寄生を試みています。サンプルは5例で、4例が寄生に成功しています。」

そして、2024年については、トゲアリの女王アリを9月8日に採集し、5日後の13日に1例、7日後の15日に4例、8日後の16日に6例に寄生を試みています。11例ともに寄生に失敗しています。
今年の場合は、トゲアリの女王アリを9月9日に採集し、2日後の11日に4例、3日後の12日に4例、5日後の14日に2例、6日後の15日に3例、7日目の16日に6例に寄生を試みました。その結果は、2日後は0/4、3日後は2/4、5日後は1/2、6日後は1/3、7日後は1/6で寄生に成功しています。
以上は何れも、トゲアリの女王アリを直接クロオオアリのコロニーに入れるという方法をとっています。
そこで、今年の2日後の0/4を例外と考えれば、上記の寄生方法ではと言う条件付きですが、昨年の9月17日のブログで示唆したように、「結婚飛行後、より早い時点で寄生を試みる方が、寄生の成功率は高い」と言えそうです。

トゲアリの寄生の試み 5例で第一段階が成功

昨年新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーを多数飼育しています。今年は、これらのクロオオアリのコロニーに、先日9月9日に採集したトゲアリの女王アリを寄生させることにしました。
寄生の試みは全部で19例行いました。いずれも寄生を始めさせる前に、1・2匹のクロオオアリの働きアリとトゲアリの女王アリをフィルムケース等の中で接触させ、化粧行為をするように促しました。ただ、トゲアリ側の各個体による個性とも言えるものが同じではなく、一概に同じ程度、化粧行為が行われたわけではありません。また、化粧行為を行っても、トゲアリの女王アリがクロオオアリのコロニーに進入した際は、全ての例でクロオオアリから攻撃を受けていました。

以下は、寄生が成功した5例です。

① 宿主BH240518-04への寄生(T250909-01)

T250909-01がフィルムケースから宿主へ進入した直後 9月12日14時02分撮影
T250909-01がクロオオアリから攻撃を受ける 9月12日14時06分撮影
化粧行為を行うT250909-01 9月12日14時7分撮影
クロオオアリの女王アリの背面から、T250909-01が頚に咬みついている 9月12日15時44分撮影
2日後の9月14日 頚に咬みついたまま 18時59分撮影
クロオオアリの女王アリは死んでいる 頚はまだ落とされていない T250909-01は頚に咬みついていない 9月20日17時42分撮影
頚が落とされていた 9月21日20時9分撮影

② 宿主BH240518-09への寄生(T250909-02)

フィルムケースの中のクロオオアリはBH240518-09の働きアリ 9月12日16時10分撮影
BH240518-09の中へT250909-02が入って行った 9月12日20時36分撮影
攻撃を受けるT250909-02 9月12日20時38分撮影
翌日13日の様子 T250909-02がクロオオアリの女王アリの頚に腹面から咬みついている
9月14日 前日同様、T250909-02がクロオオアリの女王アリの頚に腹面から咬みついている 19時1分撮影
クロオオアリの女王アリはまだ生きている 9月16日9時30分撮影
クロオオアリの頭部が切り落とされていた 9月20日17時30分撮影

③ 宿主BH240518-22への寄生(T250909-03)

この後フィルムケースの中にT250909-03とクロオオアリの働きアリ2匹を入れる 9月14日19時10分撮影
フィルムケースの蓋を取って、フィルムケースを宿主の飼育ケースのアクセス孔の上に被せる 9月14日21時7分撮影
攻撃を受けるT250909-03 9月14日21時8分撮影
T250909-03がクロオオアリの女王アリの後脚に食いついた 9月14日21時11分撮影
T250909-03がクロオオアリの女王アリの背面に馬乗りになっていた 9月14日21時20分撮影
T250909-03はクロオオアリの女王アリの背面から腹面へ移り、頚に咬みついている 9月14日21時26分撮影
T250909-03がクロオオアリの女王アリの頚に腹面から咬みついている 9月16日9時32分撮影
クロオオアリの女王アリの頭部が落とされていた 9月20日17時31分撮影
ゴミ置き場にクロオオアリの女王アリの死体があった 9月23日9時13分撮影

④ 宿主BH240518-25への寄生(T250909-04)

