4月14日のアリ日記で、「対照実験の結果が出そう」と書きましたが、5月1日をもって最終結論を出すことにしました。
水分の他、砂糖だけを与えていた家族は4家族が生き残っていました(1家族は女王アリが死亡)。その5月1日の家族構成です。
1.働きアリ10 繭0 幼虫5 卵0
2.働きアリ8 繭0 幼虫0 卵0
3.働きアリ6 繭0 幼虫2 卵0
4.働きアリ4 繭0 幼虫0 卵10(働きアリの分解された死骸が目立つ)
たったの4例ですが、平均としては、
働きアリ7 繭0 幼虫1.75 卵2.5
となります。
昆虫も与えていた対照実験用の家族は5家族全部が生き残っていました。
1.働きアリ15 繭0 幼虫8 卵20以上
2.働きアリ13 繭0 幼虫2 卵30以上
3.働きアリ12 繭1 幼虫2 卵30以上
4.働きアリ12 繭0 幼虫5 卵30以上
5.働きアリ7 繭3 幼虫6 卵10以上
平均すると、
働きアリ11.8 繭0.8 幼虫4.6 卵24以上
となります。
もともと、対照実験を始めた8月10日の時点で、どちらもそれぞれの5家族の内訳は、働きアリの数が10匹が4家族と11匹が1家族でした。
砂糖だけの場合は、働きアリさえも増えていないことになります。
全体として、明らかに有意差があります。この栄養源による対照実験の結果は明らかです。
これまで、糖分だけを与えてきた4家族に初めて昆虫を与えました。カイコガの蛹を細かく砕いたものです。砂糖も同時に与えましたが、早速巣に運び込んだのは、カイコガの蛹でした。砂糖の方は、運びませんでした。(茶色に見えるのが、カイコガの蛹です)