これまで、アリに与える昆虫を採集するのには苦労してきました。よくイトトンボやアキアカネなどを捕っていましたが、時期に制限されますし、捕らえるには時間がかかります。自然の昆虫以外では、冷凍のユスリカの幼虫も与えてきましたが、何か他によい方法はないものでしょうか。
ということで、思いついたのが捕虫器です。電撃方式が一般的ですが、吸引式にしました。吸引式は、昆虫を痛めずに、生きたままでも捕獲できます。小型の昆虫に限られますが、アリの餌としてはその方が適しています。
私が購入したのは「モス・キャッチャー」という商品名で売られているものです。同じものがいろいろな値段で売られていますが、私は6405円で購入しました。
この捕虫器ではどんな虫が捕らえられるのでしょうか。自宅の庭に設置しました。
蚊の仲間の他、蛾がたくさん捕らえられています。これなら、アリの餌としては十分です。
ところで、上の写真の内、真ん中の写真には、意外なものが写っています。拡大してみると、
更に拡大すると、
この昆虫は、腹柄節がありますので、アリの仲間です。これは、クロオオアリの雄アリだと思われます。この写真は5月21日に撮ったものですので、この辺りでは、既にクロオオアリが結婚飛行を済ませたということになります。そんなことがあってよいのでしょうか。今年こそ、自宅の近辺でクロオオアリの女王アリを捕獲したいと思っていたのに……。
それにもう一つ、この近くにクロオオアリの巣があることになります。この辺りは、造成された住宅地で、この辺りでクロオオアリを未だ見たことはないのですが、まだ見つけられていないだけなのでしょうか。