いったんはフィルムケースに入れたものの、接触空間を狭めるために、入れ物を換えた 9月15日15時31分撮影
フィルムケースの蓋を取って、フィルムケースを宿主の飼育ケースのアクセス孔の上に被せた 9月15日16時34分撮影
攻撃されるT250909-04 9月15日16時36分撮影
T250909-04がクロオオアリの女王アリの後脚に咬みついた 9月15日16時49分撮影
クロオオアリの女王アリがT250909-04に攻撃している 9月15日16時50分撮影
女王アリの両者の闘いは終わったかに見えたが…… 9月15日16時52分撮影
T250909-04の方から再び闘いを始めた 9月15日16時52分撮影
T250909-04はクロオオアリの女王アリの腹面を捉えた 9月15日16時52分撮影
頚に咬みついた 9月15日16時54分撮影
翌日の9月16日 頚に咬みついている 9時38分撮影
頭部が落とされていた 9月20日17時30分撮影

⑤ 宿主BH240518-29への寄生(T250909-05)

この後フィルムケースの中にT250909-05とクロオオアリの働きアリ2匹を入れる 9月16日9時10分撮影
宿主の中に入るT250909-05 9月16日14時16分撮影
女王アリ同士で闘いが起こった 9月16日14時18分撮影
9月16日14時18分撮影
両者はいったん別れた 9月16日14時18分撮影
T250909-05がクロオオアリの女王アリの背面から頚を狙っている 9月16日14時19分撮影
T250909-05はクロオオアリの女王アリの腹面に移動 9月16日14時20分撮影
腹面からクロオオアリの女王アリの頚に咬みついた 9月16日14時20分撮影
4日後も頚に咬みついている 9月20日18時2分撮影
クロオオアリの女王アリはまだ生きていた 9月21日20時10分撮影
クロオオアリの女王アリは既に死んでいた 頭部はまだ落とされていない 9月23日9時11分撮影
T250909-05は、クロオオアリの女王アリの腹面に留まっていた 9月23日9時11分撮影
頭部が落とされていた 9月24日13時29分撮影

9月16日時点のトゲアリの様子(特に幼生虫)

9月16日時点での飼育している全てのトゲアリの様子、特に幼生虫の様子を記録しておきます。

T140906-40(2014年寄生)

T180919(2018年寄生)

T210912-02(2021年寄生)

T20220910-44(2022年寄生)
クロオオアリの働きアリが3匹生きています。

1匹目
2匹目
3匹目

T20220910-53(2022年寄生)
クロオオアリはいません。

T20220910-54(2022年寄生)
クロオオアリはいません。

昆虫を分解している まだ幼虫を育てているのだろうか

T20220910-65(2022年寄生)
トゲアリの働きアリや幼生虫はいません。クロオオアリがまだ多く生きています。

ところで、2022年寄生の4コロニーの宿主は、何れも2021年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーでした。この宿主の最も若い個体(クロオオアリの働きアリ)は2023年に羽化しています。興味深いのは、クロオオアリの寿命という点では4コロニーともに同じはずですが、生き残っているクロオオアリの個体数には大きな違いがあります。
今回の事例に限ってと言うことにはなりますが、トゲアリのコロニーの増大と宿主のクロオオアリの働きアリの寿命との間には、確かな関連がありそうです。

トゲアリの寄生の試み 3 コロニーが作れない

トゲアリの寄生の試み 3(クロオオアリのコロニーBH210523-21にトゲアリの新女王アリT20220910-65が、2022年9月に寄生 )の直近の様子は、今年の7月1日・2日に記録しています。

トゲアリの女王アリは健全だが、クロオオアリしかいない 2025年7月1日撮影
2025年7月1日撮影
孵化したばかりの幼虫はいるようだ 2025年7月1日撮影

その時点では、僅かに卵や孵化したばかりの幼虫がいたのですが、8月15日には、幼生虫はいなくなっていました。

8月15日撮影
8月15日撮影

このT20220910-65のコロニーでは、かつても卵や僅かに幼虫が見られましたが、トゲアリの働きアリは一度も生まれていません。

2023年5月27日撮影 繭はクロオオアリの越冬幼虫が蛹化したもの
2023年8月2日撮影 繭はクロオオアリの越冬幼虫が蛹化したもの
2023年9月7日撮影 大きな幼虫はクロオオアリの幼虫と思われる
2024年1月15日撮影 トゲアリの越冬幼虫はいないようだ
2024年4月10日撮影 クロオオアリはまだ多数いるが、トゲアリの成虫も越冬幼虫も見当たらない
2024年6月2日撮影 卵を多数産んでいる 何故か大きめ幼虫がいた
2024年6月2日撮影 大きめ幼虫
2024年6月28日撮影 大きめの幼虫が見当たらず、繭にもなっていなかった
2024年10月16日撮影 6月28日には卵が多数あったが、卵は1個のようだ クロオオアリのみ
2025年5月9日撮影 幼生虫がいない

2022年9月に行ったトゲアリの寄生の試みでは、5例が寄生に成功しましたが、トゲアリのコロニーが作れたのは現時点では3例になります(「トゲアリの寄生の試み5」は全滅)。寄生が成功しても、必ずしもコロニーが作れるとは限らないということになります。

トゲアリの寄生の試みの1と4の引越

同日のブログで記述しているトゲアリの寄生の試みの1と4を引越させることにしました。
引越先は、小型水槽に入れたリトルアンテシェルフです。ただ、巣になっているカップ型のコンクリート飼育器を分解することなく、開放蓋を取り除いて小型水槽の中に入れましたので、引越には時間がかかるかも知れませんし、そもそも引越が行われるのかは分かりません。

寄生の試み1のT20220910-53
寄生の試み4のT20220910-44

2022年一時的社会寄生の試みの様子(2025年5月9日)

2022年9月に行ったトゲアリの一時的社会寄生については、直近では昨年(2024年)の10月16日に記述しています。
以下は今年(2025年)の5月9日の様子になります。
トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

トゲアリの働きアリはいない
女王アリは健康そうだが、幼生虫はいない

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )
T20220910-67は、産卵はしましたが、孵化することはありませんでした。クロオオアリを含め、全滅していました。

トゲアリの女王アリの死体

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )
こちらを参照

一時的社会寄生のトゲアリ4+1例の様子(2024年10月16日)

2022年9月に行ったトゲアリの一時的社会寄生5例の試みの内、4例の様子と1例の様子を記録しておきます。(前回の6月28日の4例の様子はこちら、前回の6月18日の1例の様子はこちらを参照)

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

6月28日にはまだクロオオアリがいたが、トゲアリだけになっている

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

6月28日には卵が多数あったが、卵は1個のようだ クロオオアリのみ

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

クロオオアリが散見される
羽化して間もないと思われるトゲアリがいる
幼虫がいる

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

クロオオアリの死体と思われる
6月28日にも幼生虫としては卵のみがあったが、今回もその時とほぼ同数の卵がある

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

6月18日と比べると、明らかにコロニーが大きくなっている
幼虫もたくさん見られる
繭もある
タンパク源もまだ摂取しようとしている

一時的社会寄生の試みを継続 寄生時期と成功率の関係は?

一時的社会寄生の試みを13日に始めて15日にトゲアリの死亡という結果になったことは、前回のブログで報告しています。
その15日と16日に、同様の方法で、トゲアリの女王アリが同様のクロオオアリのコロニー(2024年5月18日に新女王アリを採集)に寄生するよう試みました。
寄主は、BH240518-11・12・13・14(以上15日寄生開始)、15・16・17・18・20・21(以上16日寄生開始)の10コロニーです。

化粧行為が見られた 寄主はBH240518-13 9月15日14時21分撮影
背面からクロオオアリの首を咬もうとしている 寄主はBH240518-15  9月16日10時44分撮影
腹面からクロオオアリの女王アリの頸に咬みついていた 寄主はBH240518-16 9月16日11時25分撮影
背面からクロオオアリの首を咬もうとしている 寄主はBH240518-18 9月16日17時3分撮影

上に挙げた4枚の写真の様子は、寄生成功への一歩となる行為ですが、実は10例を通して極く希な事例です。ほとんどの場合、化粧行為はなく、またクロオオアリの女王アリを襲おうとはしていませんでした。
トゲアリの女王アリ10匹は、9月17日までに全て殺されてしまいました。

今年は、9月13日から11例で寄生を試みたのですが、何れも寄生に失敗したことになります。寄生成功率が0%と言う結果ですが、なぜそのようになったのか、明言はできないのですが、寄生を開始させる時期によるのではないかと考えています。
自然界では、結婚飛行の直後から寄生行動が始まっていると思われるのですが、今回の一連の寄生の試みを始めたのは、5日後から8日後でした。
そこで、寄生を開始させる時期が、寄生の成功率と関係があるのかどうかを過去の事例を参照して考察してみます。

2018年の場合は、トゲアリの女王アリを9月19日に採集し、3日後の22日に寄生を試みています。サンプルは1例で、寄生に成功しています。
2021年の場合は、トゲアリの女王アリを9月12日に採集し、4日後の16日に寄生を試みています。サンプルは2例で、1例が寄生に成功しています。
2022年の場合は、トゲアリの女王アリを9月10日に採集し、2日後3日後の12日・13日に寄生を試みています。サンプルは5例で、4例が寄生に成功しています。

ちなみに以上挙げたこれらは、何れもトゲアリの女王アリを直接クロオオアリのコロニーに入れるという方法をとっており、今年の場合と寄生の方法は同じです。
これらのデータを見る限りでは、上記の寄生方法ではと言う条件付きですが、結婚飛行後、より早い時点で寄生を試みる方が、寄生の成功率は高いと言えそうです。

一時的社会寄生のトゲアリ4例の様子(2024年6月28日)

2022年9月に行ったトゲアリの一時的社会寄生5例の試みの内、4例の様子(1例の様子)を記録しておきます。(前回6月2日の5例の様子はこちらを参照)

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

6月2日には幼虫が2匹だったが、今回は幼虫がそれより多い
卵が多数ある

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

卵が多数ある
女王アリの腹部はとても大きく膨らんでいる

6月2日にはいた越冬幼虫2匹はいなくなっていました。その2匹が羽化したのか死亡したのかは判別できませんでした。
6月2日にも卵が多数ありましたが、6月28日時点でも孵化していませんでした。

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

女王アリが人工巣の上面(活動スペース)に出ていて、卵を咥えていた
巣室にも卵がある

6月2日にも卵が多数ありましたが、6月28日時点でも孵化していませんでした。

トゲアリの2コロニーの様子

T180919T210912-02の様子については、4月10日のブログで触れています。それからほぼ2ヶ月弱の6月5日の様子を記録しておきます。

1)T1809192018年9月22日 B15002(2015/05/15採集)に進入〉

人工巣リトルアンテシェルフを小型水槽の中に入れて飼育している
シェルフ2段に幼生虫がいる

2)T210912-022021年9月16日 BK170530-040(2017年5月30日採集)に進入〉

人工巣リトルアンテシェルフを活動室アンテグラウンドⅢに繋げて飼育している
シェルフ4段に幼生虫がいる

T180919とT210912-02を比べてみると、一時的社会寄生が始まった時期に3年の隔たりがあるのですが、むしろ遅くから寄生を始めたT210912-02の方が大きなコロニーになっています。
その差の要因が、単に女王アリの個体差なのか、飼育環境によるものなのかは不明です。

T20220910-67が今年も産卵 昨年は孵化せず

トゲアリの寄生の試み 5のT20220910-67が産卵していました。
ほぼ2週間前の4月10日の観察の際には、トゲアリの越冬幼虫はいませんでした。ただ、女王アリの腹部がかなり膨らんでいました。

女王アリの腹部はかなり膨らんでいる トゲアリの成虫も幼生虫もいない 4月10日撮影
卵が3個程ある 4月25日撮影

T20220910-67は、昨年も産卵をしていましたが、その卵が9月になっても孵化していませんでした。
今年は孵化して成虫になるでしょうか。

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(2024年4月10日)

この寄生トゲアリの5例の様子は、前回は今年の1月15日に取り上げています。この5例は、何れも2022年の9月に寄生を始めたコロニーです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

ここでも昆虫を分解しているのはトゲアリだ 4月10日撮影
越冬幼虫が多数育ちつつある 女王アリの頭部が写っている 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

クロオオアリはまだ多数いるが、トゲアリの成虫も越冬幼虫もいない 4月10日撮影
女王アリの腹部は膨らんでいる 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

育ち始めている越冬幼虫が見られる 4月10日撮影
女王アリも健在だ 4月10日撮影

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

クロオオアリの数は少なめだ トゲアリの成虫も越冬幼虫もいない 4月10日撮影
女王アリの腹部はかなり膨らんでいる

宿主のクロオオアリはまだ生存しています。何れも2022年の9月に寄生されたクロオオアリのコロニーですから、今生存しているクロオオアリは遅生まれで2022年生まれか(寄生の試みの全て)、越冬して2023年生まれか(寄生の試みの3と4)になります。

以前からのトゲアリ3例の様子(2024年1月31日)

2022年の9月に寄生を始めた5例のトゲアリのコロニーの様子については、1月15日に触れています。この5例の他には、それ以前から飼育しているトゲアリのコロニーが3例あります。
その内、最も古く、また最も大きなコロニーになっているのは、T140906-40です。
(2012年6月14日にクロオオアリの新女王アリを採集したコロニー〈B-NESTCON01024〉に2014年9月11日に寄生開始)

T180919は、2015年5月15日に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニー(B15002)に2018年9月22日に寄生を開始したトゲアリのコロニーです。

T210912-02は、2017年5月30日に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニー(BK170530-040)に2021年9月16日に寄生を開始したトゲアリのコロニーです。

トゲアリの働きアリがとても増えているのがわかる
棚の上段にはクロオオアリが多数見られる

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(2024年1月15日)

この寄生トゲアリの5例の様子は、昨年の9月7日に取り上げて以来となります。この5例は、何れも2022年の9月に寄生を始めたコロニーです。

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

寄生が順調なようだ

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

昨年の9月同様トゲアリの働きアリはいない
トゲアリの女王アリは健在のようだ トゲアリの越冬幼虫はいない

昨年の9月にはトゲアリの女王アリが卵を産んでいましたが、育たなかったようです。

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

昨年の9月同様トゲアリの働きアリはいない
トゲアリの女王アリは健在のようだ トゲアリの越冬幼虫はいない

昨年の9月には、トゲアリの卵が多数ありましたが、育たなかったようです。

ちなみに、同世代のクロオオアリのコロニーの様子です。

働きアリがとても多い
越冬幼虫が多数見られる

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(9月7日)

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

8月2日には、トゲアリの働きアリが1匹でしたが、16匹ほどになっています。また、蛹と幼虫が見られ、恐らくトゲアリの幼生虫だと思われます。

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

元々女王アリがいた巣部屋
別の巣部屋 女王アリがこちらにいた

大きなトゲアリの寄生コロニーになってきています。卵はないようですが、幼虫と蛹があります。

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

8月2日の時点でもトゲアリの働きアリはいませんでしたが、今回もトゲアリの働きアリはいませんでした。この時、トゲアリの女王アリが卵を咥えていました。

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

8月2日には、トゲアリの働きアリは4匹でしたので、トゲアリのコロニーが大きくなってきています。

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

8月2日の時点でも卵でしたが、今回も卵のままでした。ところで、5月27日の時点でも卵でしたので、少なく見積もっても2ヶ月以上卵のままと言うことになります。

一時的社会寄生のトゲアリ5例の様子(8月2日)

トゲアリの寄生の試み 1 (BH210523-18にT20220910-53が寄生 )

T20220910-53では、既に1匹が羽化していましたが、死んでいます。写真の1匹のトゲアリは、その後に生まれたのでしょう。

トゲアリの寄生の試み 2 (BH210523-19にT20220910-54が寄生 )

一時的社会寄生のトゲアリ5例の中で最初に羽化があったコロニーです。卵の他、小さな幼虫が多数います。トゲアリが幼生虫の世話を始めているようです。

トゲアリの寄生の試み 3 (BH210523-21にT20220910-65が寄生 )

まだ羽化したトゲアリはいない
となりの部屋にも繭があった

トゲアリの寄生の試み 4 (BH210523-23にT20220910-44が寄生 )

7月26日から羽化が始まりました。それから1週間後(8月2日)には働きアリが4匹になっています。

トゲアリの寄生の試み 5 (BH210523-29にT20220910-67が寄生 )

繭がない
トゲアリの卵だが、孵化していない

5月27日の時点でも卵でした。少なく見積もっても、8月2日までには、67日あり、2ヶ月以上になります。直短寄生のT20220910-18では、5月30日に卵を2個観察していて、この場合も卵の期間が2ヶ月以上になっています。

一時的社会寄生のT20220910-44でも働きアリが生まれる

7月26日、トゲアリの寄生の試み 4(BH210523-23にT20220910-44が寄生 )で働きアリが1匹羽化していました。T20220910-54T20220910-53に続いて3例目になります。

7月26日21時02分撮影

ちなみにT20220910-54は、羽化した働きアリが11匹になっていました。

トゲアリの働きアリが11匹になっていた 7月26日20時57分撮影

羽化したトゲアリがいなくなった

7月20日に、一時的社会寄生のT20220910-53でも働きアリが1匹羽化していたことについて、既に21日のブログで取り上げていますが、24日、そのトゲアリの働きアリが人工巣の中からいなくなっていました。翌日にも再度人工巣の中を見ましたが、やはりトゲアリの働きアリはいませんでした。不思議なことに、死体も見当たりませんでした。

トゲアリの働きアリがいない 7月25日20時57分撮影

振り返ってみると、気になることがありました。
21日のブログの写真では、羽化した翌日、トゲアリの働きアリは、女王アリがいる部屋にはいませんでした。
また、22日にもトゲアリの働きアリの様子を写していますが、クロオオアリがトゲアリの肢を咬んでいました。

7月22日22時05分撮影

恐らくこのトゲアリの働きアリは、クロオオアリに殺されたのでしょう。